2012年の伝統製法による正山小種が入荷しました!
最近では伝統的な、馬尾松を使って作る正山小種はほとんど見られなくなりました。
「正山」と名乗ることのできる産地、桐木は自然保護区に指定され、外部からの訪問者の立ち入りすら厳しく管理されています。無許可での樹木の伐採は許されていないため、製茶の際に必要となる馬尾松を外部から持ち込む必要があります。また、松烟香が中国国内であまり好まれないということもあり、今ではほとんど作られなくなってしまいました。
長年懇意にしている作り手さんでは、現在、伝統製法の正山小種は製茶していません。
現地作り手さんや友人たちに紹介された製茶場など、何年か探してはいるものの、価格と味わい、香りのバランスが取れず、なによりお茶として美味しいとおすすめできる正山小種に出会えず、ご紹介できずにおりました。
今回、その作り手さんが大事に手入れしながら保管していた、2012年の正山小種を譲っていただけることになり、ご紹介することができました。
実際にこの青楼で作られた正山小種です
心地よい松烟香と桂圓湯(龍眼の薬膳スープ)のような、優しく奥行きのある滋味が沁み入るような正山小種です。
多くのリクエストをいただいていた宜興紅茶を2年ぶりにご紹介することにいたしました。
地元に昔から伝わる在来種を、農薬はもちろん化学肥料も一切使わず、機械を使わずに手作りで丁寧に作られた紅茶です。
紫砂茶壺で有名な江蘇省宜興で作られる歴史ある紅茶です。
この地域では唐代から献上茶を作る地域として知られてきました。今も陶芸だけでなくお茶作りは変わらず続けられています。
宜興の地で代々、紫砂茶器とお茶づくりを行う一家の宜興紅茶です。
おばあさま、お母さま、娘さんは紫砂作家として活動し、おじいさま、お父さま、息子さんがお茶づくりを行っています。家族が創った茶器で、家族が作ったお茶を楽しみながら日々を重ねていく、素朴で甘い、宜興の人たちの暮らしに寄り添うお茶です。
刮風寨は雲南省易武の中でもラオス国境に近い場所にあります。
かなりの奥地というだけでなく、未舗装のダートを2時間近くも走らないとたどり着けない秘境というような場所です。
2021年に中国国内の友人茶商と当店現地スタッフが現地に赴き、現地で昔から製茶を営むヤオ族の茶農家に依頼、作ったプーアル生茶です。
品格のある花の香り、粘性のある茶水は天の恵みのようなミネラル感、複雑でありながら、優しく奥行きのある味わいで、寄り添うような、それでいて凄さも感じさせるようなプーアル生茶です。
蜜のような甘味、しっかりと感じられる回甘、山野気も強く、易武のお茶、刮風寨の美味しさを再認識できるお茶です。
中国国内でのみ販売しておりましたが、予想以上に美味しく仕上がり、ほとんど完売となっております完売となりました。
今回その一部を日本国内でもご紹介することにいたしました。
先行輸入分完売のため、入荷次第の発送となります。入荷時期は11月中旬頃を予定しております。
老班章を超えると言われることもある犀牛塘の古樹茶をご紹介します。
2023年に中国国内の友人茶商と当店現地スタッフが現地に赴き、作ったプーアル生茶です。製茶はハニ族の作り手に依頼しています。春から中国国内でのみ販売していたお茶ですが、既に中国国内では完売し、数量限定で今回入荷しています。
犀牛塘で育った樹齢300〜500年と思われる古茶樹から作られたプーアル生茶です。
原料である鮮葉の質の高さはもちろん、製茶技術も高いお茶です。この地域はモウ海で有名な老班章から移住してきた人たちも多く住んでいます。長年のお付き合いのある老班章の高老師の親戚が犀牛塘近くの集落にも住んでいることもあり、高老師自ら現地へ赴き、製茶を行っています。
犀牛塘のお茶は老班章と比較されることが多々ありますが、確かに比較したくなるほど老班章に似ているものの、老班章のような飲み手に負担をかけるような強さはそれほどありません。心地よい収斂味、苦味、ミネラル感のバランスは近いものがありますが、犀牛塘には老班章にない甘さがあります。氷砂糖と良く例えられる独特の甘さは犀牛塘ならではの味わいです。
犀牛塘の特徴が良く出ている、とても美味しいプーアル生茶です。
■ 発送業務お休みのお知らせ ■
11月24日から26日までの間、イベントのため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。