麻黒寨 千年茶王樹

麻黒寨

易武の麻黒寨では樹齢1000年を超えると言われる茶王樹をはじめとした古茶樹園を訪れてきました。

麻黒寨といっても集落から車でかなり走った場所にあります。隣にある落水洞との境位の場所でしょうか。車道に車を停めて山を登っていくとこうした古茶樹園が姿を現します。このあたりの茶樹は若くても樹齢100年、300年を超えるものも珍しくはありません。写真では伝わりにくいのですが、かなりの傾斜地に茶樹が植えられています。

麻黒寨

文化大革命時代の農業改革でこのあたりの茶樹は切り戻しが行われています。雲南大葉種は非常に樹高が高くなります。そのため、茶摘みを行うには木に登って新芽を摘み取る必要が出てきます。これは実際に大変重労働で生産効率が上がらないというだけでなく、茶摘み中に茶樹から落下する事故なども発生します。(現在も喬木の茶摘みでは決して珍しい事故ではなく、重大な後遺症を伴うようなケースも少なくありません。)生産効率を上げるということ、事故を防ぐという目的で、当時は茶樹の高さを抑えるために切り戻しが行われていました。こうした茶樹は幹が相当に太いものの、枝は横に張り出しています。

麻黒寨

古茶樹園というよりも、むしろ山といった茶畑を登っていくと、この千年茶王樹があります。この茶王樹は切り戻しが行われていないため、相当な高さがあります。保護および盗難を防止するためのネットで覆われています。
周囲の茶樹も同様に相当な古茶樹で、600年以上は経過しているのだそうです。この千年茶王樹とその周辺だけが、こうした背の高い喬木のまま、突出して樹齢の古い茶樹が残されていました。

麻黒寨

麻黒寨の古茶樹園の多くは切り戻しが行われていますが、中には数少ないものの切り戻しから逃れた喬木の茶樹もあります。この茶樹もそれほど樹高は高い方ではありませんが、そういった切り戻しが行われていない茶樹の1つです。
実際に切り戻しが行われた古茶樹と切り戻しが行われていない古茶樹の普洱茶を飲み比べさせていただきました。どちらもとても美味しく、力強く、香りも非常に高く綺麗に出ているのですが、違いがあります。喬木の方がよりミネラル感が強く深みがあります。
貴重な古茶樹から作られた本物の普洱茶は現地でも高価なものですが、喬木のものは更に高い価格がつけられます。この味わい、ミネラル感の違いということもありますが、茶摘みに際しての労力が切り戻しが行われている茶樹に対するものよりも遥かに必要とされること、転落によるリスクということも価格に反映されています。美味しいお茶を作るためには様々な人々の労力、努力があります。


2017年 麻黒寨 喬木古樹茶
2017年 麻黒寨 喬木古樹茶

麻黒寨の喬木古樹茶です。

切り戻しをされずに、そのままの状態で残っている茶樹から作られた普洱生茶です。
この喬木古樹茶はその名の通り、樹齢500年、樹高6mの古茶樹から作られています。農薬はもちろん、肥料も与えずに自然のままに生きる茶樹から丁寧に摘み取り、機械を使用せずに全て手作業で作られた普洱生茶です。

易武らしさは十分に、萎凋を丁寧に長く行い、普洱茶として最高に丁寧に作られた上質なお茶です。普洱茶の概念が変わるお茶です。易武の易しい甘さ、高い品格のある花香、それでいて茶樹の力強いミネラル感もしっかりと感じられます。
2018年の現在もとても美味しく楽しめます。しかし、このお茶は2020年前後、3年が経過した頃にはまた違うお茶へ進化します。この変化も不思議で面白いのが本当の普洱生茶の醍醐味でもあります。

易武百花潭小餅
易武百花潭小餅

易武滇王小餅に続いてコストパフォーマンスの高い普洱生茶です。おかげさまですぐにリピートされるお客さまも多く、残り僅かとなっております。

易武の中でも香り高い普洱生茶が作られることで知られる百花潭の喬木古茶樹から作られている普洱生茶です。とても美味しく香り高いお茶が作られる場所ですが、産出量が少なく、なかなか市場に出回りにくいというお茶でもあります。
しっかりと萎凋を行った最近では珍しく丁寧な製茶を行い、昔ながらの石磨圧延で成形された1枚100gと楽しみやすいサイズになっています。

蜂蜜のような艶やかな金色の透明度の高い茶水です。見事な甘い花香が感じられます。百花潭ならではの香りの良さ、高さを持っています。味わいはその香りのように優しく、甘く、そしてミネラル感もしっかりと感じられ、大変にバランスの良い普洱生茶に仕上がっています。