今年も漳平水仙(ショウ平水仙)が 入荷しました!
中国・福建省のショウ平市という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。
中国の茶商さんですら知らない人が殆どという流通の少ない珍しいお茶で、鈴茶堂ではずっと何年もこのお茶を探し、ようやく納得できる品質のお茶を作る茶農家さんと出会い、以後7年間以上、日本の方が殆どこのお茶をご存じないという時からご紹介してきました。
一口に漳平水仙といっても製茶を行う作り手によってもその品質はバラバラです。私たちは何度も産地を訪問し、たくさんの作り手さんの漳平水仙を試させていただきました。特に漳平水仙は特殊な製茶方法でもあるため、他のお茶よりも作り手の技術が影響するところが多いように思われます。
鈴茶堂が選んだ漳平水仙は昔のままの村で、今も手作業で1つ1つ丁寧に作られています。茶餅の成形も大きく味わいや香りに影響するお茶です。
また、無農薬、有機栽培を徹底しており、茶畑の中には養蜂の巣箱がたくさん配置されています。茶畑で取れるこの蜂蜜も村の大事な収入源となっています。
漳平水仙には桂花香型と花香型とあります。桂花香型は漳平の中でも比較的低標高の茶畑で作られたものを、花香型は標高の高い茶畑で作られた上質なものとなります。
この漳平水仙は花香型の中でも最高品質の蘭花香型になります。標高800m以上の、漳平の中では最も高地の茶畑で作られています。また、機械を可能な限り使用しない伝統的な製法で作られています。
また固形にする際の技術も味わいや香りに影響します。
熟練した茶師によるものは、大きすぎず、圧をかけすぎず、最適な大きさ、緊圧をもって成形を行います。産地でもこの成形技術のレベルはまちまちで大きすぎるものや小さすぎるものなど様々なものが見られます。実際、大きすぎるものなどは味わいが鈍く感じるようになってしまいます。当店では最適な大きさ、味わいが鈍くなるような成形のものは選ばす、最高品質の蘭花香型にこだわって選んでいます。
とても希少な炭焙煎の漳平水仙です。
この炭焙煎は紙に包んでから行うため、通常の散茶よりもずっと時間も技術も必要となり、今では数件の茶農家でしか行うことができません。
ほっこりとした香ばしい火の香りと、甘い柔らかな花香が感じられます。深みのある旨みと柔らかで心地良い回甘、ミネラル感がとても強く、焙煎を施すことでまた違った茶樹の旨味を強く感じることができます。
今年は蘭花香をよりお楽しみいただけるよう軽火(軽焙煎)に仕上げています。
春茶は優しい味わいが特徴的です。
特に今年の春茶は優しい甘みが特徴的です。
6月30日頃から順次発送となります。