お世話になっている武夷岩茶研究所の工場の他にも、茶農家さんも訪問させていただきました。
武夷山が世界遺産に指定されて保護景観地区の指定が行われる前までは天心岩の方にお住まいだったのですが、現在は保護景観地区内に居住することは基本的に許されていないため、以前の場所とは離れた場所に村が移動しています。
こうした「岩茶村」というのはいくつかあるようです。武夷宮からそれほど離れていない大王峰の見える訪れやすい場所にある岩茶村は観光客向けの看板が出ていたりするために目につきますが、それ以外にも看板すら出ていないような保護景観地区外の山間部に小さな集落として岩茶村が点在していたりします。私たちが訪れたこの茶農家さんも、そういった注意していないと見落としてしまいそうな小さな集落にあります。歩いているのは人よりも鶏の方が多いような、静かで小さな村です。
こちらでも最終焙煎工程で忙しくしていました。
この茶農家さんは牛蘭坑と宝国岩の間にある険しい場所に茶畑を持っていて、そこで摘まれた茶葉から作られた岩茶はとても力強く滋味深い優しい岩茶になります。家族で製茶をしている小さな茶農家さんですが製茶設備はしっかりしています。お世辞にも立派とは言えない自宅兼製茶場の中には古いけれど綺麗に使われている製茶機械が並んでいます。
この茶農家さんでは正岩地区以外の半岩地区、外山地区でとれる茶葉も扱っています。基本的に炭焙煎は行っていませんが、正岩地区の品質の良い茶葉は昔ながらの炭焙煎を行います。その際は炭から作る程のこだわりようで、製茶場の外には炭を作るための木材が積み上げられています。
製茶場を見学させていただいた後は今年の岩茶の審評を行わせていただきました。この時ばかりは90歳になろうかという先代、お爺ちゃんも一緒です。様々な岩茶を確認させていただきましたが、今年は水仙の出来が特に良かったようで、とても気に入った岩茶に出合いました。ただし、非常にパワフルな水仙でしたので、こちらはまだ熟成を行っていただいています。みなさまにご紹介できるのは、まだ当分先になりそうです。
新入荷した鉄観音老茶、ご好評をいただいております。
中でも一番のお勧めはこちらの中国と台湾にまたがって作られた絶品の鉄観音です。
鉄観音発祥の地、中国福建省安渓の西坪で無農薬・有機栽培で大切に育てられた茶葉を使い、高い製茶技術を持つ作り手が丁寧に作った鉄観音を台湾の凍頂烏龍茶で有名な南投県凍頂へ運び、熟練した焙煎技術者によって焙煎、後熟成を行った非常に贅沢な鉄観音老茶です。
私たちが師事する台湾の高名な茶人が自ら福建省まで赴き、茶摘みから監修して作り上げた最高の鉄観音です。
3年間ゆっくりと火入れを行いながら熟成させてきた、言わば「好いとこ取り」の傑作となりました。
凄みを感じるほどに滋味深く、柔らかく、華やかな鉄観音です。
ちょっと寒いような秋の日には甘くてコクのある紅茶がとても美味しく感じられます。
中国の四川省・蒙頂山主峰で栽培された茶葉を使用して丁寧に作られた紅茶です。四川省の紅茶と言うと聞きなれない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?四川省の紅茶という意味で「川紅」(センホン)と呼ばれる、あまり見かけない希少な紅茶です。
ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてみてください。
綺麗な透明度の高い褐色の紅茶です。
花の香りと香ばしさ、濃厚に深く甘い果実の香りをしっかり感じることができますが、自然の茶葉だけの香りというのですから驚きです。味は深みのある濃厚な甘さと旨みをしっかりと感じていただけます。
体の中から優しく暖まるような本当に美味しい紅茶です。
10月27日から11月21日、11月23日から11月30日までのあいだ、中国および台湾へ出張・研修のため、発送業務をお休みさせていただきます。
かなり長期に渡るお休みとなります。ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。
10月25日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文、銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は同じく10月25日中に入金確認ができたご注文を10月26日に発送させていただきます。それ以降のご注文は11月22日または12月1日以降の発送となります。
11月は発送可能日が22日のみとなっております。ご注文が集中した場合は22日に発送できない場合もございます。その場合はメールにてご連絡、ご相談させていただきます。
発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。
ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。