ワークショップ 2020年9月 ありがとうございました!

ワークショップ 2020年9月

9月のワークショップにご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
今月は以下のお茶でした。

2020年 明前 手工 蒙頂石花
中国・四川省雅安市名山県蒙頂山茶区

2011年 福鼎白牡丹
中国・福建省福鼎市

九龙窠花香肉桂 2019
中国・福建省武夷山九龙窠

凍頂烏龍茶 老雀舌 2012
台湾・南投縣鹿谷鄉

9月からはじめてご参加いただく方も多く、今回はいろいろな中国茶の種類をということで選ばせていただきました。

中国茶というと烏龍茶を思い浮かべる方も多いとは思いますが、基本は緑茶です。実際、緑茶を集中的に淹れて味わっていくと中国茶への理解がはやくすすむように思っています。今年は当店でも例年にないほど多くの緑茶をご用意していましたが、予想していたよりも遥かに多くのお求めをいただき(ありがとうございます!)完売してしまったのですが、緑茶をベースとしたジャスミン茶などの花茶も同じです。(ジャスミン茶の新茶は近日中に入荷いたします)ぜひ色々な種類の中国茶をお楽しみいただければと思います。

白牡丹は固形茶のタイプを選びました。散茶と固形茶の味わいの違いなどもご説明させていただきました。固形茶の白茶は適切な量を選択するのが難しかったようで、ほとんどの方が苦戦していました。この白茶に限らず、適切な量をどのようにして推察していくか、すぐには身につくものではありませんが、ワークショップのご参加を通して身につけていっていただければと思います。

ワークショップ 2020年9月

そしてやっぱり人気の高い烏龍茶を2種類ご用意しました。どちらも非常に品質の高いもので、何も気にせずとも美味しく楽しめるお茶ではありますが、その茶葉の持つちからを十分に発揮してあげるように淹れる方法には、一度ではなかなか習得できないものですが、以前から継続されている方はより安定して淹れることができるように、はじめての方は(あまりにも一般的なワークショップと違うので驚かれたとは思いますが・・・笑)なんとなく感覚として掴んでいただければと思っています。

最後に店主が淹れたお茶はこちらです。

ワークショップ 2020年9月

1991 重庆沱茶
中国・重慶市(香港乾倉)

かつて四川省であった重慶でも沱茶が作られていたことがありました。その品質はとても良く、雲南の下关(下関)よりも良いと言われていた時代もあったそうですが、時代の流れで下関の味が好まれるようになり、一度その姿を消してしまいました。近年になって復活しましたが、現在は下関の雲南大葉種や福鼎大白茶種が使われ、当時の重慶沱茶とは別物といってよさそうです。

以前、店主が当時の重慶沱茶について調べていた際に大陸の黒茶の大家でもある老師から特別に譲っていただいた貴重なお茶です。ずっと手をつけていなかったのですが(崩す前に写真を撮るのを失念していました・・・)、どんなに貴重なものであっても、お茶は飲むものですし、せっかくなのでワークショップご参加のみなさんと楽しむことにしました。

91年春に出荷され、香港で熟成された沱茶ですが、見事に茶葉に触れていた部分の包み紙がボロボロになってしまっています。時間の経過を感じます。重慶や四川南部で栽培された小葉種の茶葉を使用して作られています。深みのある味わいと心地よい薬香や棗香を感じられる美味しいお茶でした。

10月にまたみなさまとお会いできることを楽しみにしております。