当店では珍しい宮廷普洱茶が入荷しました。
宮廷普洱茶と聞くと宮廷に献上されていた普洱茶と思いがちですが、実際には違います。普洱茶の等級で「宮廷級」が使われるのは熟茶ですが、熟茶の製法が確立したのは1970年代です。既に宮廷は存在していません。
近年、緑茶を基準とした等級制度が普洱茶の世界にも持ち込まれ、鮮葉の大きさによって等級分けされるようになりました。上級になればなるほど新芽の割合が多くなるように定められています。最も細かい新芽のみを使った場合を最上級として宮廷級と名付けたため、そのように呼ばれています。葉が小さく細かいため、製茶の手間がかかり、その分の人件費で高価になりますが、それがお茶として良いお茶となるかどうかは別の話です。宮廷普洱茶に限らずですが、価格と品質が見合わないお茶も実際は多く流通しています。
緑茶の場合はその製法上の理由から新芽が多い方がより上質とされ、味わいも良いことが多く見られますが、普洱茶の場合は一概にそうとは言えません。後発酵(麹菌発酵)を行うためにはある程度成長した鮮葉が適しています。新芽のみを使用して作られる宮廷級普洱熟茶に特有の癖や味わいが単調になりがちなものが多く、当店ではご紹介してきませんでした。
この宮廷普洱茶は非常にバランス良く美味しいお茶です。宮廷級特有の癖も少なく、棗系の優しい香りと深みのある甘味、心地の良い陳香り、粘性のあるとろりとした茶水は品質の高さを表しています。ほっこりと美味しく楽しめる上質な熟茶です。
まだまだ寒い時期が続きます。
ほっこりと美味しく楽しめる上質な熟茶もおすすめです。
店主友人の故郷、浙江省で自家用に栽培された無農薬の陳皮を贅沢に使った陳皮普洱茶です。今回も友人にお願いして作っていただき、ご紹介することができました。毎年楽しみにお待ちいただいている方も多い、美味しく飲みやすい普洱茶です。
一般的な陳皮普洱茶のような強い香りはなく、優しいほっとするような柑橘の香りが特徴的です。
普洱茶は癖のない上質な熟茶を使用しているため、飲みやすく、さらっとした甘味が感じられます。カフェインが殆ど無いお茶でもありますので、お休み前のお茶としてもおすすめです。また、寒い季節の健康管理に取り入れるのもおすすめです。
一般的な陳皮普洱茶や青柑茶の香りが強すぎて苦手という方にもおすすめです。