投稿者「suzuchado」のアーカイブ

Bistro & Bal Picoler

Bistro & Bal Picoler

このたび、西新宿5丁目にある本格的なビストロ、Bistro & Bal Picolerさんで鈴茶堂のお茶がお楽しみいただけることになりました。

Bistro & Bal Picoler
東京都新宿区西新宿4-14-7新宿パークサイド永谷1F
03-6383-3143
11:30~14:30 / 17:00~3:00(火曜定休)
西新宿5丁目駅より徒歩5分

鈴茶堂サイト内紹介ページ

Bistro & Bal Picoler

本格的なビストロで、農園直送の新鮮な野菜などの素材を生かしたフランスをはじめ、イタリア料理、スペイン・バスク料理が楽しめます。ランチタイムから深夜まで楽しめる、居心地の良い素敵なお店です。

鈴茶堂のお茶は人気の高いジャスミンの花も含めて全てを無農薬栽培で丁寧に作り上げたジャスミン茶、碧潭飄雪や英徳紅茶、老鉄観音、手摘みの川根茶、そしてお食事に合わせやすいチベットのお茶・蔵茶などをご用意しております。

お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
本当に美味しく、居心地の良いお店です。



蔵茶 康磚

鈴茶堂でも一番人気の蔵茶です。
四川省雅安茶廠の蔵茶は癖が少なく、プーアル茶のような刺激性もカフェインもないため
飲むタイミングを気にせず、空腹時でも就寝前でもお楽しみいただけます。
とても体に優しく、疲れた胃腸にも優しい健康茶です。
暖かいままお楽しみいただくだけでなく、冷やしても美味しく楽しめます。

使いやすいティーバックタイプもございます。

蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ)おためし


蔵茶 金尖 雅細

蔵茶の中でも味を追求するのであれば、こちらの金尖 雅細です。
チベットの高僧が楽しむ蔵茶とされています。
黒茶とは思えない華やかな甘い花果香があり
蔵茶の優しさはそのままで、深みのある甘さがとても美味しいお茶です。


11月 武夷岩茶のお茶会 どうもありがとうございました!

11月 武夷岩茶のお茶会

11月2日、新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

今回は武夷岩茶をテーマにご紹介しました。
日本でも人気の高い武夷岩茶ですが、その製法も定義も時代と共に変化してきています。どのように変わってきているのか、岩韻とはどのようなものなのか、正岩茶と半岩茶、外岩茶との違いはどのようなものなのかなど、現在の産地の様子なども絡めてご紹介させていただきました。

今回の茶器は宜興の紫竹軒による茶盤、汤宣武さんの陶然自得・一粒珠、中里太亀さんのうつわなどを中心に使わせていただきました。

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

水帘洞(水簾洞) 花香水仙

青獅子岩 奇蘭

紅玉りんごのジュレ

流香澗 雀舌

九龍窠 大紅袍 10年老茶

今では入手が難しい岩茶や今年はとても美味しく仕上がっている岩茶など、最高品質の岩茶を中心にお楽しみいただきました。お気に入りのお茶がありましたら嬉しいです。
茶譜にはありませんが、福建省安渓で鉄観音種を使って作られた大紅袍という名の偽物の岩茶も参考までに淹れさせていただいています。全く岩韻がなく、鉄観音の滋味を持ったお茶で、岩茶の製法で作られているとはいえ、なかなか面白いお茶だったと思います。

紅玉りんごのジュレ

After Tasteの斎藤シェフによるデザートは紅玉りんごのジュレでした。
優しい味わいで、奇蘭の香りと相性が良かったのではないかと思います。いつも美味しいデザートを提供して下さる斎藤シェフに感謝です。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

青獅子岩 奇蘭
牛欄坑肉桂
青獅子岩 金牡丹

牛欄坑肉桂はとても貴重でなかなか手が出しにくい岩茶ですが、岩茶本来の美味しさを体験していただきたく、奮発して入れさせていただきました。とてもパワフルで滋味の深い岩茶ですので、ぜひじっくりとご自宅で向き合っていただければと思います。
その他の岩茶も青獅子岩という非常に美味しい岩茶が作られることで知られている場所で作られた金牡丹と奇蘭です。一般的に流通するものと違い、その味わいの深さと複雑さを実感していただければ嬉しいです。

次回After Tasteでのお茶会は来年2015年1月12日を予定しています。(2015年1月11日に変更になりました)日程、詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。


10912.5
南糯山 古樹雲南紅茶 2014

南糯山 古樹雲南紅茶 入荷しています!

古茶樹で有名な雲南省南糯山の樹齢300年以上の茶樹から作られた非常に上質な古樹雲南紅茶です。

一般的な雲南紅茶は甘く、誰もが美味しいと思えるお茶である反面、味わいが分かりやすすぎて飲み続けるには飽きてしまう部分もあります。近年流行している金色の雲南紅茶は特にその傾向が強く感じられ、当店ではお問い合わせをいただくものの、WEBショップでのお取り扱いは控えておりました。

この雲南紅茶は金色一色ではありませんが、その香りと味わいの複雑さ、奥深さが違います。
金色の雲南紅茶が入門向けとすれば、このお茶は上級者向け、玄人好みの味わいです。昨年にこのお茶と出会い、雲南紅茶にこれほど奥行きのある美味しさを持つものがあったのかと驚きました。
2014年は味わいがより深みを増して、甘く上品な味わいに仕上がっています。

無農薬・無肥料栽培 政和白茶
無農薬・無肥料栽培 政和白茶

7月にご紹介、あっという間に完売してしまった白茶ですが、その後もお問い合わせが多く、リピート希望の方も多いお茶ということもあり、現地茶園にて熟成を行うべく保管をしているロットを再入荷いたしました。

ここ数年で一番美味しい、凄いと思う白茶です。

無農薬・無肥料で栽培された政和大白茶種の茶樹から丁寧に摘みとって作られた白茶です。茶商によっては野生茶として流通されるような白茶で、ほとんど管理はされていませんが急勾配の山の斜面にある茶園のものです。当店では日本で言う「野生」とは概念が違うと考えますので野生茶とは呼びませんが、極めて人の手をかけないよう、自然のままの状態で育てられています。そのため生産量が少なく、斜面がきびしいために茶摘みも容易ではないため、ほとんど流通することのない白茶です。

珍しいだけでなく、とても甘く美味しいお茶です。
今年は例年にないほどたくさんの白茶を試飲しましたが、この白茶が飛びぬけて甘く美味しい白茶でした。

香りは甘い花の香りがこの上なく清らかに感じられます。粘性のあるトロっとしたお茶は複雑で柔らかく、花の蜜を添加しているのではないかと思ってしまうほどに爽やかで濃厚な甘味を感じていただけます。蜜のような味わいにミネラル感と滋味が合わさり、言葉にならないほどの美味しさです。

Vinmage -wine&dining-

Vinmage -wine&dining-

10月13日にオープンしたVinmageさんで鈴茶堂のお茶がお楽しみいただけることになりました。

Vinmage -wine&dining-
神奈川県相模原市相模原市南区相南4-3-32
042-711-6813
17:30~0:00(水曜定休)
小田急相模原駅南口より徒歩2分

鈴茶堂サイト内紹介ページ

Vinmage -wine&dining-

小さな優しい雰囲気のビストロです。
美味しいフランス料理とワイン、チーズが楽しめます。

店主は以前行ったチーズと中国茶のマリアージュ お茶会でチーズの選定を担当したチーズのスペシャリストです。季節ごとに美味しいチーズを最高の状態で美味しく楽しむことができます。
もちろん、鈴茶堂のお茶と合わせてマリアージュをお楽しみいただくこともできます。

Vinmage -wine&dining-

鈴茶堂のお茶は人気の高いジャスミンの花も含めて全てを無農薬栽培で丁寧に作り上げたジャスミン茶、碧潭飄雪や四川高山紅茶がお楽しみいただけます。来月からはこだわりのお茶として岩茶などもラインナップする予定です。
お茶好きの店主が淹れる中国茶もまたとても美味しくお楽しみいただけます。
お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りいただきたい素敵なお店です。


金毫英徳紅茶
金毫英徳紅茶

英徳紅茶の産地、広東省英徳市では古くから製茶が行われていましたが、英徳紅茶は比較的近年になってから作られるようになった紅茶です。とはいえ、中国を代表する紅茶の1つに挙げられています。
限られた生産者のみで生産されてきたことや、ほとんどが中国国内ですら流通することなくヨーロッパなどへ輸出されてしまうため、入手の難しい紅茶です。近年の紅茶ブームによって生産者が増えたものの、今も入手の難しさはあまり変わりません。

有機栽培と無農薬を徹底的に管理された山中の茶園で育った英徳九號のみを使用して作られています。英徳紅茶では珍しいほどの金毫(ゴールデンチップ)で覆われた茶葉に仕上がっています。茶葉からはむせかえるような甘い花香が立ち昇ります。

おそらく、現在入手できる英徳紅茶の中では最高品質の茶葉です。

英徳紅茶には珍しいほどの甘く深みのある花香が楽しめます。その香りと呼応するような甘く、しっかりとした英徳九號らしさが良く表れた滋味、奥行きのある複雑なミネラル感を味わうことができます。

金毫英徳紅茶は入手が難しい英徳紅茶の中でも特別な紅茶ですが、こちらはもう少し気軽にお試しいただける紅茶です。それでも流通している英徳紅茶の中では非常に品質の高いものです。有機栽培、無農薬の茶葉から作られています。

英徳紅茶 3月摘み取り
英徳紅茶 3月摘み取り

英徳九號を2014年3月に摘み取り、丁寧に製茶しています。黒褐色を基調に適度にゴールデンチップが入ったバランスの良い茶葉です。
べっ甲飴のような甘く深みのある花果香が清らかに感じられます。さわやかな甘味と深みのある滋味、柔らかいかすかな酸味のバランスが良く、英徳紅茶特有の余韻もしっかり感じられます。
中国紅茶の繊細さを持ちながら、欧州式にミルクティーとしても楽しめるような芯の強さも持ったバランスの良い紅茶に仕上がっています。

英徳紅茶 4月摘み取り
英徳紅茶 4月摘み取り

こちらも品種は英徳九號です。2014年4月の摘み取りです。
綺麗な果香が感じられます。しっかりとした深みのある甘味と爽やかな酸味、柔らかな渋みが微かに感じられ、余韻も長く続きます。英徳紅茶らしさもしっかり感じられます。
英徳紅茶のお手本となるような、基本をすべておさえた秀逸な紅茶です。飽きることなく長く楽しめる味わいとバランスの良さが目立っています。

英徳紅茶は入手が難しいお茶のため、今後の入荷は基本的に予定しておりません。特に金毫英徳紅茶は基本的に今後の入荷はありません。在庫がなくなり次第、終了とさせていただきます。
ぜひこの機会に現在の英徳紅茶の美味しさをお楽しみください。

熟成茶 明前 祁門
熟成茶 明前 祁門

世界三大紅茶と名高い紅茶です。ヨーロッパで非常に評価が高く、今も各国王室で愛されているほか、イギリスなどでも人気のある紅茶です。

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、そのような祁門を作るのは技術的にも難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。
また、この祁門香は作られたばかりの祁門を1年熟成させた後にようやく本来の香りを発揮すると言われます。

2013年の3月下旬に祁門本来の品種である祁門槠叶种(祁門櫧葉種)のみを使って丁寧に製茶された祁門をゆっくりと後熟成させました。

当店の祁門は人気のある紅茶の1つで、リピーターが多くいらっしゃいます。今回は特に1年間現地で熟成を行った本格派の祁門です。一般的に流通している祁門とは一味違う美味しさをぜひお楽しみください。

うわばみのお茶会 どうもありがとうございました!

うわばみのお茶会

10月25日に新宿のblanDouceで開催させていただいたお茶会、おかげさまで満席、無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

ウィスキーやラムといったハードリカーと中国茶を一緒に楽しむということをテーマに開催させていただきました。
こういったハードリカーを楽しむ時はチェイサーとしてお水も一緒に飲みますが、このお水を中国茶に変えると、お酒もお茶も美味しく楽しむことができます。ワインなどの苦味のあるお酒とはお茶が持つ苦味の成分を増幅してしまうので難しいのですが、ハードリカーはそういったことがありません。また、中国茶をはじめとするお茶の味わいや香りの深さはウィスキーなどが持つそれと共通する部分が多くあります。お水よりも悪酔いしにくくなりますのでお勧めです。

うわばみのお茶会

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

凍頂烏龍茶 蘭亭序

2003年 昌泰號 中国・雲南省易武山(香港・台湾乾倉)

紫阳富硒红茶(紫陽富硒紅茶)

お酒はラフロイグやグレンリヴェット、リビエール・デュ・マなどと合わせていただきました。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

熟成茶 明前 祁門
四川高山紅茶
班盆 早春茶 2014

今までのお茶会とは違い、ユルユルな感じで行わせていただきました!
また機会がありましたら、他のお酒とも合わせて開催させていただきたいと思います。


長期間に渡る発送業務のお休みでみなさまにはご迷惑、ご不便をおかけしました。
無事にインドネシア、中国から帰国いたしました。
発送業務を再開しております。ご予約品などにつきましては、入荷次第順次ご連絡、発送させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

インドネシアでは茶園を訪問させていただき、中国にはない大規模茶園のスケールの大きさに驚きつつ、色々と勉強させていただきました。
中国ではいつもの北京をベースに、今回は紫砂茶壺で有名な宜興を訪問してきました。
遅れがちではありますが、旅の様子は本ブログで順次ご紹介させていただきます。

南糯山 古樹雲南紅茶 入荷しました

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南糯山 古樹雲南紅茶 2014

南糯山 古樹雲南紅茶 入荷しました!

古茶樹で有名な雲南省南糯山の樹齢300年以上の茶樹から作られた非常に上質な古樹雲南紅茶です。

一般的な雲南紅茶は甘く、誰もが美味しいと思えるお茶である反面、味わいが分かりやすすぎて飲み続けるには飽きてしまう部分もあります。近年流行している金色の雲南紅茶は特にその傾向が強く感じられ、当店ではお問い合わせをいただくものの、WEBショップでのお取り扱いは控えておりました。

この雲南紅茶は金色一色ではありませんが、その香りと味わいの複雑さ、奥深さが違います。
金色の雲南紅茶が入門向けとすれば、このお茶は上級者向け、玄人好みの味わいです。昨年にこのお茶と出会い、雲南紅茶にこれほど奥行きのある美味しさを持つものがあったのかと驚きました。
2014年は味わいがより深みを増して、甘く上品な味わいに仕上がっています。

少数民族が代々大切に守ってきた古茶樹から丁寧に作られた紅茶です。
ぜひ、大切な時間に楽しんでいただければと思います。


無農薬・無肥料栽培 政和白茶
無農薬・無肥料栽培 政和白茶

7月にご紹介、あっという間に完売してしまった白茶ですが、その後もお問い合わせが多く、リピート希望の方も多いお茶ということもあり、現地茶園にて熟成を行うべく保管をしているロットを入荷させることにしました。
お渡しは10月下旬を予定しております。
メールマガジンご購読の方限定でご予約をお受けしておりましたが、今月よりそれ以外の方からのご予約もお受けいたします。

ここ数年で一番美味しい、凄いと思う白茶です。

無農薬・無肥料で栽培された政和大白茶種の茶樹から丁寧に摘みとって作られた白茶です。茶商によっては野生茶として流通されるような白茶で、ほとんど管理はされていませんが急勾配の山の斜面にある茶園のものです。当店では日本で言う「野生」とは概念が違うと考えますので野生茶とは呼びませんが、極めて人の手をかけないよう、自然のままの状態で育てられています。そのため生産量が少なく、斜面がきびしいために茶摘みも容易ではないため、ほとんど流通することのない白茶です。

珍しいだけでなく、とても甘く美味しいお茶です。
今年は例年にないほどたくさんの白茶を試飲しましたが、この白茶が飛びぬけて甘く美味しい白茶でした。

香りは甘い花の香りがこの上なく清らかに感じられます。粘性のあるトロっとしたお茶は複雑で柔らかく、花の蜜を添加しているのではないかと思ってしまうほどに爽やかで濃厚な甘味を感じていただけます。蜜のような味わいにミネラル感と滋味が合わさり、言葉にならないほどの美味しさです。

4月に訪問した福建省政和の茶業さんによるものです。
5月のAfter Tasteさんで行ったお茶会にご参加いただいた方にはお土産でお渡しした白茶と同じ茶園のものですが、これはまた別モノです。お土産の白茶は今年の1番最初、まだ気温が十分に上がりきっていない時期の茶摘みによるものですが、こちらは最適な気候になるまで十分に待ってから作られた白茶です。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、10月25日および11月2日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

11月のお茶会のお知らせ

武夷山

次回11月のお茶会は武夷岩茶がテーマです。

福建省の世界遺産、武夷山で作られる岩茶は中国を代表する銘茶です。その香りと味わいは他のお茶にはない素晴らしさを持っています。
武夷岩茶は一般的な茶畑で育つ茶樹とは異なり、岩が風化してできた僅かな土壌で育った茶樹から作られます。そのため、ミネラルが豊富で香木のような香りと深い旨味を持っています。岩ごとに、谷ごとに目まぐるしく環境の変わる武夷山で作られた武夷岩茶は、それぞれその味わいも香りも異なります。
残念ながら、そのような厳しい環境、本来の場所で育てられた茶樹から作られる武夷岩茶の量は決して多くはありません。かつては茶畑の存在しなかった地域でも作られるようになりました。正岩地区と呼ばれる「本来の場所」ですら以前とは異なり、その地域を拡大しています。中国国内でさえも「本来の場所」で育てられた茶樹から作られた武夷岩茶は決して流通量が多いとは言えません。残念ながら多くは本来の正岩地区以外で育てられた茶樹によるものです。当然ながら日本へ輸入される武夷岩茶もその通りです。

今回は本来の正岩地区で育てられた茶樹から作られた武夷岩茶をご紹介します。岩ごとに、谷ごとに異なる味わいをお楽しみください。秘蔵の武夷岩茶もご紹介する予定です。
After Taste自慢のデザートと共にお楽しみください。

日時 2014年11月2日(日曜)12時30分~14時30分
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 4000円(お茶4種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、10月26日までにAfter Taste店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
(03-6273-2001 15:00~翌1:00)

多くの方とお会いできるのを楽しみにしております。

ありがとうございます。おかげさまで満席となりました。現在はキャンセル待ちをお受けしております。


伝統 九曲紅梅 2014
伝統 九曲紅梅 2014

中国浙江省を代表する紅茶として知られる九曲紅梅が今年も入荷しました。

この紅茶は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ湖埠へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、その名にある九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものと言われます。

この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鳩坑小葉種ですが、実際には様々な品種が使われています。龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶はその伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。

大湖山で栽培された伝統的な品種と製法を守って作られています。とても技術の高い現地では非常に有名な作り手が全て手作業で機械を使わずに作ったとても上質な九曲紅梅です。

2014年は昨年よりも深みのある甘さと爽やかさを持ったお茶に仕上がりました。深みのある落ち着いた花果香とコクのある甘味と滋味が複雑にバランスよく、力強く繊細に感じられます。

もう1つの九曲紅梅は珍しい奇蘭種を使って作られたものです。

九曲紅梅 奇蘭 2014
九曲紅梅 奇蘭 2014

中国茶に詳しい方は奇蘭と聞いて不思議に思われると思います。奇蘭は福建省などにある青茶(烏龍茶)の茶樹品種です。この九曲紅梅に使われているのは台湾の奇蘭種です。かつて、この地でお茶作りをしようとした台湾人が持ち込み、植えたまま放置されている奇蘭の茶畑があり、その半野生化した茶畑から摘み取って作ったものがこの九曲紅梅です。

こちらも全て手作業で機械を使わずに作られています。

今年は春先に気温がなかなか上昇しなかったこともあり、非常に生産量が少なく入手が危ぶまれたほどでしたが、多くの方のご厚意で入手することができました。とても繊細な萌葉から作られているとは思えないほどの深みのある、華やかなオレンジの様なニュアンスを持った紅茶に仕上がっています。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、10月25日および11月2日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

二宮美由紀 木版画展 TEA TIME ~いっぷく~

二宮美由紀 木版画展 /MIYUKI NINOMIYA Wood Block Print EXHIBITION TEA TIME ~いっぷく~

お客さまよりお茶をテーマにした木版画展のお知らせをいただきました。
当店の黄茶、蒙頂黄芽からイメージして作品を作られたとのこと。ありがとうございます!

ぜひ、ご興味のある方、お近くへお越しの方は訪廊してみてください。
会場となっている椿屋さんも素敵なお店です。

二宮美由紀 木版画展 / MIYUKI NINOMIYA Wood Block Print EXHIBITION
TEA TIME ~いっぷく~
2014年 9月8日(月)~9月28日(日)

神楽坂 香舗 椿屋
東京都新宿区神楽坂3-6
03-5261-0019


金毫英徳紅茶
金毫英徳紅茶

英徳紅茶の産地、広東省英徳市では古くから製茶が行われていましたが、英徳紅茶は比較的近年になってから作られるようになった紅茶です。とはいえ、中国を代表する紅茶の1つに挙げられています。
限られた生産者のみで生産されてきたことや、ほとんどが中国国内ですら流通することなくヨーロッパなどへ輸出されてしまうため、入手の難しい紅茶です。近年の紅茶ブームによって生産者が増えたものの、今も入手の難しさはあまり変わりません。

有機栽培と無農薬を徹底的に管理された山中の茶園で育った英徳九號のみを使用して作られています。英徳紅茶では珍しいほどの金毫(ゴールデンチップ)で覆われた茶葉に仕上がっています。茶葉からはむせかえるような甘い花香が立ち昇ります。

おそらく、現在入手できる英徳紅茶の中では最高品質の茶葉です。

英徳紅茶には珍しいほどの甘く深みのある花香が楽しめます。その香りと呼応するような甘く、しっかりとした英徳九號らしさが良く表れた滋味、奥行きのある複雑なミネラル感を味わうことができます。

金毫英徳紅茶は入手が難しい英徳紅茶の中でも特別な紅茶ですが、こちらはもう少し気軽にお試しいただける紅茶です。それでも流通している英徳紅茶の中では非常に品質の高いものです。有機栽培、無農薬の茶葉から作られています。

英徳紅茶 3月摘み取り
英徳紅茶 3月摘み取り

英徳九號を2014年3月に摘み取り、丁寧に製茶しています。黒褐色を基調に適度にゴールデンチップが入ったバランスの良い茶葉です。
べっ甲飴のような甘く深みのある花果香が清らかに感じられます。さわやかな甘味と深みのある滋味、柔らかいかすかな酸味のバランスが良く、英徳紅茶特有の余韻もしっかり感じられます。
中国紅茶の繊細さを持ちながら、欧州式にミルクティーとしても楽しめるような芯の強さも持ったバランスの良い紅茶に仕上がっています。

英徳紅茶 4月摘み取り
英徳紅茶 4月摘み取り

こちらも品種は英徳九號です。2014年4月の摘み取りです。
綺麗な果香が感じられます。しっかりとした深みのある甘味と爽やかな酸味、柔らかな渋みが微かに感じられ、余韻も長く続きます。英徳紅茶らしさもしっかり感じられます。
英徳紅茶のお手本となるような、基本をすべておさえた秀逸な紅茶です。飽きることなく長く楽しめる味わいとバランスの良さが目立っています。

英徳紅茶は入手が難しいお茶のため、今後の入荷は基本的に予定しておりません。特に金毫英徳紅茶は基本的に今後の入荷はありません。在庫がなくなり次第、終了とさせていただきます。
ぜひこの機会に現在の英徳紅茶の美味しさをお楽しみください。

熟成茶 明前 祁門
熟成茶 明前 祁門

世界三大紅茶と名高い紅茶です。ヨーロッパで非常に評価が高く、今も各国王室で愛されているほか、イギリスなどでも人気のある紅茶です。

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、そのような祁門を作るのは技術的にも難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。
また、この祁門香は作られたばかりの祁門を1年熟成させた後にようやく本来の香りを発揮すると言われます。

2013年の3月下旬に祁門本来の品種である祁門槠叶种(祁門櫧葉種)のみを使って丁寧に製茶された祁門をゆっくりと後熟成させました。

当店の祁門は人気のある紅茶の1つで、リピーターが多くいらっしゃいます。今回は特に1年間現地で熟成を行った本格派の祁門です。一般的に流通している祁門とは一味違う美味しさをぜひお楽しみください。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、9月15日および10月25日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

9月 凍頂烏龍茶のお茶会 どうもありがとうございました!

9月お茶会

9月15日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

凍頂烏龍茶をテーマにご紹介しました。
伝統的な製法で作られた凍頂烏龍茶をベースに老茶から特殊な凍頂烏龍茶まで、現在の凍頂烏龍茶を中心とした現地の状況や製茶技術について、当店の凍頂烏龍茶は時間が経過すればするほど、柔らかく美味しく後熟成していきますが、どうしてそれが可能なのかなど、茶葉を実際に見ていただきながら、ちょっとした裏話も含めてお話させていただきました。

今回の茶器は青木良太さん、多屋嘉郎さんのうつわに、汤宣武さんの松趣壶、青玉堂の蓋碗、そして最近中国で流行しはじめた琢斎および玉川堂の銅茶托などを使わせていただきました。

かぼちゃブリュレの凍頂烏龍茶クリーム

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

凍頂烏龍茶 雀舌

凍頂烏龍茶 2013年春茶・冬茶

かぼちゃブリュレの凍頂烏龍茶クリーム

伝統凍頂烏龍茶 12年老茶

凍頂烏龍茶 蘭亭序

ちょっと特別な凍頂烏龍茶や、春茶と冬茶の違いなど、様々な凍頂烏龍茶をお楽しみいただきました。
茶譜にはありませんが、ベトナム産の茶葉を使って作られた凍頂烏龍茶もご参考までに試していただきました。
一口に凍頂烏龍茶といっても色々なタイプ、味わいがあったと思います。お気に入りのお茶がありましたら嬉しいです。

After Tasteの斎藤シェフによる、かぼちゃブリュレの凍頂烏龍茶クリームもとても美味しかったですね。いつも美味しいデザートを提供して下さる斎藤シェフに感謝です。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 蘭亭序

蘭亭序はかなり気に入られた方も多かったようですね。凍頂烏龍茶には思えないような、まるで鳳凰単欉のようなお茶で、その香りと味わいの深さに驚かれたのではないでしょうか?ぜひご自宅でもお楽しみいただければ嬉しいです。

9月お茶会

今回はお茶会終了後に秘蔵の最上級凍頂烏龍茶と最上級カシスリキュールであるLiqueur de Cassis de Mouton Rothschildを使ったカシスウーロンを楽しむイベントも開催させていただきました。
凍頂烏龍茶はお茶会でもご紹介した雀舌の、さらにビンテージものをご用意させていただきました。カシスリキュールにも負けない香りと味わいでした。

カシスウーロンも絶品でした。香りと味わいがどちらも深く、奥行きがある味わいで、ステアとシェイクと両方お試しいただきましたが、どちらもとても美味しかったです。

次回After Tasteでのお茶会は11月2日を予定しています。日程、詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。


20101.10
2014年凍頂烏龍茶 春茶

2014年凍頂烏龍茶 春茶です。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通しています。
最終焙煎は台湾の凍頂で行いますが、茶葉は大陸の福建省やベトナムから運ばれてきたもの・・・ということも残念ながら珍しくありません。

この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。
古式龍眼炭焙煎にこだわり、火入れも1ヶ月近くかけて行います。
とても高い技術力とそのこだわりで、通常の凍頂烏龍茶よりも、ずっと水分が少なく仕上げることができます。その水分量の少なさは普通の作り手では茶葉を焦げ付かせてしまったり、美味しく仕上げることができないほどです。この水分量の少なさと龍眼炭を使った焙煎、しっかりと行っている発酵により、年月を経た方が香り高く、柔らかく深みを増す性質を持っています。
実際に私どもの手元には10年前からのこの作り手による凍頂烏龍茶を保管していますが、好みはあるものの、古いものほど柔らかく深みのある、美味しい味わいになっています。

届いたばかりのフレッシュな凍頂烏龍茶の味わいを楽しむのも
お手元でその変化を楽しむのも
ビンテージ違いでその味わいや香りの違いを楽しむのもお勧めです。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶

20101.6
凍頂烏龍茶 蘭亭序

お茶会でも気に入っていただいた方も多かった凍頂烏龍茶 蘭亭序です。まるで鳳凰単叢のような特別な香りと味わいをもつお茶です。毎年できるとは限らない、まさに自然からの贈り物といったお茶です。

英徳紅茶 熟成明前祁門 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

金毫英徳紅茶
金毫英徳紅茶

英徳紅茶の産地、広東省英徳市では古くから製茶が行われていましたが、英徳紅茶は比較的近年になってから作られるようになった紅茶です。とはいえ、中国を代表する紅茶の1つに挙げられています。
限られた生産者のみで生産されてきたことや、ほとんどが中国国内ですら流通することなくヨーロッパなどへ輸出されてしまうため、入手の難しい紅茶です。近年の紅茶ブームによって生産者が増えたものの、今も入手の難しさはあまり変わりません。

有機栽培と無農薬を徹底的に管理された山中の茶園で育った英徳九號のみを使用して作られています。英徳紅茶では珍しいほどの金毫(ゴールデンチップ)で覆われた茶葉に仕上がっています。茶葉からはむせかえるような甘い花香が立ち昇ります。

おそらく、現在入手できる英徳紅茶の中では最高品質の茶葉です。

英徳紅茶には珍しいほどの甘く深みのある花香が楽しめます。その香りと呼応するような甘く、しっかりとした英徳九號らしさが良く表れた滋味、奥行きのある複雑なミネラル感を味わうことができます。

金毫英徳紅茶は入手が難しい英徳紅茶の中でも特別な紅茶ですが、こちらはもう少し気軽にお試しいただける紅茶です。それでも流通している英徳紅茶の中では非常に品質の高いものです。有機栽培、無農薬の茶葉から作られています。

英徳紅茶 3月摘み取り
英徳紅茶 3月摘み取り

英徳九號を2014年3月に摘み取り、丁寧に製茶しています。黒褐色を基調に適度にゴールデンチップが入ったバランスの良い茶葉です。
べっ甲飴のような甘く深みのある花果香が清らかに感じられます。さわやかな甘味と深みのある滋味、柔らかいかすかな酸味のバランスが良く、英徳紅茶特有の余韻もしっかり感じられます。
中国紅茶の繊細さを持ちながら、欧州式にミルクティーとしても楽しめるような芯の強さも持ったバランスの良い紅茶に仕上がっています。

英徳紅茶 4月摘み取り
英徳紅茶 4月摘み取り

こちらも品種は英徳九號です。2014年4月の摘み取りです。
綺麗な果香が感じられます。しっかりとした深みのある甘味と爽やかな酸味、柔らかな渋みが微かに感じられ、余韻も長く続きます。英徳紅茶らしさもしっかり感じられます。
英徳紅茶のお手本となるような、基本をすべておさえた秀逸な紅茶です。飽きることなく長く楽しめる味わいとバランスの良さが目立っています。

英徳紅茶は入手が難しいお茶のため、今後の入荷は基本的に予定しておりません。特に金毫英徳紅茶は基本的に今後の入荷はありません。在庫がなくなり次第、終了とさせていただきます。
ぜひこの機会に現在の英徳紅茶の美味しさをお楽しみください。

熟成茶 明前 祁門
熟成茶 明前 祁門

世界三大紅茶と名高い紅茶です。ヨーロッパで非常に評価が高く、今も各国王室で愛されているほか、イギリスなどでも人気のある紅茶です。

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、そのような祁門を作るのは技術的にも難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。
また、この祁門香は作られたばかりの祁門を1年熟成させた後にようやく本来の香りを発揮すると言われます。

2013年の3月下旬に祁門本来の品種である祁門槠叶种(祁門櫧葉種)のみを使って丁寧に製茶された祁門をゆっくりと後熟成させました。

当店の祁門は人気のある紅茶の1つで、リピーターが多くいらっしゃいます。今回は特に1年間現地で熟成を行った本格派の祁門です。一般的に流通している祁門とは一味違う美味しさをぜひお楽しみください。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、9月15日および10月25日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

紫藤廬

紫藤廬

台中を拠点に南投縣のお茶産地を訪問した後は台北へ移動しました。
台北では特に用事というものは無かったのですが、魚池郷の廖鄉長紅茶故事館で色々と説明をしてくださった方がお勧めしてくださった茶藝館へ行ってきました。

紫藤廬
台北市新生南路三段16巷1號
02-2363-9459

紫藤廬といえば日本の方にも有名な茶藝館ですが、実は廖鄉長紅茶故事館で案内してくださった方が半年前までこちらで勤務されていたとのこと。お茶が好きで製茶に関わりたくて転職したそうです。
紫藤廬のマダムにお会いして廖鄉長紅茶故事館で元気に頑張っているということをお伝えしたところ、とても喜んでいただき、こちらが恐縮するほどに良くしていただきました。ありがとうございます。

紫藤廬

紫藤廬は老朽化のためリノベーションされているものの、日本統治時代に建てられた歴史ある建物を利用しています。台湾の古蹟として指定されていて、丁寧に使われている様子がわかります。
敷地内には立派な藤の木があります。こちらも台北市の保護樹木に指定されているそうです。開花する時期に是非訪れてみたいと思うほどの見事な古樹です。

内装は日本統治時代を思わせる和室などもあり、どことなく懐かしいような雰囲気です。

紫藤廬

工夫茶形式でお茶をいただきます。
魚池郷でお話を伺った際にお勧めされていたのが、こちらの凍頂烏龍茶。茶譜にはいくつかの凍頂烏龍茶がありますが、その中でも一番こだわっているという作り手さん指定のもの。発酵も火入れもしっかりと行われている伝統的なタイプで、とても美味しくいただきました。

工夫茶形式での淹れ方がわからない場合はお店の方が教えてくださるそうです。茶藝の方法が良くわからないという場合は遠慮なくお店の方に聞いてみてください。日本語を話すことが出来る方もいらっしゃるようです。

紫藤廬

余った茶葉は持ち帰ることもできます。選んだお茶にもよりますが、煎がきくので意外と使い切れないです。

店内ではお茶や茶器の販売もしていました。お茶は実際に茶藝館で使われているもののようですが、他にも台湾らしくビンテージの普洱茶などもあります。茶器はアンティークが多いようです。

かつて、台湾には沢山の茶藝館がありましたが、近年はその数もだんだんと減ってきてしまっています。こうした気軽に立ち寄れる茶藝館はずっと長く続いて欲しいものです。


20101.10
2014年凍頂烏龍茶 春茶

2014年凍頂烏龍茶 春茶です。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通しています。
最終焙煎は台湾の凍頂で行いますが、茶葉は大陸の福建省やベトナムから運ばれてきたもの・・・ということも残念ながら珍しくありません。

この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。
古式龍眼炭焙煎にこだわり、火入れも1ヶ月近くかけて行います。
とても高い技術力とそのこだわりで、通常の凍頂烏龍茶よりも、ずっと水分が少なく仕上げることができます。その水分量の少なさは普通の作り手では茶葉を焦げ付かせてしまったり、美味しく仕上げることができないほどです。この水分量の少なさと龍眼炭を使った焙煎、しっかりと行っている発酵により、年月を経た方が香り高く、柔らかく深みを増す性質を持っています。
実際に私どもの手元には10年前からのこの作り手による凍頂烏龍茶を保管していますが、好みはあるものの、古いものほど柔らかく深みのある、美味しい味わいになっています。

届いたばかりのフレッシュな凍頂烏龍茶の味わいを楽しむのも
お手元でその変化を楽しむのも
ビンテージ違いでその味わいや香りの違いを楽しむのもお勧めです。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶