2016年10月23日に新宿のBistro & Bal Picolerで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!
今回は特にお茶のテーマを決めず、今、味わって美味しいという上質なお茶ということで4種類、一般的には入手できないお茶などもご紹介させていただきました。
天心岩 野生 黄玫瑰
蔵茶 珍蔵 芽細
マロンのババロア
新会柑 珍珠青柑
古樹単叢 昔帰 2016
岩茶の黄玫瑰は現地では野生黄玫瑰として珍重されているものです。といっても日本で言うところの野生とは意味が異なります。そのあたりのご説明と共に、栽培方法や土壌の違いによって味わいがかなり変わるということを実感していただければと思い、ご用意しました。とてもパワーのある岩茶で、黄玫瑰には珍しいタイプですが、いかがでしたでしょうか?
蔵茶の芽細は四川省雅安茶厂からいただいた非売品の非常に珍しい蔵茶です。30〜40年前に作られた蔵茶を新たに緊圧して作られたもので、一般的な蔵茶と違い、細かい芽のみを使用して作られています。そのため、独特の癖が感じられる、ちょっとおもしろい蔵茶だったと思います。
珍珠青柑はつい最近、ショップでもご紹介させていただきましたが、普洱茶とは思えない飲みやすさと、まるで天然アールグレイのような香りの良さのあるお茶です。実際に味わわれたみなさまも、ちょっと驚かれたようです。(おかげさまで1次入荷分は完売いたしました。追加入荷分についてはご予約を承ります。)
昔帰の古樹単叢も最近ショップでご紹介させていただき、ご予約をお受けしているお茶です。昔帰というだけでなく、樹齢300年以上の古樹、しかも1本の茶樹から摘み取られた茶葉のみを使用した、ウィスキーで言うところのシングルカスクのような普洱生茶です。その分、昔帰らしさが良く出ていて、新茶にも関わらず柔らかく、それでいて土壌のミネラル感や茶樹のパワーがしっかり感じられる、とても美味しいお茶になっています。見事な蘭香を楽しんでいただけましたでしょうか?
山田シェフによるデザート、マロンのババロア です。
秋らしい、濃厚な栗の味わいが楽しめるババロアでした。
とても美味しくて、ちょっとびっくりする位でしたね。
山田シェフ、ありがとうございました!
お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。
天心岩 黄玫瑰
古樹単叢 昔帰 2016
四川玖瑰紅茶
天心岩 黄玫瑰はお茶会でご紹介したものとは違いますが、野生の黄玫瑰との味わいの違いを感じていただきたく、思い切ってお土産にさせていただきました。野生とは付いていませんが、とても上質な岩茶ですので、楽しんでいただければと思います。
古樹単叢 昔帰も少量づつですが、このクラスの普洱生茶の美味しさを感じていただければと思い、お持ちいただきました。普洱茶というと香りが良くない黒っぽいお茶と思われがちですが、普洱生茶の美味しさ、このクラスの茶葉の奥行きの深い味わいを実感していただければ嬉しいです。
四川玖瑰紅茶は毎年春にショップでもご紹介している紅茶ですが、今年は雨が多く、紅茶を作るのに茶葉の状態が適さないとして明前に製茶を諦めたものです。初夏に同じ製法で作ったものになります。明前ではありませんが、繊細で高い香り、深みのある甘味は変わらず、むしろ明前よりも良い仕上がりになっているかもしれません。
ぜひご自宅でお楽しみください。
今回の茶器はショップで現在ご予約をお受けしている宜興方形竹茶盤を中心に小鹿田焼をメインにさせていただきました。使用させていただいた小鹿田焼の小袋定雄窯は素朴な雰囲気の中に品があり洗練された造形で私自身も気に入っている窯です。他にも汤宣武の紫砂茶壺、暁芳窯、誠徳軒の蓋碗などを使用しています。
次回のお茶会はまだ未定ですが、詳細が決まりましたら、メールマガジンからご連絡させていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
宜興方形竹茶盤 ご予約承ります!
竹で作られた小さな茶盤です。
丁度、茶壺や蓋碗が収まる正方形の形になっています。ちょっとお茶を淹れたいという時に使いやすい大きさ、形になっています。
紫砂茶壺が有名な宜興はとても上質な竹が採れることでも有名です。厚みのあるしっかりとした宜興の竹を使い、1つ1つ手作りで作られています。実際に先日のお茶会でも使用させていただきましたが、大変使いやすい茶盤です。小さめの茶器から大きな茶器まで幅広く対応できます。
お渡しは11月下旬以降を予定しております。なお、手作りのため、ご注文数、ご注文時期によっては完成次第のお渡しとなり、12月以降になる場合もございます。
同梱を希望される商品がございます場合はご一緒にご注文ください。他に購入を希望される商品があり、先の発送を希望される場合は、システムの都合上、お手数ですがご予約商品とは別にご注文ください。
ご好評につき1次入荷分が完売いたしました。ありがとうございます。
2次入荷分のご予約を承ります。お渡しは11月中旬を予定しております。
陳皮プーアル茶の1種ですが、青い小さな新会柑と呼ばれる広東省の果実の中に宮廷級プーアル熟茶を詰めて焙煎しているお茶です。これがプーアル茶ではなく、上質なアールグレイのように爽やかで美味しいお茶に仕上がっています。
雲南省の西双版納モウ海茶区で作られたプーアル熟茶を茶枝柑と呼ばれる果実の中に詰め焙煎、熟成を行ったお茶です。ここ数年、中国で徐々に流行りはじめ、様々な品質のものが流通するようになりました。通常は陳皮プーアル茶と呼ばれるオレンジ色の果実に詰め込んだプーアル熟茶ですが、これは新会柑と呼ばれる広東省の果実、中でも青柑を使用しています。非常に香りが爽やかなのが特徴で、その香りはまるで上質なアールグレイのように素晴らしく美味しいお茶に仕上がっています。
近頃は天然のアールグレイ果汁を使った紅茶は少なくなりましたが、これはそれを思い出させるような素晴らしい香りと味わいを持っています。青柑の爽やかで品のある香りはもちろん、プーアル熟茶の深みのある柔らかい旨味と甘味がプーアル茶であることを忘れさせてしまうほどにバランスよく味わい深いお茶になっています。
人工香料には決してまねできない品格のある高い香りと深い味わいがお楽しみいただけます。
1次入荷分もかなりの数を入荷していたのですが、すでにご購入いただいた方からのリピートなどもたくさんいただき、あっという間に完売してしまいました。申し訳ありません。また、もっとたくさん欲しいというご要望もいただき、次回入荷分からは30個入りもご用意させていただきました。かなりお得な価格になっております。
以前は陳皮プーアル茶というと品質の低いプーアル茶を使うことが普通でした。そのため、あまり美味しいと思える品質のものは少なかったのが実際のところでしたが、ここ数年は生産技術の向上や使用する茶葉を上質なものを使用する茶業も増えてきました。
11月から1月にかけて収穫された大紅柑に宮廷級プーアル熟茶を丁寧に詰め、何日もかけて低温で焙煎を行います。大紅柑は陳皮と呼ばれる漢方として珍重される果実でもあります。年数が経過すればするほど体によく、香りが良くなるとされ、この陳皮プーアル茶も10年以上保存が可能なものです。果実、大紅柑自体の品質も大変に良いものを使用しています。
甘く柔らかい香りが素晴らしく、また、使用されているプーアル熟茶の甘味に寄り添うように一体感のあるお茶が楽しめます。
とても身体が温まり、飲みやすく、バランスの良いお茶です。