中国茶の多い鈴茶堂ですが、美味しいお茶は地域に限らずにご紹介したいと思っています。
鈴茶堂の扱う川根茶もその1つで
普段は日本茶をあまり飲まない人でも美味しいと言っていただけるような
特別に美味しい日本のお茶です。
川根茶のふるさと、静岡県の川根本町は大井川の上流
SLで有名な大井川鉄道が走る、山深い静かなところにあります。
川根は標高が高いために年間を通して気温が低く
静岡県の中でも最も茶摘みが遅い場所です。
高冷地でじっくりと育てられた茶樹は完全無農薬で大事に育てられています。
険しい山間地に広がるお茶畑は、一般的に知られる平坦な茶畑と違い、
歩くのも大変な険しい傾斜地に作られていたり
春先になってからの朝晩の冷え込みによる霜から守るべく霜よけを施したり・・・
気の遠くなるような茶農家さんの努力によって、ようやく茶摘みの時期を迎えます。
今年は5月10日すぎからの茶摘みになりました。
私たちがお願いしている茶農家さんでは手袋をして茶摘みを行なっていました。
何でも茶樹の樹液が手につくとなかなか落ちなくなることや
無農薬栽培をしているため小さな虫たちが沢山いる畑で手を守るためとか。
茶摘みは茶農家さん家族総出で行っていますが、女性はやっぱり手のケアも気になりますよね。
私たちも早速手袋をして茶摘みに参加させていただきました。
摘み取った茶葉はすぐに製茶されます。
茶畑の横にある製茶工場で荒茶まで加工されます。
製茶工場といっても数件の茶農家さんが共同で作業するとても小さな作業場所で、実際に茶農家さん自ら製茶を行います。
鈴茶堂がご紹介させていただく茶農家さんの川根茶は
一般には流通せず、毎年口コミによる茶農家さん自身の直接販売だけで完売してしまう知る人ぞ知る名茶です。
川根茶は他の地域の日本茶に比べて色が薄く
華のような香り高さ、適度な柔らかい渋み、そして濃厚な甘みと旨みが特徴です。
普段は中国茶ばかりで日本茶をあまり意識してこなかった私たちも「これは美味しい。」と感動した最高のお茶です。
茶葉をそのまま食べても美味しく楽しめる、旨みの塊のような日本茶です。
昨年までは二番茶まで作っていたのですが、今年は一番茶のみの生産だそうです。
鈴茶堂のご提供する川根茶は5月13日に茶摘みされたものになります。
荒茶までの製茶は完了しておりますが、熟成をかけてから出荷されるため、入荷は6月はじめを予定しています。
手摘み川根茶 2012年一番茶
5月31日24時までご予約を承っております。
ご予約いただいた数量以上に川根茶の確保ができれば通常販売もと思っていたのですが、口コミで完売してしまうような人気のお茶のため茶農家さんの方では既に完売してしまいました。
鈴茶堂で確保しているお茶の量、お受けしているご予約の量とペースを考えると、おそらくご予約いただいた方のみのご提供となり、通常販売させていただく量は残らないと思います。
日本のお茶も美味しい。と改めて感じることができる川根茶です。
是非この機会にお試しいただければ私たちも嬉しいです。