荒野政和白毫銀針2025年 2012年天尖茶 2022年古樹冰島糯伍老寨 2026年大漆樹寨 入荷しました!

店主が出会った白毫銀針の中で、ここ10年で最も美味しいと思う白毫銀針をご紹介します。

荒野 政和白毫銀針 2025年
荒野 政和白毫銀針 2025年

福建省政和里洋の野生古茶樹から作られた白茶です。
通常は葉の大きい政和大白茶種から作られますが、この政和工夫紅茶は小葉の在来種から作られています。より深みを出すため、1年間北京の茶倉にて熟成していました。

通常、福建省の白茶は大白茶種、大毫種と呼ばれる品種から作られます。この品種は1960年代に品種改良されたもので、宋代から民国時期までは、この小白茶種(地元では白毛茶と呼ばれています)から作られていました。この小白茶種は大変味わいが良いことで知られていましたが、葉が小さく、また茶樹自体も小さいため、生産量が少なく、現在の大白茶種、大毫種に変えられていきました。現在は栽培、生産を行う茶農家は殆どいない状態です。

政和里洋

政和の中でも里洋は山深い場所にあります。山の麓に小さな集落があるのみで、大変厳しい山を登っていきます。すでに使われていない廃道を登り、倒れた木を避けながら登っていきます。ほとんど頂上という場所、標高1300mを超えたあたりの場所に小葉在来種が点在しています。この白毫銀針はその野生在来種から作られています。

政和里洋
政和里洋の実際の茶樹が自生している様子です。写真中央は茶摘みを行っている摘み子さんです。かなり傾斜が厳しく、これ以上近づくことができませんでした。実際に近くに行く場合はロープで崖を下ります。

驚くほど清らかで甘い白毫銀針です。
大葉種から作られる白毫銀針の甘さとは違い、細やかで品のある、それでいて厚みのある滋味を持った麦芽糖のような甘い白茶です。粘性が強い茶水ということもあり、余韻も長く続きます。大手メーカーのつくる白毫銀針とは一線を画す美味しさを持っています。


2012年天尖茶が入荷しました。伝統的な竹籠1kg装は限定1点のみとなります。古いお茶のため、追加入荷はありません。

2012年天尖茶
2012年天尖茶

天尖茶とは安化黒茶の等級の1つです。
湖南省安化県で育った茶樹からつくる黒茶を安化黒茶と言い、その中でも茶葉の等級で大きく天尖、貢尖、生尖に分けられます。中でも天尖が最も上質な原料を使ってつくられ、かつては皇室へ献上されていました。

安化黒茶の製法で特徴的なのは最後の乾燥工程です。七星竈と呼ばれる7つの空気孔のある窯で松の薪を使って乾燥を行います。そのせいか、微かな心地よい松煙香を感じます。優しい甘味と滋味、木質系の旨味、柔らかな柑橘系の酸味が微かに感じられ、沁み入るように美味しいお茶です。


お手頃で大変美味しい冰島の普洱生茶が入荷しました!

糯伍老寨
糯伍老寨

冰島といえば普洱茶に詳しい方はご存知のように、大変上質な普洱茶が産出されることで知られる名産地の1つです。なかでも昔からある5つの村、冰岛老寨、地界、南迫、坝歪、糯伍といった「冰島五寨」で作られるお茶は特に珍重されます。この地域は雨が少ないため、他の地域よりも香りが強く、味わいもしっかりとしたお茶になります。また古茶樹が多いことでも知られています。その冰島五寨の1つ、糯伍老寨の樹齢2〜300年と言われる茶樹から作られた2022年の春茶を2026年の春まで北京でゆっくりと後熟成を行いました。

2022年 古樹 冰島春味(糯伍老寨)
2022年 古樹 冰島春味(糯伍老寨)

茶葉の状態は非常によく、香りの良さにまず驚かされます。餅茶の状態で置いておくだけで、部屋に甘い花香が漂うほどです。ここまで香る普洱生茶もなかなか出会えません。
乾燥茶葉の香りそのままに、清らかで甘い花香が素晴らしい茶水です。これぞ冰島という氷砂糖に例えられる清らかで雑味のない甘味、それを支える古樹らしいミネラル感、奥の深い滋味、大変バランスの良い普洱生茶です。余韻も強く、からだの中から心地よい香りと味わいが戻ってきます。

私たちの親友が糯伍老寨で生まれ育ち、家族と共にお茶づくりをしています。本来はもっと高価なお茶ですが、冰島のお茶の美味しさを日本の方にも知ってほしいという思いもあり、ご協力いただきました。特別に価格を抑えていただいてご提供させていただいております。普洱生茶がお好きな方にはもちろん、冰島の普洱生茶を味わってみたいという方にも、普洱生茶の入門としてもおすすめいたします。


雲南省の有名な普洱茶の産地の1つに易武があります。
その易武の大漆樹寨にある茶園の樹齢150〜200年と思われる古茶樹から作った普洱生茶です。大漆樹寨はあまりその名前は知られていませんが、大変品質の良い普洱生茶が作られる地域として、専門家やマニアの間では知られています。

2026年 大漆樹寨 易武貢茶
2026年 大漆樹寨 易武貢茶

甘い花香の普洱生茶です。まだ製茶して間もない今(2026年5月)は香りは控えめですが、3ヶ月後、半年後、1年後、どんどん香りは深く強く増してきます。
味わいは易武らしい優しさの中に古樹ならではの力強いミネラル感、深みのある甘味、そしてこのお茶の特徴である丁子(クローブ)と例えられることが多いスパイシーな味わいが感じられます。一味違う、癖になるような普洱生茶です。

本来はもう少し熟成してからご紹介する普洱生茶ですが、製茶して間もない今の時期ならではの美味しさ、特にこのスパイシーさが面白く、先行してご紹介を開始することにしました。時間が経過することで、より深く優しく変化していきます。変化の過程もまたお楽しみいただければと思います。


■ 漳平水仙2026年春茶の入荷について ■

お問い合わせをいただくことの多い漳平水仙2026年春茶の入荷ですが、現在輸送中となっております。入荷は6月上旬頃の見込みとなっております。
例年より遅い時期の入荷となり、お待ちいただいているみなさまにはお待たせしてしまい、大変申し訳ありません。
今しばらくお待ちいただけますよう、お願いいたします。