チベット ラサ 倉姑寺茶館

ポタラ宮

四川省成都でチベット自治区に入境する準備をした後は目的のチベット自治区にあるラサへ向かいました。
現在(2013年11月時点)はチベット自治区への入境には政府が発行する入境許可証(パーミット)が必要です。この許可証を取得するためには旅行会社を通して事前にチベット自治区を旅行する全ての行程とその手配をしておく必要があります。またガイドも必要です。事前にそれらの手配をしていましたが、最後に成都で現地の旅行会社から入境許可証を受け取って、ようやくチベット自治区へ入れます。

ラサは聞いていたよりも青く素晴らしく美しい空の青さでした。
その空の下に浮かび上がるようにポタラ宮が街の中心にあります。

倉姑寺茶館

チベットでは実際に蔵茶をはじめとする黒茶がどのように飲まれているのか見せていただきました。
まず最初に訪れたのはこの倉姑寺茶館です。仓姑寺(倉姑寺)という尼寺が運営する茶館で、地元の人々に人気のある茶館です。

建物の中は意外と大きく、半野外の席から2階の席までかなりの席数があります。それでもお昼時はほとんど満席に近い混雑振りで、その人気の高さがうかがえます。尼寺が運営しているというだけあって、茶館のスタッフは全員尼さんです。若い女性からお年を召した方までいらっしゃいました。

倉姑寺茶館

倉姑寺茶館に限らず、チベットの茶館では軽い食事も提供されています。

これはモモです。中にヤク肉の餡が入った蒸し餃子のような食べ物です。
モモというとチベット風水(蒸し)餃子というように良く言われていますが、実際には小麦粉を原料とした主食にあたる料理を指すようです。ラサではこの蒸し餃子のような料理をモモと呼んでいましたが、四川省のアバ・チベット族チャン族自治州の方ではパンをモモと呼んでいます。

他にもトゥクパと呼ばれる「うどん」のような麺なども提供されています。

倉姑寺茶館

お茶はバター茶ではなく甜茶、ミルクティーです。黒茶にミルクと砂糖を入れて混ぜたものをポット単位で購入してガラスのコップでいただきます。人数が少ない場合はグラス単位で注文することもできます。

チベットというとバター茶をいつも飲んでいるように思っていましたが、実際に一番飲まれているのはこの甜茶のようです。バター茶は朝などにツァンパと呼ばれる裸麦の粉と一緒に食事としていただくことが多いそうで、お茶として楽しんでいるのはこの甜茶の方がずっと多いのだとか。
それにしてもチベットの人たちは本当にたくさんお茶を飲みます。甜茶を何杯も、ポットをお代わりしてまでずっと飲んでいます。

甜茶の味はなかなか美味しいものでした。日本にいると普段は甘いお茶を飲むことが少ないのですが、チベットのように気候が厳しい場所ではこの糖分が必要なものだと身体で実感できます。
甘さも程よく、とても美味しいお茶でした。

仓姑寺甜茶馆
西藏自治区拉萨市城关区林廓南路(近玛吉阿米)



蔵茶 康磚

鈴茶堂でも一番人気の蔵茶です。
四川省雅安茶廠の蔵茶は癖が少なく、プーアル茶のような刺激性もカフェインもないため
飲むタイミングを気にせず、空腹時でも就寝前でもお楽しみいただけます。
とても体に優しく、疲れた胃腸にも優しい健康茶です。
暖かいままお楽しみいただくだけでなく、冷やしても美味しく楽しめます。

使いやすいティーバックタイプもございます。

蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ)おためし


蔵茶 金尖 雅細

蔵茶の中でも味を追求するのであれば、こちらの金尖 雅細です。
チベットの高僧が楽しむ蔵茶とされています。
黒茶とは思えない華やかな甘い花果香があり
蔵茶の優しさはそのままで、深みのある甘さがとても美味しいお茶です。