落語とお茶の会 烏龍亭 第2回 ありがとうございました!

落語とお茶の会 烏龍亭

4月29日の落語とお茶の会 烏龍亭 第2回にお越しいただいたみなさま、どうもありがとうございました!

2回目の今回は春風亭傳枝師匠をお迎えして、落語と中国茶を楽しんでいただきました。傳枝師匠は中国茶好きということもあって、とても楽しい時間でした。鈴茶堂店主が一番楽しんでいたのかもしれません。(^^;

会でお淹れしたお茶は以下となります。

古樹梅家塢龍井(緑茶)
中国・浙江省杭州梅家塢

1990年感徳老鉄観音(烏龍茶)
中国・福建省安渓県感徳

落語とお茶の会 烏龍亭

古樹梅家塢龍井は2019年3月30日摘み取りの陳和震老師が自ら製茶した手工(機械を使わずに手づくり)で製茶してくださった特別な龍井茶です。緑茶は中国緑茶であっても低温で淹れるものという認識が広がっていますが、本来、中国緑茶は熱湯で美味しく淹れることを目指して作られているものです。低温のお湯で淹れる場合は失敗がありませんが、十分な美味しさ、味わいの深み、香りを出すことはできません。特に上質な中国緑茶を低温で淹れてしまうと、その茶葉の持つポテンシャルが十分に楽しめません。
蓋碗を使って淹れた場合と、更に高温で淹れることのできる紫砂茶壺を使って同じ龍井茶を淹れて、その違いを体験していただきました。どちらも美味しく楽しめるということが伝われば幸いです。

1990年感徳老鉄観音は店主友人の茶農家さんが倉庫に残していた貴重な老茶です。烏龍種の茶葉を老茶にすると独特の薬香が出ます。逆に言えばある程度、年月が経過した烏龍種の老茶にその薬香が感じられなければ、本物の「老茶」か疑うべきです。なかなか、その薬香を体験する機会は少ないと思いますので、今回は烏龍種の老茶を体験していただきました。
中国や台湾へご旅行される方は、現地で老茶を勧められることもあると思います。本物の老茶は概して高価なお茶ですが、なかには売れ残った茶葉を追焙煎して老茶として販売している業者もいます。ぜひ今回の体験を生かしていただければと思います。

お土産でお持ちいただいたお茶は

1995年感徳鉄観音 炭焙(中国・福建省安渓県感徳)

碧螺春(中国・江蘇省太湖洞庭山東山)

でした。

感徳鉄観音は会でお淹れした老鉄観音と同じ茶農家さんのものです。焙煎技術が非常に高い作り手によるお茶のため、通常の鉄観音よりも茶葉に含まれる水分量が少なく、今楽しんでいただいても美味しいお茶ですが、未開封でそのまま老茶にしても美味しくお楽しみいただけます。
碧螺春はちょっと変わったお茶です。この碧螺春は店主友人の茶農家さんの15歳になる息子さんが、初めて茶摘みから製茶まで行ったものです。決して高品質な碧螺春ではありませんが、15歳の少年が初めて作った碧螺春としては驚くほどに品質が高く、きちんと美味しい緑茶です。将来が楽しみな優秀な作り手です。

落語とお茶の会 烏龍亭

春風亭傳枝師匠の落語は まんじゅうこわい でした。
中国茶好きの傳枝師匠ならではのマクラからオチまでお茶に絡めて、さすがの面白さでしたね!

その傳枝師匠のご好意で、なんとその後の打ち上げでは師匠が秘蔵していた1954年の普洱茶を楽しませていただきました。元々の茶葉が非常に上質なものだったと思います。お茶自体も綺麗な味わいで、素直に美味しいと思える素晴らしいお茶でした。貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございます。

鈴茶堂店主からは民国60年(1971年)包種老茶をご提供させていただきました。会で体験していただいた老烏龍茶の「薬香」をこちらでも体験していただき、また当時の包種茶と現在の包種茶の製法の違いなども確認していただいたり、色々と盛り上がっておりました。

1年ぶりのお茶会でしたが、楽しく、美味しくお茶を淹れさせていただきました。いつになるか分かりませんが、また企画、開催できればと思います。

改めまして、ご参加いただきました皆様、無茶な企画にご賛同いただいた春風亭傳枝師匠、企画開催をしてくださった「ことたま堂」さんに感謝いたします。どうもありがとうございました。


発送業務お休みのお知らせ

5月2日から14日まで中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

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今回はインターネット環境も無い、あるいは不安定な地域の訪問も予定しておりますため、最長で4〜5日間お返事ができない場合もございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。