茶業さんや茶馬司を訪問した後は雅安の街へ。
雅安では蔵茶が中心に作られている、いわば蔵茶の故郷です。
雅安は青衣江を囲むように広がる山間の街で、廊橋と呼ばれる特徴的な橋が有名です。
なかでも、街の中心になっている雅州廊橋は雅安のシンボルになっています。
年間の殆どは雨か霧という雨の街でもあります。
昔のまま時間が止まっているかのような、とても静かな街です。
この写真は早朝、まだ霧が出る前に撮影したものです。
こうして見ると、街がかなり高く険しい山に囲まれているのが分かります。
霧が晴れているのは日の出後の数時間ほどしかありませんでした。
昼間は霧に覆われて周囲に山があることすら分からなくなります。
町中にある廊橋は橋というだけでなく、それぞれ色々な役割を持っているようです。
この廊橋の上には茶館がありました。
雅安にも成都と同じように茶座が川沿いを中心にありましたが
雨が多いこの街では廊橋の上に作られた、屋根のある茶館の方が人気のようでした。
こちらは雅安の中心にある雅州廊橋の中です。
とても大きい廊橋で、中は商店街になっています。
蔵茶のお店や日用品などのお店が並んでいました。
観光地以外では珍しい人力車も沢山走っています。
タクシーよりもまだまだ人力車が人々の足代わりのようです。
四川省雅安茶廠の方のご好意で、この茶廠が経営する雅安西康大酒店に宿泊させていただきました。
雅安西康大酒店は元々は雅安市の迎賓館として使われていたホテルで
今は茶廠が経営するお茶をテーマとしたホテルとして一般の利用も可能になっています。
ホテルの中はもちろん、客室の壁にも蔵茶で作られたタイルで飾られています。
蔵茶のタイルで消臭と殺菌効果はもちろん、お茶の香りでリラックス効果もあるそうです。
確かにとても良い香りのするホテルで、設備は古いながらも快適に過ごすことができました。
このホテルを拠点に蒙頂山と雅安を回ります。
湿度も気温も上がってきた時に爽やかに楽しめる、とても珍しい固形の烏龍茶です。
1回分ずつ紙に包まれていますが、現地の人が楽しむサイズになっているため
茶葉の量もたっぷり10g前後になっています。
1日中楽しめるのはもちろん、水出しでもしっかりたっぷり楽しめる
CPの良い烏龍茶です。
こちらはその漳平水仙の金木犀の花の香りを持つ桂花香型です。
落ち着いた香りをお好みの方にお勧めです。