2020年の春に摘み取り、後熟成を行ってきた岩茶が、年を越して、ようやく美味しく仕上がってきました。
今年一番のおすすめは高い技術を持つ作り手による機械を使わずに丁寧に製茶された「手工」の水簾洞 肉桂です。
上質な岩茶肉桂ならではの桃のような果実香をお楽しみいただけます。穏やかな甘味を微かな酸味、奥深いミネラル感がそれを支えて、見事な調和をみせてくれます。
心も身体もほっとするような、素晴らしい肉桂に仕上がりました。
2019年は早々に完売してしまった、とっておきの大紅袍が今年も入荷しました!
大紅袍は岩茶の中でも非常に有名な品種ですが、本来は武夷山の九龍巣景区の岩肌に生える6本の茶樹からつくられた武夷岩茶を指します。これらの茶樹は母樹大紅袍と呼ばれ、自然遺産ともされているため、一般に流通することはありません。
一般的に流通している大紅袍は商品大紅袍と呼ばれるブレンド茶です。一概にブレンド茶といっても様々です。それぞれの岩茶の質はもちろん、比率など、岩茶を代表するお茶であるだけに、茶師のセンスと技術が問われるお茶でもあります。その大紅袍を最高の岩茶とブレンド技術をもって一切の妥協をせずに作られた大紅袍です。
今回ご紹介する大紅袍は以下の岩茶をブレンドしています。
九龍巣老叢水仙
九龍巣肉桂
牛欄坑頭肉桂
牛欄坑頭老君眉
全て老叢、樹齢100年以上の茶樹から作られています。
どれもブレンドする必要のない、素晴らしい岩茶ですが、大紅袍としてブレンドすることで、もともと持っている茶葉のちからを更に増幅したような素晴らしいお茶に仕上がっています。
素晴らしい花香、深みのある滋味、味わい、どれも素晴らしく、言葉にできないほどです。余韻も驚くほど長く、身体のなかから、その香りが広がるように戻ってきます。これほどまでに素晴らしい「大紅袍」はなかなか出会えることはありません。
現在流通する老叢水仙には2つのパターンがあります。
本来、老叢水仙は武夷山の近く、曜変天目茶碗の産地ではないかということで知られる水吉鎮で発見、武夷山に持ち込まれました。かつては祝仙と呼ばれた品種で、「祝」と「水」の発音が同じであることから、現在は老叢水仙と呼ばれるようになりました。
もう1つのパターンは武夷水仙の茶樹が50年以上経過したものを老叢水仙と呼びます。
流通している多くの老叢水仙は後者か、今となってはどちらか分からないというものです。
この老叢水仙はかつて祝仙と呼ばれたものとされています。かつて水吉鎮に住んでいた茶師の一族が武夷山に移住した際に一緒に持ち込んだと伝えられ、何代も大事に育てられた慧苑坑にある推定樹齢100年以上の老叢水仙から作られています。
清らかで深く、複雑なミネラル、旨味を感じさせる老叢水仙です。
華やかな印象を持ちながら奥行きの深い味わいで
体に沁み入るような美味しさを持つ岩茶に仕上がっています。
老叢水仙らしさと老茶の美味しさを合わせた稀有な岩茶です。
老茶のため、数量限定でのご提供となります。
2017年春茶 30g包装(最終焙煎2020年10月)
ありがとうございます。完売いたしました。