チーズと中国茶のマリアージュお茶会でご紹介させていただいたプーアル茶が入荷しました。蜂蜜のような香りと甘くミネラル感がしっかりとある、とても美味しいプーアル茶です。
渋味や苦味が少ないのは無量山のお茶の特徴ですが、この2008年の寨子坡もその特徴が良く出ているため、渋味・苦味はもちろん、雑味は一切感じません。回甘も強く、余韻が長く続きます。煎持ちも良く、柔らかく優しく、しっかりと美味しいお茶になっています。
そのままでも、もちろんお茶会の時のようにチーズなどとあわせていただいても美味しく楽しめます。
本来であれば餅茶は1枚をその変化も楽しんでいただきたいため、当店では餅茶を崩してのご紹介は行っておりません。
とはいえ、餅茶1枚をいきなりはなかなか勇気が必要なものです。今回はこの無量山に限り崩しでのご紹介もいたします。
この機会にぜひ美味しいプーアル生茶を体験してください。
鳳凰単叢、ご好評をいただいております。
種類によっては既に数少なくなっているものもございます。
玉蘭とは中国語で白木蓮を意味します。その名の通り白木蓮のような、品のある上質な香りを持つ鳳凰単叢です。
かつて、鳳凰単叢は三無主義と呼ばれる、茶樹に「肥料を与えない・選定を行わない・農薬を与えない」方法で栽培されてきました。しかしながら近年流通している殆どの鳳凰単叢が作られる茶園栽培では、一本の茶樹から作られていないというだけでなく、この三無主義はまず行われていません。生産量が劣る三無主義は今や一部を除いて殆ど行われていないのが現状です。
この玉蘭香は樹齢はまだ若い茶樹ですが、この三無主義で栽培された茶樹から作られました。そのため、ミネラル感のしっかりした味わいが楽しめます。
お茶会でご紹介させていただいた鳳凰単叢です。
この草蘭香は標高1000mを越える高い場所にある1本の老茶樹から作られています。そのため、非常に生産量が少なく
年間10キロしか作ることができない貴重な鳳凰単叢です。こうした高山にある老叢から作られるお茶には特韻と呼ばれる高山気、つまり特別な香気、味わいがあります。
この草蘭香はその特韻が良く出ている素晴らしい出来上がりとなっています。
通常はこの価格でご紹介できない鳳凰単叢ですが、この特韻を多くの方にぜひ味わっていただきたく、今回は特別にご紹介いたします。
鳳凰単叢の産地、鳳凰鎮の中でも坪坑頭村の外れにある樹齢250年以上の古茶樹から作られています。当然、この茶樹からしか摘み取れないため、生産量は少なく、茶樹の状態によってはその年の生産自体を見送る、とても大事にされている古茶樹から作られています。
この坪坑老叢は他のどの鳳凰単叢とも違います。
深みのある甘く複雑な香りは落ち着きも感じさせる厚みのある深さと、うっすらと塩気を感じるような、杏系の複雑な香りを持っています。味わいも香りに負けず劣らず複雑です。見事なミネラル感、旨みに甘味と微かな酸味が加わり、凄みすら感じるような奥深さがあります。
鳳凰単叢というお茶にこのように複雑なミネラル感と旨み、滋味を持つものがあるのかと驚かせるような、別格と言える鳳凰単叢です。
この老叢竹葉単叢は標高1200m付近にある樹齢250年にもなる、竹葉種の古茶樹から摘み取られた茶葉から製茶されています。
竹葉種はその葉の形が特徴的でこの名前がつけられました。他の一般的な品種よりも細長く、竹のような葉の形をしています。あまり栽培量が多いとは言えない品種で、中国の専門店でもあまり見かけることが少ない品種の1つです。
爽やかな甘い花香が優しく、複雑な品格を感じる香りにまとまっています。
味わいはすっきりとした甘さと複雑なミネラル感、旨みがあります。味わいのバランスが非常に良く、派手さはありませんが、爽やかさと筋の通った凛々しさはその名の竹を連想してしまいます。
濃厚な甘さの蜜蘭香とは対極の清々しい味わいと香りです。
鴨屎香を直訳すると「鴨の糞の香り」という意味ですが、あまりにもこの品種の茶樹から作られたお茶が香り高く美味しいため、その木を盗まれないように「鴨屎香」と名づけたことに由来しています。その名の通り、数年前までは一部で栽培されていたのみでしたが、現在は標高の低い場所にある茶園でも大量に栽培されるようになりました。
この鴨屎香はその茶園栽培のものではなく、標高1000m付近にある、樹齢80年ほどの1本の茶樹から11月下旬に摘み取られた冬茶です。
清らかな甘い花の香りと微かな乳香が感じられるお茶です。一般的な鳳凰単叢に見られる苦みが殆ど無く、すっきりとした上品な甘さと茶園栽培のものには無い繊細なミネラル感が感じられます。
鴨屎香はとても美味しい鳳凰単叢の1つですが、その中でも老茶樹の単叢ならではの味わいが楽しめるお茶です。