白茶の産地・福建政和へ

北京西駅

4月の清明節の直前に白茶の産地・福建省政和まで産地を見学させていただくために向かいました。
いつものようにベースとなっている北京から出発です。

福建省政和は一番近い鉄道の駅や空港というと武夷山になります。今回も北京から福州まで向かう寝台列車で武夷山駅を目指して移動です。すっかり使い慣れてきた北京西駅から昨年、武夷山へ向かう際にも利用した列車で移動です。

武夷山駅

北京を出発した翌朝、武夷山駅に到着しました。

まだ武夷山でのお茶作りが始まっていないということもあって、割と閑散とした武夷山駅です。これがあと半月もすると各地から武夷岩茶を買い付けに来る茶商さんたちで賑わいます。昨年に訪れた武夷山駅と同じ駅には思えないほどに静かな駅前でしたが、嵐の前の静けさのような駅前でした。

武夷山駅

お世話になっている茶業さんが武夷山駅まで迎えに来てくださいました。
白茶の産地である政和県までは、この武夷山駅から車で3時間ほどかかります。行く途中の道はまだ新しい綺麗な高速道路を利用していくので、距離としてはかなり遠い場所になります。自分たちだけで行こうと思っても、なかなか難しい距離の場所です。

越南粉

まずは駅前でこの地方ならではの米粉から作られた麺、越南粉や米粉(細い麺を米粉と呼ぶようです)で朝食をとってから向かいます。これがさっぱりしていてとても美味です。朝早くでもスルッと食べれてしまうような優しい味わいで、南方の食文化というのが実感できる食べ物の1つです。


流香涧(流香澗) 雀舌 2012年
流香澗 雀舌 2012年

大紅袍母樹の1つに起源する岩茶です。
雀舌は岩茶の中でも香り高く、味わい深い品種として知られていますが、この雀舌は特に力をしっかりと秘めた岩茶に仕上がっています。これがお茶ですか?と驚かれる方もいらっしゃるほどです。

岩茶 牛欄抗肉桂 2012年
岩茶 牛欄抗肉桂 2012年

肉桂のなかでも最高峰とされるのが、この牛欄抗で作られる肉桂です。その味わいや香りは説明が必要ないほど、素晴らしいものがあります。今回は少量ですが、ご紹介させていただくことにしました。

青獅子岩 金牡丹
青獅子岩 金牡丹

今年も青獅子岩の金牡丹を入荷しました。
現地でも殆ど作られることが無く、流通が非常に少ない希少なお茶ですが、やはりこの品の良さ、美味しさが素晴らしいと思います。今年も美味しく仕上がっています。