冰島地界一類古樹単株 冰島五寨黄片 祁眉 入荷しました!

Instagramなどでご紹介していた2025年の冰島地界 一類古樹単株が入荷しました!

20250405 0

冰島といえば大変上質な普洱茶が産出されることで知られる名産地の1つです。地界はその冰島の中でも最も高額をつける冰島老寨の隣の山に位置します。
地界の普洱茶は冰島老寨と偽って販売されることも多く、冰島老寨とされる普洱茶の多くは地界という話もあるほどです。
その地界の樹齢500年と言われる古樹から作られた特別な普洱生茶です。

2025年 冰島地界 一類古樹単株
2025年 冰島地界 一類古樹単株

2025年の春に製茶した普洱茶の中では一番の仕上がり、美味しさを持つ特別なお茶です。
現地スタッフ、姉妹店スタッフ、そして店主も、この地界が一番、最高に大好きです。毎年ご紹介したいと心から願うほどに美味しいお茶で、香り、味わい、余韻、全てが特別です。美味しすぎて説明する言葉が浮かばないというのが正直なところです・・・

茶摘みの様子です。

製茶の様子です。

さて、このお茶の名前、一類古樹単株の一類ってなんだ?と思う方もいらっしゃると思いますので、こちらで簡単にご説明します。
主に普洱茶の産地で最近になって使われることが増えてきた呼び方です。店主の感覚だと、まだ10年も経っていないように思います。よく聞くようになったのは、ここ数年でしょうか。ですので、昔からの作り手さんは、この呼称を使わないことも多いですし、地域によっても使いません。例えば易武あたりでは使っているのを見たことが無かったのですが、今年になってちらほらと使うようになってきました。ということで、使わなくてはいけない呼称ではなく、どちらかというと宣伝用の呼称といったポジションです。(今は。先は分かりません。)
最近になって使われることが増えた呼称ですので、標準化はされていません。ですので、いくつかのパターンがあります。
まずは、樹齢を指して一類二類三類とするケースです。じゃあ何年から分類するの?と思いますが、これも場所によってまちまちです。概ね一類は300年以上、二類は100年以上、三類は50年以上でしょうか。樹齢の高い古樹が多い地域だったり、その逆だったりと地域によっても何年から一類とするかなどは変わります。
次は茶区の中の位置によるものです。同じ茶区の中でも場所によって雲泥の差があるというのはよくある話です。一番良い場所を一類と呼ぶ場合もあります。その場合は樹齢はそれほど気にしませんが、一類と命名されている場合は(騙そうとするお茶ではない限り)大抵100年以上の樹齢はあることが多いです。
といった様に、なんともぼんやりとした使われ方をしている呼称です。日本の方は標準化がされていることを好む傾向が強いので違和感があるかもしれませんが、まぁその地域で一番良い茶樹に付けられる名称という感じで理解していただければ問題ないかなと思います。ただ、いくら一類と命名されていても(単株などもそうですが)勝手に名乗っているケースはとても多いです。茶摘みから張り付く位じゃないと、正直なところ、本物かどうかは分かりません。


たくさんのお問い合わせをいただいている今年の冰島五寨の黄片、入荷しました。
今年は1回分ずつの固形茶、龍珠に加工しています。

加工地、雲南の天候不順で固形茶への加工工程に遅れがでていたため、入荷が遅くなりました。大手メーカーさんのように乾燥機があれば問題ないのですが、当店が加工を依頼している製茶場は小規模で人の手と自然の力で行っているため、雨が多いと整形後の乾燥が進まず、固形茶に加工できないのです。

2025年 冰島五寨 黄片
2025年 冰島五寨 黄片

昔からある冰岛老寨、地界、南迫、坝歪、糯伍で作られるお茶は特に珍重されます。この地域は雨が少ないため、他の地域よりも香りが強く、味わいもしっかりとしたお茶になります。

春にご紹介させていただきました冰島五寨セットの黄片です。
昨年は黄金条という名前で、条形の固形茶でご紹介しました。今年は更に扱いやすく、龍珠の形状に加工しています。

黄片とは製茶の際に出る大きな葉の部分です。
葉が大きく硬いため、製茶の最後の方の工程で製品茶と黄片により分けられます。熟茶に加工する場合もありますが、その優しい味わいから、本来は地元で番茶のように親しまれてきたお茶です。
芽が含まれていないこともあり、カフェイン含有量も少なく、子供やお年寄りが好むお茶として現地では長く愛されてきていますが、近年はその美味しさに黄片を指定して買い求める人も増えてきました。


人気の祁眉(祁門紅茶)が今年も入荷しました!

祁眉(祁門紅茶) 2025
祁眉(祁門紅茶) 2025

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。
本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、焙煎香のない祁門を作るのは難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。しかしそのような祁門を作ることができる製茶場が非常に少ないのも事実です。

2025年の3月下旬に祁門本来の在来品種を使って丁寧に製茶された祁門です。
祁門の中でも最高級のものに名づけられる祁眉は、祁門の中でも仙寓山の海抜1000m付近にある茶畑から作られます。その中でもこの祁眉は樹齢80年近くと思われる、何世代も大切に育て続けてきた古樹から作られています。昔からのまま、伝統的な製法による祁門です。

祁門は1年が経過して本来の祁門香が楽しめると言われる紅茶でもあります。
また、味わいも深く美味しく変化していきます。お手元に長く置いていただき、その変化を楽しむのもおすすめです。特に今年は果花香が素晴らしく、現在でも驚くほどに美味しい祁門ですが、その先の変化もとても楽しみな品質の高さです。

今が飲み頃の祁門は2024年のお茶です。
味わい、香りの深み、奥行きはこちらがおすすめです。

祁眉(祁門紅茶) 2024(在庫僅少)