カテゴリー別アーカイブ: 台湾

紫藤廬

紫藤廬

台中を拠点に南投縣のお茶産地を訪問した後は台北へ移動しました。
台北では特に用事というものは無かったのですが、魚池郷の廖鄉長紅茶故事館で色々と説明をしてくださった方がお勧めしてくださった茶藝館へ行ってきました。

紫藤廬
台北市新生南路三段16巷1號
02-2363-9459

紫藤廬といえば日本の方にも有名な茶藝館ですが、実は廖鄉長紅茶故事館で案内してくださった方が半年前までこちらで勤務されていたとのこと。お茶が好きで製茶に関わりたくて転職したそうです。
紫藤廬のマダムにお会いして廖鄉長紅茶故事館で元気に頑張っているということをお伝えしたところ、とても喜んでいただき、こちらが恐縮するほどに良くしていただきました。ありがとうございます。

紫藤廬

紫藤廬は老朽化のためリノベーションされているものの、日本統治時代に建てられた歴史ある建物を利用しています。台湾の古蹟として指定されていて、丁寧に使われている様子がわかります。
敷地内には立派な藤の木があります。こちらも台北市の保護樹木に指定されているそうです。開花する時期に是非訪れてみたいと思うほどの見事な古樹です。

内装は日本統治時代を思わせる和室などもあり、どことなく懐かしいような雰囲気です。

紫藤廬

工夫茶形式でお茶をいただきます。
魚池郷でお話を伺った際にお勧めされていたのが、こちらの凍頂烏龍茶。茶譜にはいくつかの凍頂烏龍茶がありますが、その中でも一番こだわっているという作り手さん指定のもの。発酵も火入れもしっかりと行われている伝統的なタイプで、とても美味しくいただきました。

工夫茶形式での淹れ方がわからない場合はお店の方が教えてくださるそうです。茶藝の方法が良くわからないという場合は遠慮なくお店の方に聞いてみてください。日本語を話すことが出来る方もいらっしゃるようです。

紫藤廬

余った茶葉は持ち帰ることもできます。選んだお茶にもよりますが、煎がきくので意外と使い切れないです。

店内ではお茶や茶器の販売もしていました。お茶は実際に茶藝館で使われているもののようですが、他にも台湾らしくビンテージの普洱茶などもあります。茶器はアンティークが多いようです。

かつて、台湾には沢山の茶藝館がありましたが、近年はその数もだんだんと減ってきてしまっています。こうした気軽に立ち寄れる茶藝館はずっと長く続いて欲しいものです。


20101.10
2014年凍頂烏龍茶 春茶

2014年凍頂烏龍茶 春茶です。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通しています。
最終焙煎は台湾の凍頂で行いますが、茶葉は大陸の福建省やベトナムから運ばれてきたもの・・・ということも残念ながら珍しくありません。

この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。
古式龍眼炭焙煎にこだわり、火入れも1ヶ月近くかけて行います。
とても高い技術力とそのこだわりで、通常の凍頂烏龍茶よりも、ずっと水分が少なく仕上げることができます。その水分量の少なさは普通の茶師では茶葉を焦げ付かせてしまったり、美味しく仕上げることができないほどです。この水分量の少なさと龍眼炭を使った焙煎、しっかりと行っている発酵により、年月を経た方が香り高く、柔らかく深みを増す性質を持っています。
実際に私どもの手元には10年前からのこの茶師による凍頂烏龍茶を保管していますが、好みはあるものの、古いものほど柔らかく深みのある、美味しい味わいになっています。

届いたばかりのフレッシュな凍頂烏龍茶の味わいを楽しむのも
お手元でその変化を楽しむのも
ビンテージ違いでその味わいや香りの違いを楽しむのもお勧めです。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶

魚池郷 訪問

魚池郷

台中ではいつものように鹿谷郷の茶業さんなどを訪問させていただいたのとは別に魚池郷の日月潭紅茶(水沙連紅茶)の茶業さんもいくつか訪問させていただきました。

元々、この魚池郷ではお茶作りが行われていましたが、日本統治時代にこの地がインドのアッサム地方と気候が似ているとしてアッサム(阿薩姆)の苗木を持ち込み、紅茶の生産が行われるようになりました。日本の敗戦後、その紅茶の生産も少なくなってしまっていましたが、近年になって生産量も少しずつ増え、人気がでてきています。

廖鄉長紅茶故事館

魚池郷ではいくつかの茶業さんをが見学を許可していますが、中でもおすすめはこちらの廖鄉長紅茶故事館です。
とても美しい洋館の施設で、見学設備が整っているだけでなく、実際に製茶を行っている時期にはその様子も見学させてくださるようです。

廖鄉長紅茶故事館

日本統治時代に使われていた古い製茶器具や昔の写真などの展示もあり、魚池郷の製茶の歴史を学びたい場合にもおすすめです。日本語での説明などはありませんが、漢字ですので中国語が分からなくても何となくその内容は理解できます。

施設内ではここで作られている紅茶の試飲もできるようになっています。色々な品種を試してみたいという場合にも嬉しいですね。

魚池郷

こちらは廖鄉長紅茶故事館ではありませんが、日月潭紅茶用に管理されている茶畑です。無農薬、有機栽培を徹底して栽培されているとのことで、その茶園管理の大変さが伝わってきます。
近年では紅茶ブームということもあり、少しずつ台茶18號などの栽培も増えてきたそうですが、実際にはまだまだ少なく、実際に魚池郷で作られたものではない「日月潭紅茶」も多く出回っているとのことなど、色々なお話を作り手さんなどからお伺いさせていただきました。


早期 水平壺
早期 水平壺

当店の紫砂茶壺は美味しくお茶を楽しむことのできる道具であるということに加えて、造形に狂いがないものという視点で選んでいます。当然、重要なのはその土質ですが、現在の紫砂とはまた異なる上質な土として知られている早期壷をご紹介します。

文化大革命の時代、1970年代から1980年代にかけて作られた紫砂茶壺は早期壺と呼ばれ、非常に上質な土を使用していることで知られています。当時は中国国内での需要を満たすためというよりは輸出用に作られ、それらはヨーロッパや香港、台湾、そして日本へ輸出されていました。当時の土は現在のものとは異なり、著名な作家の作品ではなくても、とても美味しくお茶を淹れることができます。

現在のように紫砂作家がそれほど確立されていない時代であったことから、早期壺の多くは大量生産品でした。そのため土質はとても上質であるもののその造形が甘いものが多くあります。この茶壺はそういった早期壺の中でも珍しく、素晴らしく整った造形と繊細な彫刻が施されています。

この水平壺は中国宜興で作られた後に台湾へ運ばれ、早期壷の収集家の手元で大事に保管されてきたものです。

伝統 九曲紅梅 2014
伝統 九曲紅梅 2014

中国浙江省を代表する紅茶として知られる九曲紅梅が今年も入荷しました。

この紅茶は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ湖埠へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、
その名にある九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものと言われます。

この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鳩坑小葉種ですが、実際には様々な品種が使われています。龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶はその伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。

大湖山で栽培された伝統的な品種と製法を守って作られています。とても技術の高い現地では非常に有名な茶師が全て手作業で機械を使わずに作ったとても上質な九曲紅梅です。

2014年は昨年よりも深みのある甘さと爽やかさを持ったお茶に仕上がりました。深みのある落ち着いた花果香とコクのある甘味と滋味が複雑にバランスよく、力強く繊細に感じられます。

もう1つの九曲紅梅は珍しい奇蘭種を使って作られたものです。

九曲紅梅 奇蘭 2014
九曲紅梅 奇蘭 2014

中国茶に詳しい方は奇蘭と聞いて不思議に思われると思います。奇蘭は福建省などにある青茶(烏龍茶)の茶樹品種です。この九曲紅梅に使われているのは台湾の奇蘭種です。かつて、この地でお茶作りをしようとした台湾人が持ち込み、植えたまま放置されている奇蘭の茶畑があり、その半野生化した茶畑から摘み取って作ったものがこの九曲紅梅です。

こちらも全て手作業で機械を使わずに作られています。

今年は春先に気温がなかなか上昇しなかったこともあり、非常に生産量が少なく入手が危ぶまれたほどでしたが、多くの方のご厚意で入手することができました。とても繊細な萌葉から作られているとは思えないほどの深みのある、華やかなオレンジの様なニュアンスを持った紅茶に仕上がっています。

台中 工房訪問

陶山工房

2013年の11月は中国大陸をまわったあと、すぐに台湾へ向かいました。

台湾でお茶と言えば台中。ここではお茶の縁がきっかけで茶業さんたちだけでなく、作家さんたちとも交流させていただいています。日本では台湾の陶磁器と言うと台北近郊の鶯歌が有名ですが、鶯歌のように小売のお店が並ぶような街ではないものの、多くの作家さんたちの工房が台中にもたくさんあります。今は世界的に評価の高い暁芳窯も昔は台中に工房があったそうです。

まずは以前にもお伺いした陳文濱老師の陶山工房へお伺いしました。

陶山工房

ご自身もお茶好きという陳文濱老師は自分が使いたい、使いやすいと思う茶器を作っていらっしゃるそうです。丁度出来上がったばかりの作品を拝見させていただきながら、茶器やお茶、台湾のこと、日本のことなど、色々な話をしていました。作品に対してとても真摯な方で、素敵な作品が生み出されるのも納得です。最近は柴窯(薪を燃料とした窯)拘っているそうです。

陶山工房

基本的に陳文濱老師の作品はとても人気が高く、なかなか入手できないのですが、丁度出来上がったばかりのこのうつわを気に入ってしまい、お願いして譲っていただきました。
今年5月のお茶会でも使わせていただきましたが、実はこのうつわは茶杯です。とても大きな茶杯で、まるで日本の抹茶碗のようですが、中に茶葉を入れてお湯を3分の1ほど注ぎ、その香りを楽しみながら飲むことを目的としているそうです。大きな茶杯なので飲む際に鼻が茶杯の中に入ることで香りを楽しみやすくなっています。

蔡順意老師工房

他にも白宗平老師の主催する陶祠創意工作坊や蔡順意老師の工房なども訪問させていただきました。
白宗平老師は絵付けが素晴らしく、とても繊細な絵付けをされる作家さんです。蔡順意老師は青磁が専門。美しい貫入の入った青磁の作品を作っていらっしゃいます。

陶山工房

台中ではこうした作家の方が工房を構えていて、それぞれ得意とする分野が違います。例えば陳文濱老師が元となるうつわを作り白宗平老師に絵付けを依頼するといったパターンや、青磁の場合はその工程を蔡順意老師に依頼するなど、それぞれが得意な工程を分業して1つの作品を作るという分業制が行われています。

台中はお茶だけではなく芸術の街でもあり、作家さんたちの原点でもあるんですね。


漳平水仙 紅茶 2014年
漳平水仙 紅茶 2014年

漳平水仙紅茶、ご好評をいただいております!

甘い果実香と深みのある旨味、甘さを持っています。
中国紅茶にしては珍しく甘く柔らかい中にミネラル感も感じることができます。
紅茶でありながらも煎持ちが非常によく、かなり長く楽しめます。
英徳紅茶にも通じるような心地良い独特な余韻もしっかり感じられます。

野生寿眉
野生寿眉

普段は人の立ち入らない山の中に群生している茶樹から作られた白茶で野生種を使用しているため白茶の分類上、寿眉としていますが、丁寧に手摘みで作られた上質なお茶です。茶農家さんの自家用に作られたこのお茶を譲っていただきました。

繊細な花の香りを感じるお茶です。驚くほど粘性のある茶水はしっかりと爽やかな甘味があります。茶樹の力強さを感じさせるミネラル感もあり、派手さはありませんが、しみじみと美味しいお茶です。

毎日のお茶としてもお勧めできる価格でご紹介できるのは、この茶農家さんが私たちの中国の親友の友人という茶縁のおかげです。

暁芳窯

暁芳窯

2012年は11月の台湾訪問の後、12月にも台湾を訪れました。
その訪問の中で真っ先にお伺いしたのは台北にある暁芳窯のギャラリーです。

暁芳窯といえばとても有名なのでご存知の方も多いとは思いますが、1975年に台湾の蔡曉芳先生が創設した陶磁器の工房です。
蔡曉芳先生は古代中国の釉薬を研究しておられ、その失われた技術の復刻をされた方です。台湾の故宮博物院に収蔵された作品のレプリカ製作を依頼されているそうで、それらは故宮博物院の展示や海外展示に使われているそうです。
各国王室からの依頼も多く、まさに現代の官窯とも言うべき存在になっています。
近年は人気が高く、作品の入手が困難になってきました。オーダーしても5年、10年待ちなら良い方なんて話も聞くほどです。

暁芳窯

ギャラリーの中には沢山の素敵な作品が並んでいました。青磁から白磁、青花や見事な美しい粉彩まで、ため息がでるほどに美しい作品ばかりでした。

ギャラリーへの訪問は予約制ですが、この日も多くのお客さんが世界中から来ていました。

暁芳窯

暁芳窯の作品は非常に人気が高いため、ギャラリーで購入できる作品には限りがあります。白磁の茶器など、いくつかその場で購入できる作品はあるのですが、青花やこの茶器のような粉彩はまず購入できません。ギャラリーに並んでいる作品は基本的には展示用で、購入したい場合は希望の作品をオーダーします。もっとも何年かかるかは分かりませんが・・・
私たちも粉彩の蓋碗とそのセットをお願いして来ました。

ギャラリーではお忙しい中、蔡先生自ら対応していただき、色々なお話をさせていただきました。蔡先生はとても柔らかな印象の優しい方で、そのお人柄が作品に映しだされているような気がします。

暁芳窯

私たちの老師や友人たちの口添えもあり、特別にその場で譲っていただいたものが上の写真の粉彩茶器です。透明感のある美しい白磁に繊細で緻密な絵が施されている美しい茶器です。他にも沢山の茶器を譲っていただくことができました。ありがとうございます。

暁芳窯
臺湾臺北市北投區中和街錫安巷105弄1號
02-2891-1141
(ギャラリー見学は事前予約が必要です)


溪頭 高山茶
溪頭 高山茶

溪頭 焙香高山茶
溪頭 焙香高山茶

美味しい台湾の溪頭高山茶が入荷しました!

2012年の春茶ですが、しっかりと発酵させた昔ながらの製法で作られた高山茶を熟成させていました。柔らかく、丸く、美味しく仕上がりましたのでご紹介させていただきます。
清らかな高山気も楽しめる溪頭高山茶ともう1つは焙香高山茶という名前の焙煎の強いタイプの2種類ご用意しました。どちらも捨てがたい美味しさです。お好みに合わせてお選びください。

飲み比べができるセットもご用意しました。お得な価格になっておりますので、どうぞこちらもご利用ください。

溪頭 高山茶セット

凍頂烏龍茶も入荷しております。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

鈴茶堂がイチオシの作り手による凍頂烏龍茶です。
近年主流の焙煎の浅いタイプではなく伝統的な製法を守って作られた凍頂烏龍茶になります。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通していますが、この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。その味わいはまさに本来の凍頂烏龍茶そのものです。

この作り手の凍頂烏龍茶には実質的な賞味期限はありません。
非常に製茶技術と焙煎技術が高いため一般的な烏龍茶よりも水分量が少なく、年月を経ることで後熟成が進み、柔らかさや味の深みがどんどん増してきます。湿度と匂い移り、高温を避けて保存していただければ10年と長く楽しめるものです。

今回はその後熟成の違いも実感していただこうと思い、とてもお得なビンテージ・収穫時期違いのセットをご用意しました。2012年の春茶の在庫が少なくなっているため、数を多くご用意できませんでしたが、是非この機会にその味わいの違いを体験していただければと思います。どうぞ好みの味わいを見つけてください。

凍頂烏龍茶 テイスティングセット


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よろしくお願いいたします。

台湾茶の輸出木箱

台湾茶藝

台湾でのお茶の老師をお伺いし、貴重なお茶などを沢山見せていただきました。

老師は台湾では有名な茶商さんでもあります。台北の多くのお茶屋さんや卸店、台湾では誰もが知っているようなお茶屋さん(というよりも、日本では台湾ならではのお茶系飲料を開発したお店として有名かもしれません)へ茶葉を卸しているというだけでなく、普洱茶鑑定の権威でもあり、台湾で普洱茶関係の書籍が出版される際にはその鑑定の依頼が来るという方でもあります。当然ながら老師のところには沢山の貴重な普洱茶が沢山あります。

また、台湾茶藝の先生でもあり、素敵な茶室を持っていらっしゃいます。上の写真はその老師の茶室です。

台湾茶の輸出木箱

その老師のところにあった昔の台湾茶の輸出木箱です。
これは台湾の包種茶の木箱です。何と中身もそのまま入っているとのこと。まだ当分は開けるつもりはないそうです・・・
鈴茶堂でも40年ものの包種老茶を取り扱っていますが、包種茶の老茶は本当に美味しいです。普通に探すと3〜5年の若い老茶や年数を偽ったものが多く、きちんと年月を経た柔らかな老茶はなかなか出会えません。

色種の輸出木箱

こちらは大陸・福建省産の色種の輸出木箱です。1981年とあります。こちらも中身入り・・・どんな状態になっているかは分かりませんが、状態が良ければ火入れなどの手入れをして、まだ飲めるのではないかと思います。開ける際には是非呼んでいただきたいと思います。(笑

普洱茶の権威である老師ですが、台湾茶にもとても造形が深く、色々と教えてくださいます。
当店の香檳烏龍茶、石錠の青心烏龍種から作られている東方美人ですが、その美味しさに驚かれた方も多いと思います。台湾茶の中では凍頂烏龍茶に並んでリピートの多いお茶です。
その香檳烏龍茶を自ら監修して作ったのが老師です。本当に丁寧に作られていて、実際、私たちも驚くほどに素晴らしい香檳烏龍茶なのですが、これを手頃な価格で譲っていただけたのも老師のおかげです。(普通であれば現在の価格で提供できないような品質です。)

普洱茶から台湾茶、台湾と大陸の鉄観音についてなど、この時も沢山のお茶を試させていただき、そして色々と教えていただきました。また、台中では沢山の方のご好意で、素晴らしい作り手さんや茶人のみなさまに引きあわせていただき、沢山の茶縁を広げることができました。
本当にお茶の縁というものは凄いのだなと改めて実感させていただいた訪台になりました。


10905.8
1970年代 重庆乌龙沱茶(重慶烏龍沱茶)

老師から特別に譲っていただいた貴重な重慶沱茶です。
重慶「烏龍」沱茶となっているのは、これが烏龍種から作られているからです。今ではその姿を消してしまいましたが、昔は重慶でも烏龍在来種がありました。その烏龍在来種から晒日緑茶を作り、現在もある沱茶と同様の作り方をしたのがこのお茶です。香港乾倉での熟成を経て、香港返還直前に台湾へ移した貴重な重慶沱茶です。
貴重というだけでなく、とても美味しいお茶です。重慶沱茶特有の药香からはじまり、煎を重ねていくとナッツ系の美味しい烏龍茶といった感じになります。15煎も越える頃には茶気も消えて、甘い旨みが続く美味しい烏龍茶に変化します。

10905.7
7542青饼(青餅) 中茶牌 1995年

こちらも老師が鑑定した孟海茶厂(孟海茶廠)の名レシピ、7542の普洱生茶です。1995年に製造され、香港と台湾の乾倉で熟成を行った非常に美味しい生茶に仕上がっています。
古いだけの普洱茶は探せば本物、偽物問わず見つけることができます。しかし保存状態によって普洱茶は全くその美味しさが違ってきます。この7542は非常にバランスが良く、厚みもあり、芳醇という言葉が相応しい美味しさです。カビ臭いということは全くなく、生茶の尖った感じもなく、ビンテージのブルゴーニュワインのような繊細な広がりがあります。

陳文濱老師 工房訪問

陳文濱老師 工房訪問

台中ではお茶の縁がきっかけで知り合うことのできた、陳文濱老師の工房を訪問させていただきました。

陳文濱老師は台湾ではもちろん、海外でも数多くの賞を受賞されている芸術家です。作陶家というだけでなく、陶刻家としても。そして漆を使った芸術作品も多く発表されている漆陶人として知られています。

陳文濱老師ご自身もお茶が好きとのことで、工房には自らお作りになった茶器が沢山飾られています。ご自分で使うためとのことでしたが、どれも素敵な茶器で、使いやすい工夫がされていたのが印象的でした。

陳文濱老師 工房訪問

沢山のオーダーが入っているそうで、工房には作業中の作品が所狭しと並んでいます。
中にはとても可愛らしい小さな茶壷もあったのですが、これは別の作品の素材になるとのこと。そのままでも十分使えるのに何となく勿体無いような気がしてしまいますが、どんな作品になるのか楽しみです。

陳文濱老師はとても穏やかで優しい雰囲気を持っている方で、作業中におじゃましてしまったのにも関わらず、作陶のこと、茶器のこと、漆のことなど沢山のお話を聞かせていただきました。

陳文濱老師 工房訪問

茶器の他にも大きな作品も見せていただきました。

こちらは陶器に漆を使っている作品で、不思議な質感と色合いがとても綺麗でした。実際に見るとかなり大きく、迫力がありながらも優しさもあるような、老師の人柄が分かるような素敵な作品でした。

陳文濱老師 工房訪問

これは私が一番気に入った作品です。かなり大きな作品で、とても迫力があります。
陶器に漆を塗って焼き上げたものだそうです。不思議な色合いと質感は漆によるものなのですね。見る角度を変えると色合いと質感がまた異なって見えます。素敵で不思議な作品です。

作業中におじゃましてしまったのにも関わらず、作業の手を止めてニコニコともてなしていただき、とても良くしていただきました。
ありがとうございました。


明前 四川玖瑰紅茶
明前 四川玖瑰紅茶

人気の高い四川高山紅茶の姉妹版とも言える四川玖瑰紅茶が入荷しました。
通常の四川高山紅茶は今頃から初夏にかけて作られますが、これは緑茶と同じような早春に摘み取られた繊細な茶葉を使用して作られた紅茶です。「玖瑰(メイグイ)」と名前にあるのはバラのような香りがあるからです。
一般的に言われる「玖瑰紅茶」は後からバラの香りを添加したり、花茶のように花の香りを移した紅茶ですが、この紅茶は違います。茶葉本来の香りがまるで可憐なバラのような、甘い繊細な紅茶です。

特級 蒙頂黄芽
特級 蒙頂黄芽

黄茶は皇帝献上茶として珍重されてきましたが、生産数が少なく、今ではなかなか見つけられない貴重なお茶です。独特の風味をもつものが多く、好みが大きく分かれるお茶でもあるのですが、この蒙頂黄芽は誰もが美味しいと思うような品格のある黄茶に仕上がっています。
この蒙頂黄芽を作っている作り手さんはとても真摯で真面目な方で、農閑期には大学で製茶について教鞭を取っています。その作り手さんが蒙頂黄芽をより美味しくするために研究して作りだしたお茶です。伝統的な製法を守りながらも技術を少しずつ改善していった集大成ともいえるこの蒙頂黄芽は、私たちが知っているどの黄茶よりも遥かに美味しいお茶になっていました。

四川省雅安市は4月19日に大地震が発生して大きな被害が出ておりますが、これらのお茶は震災前に製茶、輸入されたものです。幸い、現地関係者に大きな人的被害はありませんでしたが、建物の一部崩壊などが発生し、今も懸命に復旧作業に努めています。鈴茶堂では出来る限りの支援を行っていきます。
鈴茶堂では当面の間、蔵茶、蒙頂茶などの四川のお茶の売上の一部を義捐金または支援物資に変えて送らせていただきます。

杉林渓茶区

蒙頂緑茶や雲南緑茶の新茶ですが、多くの方にご注文をいただき、本当にありがとうございました。
一時期、ご注文が大変混み合い、通常よりも発送にお時間をいただいておりました。
ご迷惑をおかけして、申しわけありません。

現在は通常通り発送させていただいております。
どれもとても美味しい新茶です。この機会に美味しい中国緑茶をお試しください。

杉林渓茶区

凍頂烏龍茶の凍頂茶区を更に奥へ向かい、かなり斜度のきつい斜面を登って行くと杉林渓茶区があります。
このあたりは標高1600mを軽く超えたあたりで、何と雲海の上に茶畑が広がっています。見渡す限りの雲の上の茶畑は、幻想的でとても美しい光景でした。

11月中旬といっても汗ばむほどの暑さを感じる程でしたが、ここ杉林渓茶区は寒くて震えてしまうほどに気温が低い状態でした。標高が高く、麓との温度差がかなり大きいようです。
この日はちょうど冬茶の摘み取りが始まった日で、杉林渓茶区の中でも最も標高の高い、気温の低い茶畑から摘み取った茶葉の製茶が始まっていました。

杉林渓茶区

この製茶場は茶畑と同じように標高の高い場所にあります。何でも麓で製茶を行うと、せっかく標高の高い場所で摘み取った茶葉も味わいが変わってしまうとか。摘み取った茶葉を麓の製茶場へ運ぶために、猛スピードで茶葉を摘んだ軽トラックが下っていくことも多いなか、この作り手さんの茶葉は山を登ってくることもあるそうです。

摘み取った茶葉を日光萎凋しています。
まだ茶摘みが始まったばかりで茶葉の量が少ないのですが、最盛期には茶葉が一面に敷き詰められます。周囲には茶葉から香る花の香りが充満していました。まるで目の前に本物の花があるかのように錯覚するような香りで、改めて茶葉の力を感じさせられます。

萎凋をしている場所は製茶場の最上階にあるガラス張りの温室のようなところです。周囲はすっかり気温が低くて寒いほどですが、ここは日の光で暖められていて暖かいです。
屋根は開閉式になっていて、気温の高い春茶の時期には屋根を開放して日光萎凋を行うそうです。標高が高いため、気温が低くなりがちな高山茶ならではの工夫ですね。

杉林渓茶区

こちらは団揉機です。
台湾茶に多い丸い形状の茶葉をつくるために行う作業、「団揉」を行う機械です。軽く乾燥まで終えた茶葉を布袋に入れて硬く締め付けます。大きなボール状にしてから、この団揉機にかけてゴロゴロ転がしながら茶葉を丸めていきます。
途中、何度か布袋の中の茶葉を取り出して、絡み合った茶葉を解きほぐし、再度「団揉」を行います。これを何度も繰り返していくと、綺麗な球形のお茶になります。

家族総出で冬茶の製茶を行なっている忙しい最中にも関わらず、快く製茶の様子を見せていただきました。みなさん真剣に無言で黙々と作業を行なっているのが印象的でした。


2013年 貢級 明前 蒙頂甘露
2013年 貢級 明前 蒙頂甘露
2013年 特級 明前 蒙頂甘露

今年は春が来るのが早く、四川でも例年より早く茶摘みがはじまりました。蒙頂山茶区でも標高の低い地域では3月上旬からはじまっていたようです。

私たちがお願いしている蒙頂の作り手さんは蒙頂山の中でも主峰、その中の標高1200m付近にある茶畑の茶樹から1つ1つ手摘みした茶葉にこだわっているため、他の地域よりも気温がなかなか上がらず、茶摘み日が一般的なものよりも1週間ほど遅くなっています。
蒙頂山はとても気温差が大きく、麓では汗がにじむ程暑くても、山の上の方は寒くて震えてしまうような場所です。気温が低く、寒暖差が大きい分、とても美味しい新茶です。

今回、蒙頂甘露は等級の異なる2種類を入荷しました。どちらも個性の異なる美味しいお茶です。
これらの等級の違いをお試しいただけるよう、これらをセットにした蒙頂甘露テイスティングセットもご用意いたしました。

2013年 蒙頂甘露テイスティングセット

2013年 特級 明前 蒙頂石花
2013年 特級 明前 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。
蒙頂石花にはいくつかのタイプがあります。
大きくは伝統的な製法によるものと、それらを改良した製法によるものに分けられます。昨年にご紹介した蒙頂石花は後者の伝統的な製法を改良したタイプですが、今年は伝統的な製法による蒙頂石花を選びました。摘み子さんたちが1つ1つ手摘みし、製茶師の方が最低限の機械しか使わずに真剣に丁寧に作った真面目なお茶です。

これらの蒙頂緑茶を組み合わせたお得なセットもご用意しました。

2013年 蒙頂緑茶セット

思茅 早春茶
思茅 早春茶

中国国内でも流通の少ない雲南緑茶の新茶も入荷しました。
多くの雲南緑茶は柑橘系の香りがありますが、この早春茶は桜餅のような香りがあります。雲南紅茶を連想させるような、深みのある優しい甘さが感じられる美味しい雲南緑茶です。

とても美味しい、この桜餅のような甘い雲南緑茶をお求めやすいお値段でご紹介することができました。ぜひ毎日のお茶としてお楽しみください。

台湾・凍頂 再訪

凍頂

昨年の11月中旬、凍頂烏龍茶の冬茶、打ち合わせのため、台湾南投県鹿谷郷の作り手さんを改めて訪問してきました。

2012年の冬はなかなか気温が下がらず、私たちが訪れた11月中旬も暑さを感じるような気温で冬茶の摘み取りは凍頂の中でも一部でしか行われていませんでした。鹿谷郷の町も出来たばかりの冬茶を販売しているのは観光客向けのみといった感じで、嵐の前の静けさのような、静かさの中に熱気を保っているような不思議な雰囲気に包まれていました。
この年は天候に恵まれず、凍頂ではありませんが、同じ南投県の渓頭では気温が下がらない上に雨が多く、高山茶を作っている作り手さんは冬茶の製造を見送ったりと、お茶にとっては厳しい年でした。

私たちがお世話になっている作り手さんは一般的な「冬茶」と呼ばれる時期のものよりもずっと気温が下がった、遅い時期に摘み取り、製茶を行います。作り手さんによっては「冬片」と呼ばれる時期のお茶ですが、この作り手さんは「春茶」と「冬茶」のみ。気温がしっかり下がって、茶樹がベストなタイミングになったら作るというシンプルな信念で冬茶を作っています。
ただし、リスクも大きく、気温が十分に下がる時期まで茶摘みを待っていると予想外の降霜や降雪などで冬茶の製造が全くできないということもあります。以前、温暖な気候である凍頂でも予想外の降雪があり、その年の冬茶が殆どできないということがありました。作り手さんにとっては冬茶の製造ができない、つまり冬場の収入が全くないということに繋がり、死活問題にもなってしまいます。そのため、最近は以前は秋茶と呼ばれていたような時期に、早め早めに冬茶として茶摘を行うように変化してきているようです。(前述の渓頭の作り手さんはそういった意味では本当に断腸の思いで冬茶の製造を断念されたのだと思います。とても真面目に、真剣にお茶を作る方で、こちらは改めてご紹介させていただければと思っています。)

顧景舟大師の茶壷

私たちが訪れたこの時期もそんな時期で、周囲の作り手さんたちは茶摘みのタイミングを計っていた時期でしたが、この作り手さんは「うちはこの分だと12月だからね。まだまだ先。」とのんびりと構えていました・・・周囲の作り手さんは明日、茶摘みを始めるかどうかとピリピリしているというのに、この作り手さんのところだけは至って普通の雰囲気。何とも不思議な感じです。

この作り手さんは凍頂に大陸から持ち込まれた茶樹を受け取って以来、代々製茶を続けている家系で、私たちの訪問に合わせて高齢の先代まで出迎えてくださいました。普段は息子さんに任せている先代ですが、今も要人向けの特別なお茶の製茶や出来上がったお茶の最終チェックは先代が必ず確認しているそうです。といっても、息子さんも私たちよりもずっと年上のベテランの茶師さんです。まだまだ任せておけないということなのでしょうか?とても頑固な職人気質の先代です。

凍頂烏龍茶を等級別や製茶年別にテイスティングさせていただきながら、お茶作りについて、これから作る冬茶や美味しい淹れ方などを教えていただきました。
この作り手さんは製茶技術はもちろんのこと、焙煎技術が非常に高く、一般的な凍頂烏龍茶よりもずっと水分を少なく仕上げることができます。普通はそこまで水分を少なくしてしまうと味わいに影響が出てしまうのですが、この作り手さんのものは逆に味わいが深く、年月を重ねて楽しむことが可能になります。この時にも製造年別にテイスティングさせていただきましたが、10年近く経過したものの方が味わいが深くて柔らかい美味しさになっています。「老茶」とは別ですが、入手した人が適切に保管さえしていれば何年も楽しめるように作られています。中には何年の春茶が一番好みというのもでてきて、とても良い経験をさせていただきました。

既に当店で凍頂烏龍茶をお求めになっている方は是非、湿度と高温を避けて保存していただき、時間の経過と共に変化する美味しさを楽しんでいただければと思います。その際、冷蔵庫では保管しないでください。高温にならない場所で保管していただければ常温保存で大丈夫です。

写真の茶壷はこの作り手さんの宝物である顧景舟大師の茶壷です。話が弾んで、特別に出してきて見せていただきました。
顧景舟というのは茶壷作家の名前で、紫砂の人間国宝の様な方です。現代の紫砂作家の中ではこの方を越える作家はいないと言われ、作品は安くても数百万円、高いものは億を越える金額がつけられます。
そんな素晴らしい茶壷を実際に見せていただきました。流石に迫力を感じる作品で、言葉に出来ないような品があり、素晴らしい茶壷でした。写真が上手く撮れていないのが残念ですが・・・

凍頂

こちらは凍頂の茶畑です。この作り手さんの茶畑ではありませんが、雰囲気が伝われば。
茶畑の中に檳榔(ビンロウ)の椰子の木があるのが特徴的です。この景色を見ると凍頂に来たという実感が湧きます。


凍頂烏龍茶 2012年冬茶
凍頂烏龍茶 2012年冬茶

2012年の冬は気候が難しく、一時は冬茶の製造を断念することも考えていた程だったそうです。12月に入ってから、ようやく量は少ないものの、納得できる品質の冬茶を作ることができました。他の作り手がとっくに冬茶の摘み取りを終えるころまで充分に待ってから作られたこの冬茶は数が少ないものの、非常に良い出来の冬茶になりました。

この作り手の凍頂烏龍茶は醗酵が強く、伝統的な龍眼の炭による火入れもしっかり行うため、実質的な賞味期限がないどころか、年月を経た方がより柔らかく美味しくなります。この冬茶も本当に美味しいのは、あと数カ月後、今年の6月以降位ですが、味わいの変化も楽しめるお茶としてご紹介させていただいています。

20101.2
凍頂烏龍茶 2012年春茶

2012年の春茶です。もうすぐ今年の春茶も登場するような時期ですが、鈴茶堂でご紹介する凍頂烏龍茶の中で一番の飲み頃はこの春茶です。柔らかく深い味わいと清らかな品のある花の香りは、この作り手の凍頂烏龍茶ならではのものです。
今からがこのお茶の最も美味しい時期です。
上質な凍頂烏龍茶を是非お試しください。


雅安

4月20日に中国四川省雅安市で発生した大地震ですが、当店がお世話になっている蒙頂山の作り手さんは全員無事が確認できました。
一番被害の酷い地域からさほど離れていない場所ですので、相当に揺れが激しかったようです。建物の倒壊などはあったようですが、人に被害はないとのことです。
ご心配いただいたみなさま、ありがとうございます。

まだ情報があまり入ってきていない状態ですが、相当に大きな災害であったと思われます。今もニュースで目にする雅安市やその周辺の状況を目にして、愕然とする思いでおります。被災された方のご無事と、どうか1日も早く安心して過ごすことができるよう、祈らずにいられません。出来ることから、何かお手伝いができたらと思っています。

今年も鈴茶堂では蒙頂山の新茶をご用意しております。既に日本へは到着済です。
通関・検疫が完了次第、ご紹介させていただきます。
とても真面目に丁寧に作られている美味しい新茶です。
どうぞよろしくお願いいたします。

#写真は雅安市雨城区にある雅安廊橋で、雅安市のシンボルです。被害が少ないことを祈ります。

台湾 凍頂・杉林溪 訪問

台湾 凍頂・杉林溪 訪問

中国大陸のお茶が多い鈴茶堂ですが、実は台湾茶とのお付き合いは四半世紀以上になります。
鈴茶堂の代表が長年、台湾を往復していたこともあり
今回の茶業さん訪問は現地の友人たちが大勢集まっての同窓会のようでした。

私たちが訪問したのは凍頂烏龍茶で有名な南投県鹿谷郷とその先の杉林溪です。
台中から車で1時間半ほどの山の中、標高800m程の場所に鹿谷郷があります。
更に山を登って行ったところが杉林溪で、こちらの標高は更に高く1500~1800mの高山地帯です。

台湾 凍頂・杉林溪 訪問

この日は茶畑によって秋茶の茶摘みが行われていました。
山の斜面や標高によって茶摘みのタイミングを計っています。

台湾 凍頂・杉林溪 訪問

摘み取った茶葉はこのようにトラックに積み込み、大急ぎで麓の製茶所まで運ばれます。
このタイミングを逃すと美味しいお茶が作れません。
茶摘みの時期のこの地域は茶葉を摘んだトラックが何においても最優先です。
道路工事の車も警察車両も茶葉を摘んだトラックには道を譲ります。

台湾 凍頂・杉林溪 訪問

この茶葉の量を33人の摘み子さんで摘み取ります。
時間は90分。茶葉の量は60斤(36キロ)です。
もちろん手摘みですから、熟練した技術が必要な大変な作業です。

台湾 凍頂・杉林溪 訪問

私たちがご紹介する予定の凍頂烏龍茶は最近主流になりつつある焙煎の浅いタイプのものではなく、ある程度きちんと焙煎をしている伝統的な製法のものです。
長年お世話になっている鹿谷のこの茶業さんは伝統的な製法を今も頑なに守り、龍眼の炭で焙煎した伝統的な凍頂烏龍茶を作り続けています。

台湾の凍頂で製茶が始まったのは19世紀中頃。
鹿谷郷初郷村出身の林鳳池という学生が科挙の試験を受験するために大陸に渡り、帰郷の際に武夷山から茶樹を持ち帰ったのが起源とされています。
この学生のスポンサーとなっていたのが、この作り手さんのご先祖で、スポンサーとなったお礼に凍頂の持ち帰った茶樹と製茶技術を譲り受けたそうです。
台湾でも知る人ぞ知る茶業さんで、一般的な知名度はありませんが、歴代の台湾総統が訪問するような伝説的な茶業さんです。

私たちの訪問時には3代目当主が出迎えていただき、お茶や茶器の話、ご家族の話まで、楽しく充実した訪問をさせていただきました。
取り置いていた今年の春茶を分けていただき、その美味しさに変わりがないことを再確認させていただき、後にしました。

杉林溪の作り手さんは優秀な製茶技術を持つことで地元ではとても有名な方です。
こちらは冬茶から本格的に扱わせていただく予定ですが、今回は特別に美味しい紅茶も分けていただきました。
紅茶といっても普通に思い描く紅茶とは違い、東方美人のような深みのある複雑な旨味と果実のような甘さを持つ、青茶と紅茶の中間のような味わいです。

台湾のお茶は近日中にご紹介させていただく予定です。


I05
プーアル茶盆

品切れが続いていたプーアル茶盆ですが再入荷いたしました!

プーアル茶や蔵茶などの固形茶を崩すときに使用する茶盆です。
1つ持っていると非常に便利で、散茶を小分けする際にもお使いいただけます。

K-16
マルチティーサーバー K-16

こちらもご好評いただき品切れが続いていたマルチティーサーバーですが、再入荷いたしました!

鈴茶堂のお茶をお楽しみいただけるBar Argyllさんで実際に使用しているものと同じになります。
1〜3人でお使いいただけるサイズです。

K-16
マルチティーサーバー K-16

大き目サイズのマルチティーサーバーは現在ご予約承り中です。
入荷予定は10月下旬以降となっております。

どちらも品質、耐久性、使い勝手共にご好評をいただいております。
ご自宅だけでなく、オフィスにも、とても便利なティーサーバーです。
茶葉を潰さずに煎を重ねていくことができますので、何煎も楽しむことができる中国茶はもちろん、日本茶やハーブティーなど、お茶の種類を問わずにお使いいただけます。