安渓 茶都

安渓 茶都

感徳の村を後にして、安渓の都市部まで戻ってきました。訪問させていただいた感徳の村は、やはり山の中にあるため、同じ安渓でも都市部まで戻るのには数時間かかります。まずは安渓での宿を決めて、急いで茶都に向かいました。

安渓には主に鉄観音の集積市場とも言える市場があり、それがこの茶都です。実際にお茶を仕入れるかというと、全てがそうではないのですが、決まった販路を持たない、あるいは新たに販路を拡大したい茶業や茶農家がこの茶都に集まります。また、茶市場としても機能しているため常設の店舗もあります。

安渓 茶都

中心部にはこのように店舗を持たず、青空市場のように茶葉が並んでいます。(実際には屋根があります)この時は既に夕方近かったため、かなり販売者も少なくなっていましたが、鉄観音のみでこの量は圧巻です。
これらの販売者は殆どが周辺の農村地帯から、これらの荷物を抱えてここまでやってきます。中にはバスを乗り継いでという人も。ですので、とにかく売りたいという気持ちが強く、歩いているだけでかなりの客引きにあいます。

安渓 茶都

品質は様々です。正直に言えば、あまり良いお茶は無かったようです。これは時間的なものもあるかもしれませんし、時期的なものもあるかもしれません。とはいえ、日本へ輸入する場合、このような市場では品質のトレースができませんので、実際には入手することはできません。ですので、一通り見学という形で終了していたのですが、常設店舗のある卸売店の方がまだ良い品質のものが多いように見受けられました。
個人用にせよ、何にせよ、原産地であっても、きちんと後までトレースできる信頼できる店舗から入手するのは変わらないですね。やはり口に入るものですから・・・

安渓 茶都

基本的には鉄観音が殆どという市場ですが、資本力のある茶業によるプロモーションも行われていました。この時も鉄観音のかなり大きな茶業さんと別に漳平水仙の茶業さんも来ていました。
この漳平水仙の茶業さん、ここ数年でかなり資本力を付けて出てきているので、その品質はともかく漳平水仙の知名度アップに頑張っているようです。この安渓以外でもちらほらと見かけるようになりました。


新会柑 珍珠青柑
新会柑 珍珠青柑

陳皮プーアル茶の1種ですが、青い小さな新会柑と呼ばれる広東省の果実の中に宮廷級プーアル熟茶を詰めて焙煎しているお茶です。これがプーアル茶ではなく、上質なアールグレイのように爽やかで美味しいお茶に仕上がっています。

雲南省の西双版納モウ海茶区で作られたプーアル熟茶を茶枝柑と呼ばれる果実の中に詰め焙煎、熟成を行ったお茶です。ここ数年、中国で徐々に流行りはじめ、様々な品質のものが流通するようになりました。通常は陳皮プーアル茶と呼ばれるオレンジ色の果実に詰め込んだプーアル熟茶ですが、これは新会柑と呼ばれる広東省の果実、中でも青柑を使用しています。非常に香りが爽やかなのが特徴で、その香りはまるで上質なアールグレイのように素晴らしく美味しいお茶に仕上がっています。

近頃は天然のアールグレイ果汁を使った紅茶は少なくなりましたが、これはそれを思い出させるような素晴らしい香りと味わいを持っています。青柑の爽やかで品のある香りはもちろん、プーアル熟茶の深みのある柔らかい旨味と甘味がプーアル茶であることを忘れさせてしまうほどにバランスよく味わい深いお茶になっています。
人工香料には決してまねできない品格のある高い香りと深い味わいがお楽しみいただけます。