7月のワークショップにご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
今月は以下のお茶でした。
野生福鼎白牡丹 2011
中国・福建省福鼎市
福鼎貢眉 2011
中国・福建省福鼎市
重火 老岩茶 水仙 2005
中国・福建省武夷山
鳳凰単欉 黄梔香
中国・広東省潮州市潮安県烏崠山
ここ数年、夏の白茶は日本でもすっかり定着してきました。白茶というと白毫銀針や白牡丹が人気ですが、実は寿眉も大変美味しい白茶です。中国茶を学ぶ際に「良いお茶」は白毫銀針、白牡丹、寿眉の順であると聞くことが多いものですが、実際には今回の貢眉のように白毫銀針の価格よりも高価な寿眉もあります。(もちろん白毫銀針の中でも価格差が大きいのですが)良いお茶、品質が低いお茶と認識されがちですが、実はどれもそれぞれ味わいや香りがある個性的なお茶です。また高温で淹れた際の味わいと低温で淹れた際の味わいの違い、湯温のコントロールについても多くの方に課題が残ったようです。高温を保って淹れることができるようになった方は多いのですが、低温で淹れるのは難しいという方も多いのですが、体幹が安定し、お湯のコントロールができれば、どちらもできるはずです。今後の課題としたいと思います。
また、今回は老岩茶の水仙も味わっていただきました。今の岩茶にはない昔の製法によるもので、こちらもまた面白かったのではないかと思います。今の岩茶にはない無骨でありながらも繊細な味わいと香りを実感していただければ嬉しく思います。
最後に店主が淹れたお茶はこちらです。
九龍巣 白鶏冠 2009
中国・福建省武夷山九龙窠
店主の秘蔵茶の1つです。四大名叢の1つとして有名な岩茶でありながら、意外と味わったことのないという方も多い岩茶ではないでしょうか?味わい、香りが一般的な「岩茶」とは大きく異なること、生産量が少ない、また価格が下がらない理由などについてもご説明させていただきました。今回の白鶏冠は最高品質のものです。なかなか難しい岩茶の1つですが、美味しくお楽しみいただけたのではないでしょうか。
8月のワークショップはお休みとなります。
9月以降は8月にスケジュールを決め、現在継続中の方を優先にご連絡、予約の受付をさせていただきます。
新型コロナウイルスの感染状況や異常気象など、なかなか落ち着かない状況ですが、9月にまたお会いできることを楽しみにしております。