龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の作品が入荷しました。
若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。
2019年12月の年の瀬に芝窯(薪窯)による作品づくりが行われましたが、今回は完成した作品数が少なく茶壺1点のみの入荷となっています。
本来の彼の柴窯(薪窯)の茶壺はもっと高価なものですが、この作品は釉薬の艶が作家の求めたレベルに達しなかったため完美品(完璧な作品)とみなされず遺珠(完璧な作品ではないが十分な完成度を持つ作品)とされました。そのため、かなり価格を抑えてご紹介させていただいています。全く欠点はなく、使用には全く問題はありません。
彼自身、お茶が好きということもあり、非常に使いやすい茶器を創り出します。美しさだけでなく、細部までこだわり抜いた精密さは使いやすく、美味しくお茶を淹れることができる稀有な作品を生み出しています。釉薬に至るまで自ら山の中に赴き素材を探して作っています。この釉薬が美しさだけでなく、美味しくお茶を楽しめる茶壺を実現させています。不思議なことに岩茶や鳳凰単叢といった烏龍茶と非常に相性がよく、驚くほど優しく柔らかくお茶を淹れることができます。
当店が取り扱う紫砂作家の中でも人気の高い、国家級工芸美術師の女性作家、湯宣武による作品が入荷いたしました。
この作家の茶壺を一度手にして、その完成度の高さに魅了されてしまった方も多くいらっしゃいます。今回は珍しい金砂と人気の大紅袍が入荷しています。
珍しく原鉱金砂段を使用して作られた作品です。
このような黄色の泥料による作品は十分な硬度が保てないものが多く見られますが、硬度の高さを保った素晴らしい作品です。彼女の技術力の高さがうかがえる作品です。
大紅袍泥料は朱泥の中でも最高の品質であり、通常の作家が扱う大紅袍よりも、ずっと硬く締まった作品を作ることが彼女の凄さでもあります。バランスも素晴らしく、品格のある作品に仕上がっています。もちろん一切の着色を行っていません。
現在発売中の雑誌 クロワッサンに蔵茶が紹介されています!
毎日のお茶としてお楽しみいただいている方も多く、人気の高い蔵茶ですが、年末年始の胃腸が疲れが残っている、この時期にもおすすめです!
蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ、消費される辺茶であり、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。
甘い香りで味は非常に柔らかくて甘く、飲みやすく、癖がありません。
香ばしさもあり、香り高く、品のある甘さが感じられます。