4月29日に予定しております落語とお茶の会 烏龍亭はおかげさまで満席となりました。ありがとうございます。
金華 野生茶 2019
毎年楽しみにお待ちいただいている方も多い金華野生茶が今年も入荷します。
これは店主友人のお母様が毎年手作りしているもので、名前のない自家製茶です。人の管理下にない、本物の野生茶樹から作るお茶です。人が立ち入らない急斜面の山の中に自生する野生茶樹から作られています。標高約800mの急斜面を1日茶摘みをして回っても1日で作れるお茶の量は多くてもたった250gです。山が厳しいうえに野生茶樹は品種改良された茶樹と違い成長が遅く、また点在して自生しているために、折角山に入っても少しずつしか摘むことができません。
茶摘み、製茶を行う友人のお母様がご高齢ということもあり、厳しい山に入って茶摘みを行うことができるかどうか判断できずにおりましたが、なんとか今年も摘み取り、製茶をすることができました。
ただし、今年が最後かもしれません。山の中の茶摘みは相当に体力を必要とするため、今年はごく親しい友人分のみで、お茶づくりを止めたとのことでした。あと何年楽しめるか分かりませんが、多くの方にこの優しさを味わっていただきたく、今年は価格を抑えてご紹介させていただきます。
朱泥の中では最高品質の大紅袍を使用した茶壺が入荷しました。
楊嬌 秦権
楊嬌は非常に技術力の高い女性紫砂作家です。
若くして紫砂大師となった範澤鋒の一番弟子として、その高い技術力、センスの良さで非常に注目されている作家です。また範澤鋒を中心とする技術力の高いことで知られる工房、龍徳堂で保有する大紅袍の使用許可を受けているということでも、将来が楽しみな作家です。
彼女の作品はここ1年で評価が非常に高くなり、現地価格も上昇が激しく、入荷が難しくなっております。
中国では既に新茶が出回り始めました。
今年も四川省、雲南省の緑茶をご紹介させていただきます。
当店では品質と無農薬にこだわり、各地の茶農家さんに茶畑を指定して製茶していただいています。山深い場所にある茶畑を指定して製茶してもらっているため、一般的な四川や雲南の緑茶よりもずっと遅い時期の摘み取り製茶になります。どの茶畑もかなり山の中、山奥にあり、流通する多くのこうした緑茶よりも茶摘みが遅くなりますが、平地茶と違い無農薬、味わいの深さ、優しさは、こうした厳しい環境によって作られます。
今年は天候に恵まれ、製茶も順調にすすみ、現在は後熟成工程に入っています。
当店でご紹介する緑茶はしょうしたこだわりもあり、一般的な新茶よりも遅れての茶摘みとなり、4月中旬以降の入荷、発送となります。また、昨年と同様、春は中国出張が多く発生するため、発送業務がその間お休みとなり、新茶のお渡しが遅くなってしまいますため、今年も予約制でご紹介いたします。
お届けは商品入荷後、4月21日前後発送を予定しております。
同梱を希望される商品がございます場合はご一緒にご注文ください。他に購入を希望される商品があり、先の発送を希望される場合はシステムの都合上、お手数ですがご予約商品とは別にご注文ください。
商品入荷後もWebショップでご紹介する予定ではありますが、入荷予定数に達した場合はご予約で販売を終了させていただきます。
どうぞご了承ください。
四川省のお茶:
もう何年も懇意にさせていただいている蒙頂山の茶業さんですが、非常に研究熱心な方で、常日頃から製茶技術の改良を考え続けているような本当に真面目な作り手さんでもあります。溶接機を片手に製茶機械ごと自作するほどの情熱を持った作り手さんです。常に昔からの技術を取り入れつつ改良を続けています。
2019年 明前 手工 蒙頂甘露
このお茶の産地である蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培がおこなわれた場所です。その歴史からも分かるように、この蒙頂山でとれる上質なお茶は唐代から清代末まで皇帝献上茶として、その名を馳せてきました。日本では最も名前を知られている四川を代表する緑茶です。
本来の蒙頂茶はほかの地域には見られない独特の甘みを持っています。濃厚な甘味と深く長く続く余韻の素晴らしさは蒙頂茶ならではです。これは茶樹の力強さが無いと味わえないものです。
本来の中国緑茶に行われていた石灰による乾燥を行う後工程を一昨年から取り入れ、より味わいが深く柔らかくなりました。
また機械を使用せずに作り手自ら全て手で製茶しています。
甘いキャラメルのような栗香と蘭香と合わさり、キャラメルビスケットのような上質なお茶です。
2019年 明前 手工 蒙頂石花
日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。実は四川で一番親しまれているのはこの蒙頂石花です。成都などでは基本的にこの蒙頂石花が好まれています。
蒙頂甘露がキャラメルビスケットとすると、こちらはすっきりとした甘味で爽やかな印象の柏餅を連想させるようなお茶に仕上がっています。味わいはすっきりとした甘味で、蒙頂山のお茶特有の甘味もあり、日本茶がお好きな方には馴染みやすい緑茶です。飽きずに長く楽しめるこの美味しさは、四川で一番人気のお茶ということが納得できる銘茶です。
機械を使用せずに作り手自ら全て手で製茶しています。
2019年 特級 手工 蒙頂黄芽
一般的に黄茶は独特の風味が強いものが多く好みが分かれますが、この蒙頂黄芽は誰もが美味しいと思うような品格のある黄茶に仕上がっています。非常に高い技術で作られた、まさに現代の貢茶です。
この蒙頂黄芽は蒙頂山主峰の標高1200m付近で栽培されている茶樹を2019年3月27日に摘み取り、手工、機械を使わずに全て手作りで製茶されています。
特有の癖が強い黄茶や、殆ど緑茶としか思えないような黄茶が増えている中、黄茶本来の旨みを持ちながら癖を取り除いたような、純粋に蒙頂黄芽としての美味しさを楽しめる上質な黄茶に仕上がっています。黄茶は美味しくない、癖があると思っている方にも是非お試しいただきたいお茶です。
※ 雲南毛峰(早春茶)はご予約で完売いたしました。
4月12日から16日まで中国出張のため、また、4月29日はイベント開催のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。