普洱生茶の製茶 その2

Facebookの方に動画を投稿しておりますので、こちらでもご紹介させていただきます。

雲南・易武天能茶庄の殺青風景の動画です。
友人作り手によるもので、この時は原生林にある野生茶樹をほぼ1日かけて茶摘み(早朝に出て、茶摘みを終えて戻ってくるのは夜)、夜中に徹夜状態で製茶を行っています。

この製茶場では薪による殺青をはじめ、手作りの製茶にこだわっています。
この友人は本当に製茶技術が高く、またきちんと論理的に製茶を行う稀有な作り手です。彼の作る普洱生茶は本当に美味しく別レベルです。

こちらは揉捻工程です。同じく夜間の製茶のため光量が足りない上に揉捻動作が非常に早く、静止画での撮影が難しく動画で撮影しています。

この茶業さんには揉捻機がありません。これは普通の製茶場、茶業さん、茶農家さんであってもまず考えられないことです。
動画で分かるように揉捻はかなりの重労働です。また、手による揉捻はその力の加減など、技術も必要な作業です。私自身、色々な製茶場や茶農家さんを見てきましたが揉捻機の無い製茶場は初めてです。家族、親戚による少人数、台地茶(茶畑の茶葉)は扱わず、古樹か野生茶樹のみしか扱わないような小規模な生産だから必要ないとのことですが、お茶作りに対するこだわりがとても強いと感じます。

易武

こうして色々な工程を経て毛茶(荒茶)が作られます。
これは以前にもご紹介した写真ですが、毛茶の篩分け、ゴミなどを取り除いています。(この製茶場には篩分け機もありません。)こうした作業は比較的体力を必要としないこともあってか、おばあちゃんやおじいちゃんたちの仕事になることが多いようです。
のんびりと作業しているように見えますが、実は結構手の動きが早く、確実に作業をしています。


自家栽培陳皮普洱茶
自家栽培陳皮普洱茶

先日の中国出張の際に長く家族ぐるみでお付き合いしている友人茶商から自家栽培した陳皮を使った陳皮普洱茶をいただきました。帰国後に改めて飲んでみたところ、とても優しく美味しいお茶であることに驚き、ぜひ当店でもご紹介させて欲しいとお願いしたところ特別に作っていただけることになりました。

友人の故郷、浙江省で自家用に栽培された無農薬の陳皮を贅沢に使った陳皮普洱茶です。

陳皮は友人茶商の親戚が特別に栽培しているマンダリンオレンジ(陳皮の原料)を使用しています。この農家では主に佛手柑を栽培していますが自家および親戚内での消費用として無農薬・有機栽培で陳皮も作っています。
普洱茶は熟茶に定評のある大益のものを使用しています。普洱茶の専門家でもある友人のセレクトで癖のない飲みやすい美味しい普洱茶を選んでいます。

自家栽培陳皮普洱茶

元々は自家用のお茶として作られているため、ご予約分のみの製造、ご紹介となります。

一般的な陳皮普洱茶のような強い香りはなく、優しいほっとするような柑橘の香りが特徴的です。普洱茶は癖のない上質な熟茶を使用しているため、飲みやすく、さらっとした甘味が感じられます。カフェインが殆ど無いお茶でもありますのでお休み前のお茶としてもおすすめです。また、寒い季節の健康管理に取り入れるのもおすすめです。一般的な陳皮普洱茶や青柑茶の香りが強すぎて苦手という方にもおすすめいたします。

ご予約は1月28日24:00までとさせていただきます。
陳皮の量に限りがありますため、予定数を超えた場合はご予約を早期終了させていただきます。
発送は入荷後、2月10日頃を予定しております。


居和堂 臙脂紅粉彩三果蓮子杯
居和堂 臙脂紅粉彩三果蓮子杯

居和堂は清代から続く官窯の伝統を守り続けることで知られる景徳鎮の名窯です。
原料の選出、加工、製作に至るまで徹底し、官窯としての伝統を今も守リ続けています。
中国伝統陶芸工芸大師が率いる工房として、その技術の高さ、造形の素晴らしさは中国国内だけでなく世界的にも広くその名を知られている工房です。

落ち着いた品格のある臙脂紅をベースに桃、柘榴、佛手柑という吉祥文様が描かれています。一筆一筆丁寧に描かれた粉彩の茶杯です。また、造形も素晴らしく、その大きさといい、手に馴染み非常に使いやすい形状です。厚みも非常にバランスがよく、お茶の味わい、香りを最大限に引き出します。