投稿者「suzuchado」のアーカイブ

岩茶 黄茶 易武プーアル生茶 朱泥壺 入荷しました!

2016年の武夷岩茶で大変に良い仕上がりとなりましたのでご紹介です。

武夷山の中でも大紅袍母樹のあることで知られる九龍巣で育った茶樹から機械を使わずに丁寧に製茶された「手工」の武夷肉桂と白鶏冠です。

岩茶 九龍巣 肉桂
岩茶 九龍巣 肉桂

とても上質な肉桂です。日本へ輸入される武夷肉桂でもこのレベルのものはなかなか出会えないのではないかと思います。
焙煎の程度は中程度で、味わいは質の良い岩茶特有の蜜蝋のような深みと柔らかな酸味、ふくよかなミネラル感と深い甘味のバランスが非常に良く、飲み終えた後の余韻、回甘が素晴らしい岩茶です。その香りの広がりはお茶とは思えないほどで、上質なモルトウイスキーを味わっているかのような感覚です。
正岩茶の本領発揮というような素晴らしい岩茶に仕上がりました。

岩茶 九龍巣 白鶏冠
岩茶 九龍巣 白鶏冠

岩茶の中でも四大名叢の1つとされ、岩茶の中でも特別なお茶の1つとされています。薬として珍重されていたという歴史を持ち、今も現地では特別な岩茶として大切に扱われています。

岩茶はしっかりとした火入れ、焙煎を施すのに対して、白鶏冠は岩茶の中でも特別な浅い火入れを行います。そのため、元々の茶葉の品質や製茶技術の差がはっきりと出やすいお茶でもあります。

岩茶の中でも価格が高いということもあり、輸入される白鶏冠はその中でも価格を抑えた、それなりの品質のものが多く見られます。これでは白鶏冠本来の美味しさが分からないというものが多く、以前から本来の美味しい白鶏冠をご紹介したいと思ってきました。

質の良い岩茶特有の蜜蝋のような深みのある滋味と甘味が楽しめます。香りも高く綺麗な見事な花香で、それなりの品質の白鶏冠によく見られる、独特の臭みやえぐみは一切感じられません。

白鶏冠はあまり美味しくないと思われた方も実は多いのではないでしょうか?
実は私も思っていたことがあります。
そんな方にもぜひお勧めいたします。白鶏冠の本当の美味しさを体験してください。


毎年楽しみにお待ちいただいている蒙頂黄芽が入荷しました!

この蒙頂黄芽は蒙頂山主峰の標高1200m付近で栽培されている茶樹を2017年4月4日に摘み取り、製茶されています。

特有の癖が強い黄茶や、殆ど緑茶としか思えないような黄茶が増えている中、この蒙頂黄芽は黄茶本来の旨みを持ちながら癖を取り除いたような純粋に蒙頂黄芽としての美味しさを楽しめる上質な黄茶に仕上がっています。黄茶は美味しくない、癖があると思っている方にも是非お試しいただきたいお茶です。

2017年 特級 蒙頂黄芽
2017年 特級 蒙頂黄芽


4月の中国雲南出張では長年に友人を訪ねてシーサンパンナの易武を中心に茶産地をまわってきました。
2017年の春の易武はお茶作りにとって決して穏やかな年ではありませんでした。大雨や雹、急激な気温の急降下に見舞われ、大きな減産となってしまったのは事実です。とはいえ、そういった年でも例年と変わらない、中には例年以上に良いお茶も作られます。ただし産出量が少ないため価格が高騰してしまうという事情があります。

製茶期間中、この地を訪問してきました。これはその際に代々、麻黒寨で茶農家を営む友人から譲っていただいた貴重なプーアル生茶です。
本来であればこの価格でご紹介できるような品質のお茶ではありませんが
長年の友人ということ、新たにショップでも易武のお茶の美味しさを
日本の方にご紹介したいということで、譲っていただくことができました。

2017年 麻黒寨 喬木古樹茶
2017年 麻黒寨 喬木古樹茶

できたばかりのプーアル生茶は強くて美味しいと感じられないと思いがちですが、このお茶は違います。雲南のプーアル茶の中でも特に易武は甘いお茶であることが知られていますが、この麻黒寨で作られたお茶はその特徴がよく分かるように優しく甘いお茶に仕上がっています。香りは見事な蜜香が感じられ、飲み込んだ後の余韻も非常に長く強く感じられます。しっかりとしたミネラル感がありながらも、優しく、とても心地の良いお茶です。

能天源七子餅茶 易武正山古樹 古式手工 2014
能天源七子餅茶 易武正山古樹 古式手工 2014

このお茶は易武の古鎮で代々お茶作りを営む易武天能茶庄は今年で9代目という歴史ある茶農家さんによるものです。名作り手と名高い何能天老師とその息子さんによるプーアル茶は小さな製茶場でありながらも易武の中でも高い評価を受けています。

使用する茶葉は易武の山深い場所にある自然のままに育った古茶樹、茶葉の殺青(発酵を止める工程)もガスではなく薪を使い、製茶機械を可能な限り使用しない昔ながらの製法にこだわる茶農家です。もちろん、圧延工程も昔ながらの石磨圧延です。

非常に高く綺麗な、そして長く続く見事な、易武の人たちの言うところの「蘭花香」が感じられます。ちょうど熟成が一段落したところで、本来持っている香り高さに加えて蜜のような甘い香りも深く出ています。易武らしい甘味は深くしっとりと、優しいミネラル感とあわせて複雑な、それでいて喉に心地よい仕上がりになっています。3年間熟成させていますが、易武での徹底した乾倉管理ということもあり、いわゆる陳香は感じられません。

友人である茶農家さんのご好意により麻黒寨古樹茶、能天源七子餅茶は現地と変わらない価格でご紹介できるようになりました。上質なプーアル生茶の美味しさをお楽しみいただければと思います。


当店でも大変人気の高い紫砂作家、湯宣武の朱泥茶壺が入荷しました!
湯宣武の朱泥茶壺は現地でも人気が高く、また朱泥が貴重ということもあり、数が少なく、久しぶりの入荷となります。

湯宣武  清雲
湯宣武 清雲

使いやすく、洗練された美しい形状はもちろんのこと、一般的に流通する朱泥、朱泥の茶器が着色されているなか、彼女の朱泥は一切の着色を行っていません。土質の硬度も非常に高く、美味しくお茶を淹れることができます。

ありがとうございます。完売いたしました。


旅行茶具
旅行茶具

旅行に行く際に使用する茶器セットです。

茶産地を訪問する際に持っていきたいのが蓋碗などの茶器ですが、気軽に使えるものを探していました。これは実際に私たちも使っています。
蓋碗、茶海、茶こし、茶杯、茶鋏(ピンセット)、茶巾、壺筆のセットです。
旅行先ではもちろん、気軽にちょっとお茶を楽しみたいというときにも便利です。

珍珠青柑 再入荷ご予約をお受けします! / 発送業務お休みのお知らせ

まるで天然のアールグレイティーのようなプーアル熟茶、珍珠青柑ですが、多くの方から再入荷のリクエストをいただいております。
製造元には既に在庫はなく、製造年、ロットなども変わってしまうため再入荷の予定はありませんでしたが、中国の友人茶商から前回入荷分と同じものを特別に譲っていただけることになり、再入荷することにいたしました。

基本的にご予約分のみの入荷となります。
ご予約はご予約は5月5日24時まで、発送は5月14日頃を予定しております。商品入荷後に在庫調整分のみを若干量ではありますが通常販売いたします。ただし、通常販売の場合は価格が変更となる場合がございます。ご了承ください。(1割程度価格があがる場合があります)

新会柑 珍珠青柑
新会柑 珍珠青柑

陳皮プーアル茶の1種ですが、青い小さな新会柑と呼ばれる広東省の果実の中に宮廷級プーアル熟茶を詰めて焙煎しているお茶です。これがプーアル茶ではなく、上質なアールグレイのように爽やかで美味しいお茶に仕上がっています。
雲南省の西双版納モウ海茶区で作られたプーアル熟茶を茶枝柑と呼ばれる果実の中に詰め焙煎、熟成を行ったお茶です。ここ数年、中国で徐々に流行りはじめ、様々な品質のものが流通するようになりました。通常は陳皮プーアル茶と呼ばれるオレンジ色の果実に詰め込んだプーアル熟茶ですが、これは新会柑と呼ばれる広東省の果実、中でも青柑を使用しています。非常に香りが爽やかなのが特徴で、その香りはまるで上質なアールグレイのように素晴らしく美味しいお茶に仕上がっています。
近頃は天然のアールグレイ果汁を使った紅茶は少なくなりましたが、これはそれを思い出させるような素晴らしい香りと味わいを持っています。青柑の爽やかで品のある香りはもちろん、プーアル熟茶の深みのある柔らかい旨味と甘味がプーアル茶であることを忘れさせてしまうほどにバランスよく味わい深いお茶になっています。
人工香料には決してまねできない品格のある高い香りと深い味わいがお楽しみいただけます。


4月29日から5月8日までのあいだ中国出張のため、
発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどに、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

紫砂茶壺 湯宣武 新作入荷しました / 新茶調整後分 販売開始です

最近なかなか入荷できずにおりました、湯宣武の新作が入荷しました!
今回は非常に美しい玉蘭をイメージした茶壺です。

湯宣武  玉蘭春色
湯宣武 玉蘭春色

当店が取り扱う紫砂作家の中でも人気の高い、国家級工芸美術師の女性作家、湯宣武による玉蘭春色です。
この作家さんの茶壺を一度手にして、その完成度の高さに魅了されてしまった方も多いのではないでしょうか?

基本的にどのお茶にも適した形状ですが、特に黒茶、プーアル生茶にお勧めです。プーアル生茶はこの位のサイズの茶壺を使用すると香りも味わいも、格段に良くはいります。また、紅茶にもおすすめです。


ご予約いただいておりました新茶を発送させていただきました。
どうもありがとうございました。

入荷在庫調整分を少量ですが販売再開いたしました。

2017年 明前 蒙頂甘露
2017年 明前 蒙頂甘露

このお茶の産地である蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培がおこなわれた場所です。その歴史からも分かるように、この蒙頂山でとれる上質なお茶は唐代から清代末まで皇帝献上茶として、その名を馳せてきました。

本来の蒙頂茶はほかの地域には見られない独特の甘みを持っています。喉にへばりつく様な濃厚な甘味です。本来の中国緑茶に行われていた石灰による乾燥を行う後工程を昨年から取り入れ、より味わいが深く柔らかくなりました。

甘いキャラメルのような栗香と蘭香と合わさり、キャラメルビスケットのような上質なお茶です。

2017年 明前 蒙頂石花
2017年 明前 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。

蒙頂甘露がキャラメルビスケットとすると、こちらはすっきりとした甘味で、爽やかな印象の柏餅を連想させるようなお茶に仕上がっています。味わいはすっきりとした甘味で、蒙頂山のお茶特有の甘味もあり、日本茶がお好きな方には馴染みやすい緑茶です。

思茅 頭春茶 2017
思茅 頭春茶 2017

頭春茶と呼ばれる雲南緑茶です。中国・雲南省南部の思茅にある、標高1800m付近にある茶園で摘み取られました。

果実のような甘い香りと深みのある優しいミネラル感、旨味がバランスよく、柔らかく優しい甘味が感じられます。飲み終えた後の余韻も長く、体の中から甘さが戻ってきます。
2017年は甘味と香りが大変綺麗に高く出ています。とても良い仕上がりです。

雲南の少数民族が作り、楽しむ、土着のお茶です。
そのため、中国国内でも非常に流通の少ない緑茶の1つでもあります。
素朴な味わいをぜひお楽しみください。


4月29日から5月8日までのあいだ中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

4月26日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は4月28日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、4月26日中に入金確認ができたご注文を4月28日までに発送いたします。それ以降のご注文は5月9日以降の発送となります。
また、ご注文が混みあう場合はお休み前の発送締め切りを早めさせていただく場合もございます。ご了承ください。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどに、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2017年新茶状況 / 金華 野生茶 入荷します! / 発送業務お休みのお知らせ

雲南省西双版納易武にて
雲南省西双版納易武にて

先日は長く発送業務をお休みさせていただき、ご迷惑をおかけしました。

今回の中国出張では雲南省の西双版納へプーアル茶の製茶状況を確認してまいりました。今年の雲南、西双版納地区は当初は順調だったものの、大雨や雹、気温の急降下など、決して穏やか年ではなく、大きく減産、価格もかなりの高騰を見せていますが、そんな中でも自然のちから、人の技術の素晴らしさが改めて実感できるような素晴らしいお茶もたくさん作られています。
全体の産出量が大きく減産してしまった結果、価格も例年の数倍という傾向にある今年のプーアル茶事情ですが、易武の友人たちのおかげで例年と変わらない価格で、とても良い古茶樹のお茶を入手することができました。3年位経過した後が本当に美味しくなるとのことですが、新茶の現在でも大変に美味しく、香りの良いお茶です。近日中にご紹介させていただきます。

四川は概ね順調な良いシーズンでしたが、浙江省は雨が多く減産が見られます。
そのため、例年よりも価格が上昇傾向にあるようです。

ご予約をお受けしていた四川、雲南の新茶、龍井茶は順調に通関、検疫を完了し、予定通り23日頃には発送させていただきます。おかげさまでご予約分でほぼ完売となりましたが、商品入荷後、在庫調整後に若干量ではありますが、一般販売させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。


金華 野生茶 2017
金華 野生茶 2017

毎年人気の金華の野生茶ですが、今年も少量ですが入荷します!

これは店主友人のお母様が毎年手作りしているもので、名前のない自家製茶です。
人の管理下にない、本物の野生茶樹から作るお茶です。人が立ち入らない急斜面の山の中に自生する野生茶樹から作られました。標高約800mの急斜面を1日茶摘みをして回っても1日で作れるお茶の量は多くてもたった250gです。山が厳しいうえに野生茶樹は品種改良された茶樹と違って成長が遅く、また点在して自生しているために、折角山に入っても少しずつしか摘むことができません。

驚くほどに清らかに甘いお茶です。この身体にすっと入ってくるような優しい甘さは、農薬はもちろん、肥料すらも与えず、自然のままに育ってきた野生茶樹の美味しさです。栽培品種には無い優しい独特の甘味が楽しめます。この甘さは本物の野生茶特有のもので、とても上品で優しい美味しさを感じていただけます。

通常、市場には出回らない特別なお茶です。

ありがとうございます。完売いたしました。


4月29日から5月8日までのあいだ中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

4月26日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は4月28日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、4月26日中に入金確認ができたご注文を4月28日までに発送いたします。それ以降のご注文は5月9日以降の発送となります。
また、ご注文が混みあう場合はお休み前の発送締め切りを早めさせていただく場合もございます。ご了承ください。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどに、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2017年度 新茶予約開始しました!

中国では既に新茶が出回り始めました。
とはいえ、この時期に流通する新茶は標高の低い平地の茶畑のものだったり、製茶後の後熟成が不十分であったり、また、初物という意味合いが強く、味わいや香りというところでは満足するには難しいものが多いものです。

毎年当店がご紹介している四川や雲南の茶農家さんでもそういった地区のお茶よりは遅い時期になるものの、今年は天候にも恵まれ、製茶も順調にすすみ、現在は後熟成工程に入っています。

例年であれば、入荷後にショップにてご紹介させていただくのですが、今年も4月は少し長く出張、製茶状況視察、研修の予定となっております。その期間、大変申し訳ありませんが発送業務をお休みさせていただくため、新茶のお渡しが遅くなってしまいますため、今年も予約制でご紹介いたします。

お届けは商品入荷後、4月23日前後発送を予定しております。
4月13日までにご注文ください。
ご予約期間後は為替レートの変動により価格を上げさせていただく場合もございます。

同梱を希望される商品がございます場合はご一緒にご注文ください。他に購入を希望される商品があり、先の発送を希望される場合は、システムの都合上、お手数ですがご予約商品とは別にご注文ください。

商品入荷後もWebショップでご紹介する予定ではありますが、入荷予定数に達した場合はご予約で販売を終了させていただきます。
どうぞご了承ください。


もう何年も懇意にさせていただいている四川省蒙頂山の茶業さんですが、非常に研究熱心な方で、常日頃から製茶技術の改良を考え続けているような、本当に真面目な作り手さんでもあります。溶接機を片手に製茶機械ごと自作するほどの情熱を持った作り手さんです。常に昔からの技術を取り入れつつ改良を続けています。

2017年 明前 蒙頂甘露
2017年 明前 蒙頂甘露

このお茶の産地である蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培がおこなわれた場所です。その歴史からも分かるように、この蒙頂山でとれる上質なお茶は唐代から清代末まで皇帝献上茶として、その名を馳せてきました。

本来の蒙頂茶はほかの地域には見られない独特の甘みを持っています。喉にへばりつく様な濃厚な甘味です。本来の中国緑茶に行われていた石灰による乾燥を行う後工程を昨年から取り入れ、より味わいが深く柔らかくなりました。

甘いキャラメルのような栗香と蘭香と合わさり、キャラメルビスケットのような上質なお茶です。

2017年 明前 蒙頂石花
2017年 明前 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。

蒙頂甘露がキャラメルビスケットとすると、こちらはすっきりとした甘味で、爽やかな印象の柏餅を連想させるようなお茶に仕上がっています。味わいはすっきりとした甘味で、蒙頂山のお茶特有の甘味もあり、日本茶がお好きな方には馴染みやすい緑茶です。

蒙頂黄芽につきましては、例年ご紹介している悶黄の強い製法のものは、今年は作るかどうか現時点では未定です。


思茅 頭春茶 2017
思茅 頭春茶 2017

頭春茶と呼ばれる雲南緑茶です。中国・雲南省南部の思茅にある、標高1800m付近にある茶園で摘み取られました。

果実のような甘い香りと深みのある優しいミネラル感、旨味がバランスよく、柔らかく優しい甘味が感じられます。飲み終えた後の余韻も長く、体の中から甘さが戻ってきます。
2017年は甘味と香りが大変綺麗に高く出ています。とても良い仕上がりです。

雲南の少数民族が作り、楽しむ、土着のお茶です。
そのため、中国国内でも非常に流通の少ない緑茶の1つでもあります。
素朴な味わいをぜひお楽しみください。


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4月6日から17日までのあいだ中国雲南省への出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

4月3日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は4月6日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、4月3日中に入金確認ができたご注文を4月6日までに発送いたします。それ以降のご注文は4月18日以降の発送となります。
また、ご注文が混みあう場合はお休み前の発送締め切りを早めさせていただく場合もございます。ご了承ください。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
特にこの期間はインターネット環境の殆ど無い地域にまいりますため、最長で1週間ほどお返事にお時間をいただく可能性もございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

発送業務お休みのお知らせ

4月6日から17日までのあいだ中国、雲南省出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

4月3日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は4月6日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、4月3日中に入金確認ができたご注文を4月6日までに発送いたします。それ以降のご注文は4月18日以降の発送となります。

また、ご注文が混みあう場合はお休み前の発送締め切りを早めさせていただく場合もございます。ご了承ください。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
特にこの期間はインターネット環境の殆ど無い地域にまいりますため、最長で1週間ほどお返事にお時間をいただく可能性もございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

鳳凰単叢 雪片 他 入荷しました! / 2016年緑茶の販売について

小青柑 白牡丹
小青柑 白牡丹

大変人気のある珍珠青柑の白茶版とも言える小青柑 白牡丹ですが、多くの方から再入荷のリクエストをいただき、今回1ロットのみ再入荷を行うことにいたしました。既に残りわずかとなっております。

前回とパッケージ(包装)が変更になっております。(Webショップの写真とは異なりますがお茶の品質は変わりません。)

中国の福建省福鼎市で作られた白茶、白牡丹を茶枝柑と呼ばれる果実の中に詰め、焙煎、熟成を行ったお茶です。白茶に青柑の香りが合わさり、すっきりと爽やかな白茶になっています。天然のフレーバーティーのような白茶です。8月から10月にかけて収穫された青柑に白茶の白牡丹を丁寧に詰め、何日もかけて低温で焙煎を行っています。

宜興 竹茶盤
宜興 竹茶盤

先日ご紹介した宜興 竹茶盤ですが、すぐに完売してしまいご迷惑をおかけしました。
この、大変上質な、そしてデザインの素敵な竹茶盤が入荷いたしました。こちらも残りわずかとなっております。

職人による手作りの茶盤です。

紫砂茶壺が有名な宜興はとても上質な竹が採れることでも有名です。厚みのあるしっかりとした宜興の竹を使い、1つ1つ手作りで作られています。
とてもしっかりとした造りで、竹とは思えないほどの厚み、安定感があります。よく割れてしまう、歪んでしまうと聞く安価な竹茶盤とは全く異なります。非常に良い品質の竹茶盤です。

なによりもシンプルで使いやすい秀逸なデザインです。
中華風になりすぎることもなく、すっきりとしたこの造形は使いやすく、インテリアとしても優れています。


2016年の鳳凰単叢で後熟成を行っていたものが、ようやく仕上がってきました。
また、今回は珍しい雪片も数量限定で入荷しています。

鳳凰単叢 玉蘭香 2016 雪片
鳳凰単叢 玉蘭香 2016 雪片

玉蘭とは中国語で白木蓮を意味します。その名の通り白木蓮のような品のある、上質な香りを持つ鳳凰単叢です。この玉蘭香は冬至から小雪にかけてのみ作られる雪片と呼ばれる冬茶です。
清らかな香りと味わいを最大限に引き出すために、通常の製茶方法ではなく、清香型に仕上げた生産量の少ない鳳凰単叢です。
今回は数量限定でご紹介できることになりました。

完売いたしました。ありがとうございます。数量限定のため再入荷はございません。ご了承ください。

鳳凰単叢 通天香 2016
鳳凰単叢 通天香 2016

通天香は鳳凰単叢十大花蜜香型の1つ、姜花香の中でも最も香りが良いとされます。産地である烏東山の標高1000m付近にある樹齢150年以上の茶樹から丁寧に作られました。一般的に流通している鳳凰単叢は茶園栽培の複数の茶樹から作られたものですが、この通天香は単一の茶樹から作られた本当の「鳳凰単叢」です。
香りの良さ、味わいのバランスの良さが素晴らしいお茶です。

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鳳凰単叢 芝蘭香 2016

人気の芝蘭香が今年も入荷しました!

芝蘭香は宋代から続く名叢の1つとされる鳳凰単叢です。

本来、芝蘭香は柏槇(ビャクシン)と蘭の香りを持つとされていますが、近年流通する殆どの芝蘭香にはこの柏槇の香りを感じることができなくなっています。この芝蘭香はその柏槇香を感じていただける本来の香りを持った鳳凰単叢です。
少しスパイシーなニッキのお菓子のような清涼感のある甘い香りが見事で、遅れて蘭の華やかな香り、奥行きのある複雑な甘い旨みと飲んだ後の香りと甘さの戻りが強く、暫く余韻に浸ることができます。
こだわりの芝蘭香です。


武夷岩茶の瓜子金といえば4大名叢ではないものの名叢と名高い品種です。実際に飲んだことがある方も多い品種ではないかと思います。分類的には奇種とされ、岩茶らしい味わいが楽しめる品種でもあります。

この老茶は2010年に慧苑坑で栽培された非常に品質の良い茶葉を何年もかけて後熟成、火入れを繰り返して大切に育ててきたものです。老茶にするための茶葉は、その年の中でも上質な、パワーのあるものが選ばれます。数年かけて熟成するにふさわしく、それに応えられる品質の茶葉が要求されます。

甘く深みのある果香と柔らかい甘味のバランスが良い上質な岩茶に仕上がっています。武夷岩茶の本来の味わいを楽しめるのは老茶です。中でもこの瓜子金は、その「らしさ」を十分に引き出し、楽しむことのできる上質な老岩茶に仕上がっています。

老茶 慧苑坑 瓜子金
老茶 慧苑坑 瓜子金


下記にてご案内させていただきますが、4月は茶産地訪問のため、かなり多く出張、製茶状況視察、研修の予定となっております。その期間、大変申し訳ありませんが発送業務をお休みさせていただくため、4月に届く新茶のお渡しが遅くなってしまいます。
今年も昨年と同様に予約制でご紹介させていただきます。
ご予約開始は今月末から来月上旬を予定しておりますが、各地よりサンプルが届き、ご紹介するロットが決定した後となります。その際は改めてメールマガジン等でご案内させていただきます。

毎年ご紹介している四川省の蒙頂山や雲南省では製茶がはじまっています。
とはいえ、この時期は低地のものが殆どで、当店がお願いしている高山地域の茶畑は3月20日過ぎになってようやく茶摘みが始まりました。昨年は雨が多く難しい年でしたが、今年はお天気にも恵まれて、とても良いお茶ができそうとのことです。

一方、浙江省杭州では雨が多く、少し苦戦しているとの報告が来ています。
昨年メールマガジンご購読者様限定でご紹介した龍井茶は出来上がりの品質を見ての判断となります。

どうぞよろしくお願いいたします。


4月6日から17日までのあいだ中国、雲南省出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

4月3日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は4月6日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、4月3日中に入金確認ができたご注文を4月6日までに発送いたします。それ以降のご注文は4月18日以降の発送となります。
また、ご注文が混みあう場合はお休み前の発送締め切りを早めさせていただく場合もございます。ご了承ください。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
特にこの期間はインターネット環境の殆ど無い地域にまいりますため、最長で1週間ほどお返事にお時間をいただく可能性もございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

デチェン・チベット族自治州のバター茶

酥油茶

麗江では蔵族(チベット族)の友人に、この地の酥油茶(バター茶)について教えていただきました。
麗江は基本的に納西族(ナシ族)が多く住んでいる地域ですが、他にも白族(ペー族)や彝族(イ族)、蔵族(チベット族)といった少数民族も暮らしています。今回は麗江よりもずっと奥にある迪庆藏族自治州(デチェン・チベット族自治州)から麗江に移り住んだチベット族の友人を訪ねてきました。

西チベット、西蔵自治区(チベット自治区)や甘孜藏族自治州(カンゼ・チベット自治州)、阿坝藏族羌族自治州(アバ・チベット族チャン族自治州)などの四川省に位置する東チベットではバター茶には四川省雅安で作られる蔵茶が主に使われていますが、ここ雲南省の藏族自治州では当然ながら普洱茶が使われています。
昔は生茶を使用することもあったそうですが、基本的には熟茶を使用し、味付けは塩を用いることが普通です。甘いバター茶は今のところ西チベットのチベット自治区以外では好まれているのを見たことがありません。これは気候にも関係するのでしょうね。麗江あたりでは観光客向けに甘いバター茶も作ることがあるそうですが、日常的には甘いバター茶は好まれないそうです。
東チベットのバター茶にはハダカムギの粉などを入れることが良く見られますが、この地域では穀物を入れることはあまり無いようです。またヤクの乳を入手することが年々難しくなってきて(価格も上がっているそうです)牛乳を使用することも増えているそうです。比較的さっぱりとして、サラッとした飲みくちが印象的なバター茶でした。

酥油饼

これは酥油饼と呼ばれるチベット族の主食です。日本語で言えばバター餅(パン)といったところでしょうか。
焼き立ての熱々をいただきました。とても香ばしくてフカフカで美味しいです。チベット族が日常的に使うバター(といってもインドのギーのような常温保存可能なバターオイルです。)に砂糖を混ぜたものをつけていただきます。感覚的には素朴なミルクジャムという感じです。
香ばしくて甘い酥油饼と塩気のあるバター茶の組み合わせはとても美味しく、後を引く味わいになります。そしてなにより身体が暖まるというのは、どの地域のバター茶でも同じですね。


蔵茶
蔵茶 康磚(布袋)

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ消費される「辺茶」の1つであり、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。
美味しいだけでなく非常に胃腸にやさしく、カフェインを全く含まないため、お子様から妊娠中の方、お年寄りの方まで幅広く、お楽しみいただけます。特にこれからの胃腸を酷使しがちな時期にはお勧めです。
当店でも非常にリピートの多いお茶の1つになっています。


雲南・老班章

昨日、3月15日から雲南省・西双版納の老班章では今年の製茶がはじまったそうです。お世話になっている作り手さんより連絡をいただきました。もう春ですね。


3月18日から3月22日までのあいだ中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

岩茶 老水仙 四川高山桂花紅茶 竹茶盤 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

水簾洞 老水仙 2010
水簾洞 老水仙 2010

ようやく後熟成が終わり、とても美味しい水仙が入荷しました。

水仙は岩茶の中でも多く生産されている品種です。岩茶の基本品種と言えます。茶業や茶商の中にはその年の水仙の出来を見て、その年の岩茶の品質を計る人も少なくありません。

一口に水仙と言っても品質の差が大きく、同じ正岩地区で作られた水仙でも特別に美味しく、香り高いものもあれば、その逆もたくさん流通しています。この水仙は正岩地区の中でも上質な岩茶が作られることで知られる水簾洞茶区で作られています。
この老茶はその中でも非常に品質の良い茶葉を何年もかけて後熟成、火入れを繰り返して大切に育ててきたものです。岩茶の基本とも言える水仙ですが、この老水仙はその水仙の良さ、美味しさを再認識させてくれるような素晴らしい岩茶に仕上がりました。

非常に上質な水仙です。これが水仙と驚きを持って楽しめるポテンシャルを持っている素晴らしい岩茶です。

四川高山桂花紅茶 2016
四川高山桂花紅茶 2016

毎年楽しみにされているお客さまも多い四川高山桂花紅茶が、ようやく後熟成が終わり、入荷しました!

人気の四川高山紅茶に桂花(キンモクセイ)の香りを丁寧に移した紅茶です。

ベースとなっている四川高山紅茶は四川省蒙山主峰の標高1200m以上という高山地帯で栽培された茶葉を使用して丁寧に作られています。無農薬認証は得ていませんが、標高が高く斜度のきつい斜面で栽培されているために無農薬栽培の茶樹を使用しています。また香り付けに使用している桂花(キンモクセイ)も茶畑に日よけとして一緒に栽培されている無農薬の桂花を使用しています。

桂花紅茶には様々なタイプがあります。紅茶に桂花を混ぜただけのものから燻香処理をしっかり行ったものまで様々です。この四川高山桂花紅茶は紅茶の燻香処理を行ったお茶です。四川高山紅茶が持っている甘味、おいしさはそのままに、清らかな桂花の香りも楽しめるようになっています。

宜興 竹茶盤
宜興 竹茶盤

大変上質な、そしてデザインの素敵な竹茶盤が入荷しました。
職人による手作りの茶盤です。

紫砂茶壺が有名な宜興はとても上質な竹が採れることでも有名です。
厚みのあるしっかりとした宜興の竹を使い、1つ1つ手作りで作られています。

とてもしっかりとした造りで、竹とは思えないほどの厚み、安定感があります。よく割れてしまう、歪んでしまうと聞く安価な竹茶盤とは全く異なります。非常に良い品質の竹茶盤です。

なによりもシンプルで使いやすい秀逸なデザインです。
中華風になりすぎることもなく、すっきりとしたこの造形は使いやすく、インテリアとしても優れています。

ありがとうございます。完売いたしました。


極品茯茶 2007
極品茯茶 2007

前回入荷分がすぐに完売してしまいましたため(ありがとうございます)、次回入荷分のご予約を承ります。

既に数の少ないお茶となりますため、次回入荷分で今回ご紹介している2007年の極品茯茶は最後となります。

茯茶は最も産出量の多い黒茶です。このお茶は中国・湖南省で作られ、新疆、青海、甘粛といった西北地区へ主に送られます。かつてはシルクロードを通り、西アジア、東ヨーロッパ、ロシアなどへも運ばれていました。自然環境の厳しい辺境の地で暮らす少数民族の生活に欠かせないお茶として古くから親しまれています。

一般的な茯茶は少し癖があるものが多く、これまではショップでのご紹介をしておりませんでした。しかしながら、等級の高い極品級のものは熟成が進むと、それらと同じ茯茶とは思えないほどに香りも味わいも深く美味しくなります。茯茶特有の癖は逆に味わいを引き立てるように昇華されています。

大益 老茶頭 2014年
大益 老茶頭 2014年

リピーター様、おまとめ買いの方が多い安定した美味しさの大益 老茶頭ですが、現在ご紹介中のお品物で2014年ビンテージは最後となります。

次回入荷分より製造年が2015年に変更となります。
2014年をご希望の方はお早めにお求めください。


3月18日から3月22日までのあいだ中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

3月15日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は3月18日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、3月15日中に入金確認ができたご注文を3月18日までに発送いたします。それ以降のご注文は3月23日以降の発送となります。
また、ご注文が混みあう場合はお休み前の発送締め切りを早めさせていただく場合もございます。ご了承ください。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

麗江と茶馬古道博物館

麗江

2016年の9月に中国雲南省の麗江へ行ってきました。
麗江は茶馬古道の雲南ルートの要所の1つで、チベットとの交易で栄えた街の1つです。現在は世界遺産にも指定された観光地としても有名です。
その観光地として有名な麗江古鎮(大研古鎮)ではこの写真のような風景が見られます。納西族を中心とした少数民族が多く住む古鎮で、独特の雰囲気と文化を持つ場所です。この有名な麗江古鎮の周囲にもいくつかの古鎮があり、今回は隣にある束河古鎮へ滞在してきました。

麗江

麗江古鎮と違い束河古鎮は現地の人々の生活に密着した比較的ローカルな古鎮で、もちろんある程度は観光地として整備されているものの、少数民族の人々の暮らしがそのまま感じられる古鎮でもあります。古鎮の内部は車両の侵入は禁止されているため、主な移動手段は徒歩か電動自転車、そして馬です。
石畳の路は昔のままのところがまだ多いそうです。道端では野菜や果物を売る露天が並んでいます。地元の人たちが集まる路上市場もあり、中には見たこともないようなキノコや山菜なども見かけます。

麗江

この地域ならでは生薬の露天も見かけます。チベット高原に隣接するこの地域では、その自然の恵みとして他の場所では採れない生薬が多くあります。当店の周年記念のプレゼントにさせていただいた黒枸杞(ご注文いただいた時期によってプレゼントの内容が変わっています。)もこの地域のものです。まさに山の恵ですね。
この地域の人たちは生薬などを生活に上手く取り入れています。もちろんお茶もその1つ。標高が高いため、お茶の栽培は行うことができませんが、茶馬古道としてお茶の交易が行われていた場所としても生活に欠かせないものとして根付いています。

麗江

束河古鎮の方は非常に水が綺麗な古鎮です。清流を中心として古鎮があり、その川と並行するように昔のままの茶馬古道も残されています。今もその道は人々の生活の場として、住宅の並ぶ中にあります。あまり宣伝もされず、気にしなければそのまま通り過ぎてしまう生活道路になっていますが、かつての茶馬古道の1つだったそうです。

麗江

生活道路となっていることもあり、殆どの場所はこのように綺麗な石畳の道となっています。横に流れる川の支流の水は、そこに暮らす人々が果物を冷やしたり、野菜を洗ったりする生活用水の1つです。とても綺麗な冷たい水で、ここで冷やした桃をいただきましたが、とても冷たくて甘くて美味しかったです。今では行っていないそうですが、昔はこの水で食事やお茶をいれていたそうです。

麗江

束河古鎮には茶馬古道博物館があります。中心部に近い場所にあるのですが、横道に入ったその奥にあるので、うっかりしていると気が付かずに通り過ぎてしまうような場所にあります。
古い立派な建物を利用していて、かなり大きな四合院建築となっています。
かつて雲南ルートで茶葉などを運んでいた装備など、四川ルートとはまた違ったものを見ることができます。意外としっかりとした展示で楽しめますが、残念ながら館内の写真を撮影はすることができませんでした。

麗江

雲南ルートだけに、この地域を通って運ばれていたのは普洱茶です。この少し先に蔵族(チベット族)が暮らす地域もありますが、そのあたりでも普洱茶を主に使ってバター茶を飲んでいます。今回は時間の関係もあって先の地域まで行くことはできなかったのですが、麗江へ移り住んできた蔵族のご家族にバター茶を教えていただきました。四川省の東チベットとはまた違う製法で大変勉強になりました。これらはまた改めてご紹介したいと思います。


中茶牌 藍印鉄餅 春尖 2006
中茶牌 藍印鉄餅 春尖 2006

この価格帯では近年稀にみるほどの美味しく上質な普洱生茶です。
価格がお手頃ということもありますが、何より驚く位にとても美味しいということ。
特に樟香系の香りがお好きな方にはぜひ試していただきたいと思います。

中茶牌の鉄餅の歴史は古く、1950年代まで遡ります。
元々はロシアなどの輸出向けに鉄の型を使って整形する製法で作られていた普洱生茶です。通常、石と布を使って整形する普洱茶ですが、この鉄の型を使うことで独特の風味が生まれ、当時、初期生産のものは今や手の届かないほどに高価なお茶として知られています。この藍印鉄餅は2006年に作られた、その鉄餅の復刻版です。

雲南中茶公司による、この藍印鉄餅は春尖、早春の清明節前に1芯3葉で摘み取られた上質な茶葉を使用して2006年に作られました。出庫直後から広州乾倉で、ほぼ10年間熟成を行っています。

広州乾倉の中でも非常に腕の良い茶商によって熟成されているせいか、高く見事と言えるほどの綺麗な樟香が楽しめます。心地よい柔らかい収斂味、しっかりと、そして長く続く回甘とのバランスが本当に素晴らしい生茶に育っています。生茶の強さはすっかり影を潜めて、柔らかく、優しく、それでいて力強い、まさに普洱茶熟成のお手本のように育っています。

通常であれば倉熟成を行い、ここまで状態が良く、香り高い普洱茶はそれなりに高価になります。今回、黒茶専門家として大陸ではとても高名な師のおかげで現地と殆ど変らない価格でご提供できることになりました。とても美味しく、そして本当におすすめできる普洱茶です。

※1筒(7枚)でご購入をご希望の場合はお問い合わせください。(45,500円・税抜)