投稿者「suzuchado」のアーカイブ

武夷山駅到着

Z59/Z58 福建省福州行き

軟臥車両の入り口に立っている女性の車掌さんに切符を見せて乗車です。
軟臥は寝台車両の中でもグリーン車のような扱いで、複数の車掌さんが常にスタンバイしていて検札からシーツの取替え、掃除などを忙しく担当していました。おかげでトイレや洗面所も綺麗で想像していた以上に快適に過ごすことができました。

Z59/Z58 福建省福州行き

指定されている軟臥のコンパートメントに向かいます。軟臥は1室4ベッドのコンパートメントになっていて、使い捨てスリッパなどの用意などもあります。ベッドは2段ベッドになっています。コンパートメントには扉があり、鍵もかかるようになっていますが、今回は満席だったようで私たちと別の乗客も1人同じコンパートメントであったため、鍵を使用することはありませんでした。

中国らしいと言えばお湯がいつでも無料でもらえることです。おかげで乗車中はずっとお茶を飲んで過ごすことができました。
また、日本には今はない食堂車も健在です。食事時は満席になってしまうほどの人気で、実際に食事も美味しかったです。

河北省付近

北京を出てしばらくすると河北省に入ります。広々とした乾燥気味の大地が続く華北地方らしい景色が続きます。
お茶を飲みながら景色を眺めて、お茶について話をしながら過ごします。

江西省

翌朝、日が昇って周囲が見えるようになると景色が見違えるように変わっています。
これは江西省付近の景色ですが、山が多く華北のような見渡すような平地が少ない感じです。水が豊かで小麦畑から水田に変わっています。一晩で景色の様相が一変していました。

武夷山駅

列車は2時間ほど遅れて武夷山駅に到着しました。
6月というのに気温は夏そのもの。湿度の多さも出発した北京とは全く違い、湿度で空気が重い感じがするほど。
霧の多さをいきなり実感するような天気で、お茶処というのが実感できます。

武夷山駅

北京西駅を出発して17時間。1700kmの距離を移動しました。

改札を出た所で現地にいる迎えにきてくれた武夷山岩茶研究所の方と再会。
武夷山駅は武夷山の街の中心部から少し離れた場所にあります。迎えの車に乗り込んで、早速市内へ向かいます。


この武夷山へ旅の途中、ずっと楽しんでいたお茶です。

基本的に大陸を旅する時は台湾のお茶を、台湾を旅する時には大陸のお茶を持っていきます。この時は仕上がったばかりの溪頭高山茶を持っていました。
普段は岩茶しか飲まない武夷岩茶研究所の人たちも、これは美味しい!譲ってもらうことはできますか?と聞かれたほどに美味しく上質な高山茶です。暑い中でも爽やかに楽しめます。もちろんアイスティーや水出しでもお勧めです。

溪頭 高山茶
溪頭 高山茶

近年主流の醗酵の浅いタイプではなく、しっかりと醗酵を行う製法で作られた溪頭高山茶を後熟成していたものです。甘い桜餅のような香りが心地よく、さらっと淹れていただければ清らかな高山気も楽しむことができます。甘く旨みの深い味わいで、雑味がないため、さっと軽く入れると高山気をしっかり楽しめるお茶に、じっくり淹れると旨みの強いしっかりと味わえるお茶と、淹れ方を変えて楽しめます。

このお茶はもしお手持ちに別の高山茶があれば是非茶葉を比べていただきたいと思うほどに丁寧に作られています。岩茶研究所の作り手さんたちも驚くほどに製茶技術が高いお茶です。
1つ1つの茶葉がとても小さく丸められていて、一般的な高山茶の半分ほどの大きさです。

溪頭 焙香高山茶
溪頭 焙香高山茶

標高1100m前後の茶畑から作られた高山茶を伝統的な凍頂烏龍茶の製法で作った焙香高山茶です。2012年の春茶を後熟成させていました。
この焙香高山茶の特徴はその甘い香りと味わいです。先にご紹介した溪頭高山茶と同じ地域、茶樹から作られたとは思えないほどに違うお茶に仕上がっています。溪頭高山茶が爽やかな甘さを持っているのに対して、この焙香高山茶は濃厚な深みのある甘味と見事な蜜香があります。
岩茶研究所の作り手さんに一番人気だったのはこの焙香高山茶でした。

お得な溪頭 高山茶セットもございます。

7月、8月中にご注文いただいた方には、美味しい水出し・アイスティーの作り方をお付けしてお届けしています。(黒茶のみのご注文は除きます。ただし、黒茶の保管方法・飲み方をお付けしております。)

北京から武夷山へ

北京西駅

6月に武夷岩茶の産地、福建省武夷山を訪問してきました。

丁度、この時期は武夷岩茶の最終焙煎工程がはじまった時期です。いつもお世話になっている武夷山岩茶研究所の方は春先からずっと武夷山で製茶を行なっていますが、他のスタッフの方も焙煎工程ではその出来上がりを確認するために武夷山へ向かいます。そのスタッフの方と北京で合流してから武夷山を目指しました。

北京から武夷山へは飛行機でも行くことができますが、私たちは寝台列車で向かいました。北京西駅から福建省福州行きの寝台列車で15時間、1763キロの大移動です。

中国のターミナル駅はとても大きいです。ちょっとした空港並の大きさで、セキュリティも厳しく、駅の中に入ることができるのは切符を持っている人のみ。荷物のセキュリティチェックと切符、身分証明書(外国人はパスポート)をチェックしてようやく駅の中に入ることができます。

北京西駅

広い駅の中、自分の乗車する列車の乗車口を探します。
見つけた福州行きの長距離列車の待合所はこんな状態になっていました。凄い人ですが、他の列車との共同待合所になっています。とはいえ、日本の列車よりもずっと1列車の車両の数が多いので、かなりの乗客が列車の発車を待っています。

おやつを食べる人、グループでトランプをはじめる人たち、中には修学旅行生と思われる団体も。列車を待つ人の間を縫うように折りたたみの椅子を売る人など、人々のパワーに圧倒されます。なかなか日本ではこういった光景は無いですよね。

北京西駅

時間がくると待合所のゲートが開いてホームへ移動します。
ホームは待合所のある場所よりもかなり低い位置にあるので、ホームへ降りるエスカレーターは高所恐怖症には少し怖い位の高低差です。日本にはまず無い設計で、北京西駅に限ったことではありませんが(上海などのターミナル駅も同様です)、先まで見渡せる視野の広さと長い列車が外国なんだなと実感させてくれます。

Z59

乗車した北京西駅から福建省福州まで走るZ59という列車です。

私たちは軟臥という日本で言うところのA寝台です。この列車では一番良い寝台席です。他にも硬臥(日本で言うB寝台)や硬座(寝台ベッド無しの座席のみ)もありました。
かつては価格の高い軟臥は敬遠されて硬座や硬臥の方が人気があると言われていましたが、最近は収入も向上してきて軟臥が一番人気があるのだそうです。

午後3時過ぎ、定刻の発車です。翌朝の6時過ぎに武夷山到着予定になっています。


猛暑が続いていますが、そんな暑さを乗り切る白茶がお勧めです。
白茶は去熱作用、体内の余分な熱を取り除いてくれると言われています。その上、美肌作用や抗酸化作用もあるとされていて、集中して飲んでいると、肌がモチモチになるだけでなく、脂浮きも収まってきたりも。
実は私たちもそこまで期待していなかったので驚きです。(薬ではありませんから・・・)

夜寝る前に野生白牡丹、昼間は雲南白茶をゴクゴクと飲んでいますが、このパターンが一番効果が実感できるような気がします。
(薬品ではありませんので効果の程は個人差があります。また、カフェインを含んでおりますので、就寝前の飲用は眠りにくくなることも考えられます。体調や体質を踏まえてお楽しみください。)

10126.1
政和 野生白牡丹

白茶がこんなに香り高くて美味しかったんだと、リピートされる方も多い白牡丹です。
驚くほどに美味しい白茶です。

この野生白牡丹は山中にある野生茶樹から作られています。この地で白茶を作り続けている作り手が自家用にと山中に入って摘み取り、製茶したものを分けていただきました。貴重で大変手間のかかるお茶であるため、一般には流通させていないものですが、この作り手さんとは長年の友人でもあり、当店にならと譲っていただきました。
無農薬はもちろん、肥料すら施されていない純粋な野生茶です。

10914.3
思芽 雲南白茶

この雲南白茶は雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2013年3月中旬に摘み取られました。無農薬栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。ビロードのような白毫が非常に美しい茶葉です。
雲南大葉種の持つ深い甘さと、夏向きの爽やかな紅茶のような風味、プーアル生茶のようなミネラル感を持つ深みのある味わいです。

思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。
お求めやすいお値段でコストパフォーマンスも良く、ゴクゴク飲むのにお勧めです。

8月中にご注文いただいた方には、美味しい水出し・アイスティーの作り方をお付けしてお届けしています。(黒茶のみのご注文は除きます。ただし、黒茶の保管方法・飲み方をお付けしております。)

武夷岩茶 金駿眉 正山小種 入荷しました!

岩茶工場

中国・福建省武夷山より最終調整の終わった岩茶が入荷しました。

今回のご紹介は夏にも美味しい岩茶の中でも、普通はあまり流通しない、武夷正山茶区の中でも品質の高い茶区のものです。
岩韻ってどんな感覚なんだろう?という方にもお勧めです。まさに岩韻のかたまりのような上質な岩茶ばかりです。

慧苑坑 鉄羅漢
慧苑坑 铁罗汉(鉄羅漢)

四大名欉として知られる鉄羅漢です。
本来の生産地は福建省武夷山のなかでも慧苑坑という場所ですが、現在では生産される鉄羅漢の殆どが慧苑坑以外の場所で栽培されています。
慧苑坑とは三坑両澗と呼ばれる、ワインで言うところのグランクリュ畑。その正岩茶区の中心となる地域で作られた素晴らしい岩韻を持つ鉄羅漢です。

北斗峰 野生北斗
北斗峰 野生北斗

北斗という武夷岩茶は大紅袍よりも上質な岩茶として知られています。
その上品な香りと味わいは他の岩茶にはなかなか見られないほどに素晴らしいのですが、市場に流通する量は決して多いとは言えません。通常、北斗として流通する岩茶は北斗一号と呼ばれる新たに改良された品種の茶樹から作られていますが、この野生北斗は品種改良前の原種の「北斗」から作られています。
その中でも原産地域である北斗峰で栽培されている大変貴重な岩茶です。

10132.1
青獅子岩 金牡丹

先日のお茶会でご紹介させていただいた金牡丹です。
福建省農科院研究所が作出した比較的新しい品種です。非常に香り高く、味わいも良いことから評価の高い品種ではあるものの、栽培量が極めて少なく、産地である武夷山はまだしも、中国でも金牡丹という品種を知らない人の方が圧倒的に多い希少な岩茶です。
その中でも青獅子岩と呼ばれる山深い場所で作られている金牡丹です。この青獅子岩で作られる岩茶は最高の味わい、香り、岩韻を備えています。同じ品種の岩茶でも他の場所で作られた岩茶とは全く別物と言って良いほど味わいと香りの深さがあります。
産地でもまず青獅子岩の金牡丹に出会えることはありません。

10109.3
流香澗 雀舌

武夷天心岩の岩壁に数本だけ生えている大紅袍母樹の1つに起源する岩茶です。
慧苑坑と同じく三坑両澗と呼ばれる茶区の1つ、流香澗で作られた雀舌です。
雀舌は正岩茶区、半岩茶区、外山茶区を問わず数多く作られている品種ですが、流香澗で育てられたこの岩茶はそれらと同じ雀舌とは思えないほどに品格を感じる落ち着いた華やかさを持つ岩茶です。

近年は岩茶のブームということもあり、本来の岩茶とは随分違う製法のものが多く流通するようになってしまいました。今回はこれらを味わっておけば本当の岩茶ってどういうお茶であったのか、その凄さも含めて感じていただけるような岩茶を選びました。
どうぞこの機会にお試しください。

10121.7
金駿眉

価格が上昇しすぎてしまって入荷する予定はなかったのですが、今回は少量ですが入荷しました。
これは金駿眉を最初に作り出した作り手の1人から譲り受けたもので、生産地の桐木の中でも標高1200m以上の高地で採取した樹齢100年を超える野生茶樹の茶葉から作られたものです。
本物の金駿眉を飲んでみたいという方からのお問い合わせが多く、今回、作り手が保管していた分を少量分けていただきました。作出した本人自ら製茶したオリジナルの金駿眉です。

10121.6
伝統 正山小種

その金駿眉の作り手が作った正山小種です。
通常、正山小種の殆どは古来から桐木にある在来種と中葉種の水仙の両方をブレンドして作られています。これは在来種の採取量が少ないということ、非常に繊細な味わいの品種で在来種のみで作られた紅茶は味わいの深みを出すことが難しいという理由です。
この正山小種は桐木の中でも標高1000mを越える地域に昔からある樹齢100年を越える在来種からのみ作られています。通常であれば繊細すぎる味わいに仕上がってしまうことが多々ありますが、名人ともいえる作り手の技術で繊細さを持ちながら非常に上品で滋味深い紅茶になっています。

また、正山小種と言えば独特の焙煎香が挙げられますが、輸出用には追加焙煎を行って非常に強い香りをつけています。そのような追加焙煎を行わない中国国内流通用の上質な正山小種でも出荷先地域によって香り付けの程度が異なります。華北方面は強めに、華南方面は弱めにというように調節されていますが、この正山小種はそのような調節を行わないこの地域本来の香りで仕上げています。

中国国内流通向けの伝統的製法の味わいの濃い正山小種もございます。
(在来種・水仙種使用)
正山小種

また、使用品種の違いを比較しやすいお得なセットもご用意しました。
正山小種 テイスティングセット

PhotoBook

Photobook

鈴茶堂では訪れた茶産地などのフォトブックを作成しています。

四川省編では雅安、蒙頂山はもちろん、成都の茶文化にまつわる景色や四川省内のチベット自治州で蔵茶と共に生活している方々の様子など、安徽省編では祁門紅茶の産地や黄山毛峰の産地などをご紹介しています。
四川省、安徽省については先日のお茶会にご参加いただいたみなさまにはご覧いただきましたが、福建省武夷山編が新しくできあがりました。

いくつかの写真はFacebookページなどでご紹介していますが、WEBで公開するには少しむずかしい写真はフォトブックの方に掲載しています。
今後は台湾、上海、北京などを作成していく予定です。
お茶会などのオフラインのイベントなどでご紹介させていただければと思います。機会がありましたらぜひご覧になってみてください。

Facebookページの方には台湾や中国の茶産地はもちろん、インドネシア・プンチャックやマレーシア・キャメロンハイランドの茶畑や工場の様子もアップしています。他にも茶器などの写真もアップしていますので、よろしければご覧になってみてください。

鈴茶堂Facebookページ


特級 祁門
特級 祁門

アイスティーにしてみると、その美味しさが再認識できる紅茶です。
雑味が一切無く、甘く、旨味をしっかりと含んだこの祁門紅茶はアイスティーにしてもとても美味しくお楽しみいただけます。
また、苦味や渋みなどがないため、ラム酒や焼酎などで割っていただくととても美味しいカクテルとしてもお楽しみいただけます。
祁門紅茶の多くにはスモーキーな香りや渋みなどがあることが多く、アイスティーやカクテルとしてお酒と合わせるとそれらが増幅してしまって思うようになりません。当店の祁門は本来の祁門香と美味しさにこだわりました。自信をもってお勧めできる祁門紅茶です。

Bar ArgyllLa Beltaでもご提供しています。
(アイスティー・お酒と合わせてカクテルとしてもご注文いただけます。)

夏向きのお茶として知られる白茶。ご好評いただいています。
体内の余分な熱を取り去る去熱作用はもちろんですが、抗酸化作用・美肌作用があるとも言われています。当店でもこの夏は白茶を集中的に飲んで、その作用を実感しています。肌がモチモチしてくるだけでなく、油浮きも抑えられるんですね。
もちろん薬ではありませんので効果がどのように出るかは人それぞれ違うと思いますが、私の場合は野生白牡丹、雲南白茶 月光美人、思芽 雲南白茶、白毫銀針の順に効果がより出るような感じでした。おそらく元々の茶葉の持つ成分によるのだと思います。ある程度成長している茶葉を原料としている方がより分かりやすいように思います。
(薬ではありませんので効果の有無、程度は個人差があります)

雲南白茶 月光美人 2008
雲南白茶 月光美人 2008

この雲南白茶は樹齢100年を越す無農薬栽培の老茶樹から一芽一葉で丁寧に摘み取り、製茶されています。太陽の光ではなく、静かな月の光を浴びて緩やかに微発酵、乾燥の工程を経て作られます。
雲南大葉種の持つ深い甘さと、爽やかな紅茶のような風味、プーアル生茶のようなミネラル感を持つ深みのある味わいに仕上がっています。また、餅茶の形状にするために行う「蒸し」によって、散茶の白茶よりも柔らかく深みのある味わいになっています。
1枚は平均して357gですので120回近く、1回で3〜6杯はお楽しみいただけますので、コストパフォーマンスも良いお茶です。(1回使用量を3gとして約92円、3〜6杯お楽しみいただけますので1杯15〜30円程度)
年月が経てば経つほど柔らかく美味しくなっていくお茶ですので長くお楽しみいただけます。

白茶 & 漳平水仙 入荷しました!

福建省の茶畑

去熱作用や美肌作用があると言われ、まさに夏向きのお茶として知られる白茶が入荷しました。
今年は白茶のオリジナル、福建省の白茶も入荷しております。

白茶の中には、独特の癖を持つものも多く、あまり好きになれないという方もいらっしゃいます。実は当店にも同じ感想を持つスタッフがいたのですが、そのスタッフも納得して美味しいと楽しめる品質の白茶を探しました。

10125.1
白毫银针(白毫銀針)

茶王、美女といった別名を持つほど有名な白茶の最高級品です。白毫銀針と名前の付くお茶は沢山ありますが、このお茶は甘い花香と
シナモンスティックのような上品な清涼感を持っています。
この香りと味わいを探して福鼎県の作り手のものに出会いました。奥行きのある旨みと甘さ、複雑で品のあるミネラル感、長く続く余韻と、茶王と呼ばれる理由を実感していただけるお茶です。

10126.1
政和 野生白牡丹

こちらは福建省政和県の白茶です。
この野生白牡丹は山中にある野生茶樹から作られています。この地で白茶を作り続けている作り手が自家用にと山中に入って摘み取り、製茶したものを分けていただきました。貴重で大変手間のかかるお茶であるため、一般には流通させていないものですが、この作り手さんとは長年の友人でもあり、鈴茶堂にならと譲っていただきました。
無農薬はもちろん、肥料すら施されていない純粋な野生茶です。

清涼感を伴った甘い花香のある薄い金色のお茶です。
少し粘性のあるトロっとしたお茶は複雑で柔らかく、驚く程に深みのある甘い味わいが楽しめます。
のど越しが素晴らしく良く、余韻も長く続きます。煎をすすめていくと上質なシナモンティーのような爽やかさへ変化するのも、この野生白牡丹の特徴です。

白茶は年月を経た方がより柔らかく旨味を増していくお茶です。
お手元で時間の経過による変化を楽しみながら、大切にお楽しみいただければと思います。

10914.3
思芽 雲南白茶

毎日の常備茶として、安心して美味しくお楽しみいただける、雲南白茶も入荷しています。

この雲南白茶は雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2013年3月中旬に摘み取られました。無農薬栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。ビロードのような白毫が非常に美しい茶葉です。

雲南大葉種の持つ深い甘さと、夏向きの爽やかな紅茶のような風味、プーアル生茶のようなミネラル感を持つ深みのある味わいです。

思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。
今回はその作り手さんのご好意もあり、お求めやすいお値段でご紹介することができました。
ぜひ夏の常備茶としてお楽しみください。

10130.5
伝統 漳平水仙 2013年

中国・福建省の漳平市という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。
その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。

中国の茶商さんですら知らない人が殆どという流通の少ない珍しいお茶で、私たちは何年もこの漳平水仙を作る茶農家さんを探していました。やっと納得いく品質の漳平水仙を作る茶農家さんとのご縁ができ、昨年からご紹介させていただいています。

爽やかな香りと味を持つお茶です。
これからの時期にぴったりで、普通にお湯で淹れるのはもちろん、アイスティーにしたり、水出しにしても美味しくお楽しみいただけます。

非常に煎が続くのも特徴で、通常の淹れ方であれば15煎以上は楽しめます。
私たちの場合は2日にかけて楽しんだり、お湯で普通に淹れた後に水出しにして楽しんだりしています。

それでも茶葉が多すぎるという場合は千枚通しなどで茶葉を砕かないように、注意しながら半量程度の大きさに固形茶を崩してお使いください。

こちらは伝統的な製法を守って作られているものです。

10130.6
桂花 漳平水仙 2013年

漳平水仙には桂花香型と花香型とありますが、この漳平水仙は金木犀の花の香りを持つ桂花香型になります。
ふわっとむせ返るように出てくる金木犀の香りが見事な落ち着きのある香りを持ち、甘く、柔らかい味と旨味、複雑なミネラル感が印象的です。
2013年はとても綺麗に香りが出ています。

10130.7
漳平水仙 紅茶 2013年

漳平水仙紅茶も入荷しております!

烏龍茶の漳平水仙よりも実は人気の高い紅茶ですが、昨年は予想以上に早く完売してしまい、ご不便をおかけしました。
今年も入荷しております。

紅茶も今年はとても美味しく仕上がっています。

10806.1
蔵茶 康磚(布袋)

夏となると黒茶という気分でもない気がしますが実は蔵茶がおすすめです。

当店でも夏の常備茶として、ヤカンいっぱいに作って冷水筒へ。
冷蔵庫で冷やして楽しんでいます。

黒茶に良くある癖や臭いがなく、また刺激性もカフェインもないため、身体を冷やしすぎることも負担をかけることもなく、お子様からお年寄りまでシチュエーションを選ばずにお楽しみいただけます。

5gの茶葉で1リットルのお茶を作ることができますので、1袋250gでざっと50リットル近くの蔵茶を作ることができる計算になります。

この夏の常備茶としてお勧めします。

便利なティーバックタイプもあります。

蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ) おためし(送料込み350円)

お茶会、どうもありがとうございました!

茶席

7月7日、新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会ですが、おかげさまで無事(?)終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

当日は美味しいお茶とデザートを楽しんでいただこうということばかり気を取られていて、お話する内容を考えるのをすっかり忘れてしまい、行き当たりばったりでお話していたり、初のお茶会ということで勝手がわからず、ちょっとした不都合があったり、手際の悪さなどもあったと思います。申し訳ありません。

普段、ネットショップという形態であるため、なかなかみなさまとお会いする機会がないのですが、お茶会でお会いできてとても嬉しく、楽しかったです。次回はもっとたくさんのお話をさせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

正山小種のアイスクリーム

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

冰茶(アイスティー) 藏茶 康砖(黒茶)

金華 野生茶(緑茶)

斉藤シェフによるデザート -正山小種のアイスクリーム- (写真)

漳平水仙 紅茶

武夷岩茶 金牡丹(青茶・青獅子岩)

おまけ
武夷岩茶 小红袍(青茶・御茶园)

After Tasteの斎藤シェフによる正山小種のアイスクリームがとても美味しかったです。(お茶会終了後にいただきました。)これは是非レギュラーメニューになって欲しいなと思うほどに美味しくて、正山小種独特の余韻が程よく後から感じられる素敵なアイスクリームでした。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

古玉瓷 蓋碗 (小)

武夷岩茶 奇丹(青茶・九龙窠)

初回ということもあり、かなり奮発してのお土産です。とても上質で美味しい武夷岩茶ですので、どうぞ、ご自宅でもじっくり味わっていただければ嬉しく思います。

今後も可能な限り続けていきたいと思っておりますので、また開催する際にはお知らせいたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


溪頭 高山茶
溪頭 高山茶

近年主流の醗酵の浅いタイプではなく、しっかりと醗酵を行う製法で作られた溪頭高山茶を後熟成していたものです。甘い桜餅のような香りが心地よく、さらっと淹れていただければ清らかな高山気も楽しむことができます。甘く旨みの深い味わいで、雑味がないため、さっと軽く入れると高山気をしっかり楽しめるお茶に、じっくり淹れると旨みの強いしっかりと味わえるお茶と、淹れ方を変えて楽しめます。
また、水出しでも美味しくお楽しみいただけるお茶ですが、水出しにしてしまうと本来の香りや味わいが十分に引き出されませんので、1煎目は軽く熱湯で抽出していただき、2煎目以降は水出しという方法をおすすめします。

溪頭 焙香高山茶
溪頭 焙香高山茶

標高1100m前後の茶畑から作られた高山茶を伝統的な凍頂烏龍茶の製法で作った焙香高山茶です。2012年の春茶を後熟成させていました。
深みのある甘さと香りの良さが素晴らしく、私自身が今いちばん気に入っている青茶はこの焙香高山茶です。凍頂烏龍茶の製法を取り入れていますが、凍頂烏龍茶とはまた違う美味しさは本当におすすめです。
こちらも水出しでも美味しくお楽しみいただけますが、溪頭 高山茶と同様に1煎目は普通にさらっと淹れていただき、この香りや味わいの素晴らしさを楽しんでいただければと思います。

お得な溪頭 高山茶セットもございます。

7月、8月中にご注文いただいた方には、美味しい水出し・アイスティーの作り方をお付けしてお届けしています。(黒茶のみのご注文は除きます。ただし、黒茶の保管方法・飲み方をお付けしております。)

10806.1
蔵茶 康磚(布袋)

お茶会でもお出しさせていただきましたが、暑いこの時期の常備茶として蔵茶をおすすめします。
当店でも夏の常備茶として、ヤカンいっぱいに作って冷蔵庫で冷やして楽しんでいます。

黒茶に良くある癖や臭いがなく、また刺激性もカフェインもないため、身体を冷やしすぎることも負担をかけることもなく、お子様からお年寄りまでシチュエーションを選ばずにお楽しみいただけます。

5gの茶葉で1リットルのお茶を作ることができますので、1袋250gでざっと50リットル近くの蔵茶を作ることができる計算になります。
お求めの方には蔵茶の詳しい飲み方をお付けしております。

暁芳窯

暁芳窯

2012年は11月の台湾訪問の後、12月にも台湾を訪れました。
その訪問の中で真っ先にお伺いしたのは台北にある暁芳窯のギャラリーです。

暁芳窯といえばとても有名なのでご存知の方も多いとは思いますが、1975年に台湾の蔡曉芳先生が創設した陶磁器の工房です。
蔡曉芳先生は古代中国の釉薬を研究しておられ、その失われた技術の復刻をされた方です。台湾の故宮博物院に収蔵された作品のレプリカ製作を依頼されているそうで、それらは故宮博物院の展示や海外展示に使われているそうです。
各国王室からの依頼も多く、まさに現代の官窯とも言うべき存在になっています。
近年は人気が高く、作品の入手が困難になってきました。オーダーしても5年、10年待ちなら良い方なんて話も聞くほどです。

暁芳窯

ギャラリーの中には沢山の素敵な作品が並んでいました。青磁から白磁、青花や見事な美しい粉彩まで、ため息がでるほどに美しい作品ばかりでした。

ギャラリーへの訪問は予約制ですが、この日も多くのお客さんが世界中から来ていました。

暁芳窯

暁芳窯の作品は非常に人気が高いため、ギャラリーで購入できる作品には限りがあります。白磁の茶器など、いくつかその場で購入できる作品はあるのですが、青花やこの茶器のような粉彩はまず購入できません。ギャラリーに並んでいる作品は基本的には展示用で、購入したい場合は希望の作品をオーダーします。もっとも何年かかるかは分かりませんが・・・
私たちも粉彩の蓋碗とそのセットをお願いして来ました。

ギャラリーではお忙しい中、蔡先生自ら対応していただき、色々なお話をさせていただきました。蔡先生はとても柔らかな印象の優しい方で、そのお人柄が作品に映しだされているような気がします。

暁芳窯

私たちの老師や友人たちの口添えもあり、特別にその場で譲っていただいたものが上の写真の粉彩茶器です。透明感のある美しい白磁に繊細で緻密な絵が施されている美しい茶器です。他にも沢山の茶器を譲っていただくことができました。ありがとうございます。

暁芳窯
臺湾臺北市北投區中和街錫安巷105弄1號
02-2891-1141
(ギャラリー見学は事前予約が必要です)


溪頭 高山茶
溪頭 高山茶

溪頭 焙香高山茶
溪頭 焙香高山茶

美味しい台湾の溪頭高山茶が入荷しました!

2012年の春茶ですが、しっかりと発酵させた昔ながらの製法で作られた高山茶を熟成させていました。柔らかく、丸く、美味しく仕上がりましたのでご紹介させていただきます。
清らかな高山気も楽しめる溪頭高山茶ともう1つは焙香高山茶という名前の焙煎の強いタイプの2種類ご用意しました。どちらも捨てがたい美味しさです。お好みに合わせてお選びください。

飲み比べができるセットもご用意しました。お得な価格になっておりますので、どうぞこちらもご利用ください。

溪頭 高山茶セット

凍頂烏龍茶も入荷しております。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

鈴茶堂がイチオシの作り手による凍頂烏龍茶です。
近年主流の焙煎の浅いタイプではなく伝統的な製法を守って作られた凍頂烏龍茶になります。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通していますが、この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。その味わいはまさに本来の凍頂烏龍茶そのものです。

この作り手の凍頂烏龍茶には実質的な賞味期限はありません。
非常に製茶技術と焙煎技術が高いため一般的な烏龍茶よりも水分量が少なく、年月を経ることで後熟成が進み、柔らかさや味の深みがどんどん増してきます。湿度と匂い移り、高温を避けて保存していただければ10年と長く楽しめるものです。

今回はその後熟成の違いも実感していただこうと思い、とてもお得なビンテージ・収穫時期違いのセットをご用意しました。2012年の春茶の在庫が少なくなっているため、数を多くご用意できませんでしたが、是非この機会にその味わいの違いを体験していただければと思います。どうぞ好みの味わいを見つけてください。

凍頂烏龍茶 テイスティングセット


クレジットカード決済会社の変更を行いました。

今まで利用していたPayPalの規約変更に伴い、7月以降はPayPal会員以外のクレジットカード決済ができなくなってしまうため、ソフトバンクペイメントサービスに変更いたしました。
ご利用方法は今までと変わりませんが、クレジットカード情報の入力画面などが変更になっています。(ソフトバンクペイメントサービスサイト上でのお手続きになります)
セキュリティも向上しておりますので、引き続き安心してご利用ください。

よろしくお願いいたします。

四川雅安地震 義捐金のご報告

蒙頂山

6月1日から11日までの中国出張では発送業務をお休みさせていただき、みなさまにはご不便、ご迷惑をおかけしました。
中国の北京をベースに福建省の武夷山を訪問して、岩茶の焙煎技術のブラッシュアップと新茶の状況を確認してまいりました。武夷山での様子はまた改めてこのブログでご報告させていただきます。

・・・

4月19日に発生した四川省雅安大地震の義捐金を当店がお世話になっている蒙頂山の作り手さんにお渡ししてきました。
以前にもご報告させていただいていましたが、支援物資としてお渡しするか、中国赤十字をはじめとする支援団体へ義捐金をお渡しするか悩んだのですが、本来の目的以外に使用されてしまう可能性も捨てきれず、現地スタッフや友人たちのアドバイスもあり蒙頂山の作り手さんに直接お渡しして役立てていただくこととしました。

この蒙頂山の作り手さんは蒙頂山主峰とその周辺に茶畑を持っていますが、それらの管理を村の人々にお任せしています。彼らは茶畑を借りて茶葉を収穫するのですが、この作り手さんは非常に研究熱心な方で、無農薬はもちろん、可能な限り肥料は使わない(必要な場合は最低限の有機肥料のみ使用しているそうです)と指導しています。また、低温被害がでそうな場合は茶畑にヒーターを持ち込んで徹夜で過ごすこともあります。村の人々はこれらの指示に従って茶畑を管理していくことで、収入を保証してもらうというシステムになっています。他にも契約農家がありますが、こちらも同様です。

通常、収穫した茶葉は鮮葉を扱う市場で売りに出されます。鮮葉の価格は当然ですが、その時の品質で上下します。高い価格で売れる年もあれば、その逆もあり、茶葉栽培農家にとってはリスクもあります。買い手側、製茶側も同様ですが、中でも大きな問題は買い取った鮮葉の素性が分からないということが挙げられます。市場では美しい鮮葉でも、もしかしたら農薬を使用されていたかも、肥料を多用していたかもしれません。ある程度は茶葉を味わうことで分かりますが、全く使用していないかどうかは確信できません。

蒙頂山の一部にある小さな村ですが、この作り手さんはこの村の生活を担っている方です。役人でもなく、村長でもなく、公的には何の肩書きもない方ですが、村の人々からとても信頼されています。
私たちが訪れた際にもすれ違う村の人々から「老板!(中小企業の社長さんといった意味です)お客さん?そうそう、ウチの畑、そろそろ茶摘みできそうだから見て!」といった感じで、たくさん声をかけられていました。ご本人はとても無口な方なのですが、周囲の人が話しているのを黙って聞き、最後に的確なアドバイスをしていて、とても良い信頼関係があるのが感じられました。

蒙頂山 茶業訪問

蒙頂山

この作り手さんの奥さまにお会いしてきました。
奥さまも高級評作り手として活躍されている方で、お茶や製茶のベテランです。

とても気丈な方なので、最初は「震源から60キロも離れていたし大丈夫よ!」と話していたのですが、作り手さんと村の人々へお役に立てて欲しいとお願いして義捐金をお渡しした途端に涙ぐんでしまいました。
お話を聞いていくと、実際には人的被害は無かったものの、建物の被害は相当であったようで、まだ沢山直さなくてはならない場所があるそうです。お会いした日の数日前に丁度、花茶の製茶が終わったばかりで、これらのお茶を作るのにも例年にはない大変な苦労があったようです。これからの時期は四川高山紅茶の製造が始まります。きっと何とか例年通りに美味しい紅茶を作ってくれるとは思いますが、製茶場の修復状況によっては製茶ができない、あるいは大きな減産となってしまうことも考えられます。

また、2008年の四川大地震に比べて規模が小さかったせいか、中国でも私たちの滞在中は雅安大地震の話題は既に殆ど見かけることはありませんでした。そういった事情もあり、また政府からの支援も殆ど望めない状況で、まだまだこれからも大変な状況が続くものと思います。

義捐金にご協力いただいたみなさまには本当に感謝しております。ありがとうございました。
現地ではまだ支援が必要な状況であると思われますので、引き続き蔵茶、蒙頂茶などの四川のお茶の売上の一部を義捐金に変えて送らせていただきます。

また、作り手さんより義捐金のお礼としてお茶をお預かりしております。お礼を受け取ってしまうと義捐金の意味が意味がなくなってしまうと一度はお断りしたのですが、本当に喜んでいただけたのだとと思います。義捐金に協力してくださった方に渡して欲しいとお茶をお預かりしてきました。四川のお茶をご注文いただくなど、ご協力いただいたみなさまに次回のご注文時に同梱させていただきます。数に限りがありますので、無くなり次第終了させていただきますこともご了承ください。

# 写真は私たちが訪問した際、震災前の蒙頂山の様子です。


7月7日に開催するお茶会ですが、ご予約いただき、ありがとうございます!
残りのお席が少なくなってきております。完全予約制ですので、参加をご希望される方は事前にAfter Tasteまでご予約いただけますよう、お願いいたします。

日時 2013年7月7日(日曜)13時~15時
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 2500円(お茶3種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、事前にAfter Taste店舗までご予約ください
( 03-6273-2001)

多くの方とお会いできるのを楽しみにしております!

お茶会のお知らせ

7月のお茶会

7月は春に摘み取られた新茶がちょうど美味しくおちついてくる季節です。 鈴茶堂が世界各地をまわって厳選した美味しい新茶を中心に、After Taste自慢のデザートと共に自由に楽しむお茶会を行います。
お茶についてのお話はもちろん、お茶を探して各国を回っているお茶の旅について、ご希望があれば美味しいお茶の淹れ方など、自由にみなさまと楽しみたいと思います。

日時 2013年7月7日(日曜)13時~15時
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 2500円(お茶3種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、事前にAfter Taste店舗までご予約ください
( 03-6273-2001)

多くの方とお会いできるのを楽しみにしております。


手摘み川根茶 2013年一番茶
手摘み川根茶 2013年一番茶

昨年のご紹介では予約分のみで完売してしまった人気の川根茶ですが、今年は通常販売も行っています。

この川根茶は一般には流通せず、毎年口コミによる茶農家さん自身の直接販売だけで完売してしまう知る人ぞ知る名茶です。大井川の上流、標高が高く山深い場所の川根町は静岡県の中でも気温が低く、最も茶摘みが遅い場所の1つです。高冷地でじっくりと育てられた茶樹は完全無農薬で大事に育てられています。

完全に手摘みで作られる上質な川根茶です。川根茶の中でも非常に上質なもので、一般的には100gあたり3~4000円で販売されるお茶です。茶農家さんのご好意でかなり価格を抑えてご提供させていただくことができました。

日本茶が苦手という方でも美味しく楽しめる日本茶です。
是非この機会に日本の美味しいお茶もお楽しみください。


6月1日から11日までのあいだ、中国出張・研修のため、発送業務をお休みさせていただきます。
度々のお休み、大変申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で4日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

インドネシア・プンチャック

インドネシア・プンチャック

インドネシアはインド、スリランカ、ケニヤに続く紅茶生産国として知られています。その歴史は古く、オランダ統治時代(1690年代)に茶樹が持ち込まれたことから始まります。その後、各国の資本が入ることとなり、プランテーション方式での茶園運営が今も行われています。私たちが良く知っている日東紅茶もその1つで、紅茶だけでなく、「やぶきた」種による緑茶生産も行われているそうです。

インドネシアでは西ジャワを中心にお茶の生産が行われています。プンチャック(Puncak)峠はその1つで、標高800〜1200mにもなるこの地域は雨や霧が多く、お茶の栽培に適しています。

私たちはそのプンチャックの茶産地を訪れてきました。

プンチャックパス

ジャカルタの渋滞を避けるためと標高の高いプンチャックの茶畑に霧が出てしまうことを避けるために、ジャカルタを出発したのは早朝の5時。まだ日が昇りはじめた、まだ暗い中を出発します。朝早いために渋滞はまだ発生していませんが、それでもかなりの交通量です。
プンチャックパスと呼ばれるこの峠道は、高速道路が整備するまで、ジャカルタとバンドゥンを結ぶ重要な道路として知られていました。

プンチャック

ジャカルタを出て2時間程度でプンチャックに到着しました。この地域は茶産地としてだけでなく、避暑地としても有名な場所です。それを裏付ける様に美しい景色が広がっています。標高が高いために気温はかなり低く、ジャカルタでは30度を越えるような暑さであったにも関わらず長袖の上着が必要になるほど寒い状態です。このあたりの平均気温は18〜22度です。

目の前に広がる茶畑はアッサム系の大葉種です。茶葉は人の手の大きさほどの大きさになります。

プンチャック

しばらくすると摘み子さんたちが茶畑にやってきました。
この地域では年間を通して茶摘みを行うことができます。そのためか、通常、大葉種の経済的寿命は3〜40年と言われているのですが(経済的寿命を越えると茶葉の生産量が少なくなります)、プンチャックでは10年ほどで茶樹の入れ替えを行うそうです。

Gunung Mas

製茶工場の入り口はジャカルタ方向へ峠を少し下った場所にあります。
私たちが訪問したのは今回見学したGunung Masという国営企業です。Teh Waliniというブランドで紅茶と緑茶を製造しています。山裾に広がる敷地は広大で、従業員の住居も敷地内にあります。あまりにも広いため、敷地内の移動はバイクや車が必要です。
ここではお茶だけでなく果物の栽培も行なっています。
残念ながら、この日は製茶工場の休日にあたってしまい、工場の見学はできませんでしたが色々なお話を伺うことができました。

インドネシアで作られるお茶のうち、良質なものは国外へ輸出されます。癖がなく柔らかい味わいのため、多くはブレンド用茶葉として使われています。そのため、インドネシアのお茶というと私たちには馴染みが薄いのですが、有名なリプトンもインドネシアの紅茶を多く買い付けていることからも、実際は結構口にしていることも多いのかもしれません。
インドネシアの人々が飲むお茶はジャワティーでお馴染みの茶色い水色のお茶や、それらにミントやジャスミンの香りを付けたお茶です。香りを付けたものは日本人からするとかなり強烈な香りのものが多く好まれています。

残念ながらまだインドネシアでは美味しいと思うお茶には出会えていません。
プンチャックではありませんが、最近では台湾から作り手を呼び、紅茶だけでなく台湾式の烏龍茶の製造を始めた地域もあります。また中国から技術を受け継ぎ、白毫銀針などの白茶を製造しはじめた地域もでてきました。
いつか美味しいインドネシアのお茶をみなさまにご紹介できる日がくることを楽しみにしています。


手摘み川根茶 2013年一番茶
手摘み川根茶 2013年一番茶

昨年のご紹介では予約分のみで完売してしまった人気の川根茶が今年も入荷いたします。

この川根茶は一般には流通せず、毎年口コミによる茶農家さん自身の直接販売だけで完売してしまう知る人ぞ知る名茶です。大井川の上流、標高が高く山深い場所の川根町は静岡県の中でも気温が低く、最も茶摘みが遅い場所の1つです。高冷地でじっくりと育てられた茶樹は完全無農薬で大事に育てられています。

中国茶がメインの当店ですが実は中国茶にこだわっている訳ではありません。美味しく、安全に楽しんでいただけるお茶をご紹介したいと、日本や中国、台湾をはじめ、インドやマレーシア、タイ、インドネシアなども茶畑の確認も含めて行っているのですが、なかなか中国と台湾以外には広げられないというのが現状です。そんな中、これは美味しいと私たちも納得できる日本のお茶がありました。それがこの川根茶です。

この茶農家さんでは品質を確保するため1番茶のみの生産となり、私たちが確保できる量にも限りがあります。そのため、今年も昨年同様に予約販売という形を取らせていただきます。(ご予約分以上の量が確保できた場合は通常販売も行う予定です。)
ご予約いただいた場合はお得な事前予約特別価格(メール便送料込)でご提供させていただきます。通常販売を行う場合は価格が変わりますのでご了承ください。
完全に手摘みで作られる上質な川根茶です。川根茶の中でも非常に上質なもので、一般的には100gあたり3~4000円で販売されるお茶です。茶農家さんのご好意でかなり価格を抑えてご提供させていただくことができました。

是非この機会に日本の美味しいお茶もお楽しみください。

金華 野生茶
金華 野生茶

野生茶は浙江省金華市に住む私たちの友人のお母様が毎年春になると手作りしているもので、本来は名前のない自家製茶です。野生茶樹から作るお茶のため、いつしかみんな野生茶と呼ぶようになりました。

この地域では自家消費用のお茶はその家を守る主婦が作ります。春になると各家庭の主婦は所有する畑の片隅にある茶樹などから茶摘みし、その年のお茶を作るそうです。この友人のお母様はそういった茶樹よりも安全で美味しいものを飲んで欲しいという思いから付近の山に登り、そこで自生する野生茶樹から茶葉を摘んでお茶を作ります。

たまに見つけることができる、工場で作られている「野生茶」とは全く違います。素朴で身体に染み込むような甘さと優しさは古くからの茶産地ならではの味わいです。


6月1日から11日までのあいだ、中国出張・研修のため、発送業務をお休みさせていただきます。
度々のお休み、大変申し訳ありません。

5月30日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日31日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、5月30日中に入金確認ができたご注文を5月31日に発送させていただきます。それ以降のご注文は6月12日以降の発送となります。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で4日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。