漳平水仙 南糯山古樹雲南紅茶 易武三合社晒紅 入荷しました!

今年も漳平水仙の秋茶入荷しました!
中国・福建省の漳平市という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。

中国の茶商さんですら知らない人が殆どという流通の少ない珍しいお茶で、鈴茶堂ではずっと何年もこのお茶を探し、ようやく納得できる品質のお茶を作る茶農家さんと出会い、以後5年間以上、日本の方が殆どこのお茶をご存じないという時からご紹介してきました。

昔のままの村で、今も殆ど手作業で1つ1つ丁寧に作られています。また、無農薬、有機栽培を徹底しており、茶畑の中には養蜂の巣箱がたくさん配置されています。茶畑で取れるこの蜂蜜も村の大事な収入源となっています。

無農薬 伝統 漳平水仙 2019年秋茶
無農薬 伝統 漳平水仙 2019年秋茶

漳平水仙には桂花香型と花香型とあります。桂花香型は漳平の中でも比較的低標高の茶畑で作られたものを、花香型は標高の高い茶畑で作られた上質なものとなります。
この漳平水仙は花香型の中でも最高品質の蘭花香型になります。
標高800m以上の、漳平の中では最も高地の茶畑で作られています。また、機械を可能な限り使用しない伝統的な製法で作られています。

また固形にする際の技術も味わいや香りに影響します。熟練した作り手によるものは、大きすぎず、圧をかけすぎず、最適な大きさ、緊圧をもって成形を行います。産地でもこの成形技術のレベルはまちまちで、大きすぎるものや小さすぎるものなど様々なものが見られます。実際、大きすぎるものなどは味わいが鈍く感じるようになってしまいます。当店では最適な大きさ、味わいが鈍くなるような成形のものは選ばす、最高品質の蘭花香型にこだわって選んでいます。

無農薬 伝統 漳平水仙 2019年 炭焙煎 秋
無農薬 伝統 漳平水仙 2019年 炭焙煎 秋

とても希少な炭焙煎の漳平水仙です。この炭焙煎は紙に包んでから行うため、通常の散茶よりもずっと時間も技術も必要となり、今では数件の茶農家でしか行うことができません。

ほっこりとした香ばしい火の香りと、甘い柔らかな花香が感じられます。深みのある旨みと柔らかで心地良い回甘、ミネラル感がとても強く、焙煎を施すことで蘭花香系とはまた違った茶樹の旨味を強く感じることができます。特に今回の炭焙煎は焙煎の具合も素晴らしく、近年稀にみる良い仕上がりとなりました。


2019年の雲南紅茶が入荷しました!
1年ぶりの南糯山古樹雲南紅茶に加えて、今回は特別に易武三合社の晒紅も入荷しています。

南糯山 古樹雲南紅茶 2019
南糯山 古樹雲南紅茶 2019

雲南省南糯山の樹齢300年以上の茶樹から作られた、非常に上質な古樹雲南紅茶です。

雲南紅茶は甘味を出しやすく、飲んで誰もが美味しいと思うお茶が多いものです。その反面、味わいが単調で飽きやすい、飲み続けにくいというお茶でもあります。そのため当店では当初、雲南紅茶の取り扱いを見合わせていました。納得できる品質のものが見つからなかったからです。
この雲南紅茶は味わいや香りの複雑さ、奥行きの深さが違います。ぜひ他の雲南紅茶と比べて味わっていただきたいとも思うほど美味しく素晴らしいお茶です。

易武三合社 晒紅 2019
易武三合社 晒紅 2019

プーアル茶で知られる易武の中でも上質な茶葉を産出することで知られる三合社で作られた晒紅(雲南紅茶)です。ただし通常の雲南紅茶とは違い、天日乾燥、つまり火を使わず全て太陽のちからを使用して作られています。この地で代々お茶を作り続けている彝族の家族による手づくりのお茶です。

一般的な製法の雲南紅茶とはまた違う、素朴で優しく、それでいて茶樹の力強さも感じるお茶です。甘く深みのある香りと味わいは晒紅ならではのものです。

近年は雲南でも晒紅が多く作られるようになり、様々な場所で作られていますが易武では殆ど聞きません。更に三合社ともなるとなおさらです。
先日、訪問させていただいた際に三合社でも晒紅を作っていることを聞き、現地で飲ませていただきました。雲南紅茶らしい力強さと味わいの深さはもちろんですが、易武の茶樹らしい優しさを持っている晒紅ははじめて出会い、その美味しさに驚きました。もともとは彝族の友人が自家用に作った紅茶です。毎年作るお茶ではないものですが、今年はお願いして特別に鈴茶堂の分も作っていただきました。


11月のワークショップに空きがでましたので予約お受けしています。
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