宜興紅茶 茶畑

宜興紅茶 茶畑

宜興、丁蜀鎮から外れたあたりでは宜興紅茶を作っています。

中国の殆どの地域では緑茶を楽しむことが殆どですが、ここ宜興では珍しく紅茶を日常的に昔から楽しんでいます。そんな生活に密着した宜興の紅茶は、とても優しく柔らかい甘さが特徴的です。飲み飽きない、まさに生活の紅茶というものが多く、紫砂の作家さんたちの工房などでいただくお茶もこの宜興紅茶がとても多いです。

宜興紅茶 茶畑

近年の紅茶ブームで高級な宜興紅茶も比較的大規模な茶業さんなどによって作られるようになりましたが、基本的には茶農家さんや兼業農家さんといった小規模な生産が多く見られます。

宜興紅茶の生産に茶樹品種の指定はありませんが、基本的には伝統的に使われている在来種が多いようです。土種と呼ばれます。(土着の在来種という意味です)
この写真の茶葉もその在来種です。小さな綺麗な茶葉でした。

宜興紅茶 茶畑

この時はもう秋も終わりに近い頃で、製茶はもう終了している時期でした。
とはいえ、とても綺麗に手入れされている茶畑で、後ろにある湖(ダム)と合わさって美しく優しい風景になっています。何だか宜興紅茶が優しく柔らかい味わいなのが分かるような、優しい雰囲気の茶畑です。


2016年3月 お茶会のお知らせ
3月6日に行うお茶会のお知らせです。
まだ若干、お席のご用意がございます。

日時 2013年3月6日(日曜)14時00分~16時00分頃まで
場所 Bistro & Bal Picoler
東京都新宿区西新宿4-14-7新宿パークサイド永谷1F
03-6383-3143
西新宿5丁目駅より徒歩5分 / 京王バス 十二社池の下バス停 徒歩2分
料金 4000円(お茶4種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、2月29日までにBistro & Bal Picoler店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
(03-6383-3143 ご予約のお電話は17:00~3:00の時間帯にお願いいたします。

宜興紅茶
宜興紅茶

紫砂茶壺で有名な江蘇省宜興で作られる歴史ある紅茶です。
この地域では唐代から献上茶を作る地域として知られてきました。今も陶芸だけでなくお茶作りは変わらず続けられています。

日々、緑茶を楽しむ地域が殆どと言って良い中国の中でも、この宜興では日常的にこの宜興紅茶が楽しまれています。素直に優しく甘いこの紅茶は一度飲んでみると、宜興の人たちに愛されているのが良く分かります。

細い縒りの黒褐色が美しい茶葉から淹れた紅茶は甘く優しい花果香で、主張するような感じでもなく、自然な感じで心地よく感じられます。それに対応するように味わいも優しい甘さと奥行のある滋味が、素直に、しかし、しっかりと、身体になじむような美味しさとなって感じられます。
ここ最近、主張するような強さのある紅茶が多い中、こういった肩の力が抜けた自然体で楽しめる紅茶は貴重です

南糯山 古樹滇红(雲南紅茶) 2015
南糯山 古樹雲南紅茶 2015

古茶樹で有名な雲南省南糯山の樹齢300年以上の茶樹から作られた非常に上質な古樹雲南紅茶です。

一般的な雲南紅茶は甘く、誰もが美味しいと思えるお茶である反面、味わいが分かりやすすぎて飲み続けるには飽きてしまう部分もあります。当店では飲み続けられる美味しさを持った雲南紅茶を探しました。

今回のこの雲南紅茶は金色一色ではありませんが、その香りと味わいの複雑さ、奥深さが違います。金色の雲南紅茶が入門向けとすれば、このお茶は上級者向け、玄人好みの味わいです。昨年にこのお茶と出会い、雲南紅茶にこれほど奥行きのある美味しさを持つものがあったのかと驚きました。
2015年は深みのある甘さが良く感じられる仕上りです。

少数民族が代々大切に守ってきた古茶樹から丁寧に作られた紅茶です。
ぜひ、大切な時間に楽しんでいただければと思います。