武夷山 最後の茶摘み

武夷山

2016年5月の福建省訪問では南福建の安渓、漳平、南靖と回って北福建の武夷山も訪問してきました。
とはいえ、5月中旬、製茶時期を南福建の産地に合わせてであったこともあり、武夷山では茶摘みもそろそろ終了。製茶も一段落して、あとは半月後からの火入れを待っている状態でした。当店がお世話になっている茶業さんも同様で、この年の茶摘みは終了しています。

武夷山

中国スタッフの研修も兼ねての武夷山訪問ということもあり、静けさを取り戻した茶畑を訪問してきました。これは最高に肉桂が採れると有名な牛蘭坑の茶畑です。山間にある狭い空間のみが本当の牛蘭坑とされます。当然、牛蘭坑肉桂の産出量も相当に少ない筈ですが、実際にはもっとたくさんの「牛蘭坑肉桂」が流通しています。一時期日本でも魚沼産コシヒカリが実際の産出量を超えた量がその名前で流通していることで問題になりましたが、同じようなことは岩茶にもあります。中には上質な肉桂を大紅袍と偽って高額で販売されているケースも見かけます。信頼できる生産者から直接入手するということ、見分ける知識を持つということはとても重要です。

武夷山

これも牛蘭坑です。この茶畑はその茶業さんが所有する畑で、この後にこの畑から摘み取り、製茶した、できたばかりの毛茶(荒茶)を試飲させていただきました。まだ焙煎前のお茶ですが、深みのある独特のミネラル感は十分に、とても美味しいお茶でした。
2016年は茶摘みの時期に雨が多く、また、雨量も例年になく多かったため、南福建ほどではないですが製茶には難しい年でした。そういった年でも良いお茶は生まれます。ただし量が少ないため、価格の上昇が残念ながら多く見られました。

武夷山

武夷山の中を歩いていると積んだ茶葉を運んでいるところに出会いました。これは現地でもとても大きいメーカーの武夷星茶業さんのスタッフで(当店では武夷星の取扱はございません)、聞けばその年最後の茶摘みだったそうです。この運んでいる茶葉は1つで30キロ以上あります。相当に重いのですが、この2つを持って小走りで移動しています。そのスピードも相当なもので、追いつくのも結構大変です。

武夷山

相当な重労働なのだと思います。50mほど進んでは休憩して・・・ということを繰り返しながら運んでいます。休憩中に色々とお話をおうかがいしました。武夷山では車が入れる場所にある茶畑は少なく、特に良い場所となると人が歩いて行くのもやっと、ほとんど登山という状態になります。そのため、人の手で茶摘みをし、人の力で茶葉を運ぶということは欠かせない昔からの方法で、今も変わらず続いています。こうした人たちのおかげで、美味しい岩茶が作られています。


新会柑 青柑 古樹雲南紅茶
新会柑 青柑 古樹雲南紅茶

古茶樹で有名な雲南省南糯山の樹齢150年以上の茶樹から作られた、上質な雲南紅茶を茶枝柑と呼ばれる果実の中に詰め、熟成を行ったお茶です。当店でも大変人気のある新会柑 珍珠青柑の紅茶版です。

現在中国では青柑のお茶が流行っている関係で、その紅茶版も見られるようになりました。ただし、紅茶の場合はレモンを使用していることが殆どで、青柑のような優しい爽やかな香りを楽しめることが少ないという状態です。紅茶本来の味わいや風味を損なわず、レモンのような強い風味ではなく、青柑の優しい香りも楽しめるお茶を目指して作られました。

北京の有志茶商と企画、製造した、こだわりのお茶です。
無農薬栽培の青柑に、2016年の雲南紅茶を使用しています。通常は大地茶、平地に近い状態の茶園の紅茶が使われますが、南糯山の急傾斜にある古茶樹園の樹齢150年以上の雲南紅茶を贅沢に使用しています。もちろん無農薬栽培の紅茶です。

新会柑 青柑 六堡茶
新会柑 青柑 六堡茶

広西梧州茶廠の六堡茶を茶枝柑と呼ばれる果実の中に詰め、熟成を行ったお茶です。

こちらも北京の有志茶商と企画、製造した、こだわりのお茶です。
8月から10月にかけて収穫された無農薬栽培の青柑に、品質が確かなことで有名な2013年の特級三鶴六堡茶を丁寧に詰めています。通常はその後に低温焙煎を行って乾燥させますが、この六堡茶はその風味を失わないように晒乾、プーアル生茶のように太陽の光でゆっくりと乾燥させています。そのため、六堡茶本来の優しい美味しさは損なわず、また、青柑の香りも晒乾によって柔らかく、これらの調和が見事な仕上がりとなりました。
今までの青柑茶とは違います。


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