今年も福建白茶が入荷しました!
昨年よりもかなり品質の良い白茶を今年はご用意することができました。
美味しい白茶をぜひお試しください。
白茶の中でも最上位に位置するのが白毫銀針です。
今年ご紹介する白毫銀針は一般的な平地にある茶畑から作られたものではなく、標高1000mを超える高地で無農薬栽培された福鼎大白茶種から作られています。その白毫銀針を1年間じっくりと後熟成しています。
昨年、この白毫銀針を選ぶ際に平地で栽培されたものと比べてみました。どちらも美味しい白毫銀針であることに変わりはありませんが、高山のものの方が明確に味わい、香り、奥深さが違うものでした。また飲みたい!と思わせる深みがあります。
山の上の険しい場所にある傾斜が厳しい小さな茶畑で栽培されているため、生産量が非常に少なく、茶農家さんでも懇意にしている人にしか譲らないという白毫銀針です。
昨年大人気の福鼎小白茶を、今年はグレードを上げてご用意させていただきました。
通常、福建省の白茶は大白茶種、大毫種と呼ばれる品種から作られます。白茶の国家標準でもこの品種が指定されています。しかしながら、この品種は1960年代に品種改良されたもので、それ以前の宋代から民国時期までは、この小白茶種(地元では白毛茶と呼ばれています)から作られていました。この小白茶種は大変味わいが良いことで知られていましたが、その名の通り、葉が小さく、また茶樹自体も小さいため、生産量が少なく、経済的理由から現在の大白茶種、大毫種に変えられていきました。現在は栽培、生産を行う茶農家は殆どいない状態で、まず市場に流通することがなくなりました。
2018年は民国時期頃まで、かつて小白茶種を栽培していたものの、その後放置された野生化した茶樹から作られた白茶を入手することができました。大変に珍しく、鳥肌がたつほどに美味しく、野生茶樹ならではの茶樹のちからを感じるような素晴らしい白茶です。
小白茶種は栽培を復活させてほしいと心から願う程に上品で繊細、複雑な旨味、素晴らしい美味しさを持っている品種ですが、難しい品種でもあるようです。懇意にしている茶農家さんでは小規模ながら栽培を続けていますが(昨年ご紹介したものがその小白茶です)、今年は殆ど収穫できない状態になってしまいました。私がこの小白茶種を楽しみにしていたのを知ったその茶農家さんが、今年は収穫できないと申し訳ないと家族、親戚総出でお年寄りの記憶を頼りに山の中に入り、茶摘みをして作ったのが今年の野生小葉銀針白茶です。ご好意に感謝するとともに、結果的に昨年の小白茶よりも味わい深く美味しいお茶になりました。
山の中に群生している茶樹から摘みとって作られた白茶です。
険しい山中をまわり、1枚1枚手摘みをするのも大変な作業ですが、栽培されている茶樹と違い、その美味しさは段違いです。茶樹の力が強く、2年間後熟成を行うことで優しく、深みのある、素晴らしい白牡丹に仕上がりました。
大変に上質で美味しい白茶です。白牡丹本来の味わい、香りが楽しめます。
日常的に楽しめる白茶として人気の高い雲南白茶ですが、茶農家さんのご好意で、今年は特に品質のよいものを入手させていただきました。
最高品質の雲南白茶をご紹介いたします。
雲南大葉種の持つ柔らかい甘さと、夏向きの爽やかな紅茶のような風味、心地よいミネラル感を持つ深みのある味わいに仕上がっています。
雲南省思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。
ぜひ夏の常備茶としてお楽しみください。
検疫通関時の調整分が例年よりも多く出たため、その調整分の漳平水仙(ショウ平水仙)を販売再開いたします。
今年の春茶は例年よりもかなり良い仕上がりで、店主も驚くほどの仕上がりでした。特に炭焙煎ではない伝統 ショウ平水仙が特筆して素晴らしいですね。
中国・福建省の漳平市という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。
中国の茶商さんですら知らない人が殆どという流通の少ない珍しいお茶で、鈴茶堂ではずっと何年もこのお茶を探し、ようやく納得できる品質のお茶を作る茶農家さんと出会い、以後5年間以上、日本の方が殆どこのお茶をご存じないという時からご紹介してきました。また味わい、香りの落ちる夏の時期のものなどはご紹介せず、ベストなタイミングで摘み取られた最高品質のものを選んでご紹介しています。
昔のままの村で、今も殆ど手作業で1つ1つ丁寧に作られています。また、無農薬、有機栽培を徹底しており、茶畑の中には養蜂の巣箱がたくさん配置されています。茶畑で取れるこの蜂蜜も村の大事な収入源となっています。
漳平水仙(ショウ平水仙)には桂花香型と花香型とあります。桂花香型は漳平の中でも比較的低標高の茶畑で作られたものを、花香型は標高の高い茶畑で作られた上質なものとなります。この漳平水仙は花香型の中でも最高品質の蘭花香型になります。
標高800m以上の、漳平の中では最も高地の茶畑で作られています。また、機械を可能な限り使用しない伝統的な製法で作られています。
また固形にする際の技術も味わいや香りに影響します。熟練した作り手によるものは、大きすぎず、圧をかけすぎず、最適な大きさ、緊圧をもって成形を行います。産地でもこの成形技術のレベルはまちまちで、大きすぎるものや小さすぎるものなど様々なものが見られます。実際、大きすぎるものなどは味わいが鈍く感じるようになってしまいます。
当店では最適な大きさ、味わいが鈍くなるような成形のものは選ばす、最高品質の蘭花香型にこだわって選んでいます。
とても希少な炭焙煎の漳平水仙(ショウ平水仙)(青茶)です。
この炭焙煎は紙に包んでから行うため、通常の散茶よりもずっと時間も技術も必要となり、今では数件の茶農家でしか行うことができません。
ほっこりとした香ばしい火の香りと、甘い柔らかな花香が感じられます。深みのある旨みと柔らかで心地良い回甘、ミネラル感がとても強く、焙煎を施すことで蘭花香系とはまた違った茶樹の旨味を強く感じることができます。
漳平水仙(ショウ平水仙) 紅茶 2018年春茶
甘い果実香と深みのある旨味、甘さを持っています。中国紅茶にしては珍しく甘く柔らかい中にミネラル感も感じることができます。紅茶でありながらも煎持ちが非常によく、かなり長く楽しめます。英徳紅茶にも通じるような心地良い独特な余韻もしっかり感じられます。