蔵茶 蒙頂甘露 蒙頂石花 蒙頂黄芽 龍脊古樹茶 入荷しました!

毎日のお茶としてお楽しみいただいている方も多く、人気の高い蔵茶が入荷が入荷しています。

蔵茶 康磚(布袋)
蔵茶 康磚(布袋)

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ、消費される辺茶であり、その名の通り、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。

甘い香りで味は非常に柔らかくて甘く、飲みやすく、癖は全くといってよいほどにありません。香ばしさもあり、香り高く、品のある甘さが感じられます。
蔵茶は胃腸に優しいのが特徴です。美味しく楽しめる日常のお茶として、おすすめのお茶です。
店主は過去に急性胃腸炎になった際、当然、お茶はもちろん白湯も受け付けないほど胃腸が弱っていたのですが、この蔵茶だけは大丈夫でした。それほど胃腸、体に優しいお茶です。


大変お待たせいたしました。
ようやく2020年の蒙頂甘露 蒙頂石花 蒙頂黄芽が入荷しました!

もう何年も懇意にさせていただいている蒙頂山の茶業さんですが、非常に研究熱心な方で、常日頃から製茶技術の改良を考え続けているような本当に真面目な茶師さんでもあります。溶接機を片手に製茶機械ごと自作するほどの情熱を持った茶師さんです。常に昔からの技術を取り入れつつ改良を続けています。

2020年 明前 手工 蒙頂甘露
2020年 明前 手工 蒙頂甘露

このお茶の産地である蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培がおこなわれた場所です。その歴史からも分かるように、この蒙頂山でとれる上質なお茶は唐代から清代末まで皇帝献上茶として、その名を馳せてきました。日本では最も名前を知られている四川を代表する緑茶です。

今年は新型コロナウイルスで現地へ行くことができませんでしたが、お茶にとってはとても良い年であったようです。例年にない素晴らしい仕上がりとなりました。長年、家族のように付き合いのある作り手のご好意もあり、今年の新茶の中では一番のロットを譲っていただきましたが、今年だけでなく、ここ数年では一番ではないかと思うほどの蒙頂甘露です。

2020年 明前 手工 蒙頂石花
2020年 明前 手工 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。実は地元四川で一番親しまれているのはこの蒙頂石花です。

爽やかな豆香と花香が高く心地よく出ています。味わいはすっきりとした甘味でありつつも、複雑でしっかりしたミネラル感と特徴的な爽やかで心地の良い微かな渋み、そしてしっかりとした余韻が続きます。煎持ちも非常に良い蒙頂石花です。

2020年 特級 手工 蒙頂黄芽
2020年 特級 手工 蒙頂黄芽

唐代から清代末まで皇帝献上茶としてその名を馳せてきた蒙頂茶ですが、特に黄茶は清代皇帝が愛飲したことでも知られています。

特有の癖が強い黄茶や、殆ど緑茶としか思えないような黄茶が増えている中、この蒙頂黄芽は黄茶本来の旨みを持ちながら、純粋に蒙頂黄芽としての美味しさを楽しめる上質な黄茶に仕上がっています。
特に今年は黄茶らしい滋味にこだわって作っていただきました。蒙頂黄芽らしい独特の「癖」をバランス良く引き出すよう、例年よりも悶黄を少し強めにしていただきました。後を引くような、一度味わうとまた続けて飲みたくなるような、不思議で魅力的な蒙頂黄芽に仕上がっています。


先日ご紹介したところ、あっという間に完売してしまった漓江毛尖と同じ集落で作られた龍脊古樹茶です。
代々、大切に守り続けてきた樹齢100年は越えていると思われる古茶樹から作られた数少ない緑茶です。

2020年 龍脊古樹茶
2020年 龍脊古樹茶

広西チワン族自治区桂林の近くに龍脊棚田があります。チワン族(壮族)の人々が、険しい山に逆らわず、開拓していった見事な棚田をみることのできる素晴らしい場所です。そのすぐそば、標高700m付近にある古茶樹園で育てられた茶樹から丁寧に作った緑茶です。2020年3月16日に茶摘みが行われています。

南方の緑茶に多く見られる緑の濃い茶葉ですが、その香りと味わいは茶葉の見た目とは全く違い、驚きを感じるほどに優しく繊細です。今回、ロット選定をお願いした店主の師匠が「これが純粋な栗香」と称したその香りは、今まで知っているどの緑茶とも違い、素晴らしい栗香でした。清涼感を感じる、清らかな栗香がお楽しみいただけます。味わいもその茶葉の外観とは逆に苦味や渋みといった要素はほとんど感じられず、優しく繊細な甘味とそれを支える精密なミネラル感とのバランスが素晴らしく、大地のちからと作り手の技術の最高傑作です。

ありがとうございます。完売いたしました。