上里古鎮には蔵茶博物館があります。
あまり宣伝もされていないので、うっかりすると見落としてしまうかもしれません。
昔の建物を利用した小さなスペースですが、蔵茶を作るために使われていた昔の道具などの展示があり、製法が機密扱いとなっている蔵茶の製茶方法が少しでも理解できるような、私たちにとってはとても勉強となる内容でした。
この博物館は鈴茶堂が取り扱っている四川省雅安茶廠から提供された道具や写真で構成されているようです。
現在は衛生的な工場で完全管理されて製茶が行われていますが、昔はこのような道具を使って作られていたのですね。
中には今もあまり変わらないような道具や機械もあります。
例えばこの揉捻機も現在使われているものとあまり形状は変わらないようです。
蔵茶ならではの道具もあります。
本来の蔵茶は枕型と呼ばれる枕や大きめのレンガのような形をしたお茶です。これらをまとめて竹で編んだ籠に入れてチベットへ運びます。今も現地やチベットで楽しまれる一般消費的な蔵茶はその形状です。(日本人的には飲んでも美味しいという感じではなく、鈴茶堂が扱っている蔵茶はそれよりも上のレベル、チベットでは高僧が楽しむような等級の蔵茶です)
その独特の形状を作るための道具も展示されていました。
四川省雅安茶廠の工場は非常に衛生的で完全管理されている工場のため、今ではこうした木枠が使われることはありませんが、雅安にある小規模の茶廠や工場ではまだ使われているかもしれませんね。
これは蔵茶を背負うための背負子です。
雅安の少し先、二郎山と呼ばれる山は今でこそトンネルが作られ、楽に車も人も移動できるようになっていますが、その昔は四川省の茶馬古道のなかでは一番の難所と呼ばれる険しい峠でした。
こうした背負子を使って百キロ以上にもなる蔵茶を背負い、重さに負けないよう鉄の杖を持ってチベットまで蔵茶を運んでいたそうです。
鈴茶堂でも一番人気の蔵茶です。
四川省雅安茶廠の蔵茶は癖が少なく、プーアル茶のような刺激性もカフェインもないため
飲むタイミングを気にせず、空腹時でも就寝前でもお楽しみいただけます。
とても体に優しく、夏バテや疲れた胃腸にも優しい健康茶です。
暖かいままお楽しみいただくだけでなく、冷やしても美味しく楽しめます。
使いやすいティーバックタイプもございます。
蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ)おためし
蔵茶の中でも味を追求するのであれば、こちらの金尖 雅細です。
チベットの高僧が楽しむ蔵茶とされています。
黒茶とは思えない華やかな甘い花果香があり
蔵茶の優しさはそのままで、深みのある甘さがとても美味しいお茶です。