カテゴリー別アーカイブ: 四川省

蒙頂山製茶場

蒙頂山

四川ではいつもの蒙頂山へもお伺いしました。
弊店がお世話になっている茶師さんで、いつも家族のように迎えてくれます。

蒙頂山の中でも茶摘みが遅い地域とはいえ、訪れた時期はちょうど春茶の製茶が一段落した時期で、茶畑は静かさを取り戻していました。時折、茶摘みをしている摘み子さんを見かけるものの、本当に静かでのどかな茶畑の風景が広がっています。この時期は茶樹を休ませるため、畑や製茶器具のメンテナンスにはいっていました。

蒙頂山

茶畑には人間よりも鶏や山鳥が多いようです。これは茶畑のそばにある茶師さんの自家用の畑ですが、どうやら七面鳥のような鳥が歩いていました。何でも野生の山鳥なんだとか。作物を荒らしていたようですが、茶師さん曰く「山に住む者でみんなで分ければいいんだよ。」と一向に気にしていません。そんな大らかな茶師さんを表すかのように、鳥や虫など、たくさんの生き物がいる静かだけれど賑やかな茶畑です。

蒙頂山

ひと通り製茶場の周囲の茶畑を茶師さんと近況を話しながら回ったあとは、すっかり火の落ちた製茶場で後熟成をさせている途中のお茶を品茶していました。静かな製茶場は少し寂しそうな感じがしますが、一時的なもの。この後は紅茶の製茶や黄茶の熟成、昨年からはじめた昔ながらの石灰による後熟成中の緑茶の手入れなど、まだまだ忙しさが続きます。一瞬のお休みといったところです。

蒙頂山

久しぶりの製茶場を見せていただいていると、茶師さんが楽しそうに説明してくれた製茶機械がありました。なんと、この機械を自作しているとのこと。
この茶師さんは本当に研究熱心で、昔の文献や引退したお年寄りから昔の製茶方法を聞いたり、他の地域の製茶方法を参考にして良い所を取り入れたりしています。製茶が忙しくない時期は大学の農学部へ講師として呼ばれることもあるほどなのですが、まさか製茶機械まで自作しているとは思いませんでした。一番忙しい時期が終わり、紅茶や花茶の製茶がはじまるまでは色々と試行錯誤しながら研究すると、とても楽しそうに話してくださいました。
やっぱりこの茶師さんのお茶は美味しいです。その理由が分かった気がします。


2016年 特級 蒙頂黄芽
2016年 特級 蒙頂黄芽

中国を代表する銘茶、中でも希少性の高い黄茶の蒙頂黄芽です。
かつては皇帝への献上茶として作られていたお茶ですが、産地が限られていることや、その独特の製法(悶黄)などから、中国でもごく一部の地域でしか作られていません。一般的に黄茶は独特の風味が強いものが多く、好みが分かれますが、この蒙頂黄芽は誰もが美味しいと思うような品格のある黄茶です。

2016年は現地の流行もあり、悶黄の弱いタイプが主流となっています。
現在流通する黄茶は緑茶と変わらないようなタイプが殆どですが、鈴茶堂では茶師さんに依頼し悶黄のしっかりした昔ながらのお茶を特別に作っていただきました。
こだわりの蒙頂黄芽です。

特に今年は産地でも雨が多く、昔ながらの蒙頂黄芽を作るのには大変に難しい年であったようです。産地の蒙頂山でも悶黄という特別な工程のある黄茶となると今年は作れないという茶業も少なくありませんでしたが、当店が懇意にしていただいている茶師さんの技術の高さが実感できる、これまでにない良い出来あがりになっています。

金華 野生茶 2016
金華 野生茶 2016

ここ数年ご紹介ができずにいましたが、今年は入荷しています!

中国、浙江省金華市でも古くからお茶が作られています。商業的な生産を目的とした茶業さんや茶農家さんはもちろんですが、一般家庭でも春になるとその年のお茶を作る習慣が残っています。

生活の習慣の中に当たり前のように
「家族のお茶をつくる」
ということが入っている地域です。

このお茶は現地に住む親友のお母様が毎年手作りしているもので、名前のない自家製茶です。野生茶樹から作るお茶のため、いつしか野生茶と呼ぶようになりました。普段は全くと言ってよいほどに人が立ち入らない急斜面の山の中に自生する野生茶樹から作られました。標高約800mの急斜面を1日茶摘みをして回っても1日で作れるお茶の量は多くてもたった250gとのこと。山が厳しいうえに野生茶樹は品種改良された茶樹と違って成長が遅く、また点在して自生しているために、少しずつしか摘むことができません。苦労して摘み取られた茶葉は昔ながらの方法で丁寧に製茶されます。

昔からの土着のお茶です。一般に販売されることのない自家製茶です。
その作る苦労からか、今では現地でも作る人が少なくなりつつあります。

青城雪芽 製茶場見学

青城雪芽

中国四川省にある世界遺産、都江堰では青城雪芽という緑茶が作られています。都江堰と同様に世界遺産に指定されている美しい青城山に茶畑、製茶場があります。この年の四川訪問の際にはこの製茶場も訪問、見学させていただきました。

青城雪芽は50年あまり前に作り出され、古くからあるお茶ではありませんが、この地では昔から製茶が行われてきた茶経にも登場する茶産地です。都江堰とその付近は文化大革命などで消失してしまった銘茶も多く、この青城雪芽もそういった昔の製茶方法を復活、改良して作られたと言われています。

青城雪芽

一般的に良く言われているのは清明節の前後に茶摘、製茶するということですが、実際にはもう少し早くから茶摘みが行われることが多く、その年の気候にもよりますが、清明節の頃には殆ど終わりということも少なくありません。
他の四川省の茶産地と同様に温暖で雨の多い気候で、夏は暑くなりすぎず涼しく過ごせる、過ごしやすい気候です。

この製茶場では無農薬、有機栽培を行っています。荒れ地か単なる山にしか見えませんが茶畑です。茶畑の間には野苺などもたくさん自生しています。茶樹以外の植物も豊かで、自然に任せているそうです。標高1800〜2000mの茶山は意外と急な斜面が続く山肌に茶畑が作られています。蛇なども多くいて、本当に自然豊かな茶畑でした。

青城雪芽

この日は生憎の雨で茶摘、製茶はお休みでした。本来、中国茶は雨が降っていると茶摘みを行わないと言われますが、実際には少しの雨であれば、かつ、品質が高い高級茶ではない場合、茶摘みも製茶も行うことが多くあります。この製茶場では品質に影響する雨の日はお休みするとのことで、品質に対する姿勢の厳しい製茶場でした。
それなりの規模の茶業なので機械化出来る部分はしっかり機械化されていますが、こういった殺青などに使われる鉄鍋を見ても分かるように、人が行っている工程も多く残されています。こういったお茶の味や香りを左右する工程はやはり人が行うということなのだそうです。

青城雪芽

お休みの製茶場は少し寂しい雰囲気ですが、その分、ゆっくり見学させていただきました。
工場のいたるところに作業指針や作業目標が貼りだされていて、しっかり厳しく管理されているのが分かります。実際に製茶作業が行われている時はたくさんの人で熱気がこもってしまうほどだそうです。

青城雪芽

青城雪芽は一芯一葉で摘み取られて作られる白毫の美しいお茶です。同じ四川でも蒙頂茶とはまた違う甘さを持っています。爽やかな甘味とミネラル感の強さ、滋味の深さが複雑で後を引く美味しさがあります。
いつか青城雪芽もショップでご紹介させていただければと思います。


中国・福建省の漳平水仙という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。
その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。

中国の茶商さんですら知らない人が殆どという流通の少ない珍しいお茶で、私たちは何年もこの漳平水仙を作る茶農家さんを探していました。やっと納得いく品質の漳平水仙を作る茶農家さんとのご縁ができ、ご紹介させていただいています。今年はその産地まで訪問させていただき、色々と現地の様子を見せていただきました。

話に聞いているよりもずっと昔のままの村で、今も殆ど手作業で1つ1つ丁寧に作られています。また、無農薬、有機栽培を徹底しており、茶畑の中には養蜂の巣箱がたくさん配置されています。茶畑で取れるこの蜂蜜も村の大事な収入源となっています。

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伝統 漳平水仙 2016年

漳平水仙には桂花香型と花香型とありますが、このショウ平水仙は花香型の中でも最高品質の蘭花香型になります。標高800m以上の、漳平では最も高地の茶畑で作られています。また、機械を可能な限り使用しない伝統的な製法で作られています。

今年の漳平水仙は爽やかな甘味、ミネラル感、奥行きの深い滋味が花香と共に、上品にバランス良くまとまっていて、品格のある蘭香と爽やかで深みのある優しい甘味が感じられます。

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漳平水仙水仙 紅茶 2016年

甘い果実香と深みのある旨味、甘さを持っています。中国紅茶にしては珍しく甘く柔らかい中にミネラル感も感じることができます。紅茶でありながらも煎持ちが非常によく、かなり長く楽しめます。英徳紅茶にも通じるような心地良い独特な余韻もしっかり感じられます。

元々生産量の少ない紅茶ですが、今年は特に少なく、大変に貴重な紅茶となりました。

文殊院 香園

文殊院

2015年の春は杭州から四川省にも行ってきました。

温暖な気候とお茶の名産地でもある四川はいたるところに茶座と呼ばれる青空茶館があります。この文殊院という歴史ある古刹にも昔から茶座があったのですが、少し前まで改修のため閉鎖されていました。この時にはその改修も終わり、また地元の方に愛される茶座として再開されていたので、早速お茶を楽しみに行ってきました。

文殊院

以前は入場料が必要だった文殊院も現在は無料で自由に入れるようになっているようです。文殊院の中からも入ることができますが、茶座へは外からも直接入ることができます。香園という名の茶座で、とても綺麗に改修されていました。

中に入ると道路側の入り口の所でお茶を購入します。ただし、大抵いつも満席に近い状態ですので、先に席を確保してからが良いようです。中国の茶館はお茶を購入して好きなだけゆっくり過ごすことができるシステムです。これも中国茶の煎が続くということもあるのだと思いますが、お湯を継ぎ足してもらいながら、みなさん思い思いに本を読んだり、友人や家族とお喋りしたり、トランプで遊んでいたりしています。

文殊院

緑茶から青茶、黒茶など色々なお茶がありますが、ここは四川省の花茶、碧潭飄雪を。蒙頂山の方で作られるジャスミン茶で飾り用のジャスミンの花が美しいお茶です。当店でも大変に人気の高いジャスミン茶です。(完売しております。2016年分は現在製茶中です。)

成都らしく蓋碗でいただきます。実は蓋碗、成都が発祥です。
この茶座の蓋碗は普通の大きさですが、これは急須としても、本来の飲むための茶器としても使えるものです。飲むため専用の蓋碗は実際にはとても大きく、急須として使うには手の大きさがちょっと足りないという位の大きさがあります。

文殊院
成都青羊区文殊院街66号


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5年寿眉

2009年の春に作られた白茶の寿眉を5年間熟成させ、固形茶にしています。
強めの発酵が施された白茶で、年月による熟成もあり、柔らかく味わいの深い白茶に仕上がっています。
近年、白茶は時間が経過した陳年のお茶の方がより美味しく、味わいが深くなることが知られるようになりました。普洱茶のように元々時間をかけて後熟成を行うという習慣のなかった白茶ですが、ここ最近はそうした年月をかけて後熟成された白茶も見られるようになりました。1年目はお茶、3年目は薬、7年目は宝と例えられる言葉もあるほどです。とはいえ、元々の茶葉の状態が良く、熟成に耐える品質を備えたものではないと年月をかけても味わいがよくなることはありません。
この寿眉は完全に管理された状態で5年間ゆっくりと熟成され、ようやく出荷されたものです。元々上質な茶葉を使っていることに加えて固形茶にする際に行われる蒸す工程がより柔らかい味わいにしています。煎持ちも良く、通常の白茶よりもずっと、じっくりと楽しむことができます。
味わいは甘く、微かな薬香が癖になるようなアクセントを与えています。茶葉の滋味がしっかりと感じられる奥行きの深い味わいです。香りは甘い花香が感じられます。

2016年 特級 蒙頂黄芽
2016年 特級 蒙頂黄芽

毎年たくさんの方が楽しみにされている蒙頂黄芽が入荷いたしました!

中国を代表する銘茶、中でも希少性の高い黄茶の蒙頂黄芽です。
かつては皇帝への献上茶として作られていたお茶ですが、産地が限られていることや、その独特の製法(悶黄)などから、中国でもごく一部の地域でしか作られていません。一般的に黄茶は独特の風味が強いものが多く、好みが分かれますが、この蒙頂黄芽は誰もが美味しいと思うような品格のある黄茶です。

2016年は現地の流行もあり、悶黄の弱いタイプが主流となっています。
現在流通する黄茶は緑茶と変わらないようなタイプが殆どですが、鈴茶堂では茶師さんに依頼し悶黄のしっかりした昔ながらのお茶を特別に作っていただきました。
こだわりの蒙頂黄芽です。

特に今年は産地でも雨が多く、昔ながらの蒙頂黄芽を作るのには大変に難しい年であったようです。産地の蒙頂山でも悶黄という特別な工程のある黄茶となると今年は作れないという茶業も少なくありませんでしたが、当店が懇意にしていただいている茶師さんの技術の高さが実感できる、これまでにない良い出来あがりになっています。


6月18日から21日までのあいだは中国出張のため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

成都お茶事情

成都の茶座

上海から四川省成都へ移動、成都では茶業兼茶商をしている友人のお店を訪問したり、四川省のお茶事情を見てきました。

成都をはじめとした四川省では野外に椅子とテーブルを並べた青空茶館、茶座が有名です。成都では鹤鸣茶社が有名な茶座です。雅安をはじめとした地方にも街の景観が良い場所や公園に茶座が設けられているのが良く見られます。地元の人たちはこうした茶座でゆっくりとお茶を飲みながらトランプをしたり、おしゃべりをしたり、思い思いに過ごしています。
こうした地元の人たちに愛されている茶座ですが、それでも少しずつその数は減ってきているようです。文殊院という古い由緒あるお寺の中にあった茶座をはじめ、街が都会化するのにつれて、かつてあった茶座が無くなってきているようです。残念ですが、これも変化なんですね。
そんな中、偶然通りかかって茶座を見つけました。観光地として有名な文殊院の近くの裏路地にある茶座で、名前もない地元密着型の茶座です。とても活気のある茶座で、地元の人たちの憩いの場として賑わっていました。
姿を消してしまう茶座もあれば、こうして残っていく茶座もあります。

大西南茶城

成都の北部、五块石にある大西南茶城です。
中心部からは少し離れた場所にあるため、交通の便が良いとは言えない場所ですが、ここに来ると四川省を中心とした中国西部のお茶事情が分かります。
写真はその茶城の中にある友人の店舗、裕昌源茶庄です。成都では最も上質な茶葉を扱っているお店の1つで、四川省のお茶はもちろん、茶師でもある店主自ら雲南省へ赴いて作った普洱茶、上質で美味しい岩茶などを揃えています。1935年の創業とのこと。ちょっとした老舗です。
お店の奥にはとても雰囲気の良い茶室もあり、店主のコレクションでもある素敵な紫砂茶壺や茶器が飾られています。
この日も沢山の素敵な茶器と美味しいお茶をいただき、お茶話で時間が経つのを忘れてしまうほどでした。

紫砂茶壺

大西南茶城でも普洱茶の人気は衰えることはないようで、地元四川省のお茶と並んで殆どのお店で普洱茶を扱っているのは変わらないようです。ただし、以前よりもお店によってその質の差が大きくなってきているようで、友人のお店のように非常に上質な普洱茶を扱っているお店は少数、その他は普通かそれ以下の量産型の茶葉を扱っているようでした。普洱茶自体が非常に人気が出てきてしまい、自ら現地に赴いて製茶に参加できる店舗とそうではない店舗の仕入れることができる茶葉の質が随分と差が出てきているようです。

そういった雰囲気もあり、茶城の中でも店舗の入れ替わりが目立っていました。以前に覗いてみたり、勉強用にと買い求めた店舗の半分以上が無くなって全く違うお店になっていたり。
成都のここに限ったことではありませんが、なかなか競争が厳しい状況にあるようです。

裕昌源茶庄
成都市金牛区五块石大西南茶城2-1-68号
028-83152938
日本語は全く通じませんが成都の大西南茶城へお越しの際はぜひ遊びに行ってみてください。


3月28日から4月10日の中国出張では発送業務をお休みさせていただき、みなさまにはご不便、ご迷惑をおかけしました。
発送業務を再会させていただきました。

今年も美味しい四川と雲南の新茶を見つけてきました。通関・検疫が完了次第、ご紹介させていただきます。
今回は新茶の買付けの他にも福建省政和にある白茶の茶畑と製茶場、武夷山なども訪問してきました。こちらは順にブログでご紹介させていただきます。(プログにアップするのが遅れがちで申しわけありません。)


桜の時期も過ぎようという頃ですが、まだ朝晩は冷え込みますね。
そんな時には身体の芯から温めてくれる岩茶がお勧めです。

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天心岩 半天腰
岩茶の本流を感じさせるような品格のある花果香と火の香りが素晴らしく
岩茶とはこのような美味しさのあるお茶だったと再認識させてくれるような格の違う深みのある美味しさがあります。
まるで上質なモルトウィスキーのような奥行きのある複雑な味わいに仕上がっています。

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慧苑坑 瓜子金
甘く深みのある果香と柔らかい甘味のバランスが良い岩茶に仕上がっています。
煎を進めていくと甘い味わいが変化してお菓子のようなニュアンスもでてきます。
火入れの程度は中火。強すぎず弱すぎず、絶妙のバランスで火入れが行われています。

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天心岩 黄玫瑰
黄玫瑰はまだ比較的新しい品種で、2013年から本格的に収穫がはじまりました。
綺麗な優しいバラの香りのする岩茶です。
美しい琥珀のようなお茶は香りだけでなく爽やかな甘味と複雑で上品な滋味
しっかりとしたミネラル感と合わさり、上品で軽やかな美味しさがあります。

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慧苑坑 千里香
名前の通り、驚く程に素晴らしい甘い花の香りを持つお茶です。
甘さと複雑な旨味が合わさり、非常に良いバランスの岩茶に仕上がっています。

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流香澗 悦明香
南国の果物を連想させるフレッシュな香りと火の香ばしさが合わさり、非常に素晴らしい香りを持っています。
またこの悦明香の特徴とも言える深みのある甘さは正岩茶の持つミネラル感と合わさり
非常に複雑で奥深い味になっています。

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百年老枞水仙(百年老欉水仙)
慧苑坑にある樹齢160年ほどの水仙の茶樹から摘み取った茶葉で作られた貴重な老欉水仙です。
特別な古樹だけが持つ落ち着きある、凄みすら感じる旨味を持つ岩茶に仕上がっています。

成都・大西南茶葉市場 再訪

成都・大西南茶葉市場

雅安、カンゼ・チベット、アバ・チベットとまわって、ようやく成都まで戻って来ました。
以前にも行った成都の茶葉市場、大西南茶葉市場ですが、今回はお連れしていたお客さまをご案内する意味もあり、再度見学にいってきました。半年ぶりの大西南茶葉市場は鉄観音の秋茶の出荷で賑わっていました。前回は春の新茶シーズンで、四川省のお茶が沢山並んでいたのですが、今回は鉄観音が中心です。

北京の馬連道や広州の芳村茶葉市場と違って、かなり小さい印象のある大西南茶葉市場ですが(それでも中国西部最大のお茶市場だそうです)、やはり競争が厳しいのか、たった半年ぶりにも関わらずお店が変わっているところもちらほらありました。お茶市場はここ成都に限った話ではありませんが、どこも競争が厳しいようです。お茶自体の値上がりもそうですが、地代・家賃の値上がりが激しいようで、しっかり顧客を掴んでいないお店はすぐに撤退を余儀なくされる状態です。

成都・大西南茶葉市場

こちらは市場の街路樹の根本です。こんなところにも「茶」の文字があります。

四川の市場ですが、意外と揃っているのは雲南省のお茶です。普洱茶はどこの市場でも人気があることもあり揃っていますが、この市場では雲南緑茶なども入手することができます。地理的に近いために、雲南省の茶業さん(製造者)が直接出店しているケースが他の地域の茶市場よりも多いように思います。

折角なのでいくつかお店を覗いてきました。勉強用にいくつかのお茶を購入したり、ご一緒していたお客さまには茶葉市場の雰囲気を味わっていただきました。

日本では市場や卸に行くと一般販売はされていないことが多いですが、中国では一般販売も業務販売もあまり区別していません。ですので、初めて訪れるお店で買い物をすることも可能です。一般販売と業務販売の違いは価格ですが、明確な区別はなく、良く買いに来てくれるお得意さまや20キロや30キロといった大量に購入する場合は安い価格で販売するなどしています。
価格は基本的に交渉ですが、中国向けのガイドブックなどに書かれているような値切り交渉はあまり意味がありません。というのも、良心的な質の良いお茶を扱うお店は元々大きく利益を乗せるような価格は提示しないことが殆どで、価格交渉もこれだけ大量に購入するならこれだけ安くできますよといった感じです。提示額の半額になるということはなく、逆に大きく値切れるようなお茶屋さんはあまり信用ができない、むしろ観光客向けのお店であることが殆どです。普段から地元の人たちが買いに来るような信頼のあるお店は、そんな商売の仕方をすると誰も来なくなってしまうんですね。

購入の単位は斤で表します。1斤は500g(台湾の1斤は600g)です。観光地のお土産屋さんのようなお茶屋さん以外の最低販売量はどこも大概、1両で50g(台湾は37.5g)です。日本だと50gも?と思ってしまうところですが、実際のところ、50gで購入する人は殆どいません。中国(台湾もわりと当てはまりますが)では本当にお茶を沢山飲むので大体は1斤単位で購入します。少なくても半斤(250g)単位で購入していて、現地の方の感覚だと半斤以下の量は逆に恥ずかしいとか。両の単位で購入すると外国人、特に日本人だと分かるそうです・・・(日本人と区別が付きにくい韓国人も斤単位で購入することが殆どだそうです)

とはいえ、大概のお店は1両から購入することができますので、もし現地でお茶市場に行くことがあれば、遠慮せずに、ぜひ覗いてみてください。購入する際には必ず試飲して納得できるものを、納得できる価格で購入してください。日本の方が思っているよりも、ずっと高価なお茶は沢山あります。日本ではお茶は比較的安いような感覚がありますが、基本的に高級な嗜好品として扱われています。びっくりするほど高いお茶でも詐欺などではなく、正当な価格であることが殆どですが、中には観光地やそれに近いお店では高額を要求するケースもありますので、自分の納得できる金額で購入するようにしてください。慣れてくるとお茶市場巡りは楽しいですよ!


正岩茶 悦明香
正岩茶 悦明香

とても美味しい武夷岩茶です。
南国の果物を連想させるフレッシュな香りと火の香ばしさが合わさり、非常に素晴らしい香りを持っています。またこの悦明香の特徴とも言える深みのある甘さは正岩茶の持つミネラル感と合わさり、非常に複雑で奥深い味に仕上がっています。
鈴茶堂が取引させていただいている岩茶研究所もお勧めという岩茶です。

正岩茶 老枞水仙(老欉水仙)
正岩茶 老枞水仙(老欉水仙)

武夷山の正岩地区にある樹齢80年ほどの水仙の茶樹から摘み取った茶葉で作られた老枞水仙(老欉水仙)です。
この老枞水仙(老欉水仙)は水仙種の持つ美味しさと老枞(古樹)だけが持ち得る旨味、正岩地区で採れる茶樹だけが持つミネラル感を揃えた非常に上質な岩茶です。熟練した製茶技術の高い製茶師によるもので、火が強くなりがちな水仙種には珍しいほどのバランスの良さを持っています。
水仙は火が強い、焙煎の強いお茶と思っている方にこそ味わっていただきたいと思います。決して焙煎が弱いという訳ではありませんが、数ヶ月かけてじっくりと丁寧に火を入れて作り上げた製茶師の技術の違いを感じていただけると思います。

百年老枞水仙(百年老欉水仙)
百年老枞水仙(百年老欉水仙)

武夷山の正岩地区にある樹齢160年ほどの水仙の茶樹から摘み取った茶葉で作られた貴重な老枞水仙(老欉水仙)です。特別な古樹だけが持つ落ち着きある、凄みすら感じる旨味を持つ岩茶に仕上がっています。
この老枞水仙(老欉水仙)は水仙種の持つ美味しさと老枞(古樹)の中でも齢を重ねた特別な古樹だけが持ち得る旨味、正岩地区で採れる茶樹だけが持つミネラル感を揃えた非常に上質な岩茶です。熟練した製茶技術の高い製茶師によるもので、火が強くなりがちな水仙種には珍しいほどのバランスの良さを持っています。
煎を重ねていくほどに旨味が出てくるのもこの百年老欉水仙の特徴です。回甘も強く、喉を過ぎてからの余韻が長く続きます。上品な花の香りと落ち着きのある甘い火の香りから始まり、煎を進めるうちに果実のような香りも出てきます。
これは凄いと思える最高の武夷岩茶です。

望魚古鎮

望魚古鎮

雅安郊外にある望魚古鎮です。
上里古鎮と同じように茶馬古道の宿場町の1つで、茶馬古道上にある古鎮では最も美しい古鎮と呼ばれていますが、雅安市街地から望魚古鎮までの山道があまり整備されていないこともあってか、まだまだ訪れる人の少ない場所です。

望魚古鎮

山深い場所にあり、集落のすぐ横には美しい川がゆっくりと流れています。上里古鎮もそうですが、水道が整備されていない昔は水が非常に重要だったのでしょう。古鎮と呼ばれる場所は大抵水のある場所の近くにあるようです。
望魚古鎮は川沿いの急な長い階段を上った山の中腹のような場所にあります。もしかしたら水害を避けるために川沿いではあるけれども、水のある場所よりも遥かに高い場所に集落を作る必要があったのかもしれません。現在はその長い階段の下に新しい建物の小さな集落ができていました。

望魚古鎮

観光に訪れる人も少なく、私たち以外の観光客に出会うことはありませんでした。
ここの古鎮もこれらの古い建物に昔と変わらずに生活している人々がいます。いくつかの建物は客棧と呼ばれる宿や食堂の看板がありますが、営業している雰囲気ではありませんでした。

建物の土台となっている石組みも基礎に近い部分は相当に古い状態で、もしかしたら茶馬古道の宿場町としてこの古鎮が栄えていたころからあるものかもしれません。とても静かで美しく、時間が止まっているかのような場所です。

茶馬古道

小さな集落を奥へと進んでいき、建物も無くなり、歩くのも難しくなってきた頃、当時使われていた茶馬古道の石畳が現れました。茶馬古道です。
注意していないと見落としてしまうような、まるで獣道のような道筋ですが、確かに古い石畳が残されています。更に奥へと続いていましたが、もう何年も使われていないようで歩くのも困難なほどに荒れてしまっていました。

茶馬古道の跡は中国の近代化に伴って、どんどん姿を消してしまっています。あるいは忘れ去られて朽ち果ててしまっている部分も多くあります。私たちが見ることができた茶馬古道の石畳もあと何年かしたら無くなってしまうのかもしれません。


勐海生餅 2010年
勐海生餅 2010年

四川からチベットへは蔵茶が運ばれましたが、雲南からは普洱茶が運ばれました。

普洱茶の製造が民営化してから市場には様々な品質の普洱茶が流通するようになりました。その殆どは新茶園、台地茶と呼ばれる新しく作られた茶畑から採られた量産茶葉を使って作られる普洱茶です。これらは生産性を目的として背の低い茶樹を密集した状態で植える、日本で見られる茶畑とそれほど大きく変わりません。新茶園の茶葉から作られる普洱茶も良いところはありますが、化学肥料の問題、普洱茶本来のミネラル感の喪失などの問題もあります。

この勐海生餅は雲南省班章山の中でも指定された一部の地域の茶葉だけを使用して作られた特別オーダーの普洱茶です。
班章山の中にも古くからある古茶園と新茶園があります。どちらも「班章山」として流通するため、注意が必要です。この勐海生餅はもちろん班章山の古茶園、樹齢300年以上の古茶樹から採られた茶葉のみを使用して作られています。まだ若い普洱茶ですが、既に美味しく楽しめるだけの茶質を持ち、また熟成用としても最適な最高品質の普洱茶です。

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大益 老茶頭 2011年

勐海茶厂(モウ海茶廠)の大益老茶頭です。普洱熟茶で2011年のものになります。
茶頭というのは普洱熟茶を製造するのに必要な渥堆工程(麹菌などによる後発酵)で発生する、いわゆる半端モノです。渥堆工程では積み上げた茶葉に水をかけ、温度と湿度を上げた状態で後発酵を行います。その発酵過程で茶葉同士が固まりになってきます。それを人間が鍬のような道具でほぐしていくのですが、そこで発生する、特に熟成が進んだために、ほぐしきれなかった塊を茶頭(茶头)といいます。
しっかり熟成が進んでいる良質の茶葉が多く、お値打ち品です。
勐海茶厂(モウ海茶廠)は熟茶の技術には定評があり、この茶頭も非常に評判が高く人気があります。元の茶葉はどの普洱熟茶を作ったのか分かりませんが、もしかしたら、とても高級な普洱熟茶を作っていた時の茶頭かもしれません。

蔵茶博物館

蔵茶博物館

上里古鎮には蔵茶博物館があります。
あまり宣伝もされていないので、うっかりすると見落としてしまうかもしれません。

昔の建物を利用した小さなスペースですが、蔵茶を作るために使われていた昔の道具などの展示があり、製法が機密扱いとなっている蔵茶の製茶方法が少しでも理解できるような、私たちにとってはとても勉強となる内容でした。

蔵茶博物館

この博物館は鈴茶堂が取り扱っている四川省雅安茶廠から提供された道具や写真で構成されているようです。

現在は衛生的な工場で完全管理されて製茶が行われていますが、昔はこのような道具を使って作られていたのですね。

蔵茶博物館

中には今もあまり変わらないような道具や機械もあります。
例えばこの揉捻機も現在使われているものとあまり形状は変わらないようです。

蔵茶博物館

蔵茶ならではの道具もあります。

本来の蔵茶は枕型と呼ばれる枕や大きめのレンガのような形をしたお茶です。これらをまとめて竹で編んだ籠に入れてチベットへ運びます。今も現地やチベットで楽しまれる一般消費的な蔵茶はその形状です。(日本人的には飲んでも美味しいという感じではなく、鈴茶堂が扱っている蔵茶はそれよりも上のレベル、チベットでは高僧が楽しむような等級の蔵茶です)
その独特の形状を作るための道具も展示されていました。

蔵茶博物館

四川省雅安茶廠の工場は非常に衛生的で完全管理されている工場のため、今ではこうした木枠が使われることはありませんが、雅安にある小規模の茶廠や工場ではまだ使われているかもしれませんね。

蔵茶博物館

これは蔵茶を背負うための背負子です。
雅安の少し先、二郎山と呼ばれる山は今でこそトンネルが作られ、楽に車も人も移動できるようになっていますが、その昔は四川省の茶馬古道のなかでは一番の難所と呼ばれる険しい峠でした。
こうした背負子を使って百キロ以上にもなる蔵茶を背負い、重さに負けないよう鉄の杖を持ってチベットまで蔵茶を運んでいたそうです。



蔵茶 康磚

鈴茶堂でも一番人気の蔵茶です。
四川省雅安茶廠の蔵茶は癖が少なく、プーアル茶のような刺激性もカフェインもないため
飲むタイミングを気にせず、空腹時でも就寝前でもお楽しみいただけます。
とても体に優しく、夏バテや疲れた胃腸にも優しい健康茶です。
暖かいままお楽しみいただくだけでなく、冷やしても美味しく楽しめます。

使いやすいティーバックタイプもございます。

蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ)おためし


蔵茶 金尖 雅細

蔵茶の中でも味を追求するのであれば、こちらの金尖 雅細です。
チベットの高僧が楽しむ蔵茶とされています。
黒茶とは思えない華やかな甘い花果香があり
蔵茶の優しさはそのままで、深みのある甘さがとても美味しいお茶です。

上里古鎮

上里古鎮

四川省へ移動して、成都で数日ゆっくりした後、まずは上里古鎮を訪れました。

上里古鎮は山間の静かな集落で、かつては雅安で作られた蔵茶をチベットまで運んだ茶馬古道の重要な宿場町の1つでした。唐代には町としてかなり栄えていたそうです。今でも明清代の橋や建物が残る古鎮で、四川省の十大古鎮の一つに指定されています。

名山の茶畑

成都から車で2時間半ほど、蒙頂山の麓の名山地域に広がる茶畑を眺めながら、まずは雅安の町へ向かいます。名山のこのあたりは標高6〜800m程度で、主に緑茶や紅茶が作られています。訪れた9月上旬のこの時期は夏の紅茶の茶摘も終わり、静かな茶畑が広がっていました。

雅安の町を過ぎて世界遺産にも指定されている碧峰峡(パンダが初めて発見された地域でパンダ繁殖基地で有名です)を抜け、険しい山の中をしばらく走ると上里古鎮に到着します。

上里古鎮

集落に入ると広場に収穫された穀物が広げられて天日干しされているのに出会いました。この風景は上里古鎮だけでなく、名山でもあちこちで見られます。保存食として乾燥されているだけでなく、白酒の材料ともなるのだそうです。

古い建物の間に新しく作られた建物も混在して独特の雰囲気を出しています。新しく作られる建物は周囲の景観を崩さないように昔の建築様式で作られています。
比較的雅安市内やパンダ繁殖基地からアクセスしやすい場所にもあることから多くの観光客が訪れる観光地でもありますが、観光客と昔と変わらずそこで生活する人々が混在する、不思議で暖かい集落でした。

上里古鎮

集落は川に沿って建物が続いていて昔ながらの薬屋さん、雑貨屋さん、お茶屋さんなどが並んでいます。観光地としてお土産屋さんやレストランもありますが、半分以上はこの古鎮に暮らす人々が利用する生活に密着したお店です。
観光用に保存されているように見える古い建物でも、昔と変わらずに人々が暮らしている家であったりします。

建物は古いだけでなく、非常に凝った美しい作りをしているものが多く見られます。このあたりは水に恵まれ、豊かな土地であったために農業やお茶の産地とその商業拠点としてかなり栄えました。そうして得た財を子供たちの教育に使うようになり、教育を受けた子どもたちは役人として出世したことで、当時、最先端だった建築技術を用いて邸宅を建てたそうです。
上里古鎮が五家口という別名を持つ集落であるのは、なかでも有名で壮麗な韓家、陽家、陳家、張家、許家といった名家があったからと言われています。今でもそのいくつかは残されていて見学することもできます。中には宿泊施設として利用できる建物もあります。

二仙橋

このあたりはは橋がとても多くあります。水に恵まれた土地であるため、上里古鎮には古代から近代にかけて十本の橋が造られているそうです。清代の乾隆帝年間に作られた二仙橋や立交橋が石造りのアーチ型でとても美しく、今も昔と変わらず使われています。

流石にもう使われてはいませんが、清代の水車小屋や川の流れを利用して動く石臼の粉挽き小屋なども見学できます。

上里古鎮

古鎮を川沿いに奥へと歩いて行くと茶座が並んでいます。茶座というのは四川省のあちこちで見られる青茶茶館です。成都市内では公園や寺院などに、雅安などでは川沿いなどの景色の良いところに設置されていて、お茶を楽しみながらトランプやお喋り、読書をする地元の方々でいつも賑わっています。素敵な習慣ですね。

私たちも茶座でお茶をいただきながら一休み。このあたりで作られる蒙頂甘露や蒙頂黄芽などを楽しみました。


四川高山紅茶
四川高山紅茶

伝統的な四川紅茶の製法を何年もかけて研究して生まれた四川高山紅茶です。
一般的な四川紅茶よりももっと香り高く深い甘みを持つこの紅茶は、鈴茶堂でも人気のあるお茶の1つです。
天然の茶葉の香りとは思えないほどの香りと、砂糖を入れていないとは思えないほどの甘い紅茶を是非おためしください。


貢品 碧潭飄雪

蒙頂山で栽培された茶葉を使って丁寧に作られた蒙頂甘露に
四川省はもちろん、中国大陸でも最も品質の良い四川省楽山市のジャスミンの花を厳選して
丁寧に香りを移したジャスミン茶です。
ベースとなるお茶はもちろん、使われるジャスミンの花にもこだわり抜いて作られた美味しいジャスミン茶です。


春韻白毫

君子蘭の香りを丁寧に移した、とてもめずらしい花茶です。
このお茶のベースにも、ここ蒙頂山で作られた蒙頂甘露が使われています。
花茶が苦手な方や男性の方がハマってしまう、不思議なお茶です。

四川省雅安茶廠 訪問

四川省雅安茶廠 訪問

蒙頂山訪問の後は今回の目的、蔵茶を製造する四川省雅安茶廠を訪問させていただきました。

四川省雅安茶廠は1546年創業という最も古い歴史を持つ蔵茶のメーカーで
その伝統的な蔵茶の製造方法は今も最重要国家機密に指定されています。
そうした理由からか一般の茶廠訪問は通常認められず
ましてや外国人の訪問は更に認められません。
今回は鈴茶堂がお世話になっている茶廠の方のご好意で訪問が許可されました。

四川省雅安茶廠の本社は宿泊している西康大酒店と同じビルにありますが
訪問する工場は街から少し離れた場所にあります。
国家農業科技園という警備の厳しいエリアの中にあり
このエリアにも許可がないと入れないような場所にありました。

空気の綺麗な山の麓にあるとても綺麗な工場で
現在は新しい工場も作っている最中でした。

四川省雅安茶廠 訪問

茶廠では副廠長の余栋钢先生が出迎えてくださいました。
余先生は中国茶の世界ではとても素晴らしい先生で、通常はお会いすることすらなかなかできない方です。
お忙しい中、数時間、余先生には蔵茶についてご説明していただきました。
私たちの質問にも快く答えていただいたり、美味しい蔵茶の楽しみ方を教えていただいたり
とても貴重な体験と知識をいただきました。

茶廠では自由に撮影ができませんので、あまり写真がないのですが
余先生の後ろにあるオブジェは上海万博のために作ったものだそうです。
オブジェの後ろにある茶色の巨大なパネルは蔵茶でできています。
他にも歴史ある古い蔵茶が展示されていたり
普通は見ることのできないような貴重なものを沢山拝見させていただきました。



蔵茶 康磚

鈴茶堂でも一番人気の蔵茶です。
四川省雅安茶廠の蔵茶は癖が少なく、プーアル茶のような刺激性もカフェインもないため
飲むタイミングを気にせず、空腹時でも就寝前でもお楽しみいただけます。
とても体に優しく、夏バテや疲れた胃腸にも優しい健康茶です。
暖かいままお楽しみいただくだけでなく、冷やしても美味しく楽しめます。

使いやすいティーバックタイプもございます。

蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ)おためし


蔵茶 金尖 雅細

蔵茶の中でも味を追求するのであれば、こちらの金尖 雅細です。
チベットの高僧が楽しむ蔵茶とされています。
黒茶とは思えない華やかな甘い花果香があり
蔵茶の優しさはそのままで、深みのある甘さがとても美味しいお茶です。

蒙頂山 茶農家訪問

蒙頂山 茶農家訪問

鈴茶堂がお世話になっている茶農家さんを訪問しました。

蒙頂山の中腹にある、この茶農家さんでは
ちょうど緑茶の製茶をしていました。
朝に摘まれたばかりの鮮葉を使って蒙頂甘露を作っています。

この茶農家さんでは機械を使った現代的な製茶も行なっていますが
昔ながらの機械を使わない製茶も伝統を忘れないようにと
今も頑なに行なっています。
お茶に対してとても熱い情熱を持っている職人さんです。

蒙頂山 茶農家訪問

あたり一面、とても良いお茶の香りが充満していました。
山の中腹とはいえ、標高の高い場所のため、ひんやりとした美味しい空気と
小鳥のさえずりが心地良い、とても素敵な工房です。

とはいえ、職人さんは真剣そのもの。
重労働の揉捻(発酵を止めた茶葉を揉んで成形します)も黙々と行なっています。
上の写真は茶葉薄く広げて香りを出す攤放(たんふぁん)という工程です。
これがあの華やかな蒙頂甘露の香りを生み出すんですね。

殺青と言う茶葉の酸化発酵を止めるべく熱を加える工程を動画に撮らせていただきました。
日本の緑茶と違って蒙頂甘露をはじめとする中国緑茶の多くは釜炒りです。
熱い鉄鍋にも怯むこと無く、素手で茶葉の状態を確認しながら殺青を続けています。

出来立ての蒙頂甘露と数日前に作ったという紅茶をご馳走になりました。
とても美味しく、宝石のように綺麗な茶葉が印象的でした。

ショップでは既に完売してしまいましたが、手作りの蒙頂甘露はこの茶農家さんによるものです。
手摘み、手作りのために数量が少ない貴重なお茶です。

機械を使用して作った緑茶もそうですが、出来立ての新茶はまだ火が残っていると言われます。
この火が抜けた状態が最も美味しく、熟成が進んだ状態と言って良いと思います。
機械で作られた緑茶の方が早く火が抜けるように思いますが
手作りの緑茶が美味しくなるのは、好みにもよりますが製造後半年以上経過してからとも。
(私の好みは1年位経過した方が美味しいと感じますが・・・)
熟成が進むと香りが更に良くなり、味も丸く深みのある甘さを楽しめます。
低温で保存しながら、熟成による変化をゆっくりと楽しんでください。


10808.2
特級 明前 蒙頂甘露

とても美味しい蒙頂甘露です。
花の香りと丸く甘い芳醇な味と合わさって、とても品のある美味しい緑茶です。
水出しでも美味しくお楽しみいただけます。

10914.1
雲南白茶 翠玉

去熱効果や美肌効果を持つと言われる白茶です。
雲南省の樹齢100年を越す無農薬栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。
ミネラル感を感じることができる甘い美味しいお茶です。
温かいうちでももちろん、冷やしても水出しでもお楽しみいただけます。