アバ・チベット族チャン族自治州・四姑娘山

川蔵公路

チベット自治州へ来た目的は雅安近辺に残る茶馬古道の跡を確認することと、蔵族(チベット族)の方が実際にどのように蔵茶を飲んでいるか学びたいということでした。
その目的地である四姑娘山の麓にある日隆鎮へ向かいますが、想像以上の悪路でなかなか先に進むことができません。

丹巴

落石やがけ崩れが多く、当初1日で移動できると思っていた日隆鎮までたどり着けず、途中のカンゼ・チベット族自治州にある丹巴の町で急遽1泊したり、その丹巴では私自身が高山病で倒れてしまい、地元の方のお世話になったりと、なかなか順調とは言えませんが、何とか先に進むことができました。

石碉楼

丹巴はギャロン・チベット族(嘉絨蔵族)が多く住む山間の小さな町で、町外れにはこのような石碉楼を見ることができます。この石碉楼は木組みに石を組み合わせた建物で戦いの際に立てこもるために建てられたそうです。多くは清代に作られたものだそうです。
(この写真はアバ・チベット族チャン族自治州に入ってから見た石碉楼です)

アバ・チベット族チャン族自治州

カンゼ・チベット族自治州を抜けてアバ・チベット族チャン族自治州に入ってから、また目まぐるしく景色が変わっていきます。河の対岸にある崖の上にあるのは、それなりに大きな建物です。想像以上にスケールの大きな、素晴らしい景色が続きます。
標高も高くなってくるに従って、太陽の光が眩しく、目に見える色彩が鮮やかになっていくのが印象的でした。

日隆鎮

ようやく着いた日隆鎮の町はとても美しい、静かな場所でした。可愛らしいチベット式の建物が並んでいます。どの建物も比較的新しいのは、おそらく四川大地震の被害後に立て直された建物が多いからではないかと思います。
人よりも馬やヤク、牛などに出会う方が多いような、素朴な場所でした。
このあたりの標高は3200mです。空気が薄いということもありますが、空気がとても綺麗です。

四姑娘山

滞在中は大きく天気が崩れることもなく、とても美しい景色を堪能することができました。
素晴らしい山の景色や色とりどりに咲く花、美しい清流や夜は目が眩む程の沢山の星など、本当に素晴らしい場所でした。

四姑娘山

地元の蔵族の方がにはとても良くしていただき、蔵茶を使ったバター茶の作り方を教えていただいたり、蔵族の方が普段食べる伝統的な食事やミルクティー(奶茶)などについても詳しく教えていただくことができました。
この地が気に入って移住したという漢族の方にもお会いしたのですが、何とお茶好きでもありました。茶器や茶道具一式を貸していただき、四姑娘山から湧きでた美味しい水と愛用しているお茶をいただきました。このお水が本当に美味しくて、今も忘れられないほどです。

四姑娘山

私たちが思っている以上に蔵茶は現地に住む方々の生活の一部となっていました。

次回からは、この地方でのバター茶の作り方などについてご紹介していこうと思います。


白磁 聞香杯セット
白磁 聞香杯セット

シンプルな白磁の聞香杯セットです。
品質に定評のある台湾・三希陶瓷の牙白シリーズの品茗杯・聞香杯・茶托のセットになります。

聞香杯は素材やつくりによって良し悪しが決まります。しっかりと熱を保つ素材で作られていない聞香杯は、香りを充分に引き出すことができません。この聞香杯はしっかり温めると手に持つのが熱くなるほどに保温性の高い、上質な素材を使用しています。

D01.5-2
白磁 茶杯(大)

台湾・三希陶瓷社製の茶杯です。聞香杯セットと同じ素材で作られています。

大ぶりの茶杯で手になじみやすく、たっぷりとお茶を楽しみたいときにお勧めです。お茶の色を楽しみやすい上品な白色で口当たりも良い茶杯です。