10月のワークショップにご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
今月は以下のお茶でした。
無農薬 碧潭飄雪
中国・四川省雅安市名山県蒙頂山茶区
野生小種紅茶
中国・福建省南平市桐木
凤凰单枞 玉兰香(鳳凰単欉 玉蘭香)
中国・広東省潮州市潮安県烏崠山大庵
龍脊貢茶
中国・広西チワン族自治区龍勝各族自治県桂林龍脊棚田景区
碧潭飄雪をはじめとするジャスミン茶はなんとなく淹れても美味しく楽しめるお茶ですが、ベストな1杯をという場合には技術が必要なお茶です。ジャスミンの花の香りを高く清らかに出しつつ、ベースの緑茶の味わいもしっかり優しく生かすためには茶器の材質、形状、お湯のコントロール・・・といったものが求められます。今回はどのような淹れ方をすれば、どのようなお茶が楽しめるのかといったところも含めて実感していただこうとご用意しました。
龍脊貢茶は六堡生茶です。六堡茶というと熟茶と思いがちですが、実は生茶もあります。この龍脊貢茶は店主の黒茶の師匠が企画、生産したもので、ふつうに思い浮かべる「六堡茶」とは一線を画す美味しさだったと思います。
一般的な「六堡茶」は熟茶ですが、この龍脊貢茶は龍脊棚田景区で昔ながらの製法で作られているお茶です。棚田の間に点在する、現地に住む少数民族の方々が大切に守り続けている茶樹から1つ1つ丁寧に作り上げたお茶です。ミネラル感溢れる滋味と花香。近日中にWEBショップでもご紹介させていただく予定です。
この龍脊貢茶は美味しく淹れるというだけでなく、茶葉の見分け方の題材としても良かったと思います。今回に限らずではありますが、初見の茶葉を美味しく淹れるにあたって、どのように判断して自分好みのお茶を淹れていくのか。ぜひご自宅でお茶を楽しむ際にも考えながら淹れてみてください。
最後に店主が淹れたお茶はこちらです。
1970年代 重庆烏龍沱茶
中国・重慶市(香港乾倉)
先月は小葉種の重慶沱茶、今回は烏龍種の重慶沱茶でした。
1970年代の一時期だけ生産されていた沱茶です。5年ほど前に味わった際には薬香が特徴的でしたが、今回はその薬香も落ち着き、上質な武夷岩茶の老茶のような優しい静かな美味しさを持つお茶に、また変化していました。
小葉種、烏龍種の重慶沱茶、どちらも美味しく、また今後出会うことが難しいお茶です。ご参加いただいたみなさまと楽しめて良かったです。ありがとうございます。
次回は11月、今年最後のワークショップとなります。
変わらずみなさまとまたお会いできるのを楽しみにしております。