先日の中国出張では広西チワン族自治区に行ってきました。
現地では藪漕ぎをしないと辿り着けないような山の中に茶樹があり、野生古茶樹から作られた珍しく美味しい六堡茶や紅茶を入手してきました。
桂林龍脊の野生古茶樹から作られた紅茶です。
2022年の春に製茶、現地製茶場にてゆっくりと熟成していたお茶です。樹齢100年前後と思われる野生喬木古茶樹から摘み取られた貴重な鮮葉を、すべて機械を使わずに丁寧に製茶を行った貴重なお茶です。茶樹のちからが強いため、2年間現地で熟成を行っていました。
優しい蜜香の紅茶です。パッションフルーツを思わせるような、柔らかい果実のような甘味を感じるお茶です。果実のような爽やかで優しい味わいの裏には圧倒的な滋味があります。奥行きが深い、底が見えないような厚みのあるうまみは古樹ならではの味わいです。
最近の主張の強い味わいの紅茶ではなく、優しく沁み入るような味わい。それでいて、ただものではない奥行きの深さを見せる、まさにこの地の古樹ならではの、他に代えがたい美味しさを持つ紅茶です。
茶樹を弱らせないため、この紅茶は毎年製茶を行ってはいません。2年おきの春のみ製茶が行われます。
貴重な紅茶のため、中国国内では大変高価なお茶として取引されているお茶ですが、現地にて活動されている店主師兄の計らいにより、現地と変わらない、価格を抑えてご紹介できることになりました。
桂林の北部にある猫児山で作られた2005年の漓江乳雪です。
六堡生茶の製法をベースとして作られた新しい黒茶です。このお茶を作り出した李老師が店主の師伯というご縁で、2005年の春茶をご紹介できることになりました。
おそらく日本でのご紹介は初めてではないかと思われるほど、珍しい黒茶です。もちろん珍しさだけでなく、美味しいお茶です。
漓江乳雪は日潤夜露発酵技術を用いて発酵を行い、茶葉の乾燥には松の薪を使用します。今までにないタイプの六堡生茶です。
(製法の詳細は商品ページをご覧ください。)
老師が所有するビンテージの中で一番のおすすめが、この2005年の漓江乳雪ということで譲っていただきました。
優しく爽やかな黒茶です。適度で柔らかい松烟味、檳榔香が感じられます。強すぎず、弱すぎず、心地よい香りをお楽しみいただけます。20年近く経過しているのにもかかわらず、その年月を感じさせない厚み、複雑で奥行きのある味わいは野生古茶樹の持つちからのおかげです。
甘く爽やかな味わいと、それらの滋味が合わさり、あとをひくような美味しい黒茶です。
他の黒茶には見られない、漓江乳雪だけが持つ美味しさです。
■ 発送業務お休みのお知らせ ■
10月31日から11月12日までの間は中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ネット接続状況が不安定な地域への訪問も予定しておりますため、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。