チベットではラサに続く第2の都市、シガツェにも行ってきました。
第2の都市と言っても街自体はそれほど大きくもなく、暖かい、素朴で素敵な街でした。
写真はシガツェの街から見上げるシガツェ・ゾンと呼ばれる城塞建築です。中国共産党によるチベット侵攻の際、ここシガツェ・ゾンではかなりの抵抗を行ったそうで、そのせいで徹底的に破壊されてしまったそうです。かつての姿が分からず、現在は中国政府によってポタラ宮を模した形で再建されています。
シガツェの有名なタシルンポ寺(扎什倫布寺)の近くには自由市場があります。他にも地元の人々が集まる大きな市場もあり、買い物をする人たちで賑わっています。
この自由市場では羊肉やヤク肉などの食肉から野菜、食料品、茶葉、衣料品から日用品まで揃っています。ここで私たちがチベットへ来た目的の1つでもあるドンモと呼ばれるバター茶を作る撹拌機を探しました。
このドンモ。事前に日本で調べて行った情報ではチベット人のお宅には必ずあるとされていました。しかし実際にラサで聞いてみたところ、現在は電動の撹拌機(ミキサーのような形状をしています)が主流になっていて、このドンモを持っている、まだ使っている家は少なくなってきているとのことでした。さらに、ドンモはお店で販売するようなものではなく、家を建てた時などに余った木材で大工さんに作ってもらうなどして入手するもので、売っているお店は観光客用の骨董品屋さんにあるかどうかと言われてしまいました。
それでも諦めきれず、シガツェでもドンモを探していたのですが、市場の蔵茶を売るお店の女性にドンモが売っている場所がないかどうか尋ねたところ、ドンモを販売している場所を教えてもらうことができました。
チベットでは外国人がチベット人の自宅などを訪問することが禁じられています。そのため、周囲がわかるような写真を掲載できないのですが、特別にドンモの製造工房を見せていただきました。
ドンモの材質は様々で最も上質なものは硬い木製のもので、他には柔らかい木製のもの、合板で作られたものなど様々なものがありました。またドンモに付けられた飾りも様々です。
気に入ったドンモを譲ってもらい、その大きなドンモを抱えて宿泊しているホテルへ戻る途中、たくさんの人たちから「何故漢民族がドンモを持って歩いているのか?」と質問を受けました。日本人だと答えると余計驚かれます。若いチベット人のなかにはドンモを見ても何か分からない人もいました。電動撹拌機の普及が進んでいて、都市部でのドンモの使用は本当に少数派になってきているのかもしれません。
これはそのバター茶を使うことで有名なツァンパという食べ物です。日本で言う「はったい粉」で、加熱した麦を粉にしたものです。
ここにチベットのチーズやバター、砂糖または塩などを入れてバター茶で練って食べるものです。現地の方のお話では主に朝食に食べるそうです。意外と美味しい食べ物ですが、慣れていないせいか上手くこぼさずに練るのがなかなか大変です。
シガツェでは多くの方のご厚意によって無事にドンモを入手することができましたが、こうした伝統的な道具は今後姿を消していってしまうように思います。電動の撹拌機は確かに便利ですが、何だか寂しい気もします。
品切れでご迷惑をおかけしておりましたが、再入荷いたしました!
鈴茶堂でも一番人気の蔵茶です。
四川省雅安茶廠の蔵茶は癖が少なく、プーアル茶のような刺激性もカフェインもないため
飲むタイミングを気にせず、空腹時でも就寝前でもお楽しみいただけます。
とても体に優しく、疲れた胃腸にも優しい健康茶です。
暖かいままお楽しみいただくだけでなく、冷やしても美味しく楽しめます。
使いやすいティーバックタイプもございます。
蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ)おためし
蔵茶の中でも味を追求するのであれば、こちらの金尖 雅細です。
チベットの高僧が楽しむ蔵茶とされています。
黒茶とは思えない華やかな甘い花果香があり
蔵茶の優しさはそのままで、深みのある甘さがとても美味しいお茶です。