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7月のお茶会 どうもありがとうございました!

7月お茶会

7月20日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

今回は白茶をテーマにご紹介しました。
現在は入手が難しくなってしまった陳年の白茶や茶農家さん自家用に作られたとっておきの野性種の白茶など、それぞれのお茶の来歴と現在の白茶の状況、そして茶器やうつわなどについてもお話させていただきました。

今回の茶器はARITA PORCELAIN LABを中心に青玉堂の蓋碗や湯宣武老師の紫砂茶壷、井上萬二さんのうつわなどを使わせていただきました。
特に有田焼のモダンで素敵なARITA PORCELAIN LABのうつわにはご質問を多くいただきました。同じ新宿の伊勢丹さんでお取り扱いがあることをお伝えしましたが、お茶会の後に足を向けられた方も多かったようです。とても素敵なうつわですよね。

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お茶会の茶譜は以下の内容でした。

白毫銀針 スパークリング

2008年 雲南白茶 月光美人

無農薬・無肥料 政和白茶

バニラアイスクリームの白茶ジュレ

野生 政和白牡丹

2011年 陳年老白茶 白牡丹

白毫銀針 スパークリングには作り方のご質問をいただきましたので、当日ご参加いただいたみなさまにはそのレシピをお伝えしました。お食事にもあうようなバランスの飲み物になっていますので、ぜひご自宅でもお試しください。
今回も殆どが私蔵・秘蔵のお茶をメインに淹れさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?印象に残るお茶があれば嬉しいです。

After Tasteの斎藤シェフによるバニラアイスクリームの白茶ジュレは最高に美味しかったです。いつも美味しいデザートを作っていただいていますが、今回のデザートはそのなかでも抜群に美味しかったです。こっそりレギュラーメニュー入りをお願いしましたが、作るのがとても大変とのことで叶いませんでした・・・

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

無農薬・無肥料 政和白茶
野生寿眉
野生 政和白牡丹
新工芸 福鼎白茶

無農薬・無肥料 政和白茶はショップの方でもご紹介している今年の白茶です。ここ数年来で一番美味しいと思える白茶に仕上がっていて、ぜひご自宅でもお試しいただきたいと思い、お土産に入れさせていただきました。
お茶会当日のお水でも充分に甘くて美味しかったのですが、もっと柔らかいお水で淹れていただくと、驚くほどの粘性と甘味が出てくるお茶です。おすすめは南アルプスの天然水です。
野生寿眉もショップでご紹介している白茶です。茶農家さんの自家用に作られたもので、美味しく気軽に楽しめる白茶です。
野生 政和白牡丹はお茶会でも淹れさせていただきました。昨年、ショップでご紹介した、やはり茶農家さんの自家用の白牡丹で、非常に味わいも香りも良い白茶になっています。今年は量の問題もあり、入手できませんでしたが、とても美味しい白茶ですのでお店の保管分をお土産にさせていただいています。昨年よりもずっと甘く柔らかく変化しています。
最後の新工芸 福鼎白茶はここ数年新しく作られるようになった白茶です。といっても揉捻をしているお茶ですので、純粋に「白茶」とは言えません。醗酵は一般的な白茶に比べると少し強く、なかなか美味しいお茶に仕上がっています。珍しいということもあり、お土産に入れさせていただきました。

次回After Tasteでのお茶会は9月を予定しています。日程、詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。


白茶、ご好評をいただいております!

無農薬・無肥料栽培 政和白茶
無農薬・無肥料栽培 政和白茶

ここ数年で一番美味しい、凄いと思う白茶に出会いました。

無農薬・無肥料で栽培された政和大白茶種の茶樹から丁寧に摘みとって作られた白茶です。茶商によっては野生茶として流通されるような白茶で、ほとんど管理はされていませんが急勾配の山の斜面にある茶園のものです。当店では日本で言う「野生」とは概念が違うと考えますので野生茶とは呼びませんが、極めて人の手をかけないよう、自然のままの状態で育てられています。そのため生産量が少なく、斜面がきびしいために茶摘みも容易ではないため、ほとんど流通することのない白茶です。

珍しいだけでなく、とても甘く美味しいお茶です。
今年は例年にないほどたくさんの白茶を試飲しましたが、この白茶が飛びぬけて甘く美味しい白茶でした。

香りは甘い花の香りがこの上なく清らかに感じられます。粘性のあるトロっとしたお茶は複雑で柔らかく、花の蜜を添加しているのではないかと思ってしまうほどに爽やかで濃厚な甘味を感じていただけます。蜜のような味わいにミネラル感と滋味が合わさり、言葉にならないほどの美味しさです。

4月に訪問した福建省政和の茶業さんによるものです。
5月のAfter Tasteさんで行ったお茶会にご参加いただいた方にはお土産でお渡しした白茶と同じ茶園のものですが、これはまた別モノです。お土産の白茶は今年の1番最初、まだ気温が十分に上がりきっていない時期の茶摘みによるものですが、こちらは最適な気候になるまで十分に待ってから作られた白茶です。

野生寿眉
野生寿眉

上でご紹介している政和白茶の茶業さんとは別の茶農家さんによるものです。
普段は人の立ち入らない山の中に群生している茶樹から作られた白茶で野生種を使用しているため白茶の分類上、寿眉としていますが、丁寧に手摘みで作られた上質なお茶です。茶農家さんの自家用に作られたこのお茶を譲っていただきました。

繊細な花の香りを感じるお茶です。驚くほど粘性のある茶水はしっかりと爽やかな甘味があります。茶樹の力強さを感じさせるミネラル感もあり、派手さはありませんが、しみじみと美味しいお茶です。

毎日のお茶としてもお勧めできる価格でご紹介できるのは、この茶農家さんが私たちの中国の親友の友人という茶縁のおかげです。

白毫银针(白毫銀針) 2014
白毫银针(白毫銀針) 2014

白毫銀針も入荷しております。

鈴茶堂の扱う白毫銀針は福建省福鼎市点頭鎮柏柳村のものです。
ここは白茶発祥の地と呼ばれています。

他の地域でも白毫銀針は作られていますが、様々な白毫銀針を比べた結果、青臭みのない、甘く美味しい品質のものは、柏柳村の茶業さんのものでした。何年も毎年確認してきていたのですが、鈴茶堂が美味しいと思う白茶はこの柏柳村の白毫銀針です。

白毫銀針をはじめとする白茶は年月を経たほうが、より柔らかく美味しく変化していきます。
2013年の白毫銀針もまだ若干量の在庫がございます。
味わいで比べると2013年の方がおすすめです。

白毫银针(白毫銀針) 2013

雲南白茶 月光美人
雲南白茶 月光美人

毎日のお茶として根強い人気のある雲南白茶も入荷しております。

雲南省南部の思茅の標高1800m付近の茶園で3月上旬に摘み取られました。茶園栽培によるものですが、無農薬・無肥料栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。ビロードのような白毫が非常に美しい茶葉です。

今年は砂糖菓子のような甘さと滋味のバランスがよく、まるで甘い梨の果汁を味わっているような感覚です。その優しく甘い味わいは余韻も長く続きます。

思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。
ぜひ夏の常備茶としてお楽しみください。

7月のお茶会のお知らせ

お茶会のお知らせ

次回7月のお茶会は白茶がテーマです。

白茶は萌葉や若葉を丁寧に摘み取り、自然に酸化発酵をさせ、乾燥させるだけのシンプルな製法で作られるお茶です。歴史的にも非常に古いお茶で北宋の皇帝、徽宗が愛飲していたことでも知られています。
お茶の中でも茶王、美女と例えられる高貴で貴重なお茶です。
中国・福建省の一部、政和県、福鼎県で作られています。次第に雲南省でも作られるようになり、最近ではインドネシアなどでも製造が始まっています。

去熱作用(体内の余分な熱を取り去る作用)を持つと言われていることから中国・広東省や香港、東南アジアなどの熱帯地域で愛飲されています。近年ではその作用から夏場の常備茶としてこれらの地域以外でも親しまれるようになってきました。また、強い抗酸化作用を持ち美肌効果、消炎効果などが非常に高いとも言われることから女性を中心に人気があります。古くは伝染病や皮膚疾患の薬としても利用されていたこともあり、東南アジアの女性の中にはは吹き出物などができると白茶以外は飲まなくなる人もいるほどです。

7月は夏のお茶として、その白茶をお楽しみいただきます。秘蔵の白茶も登場する予定です。
After Taste自慢のデザートと共にお楽しみください。

日時 2014年7月20日(日曜)12時30分~14時30分
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 3000円(お茶4種・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、7月15日までにAfter Taste店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
(03-6273-2001)

多くの方とお会いできるのを楽しみにしております。

おかげさまで満席となりました。現在はキャンセル待ちをお受けしております。


身体の余分な熱を取り去る作用があるといえば白茶が有名ですが、緑茶にも同じような作用があると言われています。
水出しでもアイスティーにしても美味しくお楽しみいただける上質な緑茶が入荷しています。

2014年 明前 蒙頂甘露
2014年 明前 蒙頂甘露

中国を代表する銘茶、蒙頂甘露です。
2014年3月27日に摘み取り、製茶されています。

今年の蒙頂甘露は甘い栗の香りと清らかな甘い花の香り、その香りに答えるように深みのある甘味と爽やかな旨みが心地よく、飲み終えたあとも甘さが戻ってくるような蒙頂甘露に仕上がっています。

2014年 明前 蒙頂石花
2014年 明前 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。
2014年4月3日に摘み取り、製茶されています。

とろみのある金色のお茶は甘い花とほっこりと香ばしい豆のような香りです。
丸い柔らかな甘味と上質な旨み、ミネラル感が感じられます。
翡翠のような、ふっくらと肥えた芽で構成された、とても美しいお茶です。

2014年 明前 蒙頂山禅茶
2014年 明前 蒙頂山禅茶

このお茶は1500年を越える歴史のある、ある古刹の依頼で作られました。
蒙頂山主峰の標高1100m付近で栽培されている在来種の茶樹から2014年3月26日に摘み取り、製茶されています。

仏教とお茶の関わりが深いのは良く知られていますが、中国ではこうしたお寺で開光(祈祷して魂を入れる)したお茶を、そのお寺の信者に分けるということが良くあります。このお茶もそうした目的で作られています。
その開光はされていませんが、今回、作り手さんにお願いして特別に分けていただきました。

とろみのある金色のお茶はキャラメルのような甘いお菓子のような甘い香りが強く感じられます。その甘い香りに応じるように濃厚な甘味とミネラル感がしっかりと感じられます。
緑茶がここまで複雑に濃厚な甘味を持てるのかと驚かされます。

希少なお茶ですが、それ以上に驚くほどに美味しいお茶です。

5月のお茶会 どうもありがとうございました!

5月 お茶会

5月18日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

今回は新茶をテーマにご紹介しました。
中国銘茶の中でも歴史ある四川省の蒙頂甘露といった緑茶から、実際に福建省まで行って作ってきた白茶、少し珍しい明前の紅茶、そして正真正銘の野生茶樹から作られた貴重な野生茶など、この時期ならではの新茶とそれにまつわるお話をさせていただきました。

今回の茶器は唐津焼、中里太亀さんのうつわをメインに、台湾の暁芳窯、陳文濱老師のうつわなどを使わせていただきました。

ダークチェリーと鉄観音老茶のムース

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

2014年 明前 蒙頂甘露

政和白茶

ダークチェリーと鉄観音老茶のムース

明前 四川玫瑰紅茶

蒙頂野生茶

After Tasteの斎藤シェフによる鉄観音老茶のムース、今回もとても美味しかったです。持ち帰りの出来るような硬さのあるムースと違い、本当にふわふわトロトロでとても上品で美味しかったです。次回お茶会のデザートも楽しみです。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

明前 安吉白茶
2014年 明前 蒙頂石花
政和白茶
蒙頂野生茶

明前 安吉白茶は友人の茶農家さんが丁寧に作った、とても上質な緑茶です。アミノ酸含有量が通常の緑茶よりも多く含まれている、甘く美味しいお茶です。
蒙頂石花は当店でもご紹介しているものです。日本ではマイナーな印象の緑茶ですが、味わいのバランスが良く飲み飽きない、とても良い緑茶です。
政和白茶はお茶会で淹れたものと同じ、実際に福建省政和県まで行って持ち帰ってきたものです。今年の1番最初に摘み取られた鮮葉から作られた一番茶で全部で1斤(500g)しか作ることができなかった貴重な白茶です。
蒙頂野生茶も同じくお茶会で淹れさせていただいたものです。現在は引退した茶農さんのご隠居が自ら山に分け入って野生茶樹から摘み取って作った正真正銘の野生茶です。
どのお茶も甘く美味しいものばかりです。ぜひご自宅でも楽しんでみてください。

次回After Tasteでのお茶会は7月20日を予定しています。詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。


今年の四川の新茶が到着しております。
どれも美味しく、上質な新茶です。
鈴茶堂定番の蒙頂甘露・蒙頂石花に加えて、今年はとある古刹の依頼で作られた希少なお茶も入荷しております。

今年は気温が低い日が続いていたため、例年より1週間ほど遅く茶摘がはじまりました。蒙頂山茶区の標高の低い地域は例年通り3月上旬からはじまっていましたが、標高の高い地域は気温が上がるのが遅れていたようです。

私たちがお願いしている蒙頂の作り手さんは蒙頂山の中でも主峰、その中の標高1200m付近にある茶畑の茶樹から1つ1つ手摘みした茶葉にこだわっています。

2014年 明前 蒙頂甘露
2014年 明前 蒙頂甘露

中国を代表する銘茶、蒙頂甘露です。
2014年3月27日に摘み取り、製茶されています。

今年の蒙頂甘露は甘い栗の香りと清らかな甘い花の香り、その香りに答えるように深みのある甘味と爽やかな旨みが心地よく、飲み終えたあとも甘さが戻ってくるような蒙頂甘露に仕上がっています。

2014年 明前 蒙頂石花
2014年 明前 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。
2014年4月3日に摘み取り、製茶されています。

とろみのある金色のお茶は甘い花とほっこりと香ばしい豆のような香りです。
丸い柔らかな甘味と上質な旨み、ミネラル感が感じられます。
翡翠のような、ふっくらと肥えた芽で構成された、とても美しいお茶です。

2014年 明前 蒙頂山禅茶
2014年 明前 蒙頂山禅茶

このお茶は1500年を越える歴史のある、ある古刹の依頼で作られました。
蒙頂山主峰の標高1100m付近で栽培されている在来種の茶樹から2014年3月26日に摘み取り、製茶されています。

仏教とお茶の関わりが深いのは良く知られていますが、中国ではこうしたお寺で開光(祈祷して魂を入れる)したお茶を、そのお寺の信者に分けるということが良くあります。このお茶もそうした目的で作られています。
その開光はされていませんが、今回、作り手さんにお願いして特別に分けていただきました。

とろみのある金色のお茶はキャラメルのような甘いお菓子のような甘い香りが強く感じられます。その甘い香りに応じるように濃厚な甘味とミネラル感がしっかりと感じられます。
緑茶がここまで複雑に濃厚な甘味を持てるのかと驚かされます。

希少なお茶ですが、それ以上に驚くほどに美味しいお茶です。

チーズと中国茶のマリアージュ お茶会 ありがとうございました!

チーズと中国茶のマリアージュ お茶会

5月5日に町田のLa Beltaで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

今回はチーズと中国茶のマリアージュをテーマにしたお茶会でした。
チーズにも季節があり、この季節に美味しく、お茶と楽しめるものを厳選してご紹介させていただきました。チーズもお茶も厳選したものだけをご紹介しています。

今回は珍しく茶席に茶盤を使わせていただきました。最近は中国でも流行らなくなりつつある茶盤ですが、やはりお茶を効率的に淹れやすいということでは茶盤はとても優れています。

チーズと中国茶のマリアージュ お茶会

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

2003年 昌泰號
中国・雲南省易武山(香港・台湾乾倉)
エティヴァ・ダルパージュ
牛乳・スイス・ハード
鐵觀音茶王
中国・福建省安渓県西坪(原料茶葉)
台湾・南投県凍頂(焙煎・後熟成)
サンタンドレ
牛乳・フランス・白カビ
南糯山 古樹滇红(雲南紅茶)
中国・雲南省西双版納南糯山
コンテ・セレクション 14-18ヶ月
牛乳・フランス・ハード
無量山 寨子坡 2008
中国雲南省景東彝族自治県無量山(未入倉)
トム・ド・シェーヴル・オウ・ミュスカデ
山羊乳・フランス・ウォッシュ

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

水簾洞 悦明香 老茶
漳平水仙紅茶 冬片

どちらも数量が少なくショップには入荷していない上質なお茶です。ご自宅でどうぞお楽しみいただければと思います。

通常のお茶会と違い、同じようなテーマでは次回、いつ開催できるか分かりませんが、また開催する際にはお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いします。

次回のお茶会は新宿After Tasteさんで5月18日に行います。こちらは新茶をテーマに中国緑茶はもちろん、様々な各地から届いたお茶を中心にお楽しみいただきます。
まだ若干数お席がございます。
ありがとうございます。満席となりました。


お茶会でもご紹介したお茶たちです。

2003年 昌泰號
2003年 昌泰號

私人茶庄の1つ、昌泰號の2003年の普洱生茶です。
琥珀色の透明な美しいお茶です。透明度が高く、美しい宝石のような茶水になります。
香りは昌泰號特有の柔らかい薬香、加えて微かに荷香も感じられます。深みのある甘味、軽いフレッシュさを出すような酸味、柔らかい収斂味が味に複雑さと奥行きを与えています。
台湾の常温乾倉が長いため、しっかりとした熟成味はありませんが、倉熟成と未入倉の良い部分だけを取り込んだような美味しさがあります。濃厚な倉熟成のものは苦手だけど、未入倉の強さもちょっと・・・という場合にもお勧めです。

鐵觀音茶王
鐵觀音茶王

絶品ともいうべき鉄観音です。

鉄観音発祥の地、中国福建省安渓の西坪で無農薬・有機栽培で大切に育てられた茶葉を使い、高い製茶技術を持つ作り手が丁寧に作った鉄観音を台湾の凍頂烏龍茶で有名な南投県凍頂へ運び、熟練した焙煎技術者によって焙煎、後熟成を行った非常に贅沢な鉄観音老茶です。
私たちが師事する台湾の高名な茶人が自ら福建省まで赴き、茶摘みから監修して作り上げた最高の鉄観音です。

台湾では木柵で作られる木柵鉄観音が有名ですが、今や生産量が減少し、木柵で作られたものではない鉄観音が「木柵鉄観音」として流通しているような状態になっています。また、数少ない木柵で生産される鉄観音も以前に比べて質が低下してきてしまっている状態となってしまいました。
そんな中、昔ながらの最高に美味しい鉄観音を作ろうと中国安渓の西坪でも名人として知られる作り手に依頼、納得のいく、老茶となることのできる美味しさを持った鉄観音を作ってもらったそうです。その鉄観音を今度は台湾でも製茶技術が高いことで知られる凍頂の中でも焙煎名人として有名な作り手に託し、3年間ゆっくりと火入れを行いながら熟成させてきた、言わば「好いとこ取り」の傑作です。

凄みを感じるほどに滋味深く、柔らかく、華やかな鉄観音です。

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南糯山 古樹滇红(雲南紅茶)

古茶樹で有名な雲南省南糯山の樹齢300年以上の茶樹から作られた非常に上質な古樹雲南紅茶です。

一般的な雲南紅茶は甘く、誰もが美味しいと思えるお茶である反面、味わいが分かりやすすぎて飲み続けるには飽きてしまう部分もあります。近年流行している金色の雲南紅茶は特にその傾向が強く感じられ、当店ではお問い合わせをいただくものの、WEBショップでのお取り扱いは控えておりました。

今回のこの雲南紅茶は金色一色ではありませんが、その香りと味わいの複雑さ、奥深さが違います。
金色の雲南紅茶が入門向けとすれば、このお茶は上級者向け、玄人好みの味わいです。11月の中国出張で出会ったお茶ですが、雲南紅茶にこれほど、奥行きのある美味しさを持つものがあったのかと驚きました。
(もちろん、入荷できない位に高額なお茶にはあります・・・)

少数民族が代々大切に守ってきた古茶樹から丁寧に作られた紅茶です。
ぜひ、大切な時間に楽しんでいただければと思います。

5月のお茶会のお知らせ

お茶会のお知らせ

次回5月のお茶会は新茶がテーマです。

この時期、各地から届いた新茶をご紹介します。
中国茶は青茶・烏龍茶が中心と思いがちですが、実は緑茶がその殆どを占めています。
日本茶とは異なる味わい、香りをお楽しみいただければと思います。

また、緑茶以外の新茶もご紹介する予定です。
実際の産地の状況なども含めてご紹介いたします。
After Taste自慢のデザートと共にお楽しみください。

日時 2014年5月18日(日曜)12時30分~14時30分
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 3000円(お茶4種・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、5月15日までにAfter Taste店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
(03-6273-2001)

多くの方とお会いできるのを楽しみにしております。

おかげさまで満席となりました。ありがとうございます。


人気の高い湯宣武の紫砂茶壷、入荷しております。

湯宣武 紅禅
湯宣武 紅禅

湯宣武は非常に技術力の高い人気のある女性紫砂作家です。
夫である范澤鋒は紫砂茶壷の大家で、彼の作品は既に日本円にして、数十万~数百万円という値がついています。

湯宣武の作品の入荷は年々難しくなってきております。
昔から懇意にさせていただいている関係上、なんとか入手が出来る状態ですが、それでも価格の上昇などもあり、今後の入荷は難しくなると思います。

陳宗宝 福禄玉蛇
陳宗宝 福禄玉蛇

第2の湯宣武とも称される若手作家、陳宗宝の茶壷です。
范澤鋒を師に持ち、その技術の高さから近年評価が高くなってきています。
この茶壷も范澤鋒の指導の下に作られているだけあり、非常に完成度の高い、素晴らしい茶壷になっています。

高建軍 朱泥壷
高建軍 朱泥壷

国家級工芸美術師の高建軍による朱泥壷です。
紫砂茶器では有名な龍徳堂に所属するベテラン作家で、その技術の高さには定評があります。
特にこの朱泥壷は、朱泥とは思えないほどに硬く締まった土を使用しており、その造形の完成度と合わせて、稀に見る上質な茶壷に仕上がっています。

紫砂茶壷には興味があるけれども、いきなり作家物は難しいという方に、入門向け茶壷のご紹介です。

実際のところ、入門用とされるレベルの茶壷は土質が柔らかいものが多く、美味しくお茶を淹れるには難しいものが多いです。そういった理由もあり、美味しくお茶を淹れることができるという前提で入門用の茶壷を探すのはなかなか難しいのですが、今回無名の若手作家による納得できる品質の茶壷を入手することができました。

紫砂小壷
紫砂小壷

日本で一般的に入門用とされている茶壷に比べるとどうしても高価になってしまいますが、紫砂以外の材料の混入などの無いもの、美味しくお茶を淹れることのできる品質であることということからも自信を持ってお勧めいたします。

チーズと中国茶のマリアージュ お茶会のお知らせ

お茶会のお知らせ

5月5日に町田のイタリアンレストラン、La Belta CUCCINA E BARで
チーズと中国茶のマリアージュをテーマにお茶会を行います。

中国茶には様々な香り、味わいがあります。
中でも上質なものになるとより複雑に、深みのある味わいになり
ワインやモルトウイスキーに匹敵するようなお茶も数多く存在します。
チーズも同様に季節ごと、地域ごとに様々な美味しさを持つものがあります。

La Beltaのフロアマネージャーはチーズのスペシャリストでもあります。

今回はLa Beltaと鈴茶堂のコラボレーションとして
チーズと中国茶のマリアージュを楽しむお茶会を行います。

チーズと中国茶のマリアージュを新しく探していく時間を
みなさまと共有していきたいと思います。

日時 2014年5月5日(月曜・祝日)14時~16時頃
場所 La Belta CUCCINA E BAR
東京都町田市原町田4-1-9 永井ビル B1F
042-723-1114
JR町田駅徒歩2分/小田急線町田駅徒歩5分
料金 3800円(お茶4種以上・チーズ・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、5月3日までにLa Belta店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
(042-723-1114)

おかげさまで満席となりました。ありがとうございます。
現在はキャンセル待ちをお受けしております。

いつもの新宿After Tasteでのお茶会は次回5月18日を予定しています。
詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。


3月28日から4月10日までのあいだ、中国出張のため発送業務をお休みさせていただきます。

かなり長期に渡るお休みとなります。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。

3月26日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は
3月27日に発送させていただきます。

銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は
3月26日中に入金確認ができたご注文を3月27日に発送いたします。
それ以降のご注文は4月11日以降の発送となります。

また、4月からの増税に伴い、当店の消費税率も変更になります。
国税庁の指示により、ネットショップの場合は4月1日以降発送分より消費税が8%となります。
これは3月中にご注文、お支払いをいただいている場合も適用されます。
(商品発送日が基準になります)

3月28日より発送業務をお休みさせていただきますので
当店の場合は3月27日以降のご注文は全て消費税が8%となります。
どうぞご了承いただければと思います。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、
ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
今回はネット接続環境が不安定な場所へも行くことを予定しておりますため、
ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

3月のお茶会 どうもありがとうございました!

3月のお茶会

3月23日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

今回は鳳凰単叢をテーマにご紹介しました。

現在、一般的に流通する鳳凰単叢は茶園栽培によるものが殆どで、鳳凰単叢の名の由来となった1本の茶樹から作られているものが少ないのが現状ですが、1本の茶樹から作られた貴重な鳳凰単叢やビンテージの鳳凰単叢などを淹れさせていただきました。

また、今回は茶器にWASARAというちょっと変わった、素敵な紙皿を使用させていただきました。
蓋碗や茶杯は磁器などですが、茶席のプレートやご参加いただいたみなさまがお使いになっていた茶托は紙で出来ています。

蔵茶のケーキ とちおとめソース

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

凤凰单枞 草兰香(鳳凰単欉 草蘭香)

鳳凰高山紅茶

蔵茶のケーキ とちおとめソース

凤凰单枞 鸭屎香(鳳凰単欉 鴨屎香) 冬

2001年 鳳凰単欉老茶

After Tasteの斎藤シェフによる蔵茶のケーキ、とても美味しかったです。シェフ曰く、蔵茶はお菓子にとても良く合うお茶なんだそうです。確かに四川省雅安の中国蔵茶の会社が運営するホテルでは蔵茶を使ったお菓子を作っています。日持ちがしないもので持ち帰れないのが残念に思うほど美味しかったのを覚えています。
また次回お茶会のデザートも楽しみです。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

古玉瓷飲杯 (大)
凤凰单枞 草兰香(鳳凰単欉 草蘭香)
鳳凰高山紅茶

古玉瓷飲杯は当店で販売しているものと同じものです。
非常に口当たりが良く、使いやすく、お茶の味わいや香りを充分に楽しむことができる茶杯です。
意外と茶杯の形や材質には目が向かないことが多いですが、ワイングラスなどと同じように材質や形状で味わいや香りも大きく変化します。この茶杯はその点が非常に良く出来ています。

鳳凰単欉 草蘭香と鳳凰高山紅茶はお茶会で淹れさせていただいたものと同じものです。
草蘭香はその香りを充分に引き出すのに少し淹れ方が難しいかもしれません。熱湯でなるべく低い位置から茶葉を叩かないようにお湯を注ぐように丁寧に淹れてみてください。

次回After Tasteでのお茶会は5月18日を予定しています。詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。
おかげさまで最近は予約開始後の早い時期に満席になることが多い状態です。お席の都合上、ご参加いただける人数を現在以上に増やすことが難しく、大変心苦しく思っております。ご参加を希望される場合はお早めのご予約をお勧めいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


ショップの鳳凰単叢が全て完売、ご不便をおかけしておりましたが
お茶会でご紹介した鳳凰単叢も含めてご紹介させていただきます。

鳳凰単叢 玉蘭香
鳳凰単叢 玉蘭香

玉蘭とは中国語で白木蓮を意味します。その名の通り白木蓮のような、品のある上質な香りを持つ鳳凰単叢です。

かつて、鳳凰単叢は三無主義と呼ばれる、茶樹に「肥料を与えない・選定を行わない・農薬を与えない」方法で栽培されてきました。しかしながら近年流通している殆どの鳳凰単叢が作られる茶園栽培では、一本の茶樹から作られていないというだけでなく、この三無主義はまず行われていません。生産量が劣る三無主義は今や一部を除いて殆ど行われていないのが現状です。
この玉蘭香は樹齢はまだ若い茶樹ですが、この三無主義で栽培された茶樹から作られました。そのため、ミネラル感のしっかりした味わいが楽しめます。

鳳凰単叢 草蘭香
鳳凰単叢 草蘭香

お茶会でご紹介させていただいた鳳凰単叢です。

この草蘭香は標高1000mを越える高い場所にある1本の老茶樹から作られています。そのため、非常に生産量が少なく
年間10キロしか作ることができない貴重な鳳凰単叢です。こうした高山にある老叢から作られるお茶には特韻と呼ばれる高山気、つまり特別な香気、味わいがあります。
この草蘭香はその特韻が良く出ている素晴らしい出来上がりとなっています。
通常はこの価格でご紹介できない鳳凰単叢ですが、この特韻を多くの方にぜひ味わっていただきたく、今回は特別にご紹介いたします。

鳳凰単叢 坪坑老叢
鳳凰単叢 坪坑老叢

鳳凰単叢の産地、鳳凰鎮の中でも坪坑頭村の外れにある樹齢250年以上の古茶樹から作られています。当然、この茶樹からしか摘み取れないため、生産量は少なく、茶樹の状態によってはその年の生産自体を見送る、とても大事にされている古茶樹から作られています。

この坪坑老叢は他のどの鳳凰単叢とも違います。
深みのある甘く複雑な香りは落ち着きも感じさせる厚みのある深さと、うっすらと塩気を感じるような、杏系の複雑な香りを持っています。味わいも香りに負けず劣らず複雑です。見事なミネラル感、旨みに甘味と微かな酸味が加わり、凄みすら感じるような奥深さがあります。
鳳凰単叢というお茶にこのように複雑なミネラル感と旨み、滋味を持つものがあるのかと驚かせるような、別格と言える鳳凰単叢です。

老叢竹葉単叢
老叢竹葉単叢

この老叢竹葉単叢は標高1200m付近にある樹齢250年にもなる、竹葉種の古茶樹から摘み取られた茶葉から製茶されています。

竹葉種はその葉の形が特徴的でこの名前がつけられました。他の一般的な品種よりも細長く、竹のような葉の形をしています。あまり栽培量が多いとは言えない品種で、中国の専門店でもあまり見かけることが少ない品種の1つです。

爽やかな甘い花香が優しく、複雑な品格を感じる香りにまとまっています。
味わいはすっきりとした甘さと複雑なミネラル感、旨みがあります。味わいのバランスが非常に良く、派手さはありませんが、爽やかさと筋の通った凛々しさはその名の竹を連想してしまいます。
濃厚な甘さの蜜蘭香とは対極の清々しい味わいと香りです。

鳳凰単叢 鴨屎香 冬片
鳳凰単叢 鴨屎香 冬片

鴨屎香を直訳すると「鴨の糞の香り」という意味ですが、あまりにもこの品種の茶樹から作られたお茶が香り高く美味しいため、その木を盗まれないように「鴨屎香」と名づけたことに由来しています。その名の通り、数年前までは一部で栽培されていたのみでしたが、現在は標高の低い場所にある茶園でも大量に栽培されるようになりました。

この鴨屎香はその茶園栽培のものではなく、標高1000m付近にある、樹齢80年ほどの1本の茶樹から11月下旬に摘み取られた冬茶です。

清らかな甘い花の香りと微かな乳香が感じられるお茶です。一般的な鳳凰単叢に見られる苦みが殆ど無く、すっきりとした上品な甘さと茶園栽培のものには無い繊細なミネラル感が感じられます。

鴨屎香はとても美味しい鳳凰単叢の1つですが、その中でも老茶樹の単叢ならではの味わいが楽しめるお茶です。


3月28日から4月10日までのあいだ、中国出張のため発送業務をお休みさせていただきます。

かなり長期に渡るお休みとなります。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。

3月26日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は
3月27日に発送させていただきます。

銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は
3月26日中に入金確認ができたご注文を3月27日に発送いたします。
それ以降のご注文は4月11日以降の発送となります。

また、4月からの増税に伴い、当店の消費税率も変更になります。
国税庁の指示により、ネットショップの場合は4月1日以降発送分より消費税が8%となります。
これは3月中にご注文、お支払いをいただいている場合も適用されます。
(商品発送日が基準になります)

3月28日より発送業務をお休みさせていただきますので
当店の場合は3月27日以降のご注文は全て消費税が8%となります。
どうぞご了承いただければと思います。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、
ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
今回はネット接続環境が不安定な場所へも行くことを予定しておりますため、
ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

北京ツアー どうもありがとうございました!

北京

ご報告が遅くなってしまいましたが、2月15日から3日間
メールマガジンご購読者の方を対象に当店中国スタッフの主催で北京ツアーを行いました。

ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
改めてお礼を申し上げます。
慣れないご案内で色々と行き届かない点やお見苦しい点もあったと思いますが
これに懲りず、また北京へ遊びに行っていただければ嬉しく思います。

北京 胡同

初日、日本では大雪ということで、前泊で北京入りされていた方以外は
飛行機が大幅に遅延するというトラブルもありましたが、無事にみなさん北京へ到着。
初日に予定していた前門などの観光は一部の方とのみになってしまったり
初日と翌日のスケジュールを入れ替えたりと混乱もありましたが、楽しく北京で過ごすことができました。
どうもありがとうございます。

茶藝館

1日目は前日から北京入りされていた方と前門や瑠璃廠へ。
昔からある張一元といったお茶屋さん、漢方薬の北京同仁堂、漬物の六必居などを見学&お買い物。
夕方、日本から遅れて到着したみなさんと合流して夕食をいただいた後は
観光ではなかなか行く機会のない、北京ならではのビジネス用茶藝館へお連れしました。
日本で言うところの料亭のような位置づけで、
茶藝師の方が淹れてくれたお茶を楽しみながら商談などを行うための茶藝館です。
茶藝館ではオーダーしたお茶とは別に年代物の普洱茶をサービスしてもらったこともあり、
夜遅くまで時間が経つのを忘れてお茶談義で盛り上がっていました。

80年代蔵茶

2日目はお茶市場へお連れしました。
有名な馬連道市場と地元の人しか行かない茶市場の2箇所です。

北京の馬連道茶市場は広州のものと並んで非常に規模が大きく
限られた時間の中ではほんの触り程度しかご案内できませんでしたが
何となく雰囲気は感じていただくことはできたかなと思っております。
特に馬連道市場は1日あっても足りないほどに広い市場です。
また、茶商さんのお店で普通に試飲していると数時間はあっという間に経ってしまうことが殆どですので
ぜひまたゆっくりと北京に行く際には遊びに行ってみてください。

新疆料理

お茶以外にもお勧めの美味しいレストランへお連れしました。
北京らしいお料理として北京ダック、涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)、朝食は地元の方が利用するローカルなお店で炒肝など。四川料理に加えて、観光ではなかなか行きにくい場所にありますが、美味しい新疆料理のお店などへも。
日本ではあまり食べることのできないお料理も楽しんでいただきました。

胡同観光

北京ははじめてという方も多く、一般的な観光も楽しんでいただきました。
北京といえば京劇。
中国でも色々な場所で京劇を鑑賞することができますが、場所によってそのスタイルも少し異なります。
中でも北京の京劇はレベルが高く、地元の人にも人気があるため活気があります。

胡同観光も楽しんでいただきました。
都市開発が活発な北京では昔ながらの胡同が急速に少なくなってきています。
胡同の街並みが見られるのも、あと少しの時間かもしれません。

紫禁城

最後は景山公園へ。休館日で人気のない紫禁城を見下ろしながら、その景色を堪能していただきました。
見渡す限りの黄色い屋根が連なる紫禁城は、その大きさといい、美しさといい圧巻です。

駆け足の三日間でしたが、美味しいお茶と食事、北京の雰囲気を楽しんでいただければ嬉しく思います。
もしかしたら一番楽しんでいたのは私と現地スタッフだったかもしれませんが・・・(^^;
また機会がありましたらご案内できればと思います。
どうもありがとうございました!

ご参考までに、訪れたレストランはこちらです。
本場の中華料理に慣れていない方にも食べやすく、かつ美味しいレストランを選んでいます。

便宜坊 北京ダック

便宜坊烤鸭店 鲜鱼口店(北京ダック)
东城区前门大街东侧鲜鱼口老字号餐饮一条街
010-67132536
今回は他のスケジュールへの移動の都合上こちらの店舗にしましたが、幸福大街店の方が美味しくてお勧めです。
(幸福大街店 东城区幸福大街36号 010-67116545)

乌鲁木齐驻京办餐厅(新疆料理)
西城区车公庄大街北里1号乌鲁木齐驻京办(五栋大楼北)
010-68362795 68362796

川办餐厅(四川料理)
东城区建国门内大街贡院头条5号
65122277-6101 65122277-6200

爆肚冯 金生隆(涮羊肉・羊肉のしゃぶしゃぶ)
西城区德外安德路六铺炕1区6号楼南侧
010-65279051


茶器・茶道具が入荷しております!

湯宣武 和蓮
和蓮

蓮蕾
蓮蕾

美しい蓮花の紫砂茶壺です。

国家級工芸美術師である湯宣武の作品で、その造形だけでなく、非常に上質な紫砂泥を使用しています。そのため、硬度が高く、数回の使用で美味しくお茶を楽しむことができる一生ものの茶壺です。

現地と変わらない価格でご提供させていただいております。

汝窯茶玩 貔貅
汝窯茶玩 貔貅

この茶玩のモチーフとなっている貔貅(ピーシュウ・ひきゅう)は鳳凰や麒麟と並ぶ縁起の良い伝説上の霊獣です。
中国では避邪とも呼ばれ、その名の通り邪悪を避ける動物とされています。また、貔貅は金を食べ、お尻の穴がないとされていることからもお金の神様として人気があります。北京の紫禁城を囲む城門のうち地安門では、かつて皇帝の財産を守るためにこの貔貅が祭られていました。
この貔貅は紫砂茶器では有名な龍徳堂の製造です。
龍徳堂は先ほどご紹介した紫砂作家、湯宣武などが所属する工房で、その技術の高さには定評があります。
一般的な紫砂茶玩と違い、汝窯青磁の釉薬を施して仕上げられています。
汝窯青磁の貫入は美しさだけでなく、育てる楽しみが紫砂と同様にあります。

紫砂で作られたミニチュア茶壷も入荷しております!
一般的な観光お土産品のようなミニチュア茶壷とは違い、1つ1つ職人が手作りで作った紫砂茶壷です。

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

お茶会のお知らせ

お茶会のお知らせ

次回3月のお茶会は鳳凰単欉がテーマです。

凤凰单丛 (鳳凰単欉)は中国、広東省潮州市潮安県鳳凰鎮で作られる青茶(烏龍茶)です。
この地域においてのお茶の歴史は古く、明代までさかのぼります。樹齢数百年を超える茶樹も多く現存し、なかには800年を超える茶樹も複数存在します。
この地域のお茶は青茶の元祖と考えられています。

鳳凰単欉の魅力はその個性にあります。

鳳凰単欉というお茶は多くの種類を持ちます。香りの系統で分けると蜜蘭香、芝蘭香、黄枝(梔)香、玉蘭香、肉桂香、杏仁香、桂花香、姜花香、夜来香、茉莉香型などに分類されます。それらの香型に品種がそれぞれ存在し100種類近くの品種があると言われています。

3月はその鳳凰単欉の一部分をご紹介、美味しく楽しみたいと思います。

日時 2014年3月23日(日曜)12時30分~14時30分
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 3000円(お茶3種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、3月20日までにAfter Taste店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
( 03-6273-2001)

おかげさまで満席となりました。現在はキャンセル待ちをお受けしております。


優しい味わいの台湾・溪頭のお茶、ご好評をいただいております。

20106.3
溪頭 高山茶 2013年春

2013年4月20日に摘み取った茶葉から作られた春茶です。
しっかりと丁寧に作られたこのお茶は、少し時間をかけて落ち着かせた方が美味しく楽しめます。味わいに深みと丸さが備わり、そろそろ飲み頃を迎え始めました。

20106.4
溪頭 高山茶 2013年冬

2013年10月30日摘み取りの冬茶です。
春茶と同様、しっかりと丁寧に作られたこのお茶は、少し時間をかけて落ち着かせた方が美味しく楽しめます。できれば半年から1年位は後熟成をしておきたいお茶ですが、新茶の状態でもお試しいただけるよう、今年は早い時期にご紹介することにしました。
冬茶独特の丸い味わいが楽しめます。

20106.1
溪頭 高山茶 2012年春

2012年の春茶です。しっかりと管理された環境で後熟成を行っています。
味わいに柔らかさと深みが増していて、清香系の溪頭高山茶の中では一番美味しくお楽しみいただけると思います。

20106.2
溪頭 焙香高山茶

伝統的な凍頂烏龍茶の製法で作った焙香高山茶です。醗酵も焙煎もしっかり行った高山茶です。驚くほどに甘く深みのある味わいと香りは、しっかりとした味わいの好きな方にお勧めです。
溪頭高山茶の中では次にご紹介する高山紅茶とあわせて当店スタッフの一番のお気に入りです。

20106.5
溪頭高山紅茶

通常は高山烏龍茶にする茶葉を使って作られた紅茶です。

台湾では日月潭をはじめとする有名な紅茶の産地をまわりましたが、最も美味しく感動した紅茶が紅茶の産地ではない、この溪頭高山紅茶でした。リンゴの香りを連想するような果香と香ばしさが合わさった素晴らしい香りです。深みのある甘味とその後ろに複雑な旨みと清涼感があります。

1月のお茶会 どうもありがとうございました!

1月のお茶会

1月13日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

黒茶をテーマに4種類のお茶を淹れさせていただきました。
今回は少しマニアックなお茶を揃えてみました。
近年復活した黒茶から今は無くなってしまった黒茶、新しいけれどとても上質で美味しく楽しめる黒茶や倉熟成したものなど、タイプ別にご紹介させていただきました。
とはいえ、この黒茶もたくさんのタイプや種類があります。
また機会を改めて他の黒茶もご紹介できればと思っております。

武夷岩茶(肉桂)のムース

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

泾渭茯茶 经典茯方(涇渭茯茶 経典茯方)

2001年 楊聘號

斎藤シェフによるデザート 武夷岩茶(肉桂)のムース

2012年 古树阿呆小沱(古樹阿呆小沱)

1970年代 重庆乌龙沱茶(重慶烏龍沱茶)

After Tasteの斎藤シェフによる武夷岩茶(肉桂)のムース、とても美味しかったです。フワフワ、トロトロの本物のムースで作りたてならではの柔らかさと美味しさでした。
また次回のお茶会のデザートも楽しみですね!

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

普洱茶刀
甲级绿印青饼(甲級緑印青餅) 1999年
乙级蓝印青饼(乙級藍印青餅) 1999年

普洱茶刀は台湾で手作りの可愛らしい竹のものです。
緊圧の強いお茶には難しいですが、一般的な餅茶などには問題なくお使いいただけます。

甲级绿印青饼(甲級緑印青餅)と乙级蓝印青饼(乙級藍印青餅)は飲み比べがおすすめの香港乾倉、台湾乾倉熟成を経た普洱茶(プーアル茶)です。どちらも甲乙つけ難いという位に美味しく、それぞれの個性が際立ちます。
甲級の方は梅香と若干バターのような乳香も感じられる優しい風味のお茶です。乙級は綺麗な樟蘭香が楽しめます。
どちらも上質でとても美味しい普洱茶です。沢山お入れしてありますので、どうぞゆっくり楽しんでいただければと思います。

次回は3月23日を予定しています。詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。