勐库壩糯 古樹晒紅 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

上質な普洱茶を産出することで知られる勐库古茶山は、現在最も高価な普洱茶が産出されることで知られる冰岛から東西に勐库東半山、勐库西半山というように分けられます。その勐库東半山の代表的な村であり、現存する古茶樹が最も多く、上質な茶葉を産出することでも知られる坝糯大寨で作られた晒紅(雲南紅茶)が入荷しました。通常の雲南紅茶(滇红)とは違い、天日乾燥、つまり火を使わず全て太陽のちからを使用して作られています。

勐库壩糯 古樹晒紅 2020
勐库壩糯 古樹晒紅 2020

一般的な製法の雲南紅茶とはまた違う、素朴で優しく、それでいて茶樹の力強さも感じるお茶です。時間の経過と共に、より甘く深み増す香りと味わいは晒紅ならではのものです。今の美味しさはもちろん、数年後もまた楽しみなお茶です。

近年は雲南でも晒紅が多く作られるようになりましたが、品質や味わいにばらつきが多くみられます。数年前、ラフ族の友人が自家用に作った紅茶をいただいた際に、その美味しさに驚き、お願いして特別に鈴茶堂の分も作っていただきました。普段は普洱茶をメインに作っているため、紅茶まではなかなか手がつけられないとのことでしたが、今年はようやくそのお茶が届きました。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

8月15日および16日は武夷岩茶サンプル試飲茶会のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

ワークショップ 2020年9〜11月期 開催詳細

ワークショップ 2020年9〜11月期のご予約を開始しました。

新型コロナウイルスの感染状況によっては中止、変更させていただく場合があります。

9〜11月期スケジュール

9〜11月期 2020年9月 11日(金曜) 15時30分~18時00分頃まで 満席
12日(土曜) 1部 : 13時00分~15時30分頃まで 満席
2部 : 17時00分~19時30分頃まで 残席1
13日(日曜) 1部 : 13時00分~15時30分頃まで 満席
2部 : 17時00分~19時30分頃まで 満席
2020年10月 9日(金曜) 15時30分~18時00分頃まで 満席
10日(土曜) 1部 : 13時00分~15時30分頃まで 満席
2部 : 17時00分~19時30分頃まで 残席1
11日(日曜) 1部 : 13時00分~15時30分頃まで 満席
2部 : 17時00分~19時30分頃まで 満席
2020年11月 13日(金曜) 15時30分~18時00分頃まで 満席
14日(土曜) 1部 : 13時00分~15時30分頃まで 満席
2部 : 17時00分~19時30分頃まで 満席
15日(日曜) 1部 : 13時00分~15時30分頃まで 満席
2部 : 17時00分~19時30分頃まで 満席

場所 東京都新宿区 丸の内線四谷三丁目駅徒歩5分またはJR信濃町駅徒歩7分
詳しい場所は参加受付後にお知らせいたします
料金 各回 3000円
当日現金にてお支払いください。(お釣りのご用意はありませんので、お釣りがないようにご用意いただきますようお願い致します。)
その他 ご参加いただく方には各自30分程度、実際にお茶を淹れていただきます。茶葉および茶器はご用意させていただきます。

現在は5〜7月期にご参加いただいた方を対象に優先予約をお受けしております。
お申込みは対象の方に既にお送りしております、ご予約案内のメールに記載しておりますご予約専用フォームからお申込みください。

ワークショップは継続してご参加いただき、体験していただきたいということもありますので、前回ご参加いただいた方を優先にお受けしております。その後、お席に空きが出た場合は、以前に参加したことがあり、今後の参加を希望している方のご予約をお受けいたします。参加したことがない、以前参加したことがあるが今後の参加を希望していなかったという方は優先予約が終了以降、お席に空きがある場合に予約受付のご案内をメールマガジン、ブログ、Facebookなどでご案内させていただきます。(詳細は本エントリに追記していきます。)

基本的に当店のワークショップは一般的なワークショップなどと違い、緑茶は何度のお湯で何CC、何秒で抽出といったお教え方はせず、ご自分の好みのお茶に淹れるための技術、考え方などを身に着けていただくことを目標として開催しております。そのため、一度ではなかなか会得するのは難しく、継続してのご参加をお勧めしております。
基本的には開催月それぞれのご予約をお受けしております。1回のみご参加の場合はスポット参加とさせていただき、来期以降のご予約は継続参加の方を優先させていただきます。
また、当店でお求めいただいたお茶を美味しく楽しんでいただくお手伝いとしてワークショップを開催しております。当店のご利用をされたことのある方を優先してのお申込み受付とさせていただきます。
どうかご了承ください。

どうぞよろしくおねがいします。


8/18追記

5〜7月期にご参加いただいた方のご予約期間が完了いたしましたので、本日8/18より新規参加ご希望の方のご予約をお受けします。

ワークショップは当店でお求めいただいたお茶を美味しく楽しんでいただくお手伝いとして開催しております。当店のご利用をされたことのある方を優先しての受付とさせていただきます。

毎月参加の方は来期(2021年1月〜3月)のご予約を最優先でお受けいたします。(継続参加)開催回のうち、どれか1回にご参加いただいた場合(スポット参加)は継続参加の方を優先させていただいた後にご予約をお受けするかたちとなります。

お申し込みはメールでお受けいたします。
以下の必要項目を記載の上、admin[a]suzuchado.com ([a]を@に置き換えてください)までお申込みください。(コピー&ペーストしていただき、必要項目を追記してください。)

お席の空き状況は上記スケジュール表をご確認ください。

・お名前

・ご住所およびご連絡先のお電話番号

・ご希望の参加回
  9月:
  10月:
  11月:
  
・中国茶、茶芸などのご経験の有無
 ご経験がある場合は簡単で結構ですので内容をお知らせください。
 
・キャンセル待ちを希望するかどうか

お席には限りがありますため、定員に達した場合は満席となります。

なお、ワークショップ当日、体調がすぐれない方、感染している可能性の高い方のご参加はご遠慮いただいております。また、新型コロナウイルス感染状況によってはワークショップを中止させていただく場合もございます。

よろしくお願いいたします。

9/13追記
現在はスポット参加の方のみのご予約をお受けしております。

小葉銀針白茶 鳳凰単叢白茶 入荷しました!

2018年の福鼎小白茶を2年間、ゆっくり後熟成を行いました。
より深い繊細な味わいを楽しめる希少な白茶を数量限定でご紹介いたします。

福鼎 野生小葉銀針熟成白茶 2018
福鼎 野生小葉銀針熟成白茶 2018

福建省の白茶は大白茶種、大毫種と呼ばれる品種から作られます。
しかしながら、この品種は1960年代に品種改良されたもので、それ以前の宋代から民国時期まではこの小白茶種から作られていました。この小白茶種は大変味わいが良いことで知られていましたが、その名の通り、葉が小さく、また茶樹自体も小さいため生産量が少なく、経済的理由から現在の品種に変えられていきました。現在は栽培、生産を行う茶農家は殆どいない状態で、まず市場に流通することがなくなりました

民国時期頃まで、かつて小白茶種を栽培していたものの、その後放置され、野生化した茶樹から作られた白茶です。大変に珍しく、鳥肌がたつほどに美味しく、野生茶樹ならではの茶樹のちからを感じるような素晴らしい白茶です。

数量限定でのご紹介となります。

ありがとうございます。完売いたしました。


昨年の夏、たくさんのリピートをいただいた鳳凰単叢の白茶が今年も入荷しました!
鳳凰単叢と言えば広東省北部の烏龍茶、青茶で有名ですが、その鮮葉を使って作られた白茶です。

野生高山鳳凰単叢 白茶 2019
野生高山鳳凰単叢 白茶 2019

産地の中でも高山地区で育った野生の茶樹の葉を摘み取って作られた
茶農家さんの自家用の白茶を特別に入手させていただきました。

しっかりと発酵しているタイプの白茶です。
鳳凰単叢の香りの良さ、特有の清涼感が心地よく、爽やかな紅茶のようなニュアンスもあり、とても素敵な白茶です。味わいも甘く、旨味が深く、鳳凰単叢ならではの味わいが楽しめます。珍しいというだけでなく、素晴らしく美味しい白茶に仕上がっています。

2019年春茶です。
茶樹のちからが強く、1年、茶農家さんが自ら後熟成しています。

宜興紅茶 高山鳳凰単叢夜来香 入荷しました!

このたびの豪雨被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復旧を、心よりお祈りいたします。

この影響により、一部地域での集荷・配送の停止や遅延が発生しております。該当する地域への発送をご希望の方には、ご注文後改めてご連絡いたします。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。


4年ぶりに宜興紅茶が入荷しました。
農薬はもちろん化学肥料も一切使わず、機械を使わずに手作りで丁寧に作られた紅茶です。

手工 宜興紅茶 2020
手工 宜興紅茶 2020

紫砂茶壺で有名な江蘇省宜興で作られる歴史ある紅茶です。この地域では唐代から献上茶を作る地域として知られてきました。今も陶芸だけでなくお茶作りは変わらず続けられています。

日々、緑茶を楽しむ地域が殆どと言って良い中国の中でも、この宜興では日常的にこの宜興紅茶が楽しまれています。ほっこりと、心がほぐれるような、寄り添うような優しさは、この宜興紅茶ならでは。このお茶が宜興の人たちに愛されている理由が分かります。
いろいろと心が疲れてしまうような状態が続いていますが、そんな時にぜひ味わっていただきたい紅茶です。

宜興の地で代々、紫砂茶器とお茶づくりを行う一家の宜興紅茶です。紫砂作家として活動する家族、お茶づくりを行う家族、お互いに支え合いながら1つの家の中で暮らしています。家族が創った茶器で、家族が作ったお茶を楽しみながら日々を重ねていく、そんな素朴で甘い宜興の人たちの暮らしに寄り添うお茶です。


通常であれば夜来香に限らず、鳳凰単叢は少なくとも夏を越した頃までは後熟成を行います。今はまだ、このお茶の持つ深みのある香り、味わいは、十分に出てきていません。
通常であれば、この夏の時期にご紹介することはありませんが、季節と共に変わっていく変化もお楽しみいただければと思い、この夜来香は夏からご紹介することにしました。

高山鳳凰単叢 夜来香 2020
高山鳳凰単叢 夜来香 2020

夏の今はさっぱりとした花果香、微かな乳香と爽やかな甘味が美味しいお茶です。
お茶というものは、はるか昔から、それを楽しむ人々の生活に寄り添いながら、日々変わっていくものなのだなと実感できるほど、このバランスが夏に心地よく感じられます。

季節が変わりゆくにつれ、このお茶もその香りと味わいを変えていきます。秋にはより深みを増した沁み入るような香りと味わいに、冬には更に奥行きを増した複雑な香りとスープのような滋味のある味わいへと変化していきます。
人びとの生活に根ざし、季節とともに一緒に変わっていく、お茶の楽しさ、美味しさもぜひ体感してみてください。

ワークショップ 2020年7月 ありがとうございました!

ワークショップ 2020年7月

7月のワークショップにご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
今月は以下のお茶でした。

野生福鼎白牡丹 2011
中国・福建省福鼎市

福鼎貢眉 2011
中国・福建省福鼎市

重火 老岩茶 水仙 2005
中国・福建省武夷山

鳳凰単欉 黄梔香
中国・広東省潮州市潮安県烏崠山

ここ数年、夏の白茶は日本でもすっかり定着してきました。白茶というと白毫銀針や白牡丹が人気ですが、実は寿眉も大変美味しい白茶です。中国茶を学ぶ際に「良いお茶」は白毫銀針、白牡丹、寿眉の順であると聞くことが多いものですが、実際には今回の貢眉のように白毫銀針の価格よりも高価な寿眉もあります。(もちろん白毫銀針の中でも価格差が大きいのですが)良いお茶、品質が低いお茶と認識されがちですが、実はどれもそれぞれ味わいや香りがある個性的なお茶です。また高温で淹れた際の味わいと低温で淹れた際の味わいの違い、湯温のコントロールについても多くの方に課題が残ったようです。高温を保って淹れることができるようになった方は多いのですが、低温で淹れるのは難しいという方も多いのですが、体幹が安定し、お湯のコントロールができれば、どちらもできるはずです。今後の課題としたいと思います。

ワークショップ 2020年7月

また、今回は老岩茶の水仙も味わっていただきました。今の岩茶にはない昔の製法によるもので、こちらもまた面白かったのではないかと思います。今の岩茶にはない無骨でありながらも繊細な味わいと香りを実感していただければ嬉しく思います。

最後に店主が淹れたお茶はこちらです。

九龍巣 白鶏冠 2009
中国・福建省武夷山九龙窠

店主の秘蔵茶の1つです。四大名叢の1つとして有名な岩茶でありながら、意外と味わったことのないという方も多い岩茶ではないでしょうか?味わい、香りが一般的な「岩茶」とは大きく異なること、生産量が少ない、また価格が下がらない理由などについてもご説明させていただきました。今回の白鶏冠は最高品質のものです。なかなか難しい岩茶の1つですが、美味しくお楽しみいただけたのではないでしょうか。

8月のワークショップはお休みとなります。
9月以降は8月にスケジュールを決め、現在継続中の方を優先にご連絡、予約の受付をさせていただきます。
新型コロナウイルスの感染状況や異常気象など、なかなか落ち着かない状況ですが、9月にまたお会いできることを楽しみにしております。

洞庭碧螺紅茶 巴達小餅 在山堂 柴窯粉青小品杯 入荷しました!

昨年、スポット入荷した洞庭碧螺紅茶ですが数日で完売してしまった紅茶です。もともとは大変高価な紅茶ということもあり、以後の取り扱いを断念していました。
今年の2月、まだ日本では新型コロナウイルスの感染が殆どなかった頃、当店からマスクなどをこの作り手さんにもお送りしていました。そのお礼をしたいとお申し出いただき、今年もご紹介することができました。昨年よりも品質の高い碧螺紅茶が届きました。

洞庭碧螺紅茶 2020
洞庭碧螺紅茶 2020

碧螺春は龍井茶と並ぶ中国を代表する緑茶です。
非常に細かい芽と豊富な白毫、それに裏付けられる深みのある甘みと旨味が特徴的な名茶です。その碧螺春の鮮葉を使用して作られた紅茶です。

元々白毫が非常に多い茶葉を使用しているため、ゴールデンチップが見事です。茶葉が細かく、1つ1つ手摘みで行われた茶摘みの苦労が伝わる繊細な茶葉です。

湯を注ぐとため息がでるほどに深く優しく清らかな果花香が立ちのぼります。上質なカカオのような甘い香りは碧螺紅茶特有のものです。その香りを引き立てるような甘い茶水は深い旨みもあり、微かな酸味と合わさり、これまでにない素晴らしい味わいをお楽しみいただけます。


大変美味しくコストパフォーマンスの良いプーアル生茶で、以前に大変ご好評をいただきました巴達小餅の2017年が再入荷しました!
北京の茶倉で3年間後熟成を行ってきました。

巴達小餅 古樹生茶 2017
巴達小餅 古樹生茶 2017

巴達には古くからの古茶樹園が多くあり、標高1500から2000mのあたりに古茶樹園が作られ、製茶されています。このあたりでは霧や雨が多く、年間を通して温暖な気候で暑すぎることも、寒すぎることもない、どちらかといえば涼しい気候で、茶樹栽培には大変適しています。古くからある喬木大葉種を中心として製茶が行われていますが、そのような温暖で霧の多い気候のため、モウ海の中でも苦味や渋みが少ない、優しい味わいのプーアル茶が多いことも特徴です。

この巴達小餅は巴達の標高1800m付近にある古茶樹園から摘み取られた茶葉から作られました。樹齢は300年以上とのことですが、正確な樹齢は不明とのことです。昔ながらの石磨圧延で成形され、100gの小餅として作られています。


龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の作品が入荷しました。
若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される、食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。

在山堂 劉傑 柴窯粉青小品杯
在山堂 劉傑 柴窯粉青小品杯

彼自身、お茶が好きということもあり、非常に使いやすい茶器を創り出します。美しさだけでなく、細部までこだわり抜いた精密さは使いやすく、美味しくお茶を楽しむことができる稀有な作品を生み出しています。釉薬に至るまで自ら山の中に赴き素材を探して作っています。この釉薬が美しさだけでなく、美味しくお茶を楽しめる茶器を実現させています。不思議なことに岩茶や鳳凰単叢といった烏龍茶と非常に相性がよく、驚くほど優しく柔らかくお茶を楽しむことができます。

在山堂 劉傑 柴窯粉青小品杯

一般的な龍泉窯の作品の中でも彼の造形と釉薬の美しさは抜き出ていますが、特にこの粉青は透き通るような、宝石のように美しい作品です。この色を表現するのはとても難しく、また2つと同じ色合いのものはありません。


毎日のお茶としてお楽しみいただいている方も多く、人気の高い蔵茶が再入荷しました。
品切れでご迷惑をおかけしました。

蔵茶 康磚(布袋)
蔵茶 康磚(布袋)

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ、消費される辺茶であり、その名の通り、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。

甘い香りで味は非常に柔らかくて甘く、飲みやすく、癖は全くといってよいほどにありません。香ばしさもあり、香り高く、品のある甘さが感じられます。
蔵茶は胃腸に優しいのが特徴です。美味しく楽しめる日常のお茶として、おすすめのお茶です。

暑い夏には特におすすめです。
ヤカンなどで煮出した蔵茶を冷水筒で冷やして味わっていただくと癖もなく、甘く美味しく、優しいお茶になります。(5gで1リットル)また蔵茶は冷やしてお楽しみいただいても体を冷やしすぎることなく、胃腸に優しいのが特徴です。胃腸をはじめ、体に疲れがでるこの時期こそおすすめのお茶です。水出しのお茶などは体に疲れが溜まっていたりすると、体を冷やしすぎてしまったり、胃に負担がかかることも少なくありません。
店主は過去に急性胃腸炎になった際、当然、お茶はもちろん、白湯も受け付けないほど胃腸が弱っていたのですが、この蔵茶だけは大丈夫でした。それほど胃腸、体に優しいお茶です。

漳平水仙(ショウ平水仙)春茶 入荷しました!

今年も漳平水仙(ショウ平水仙) 入荷しました!
中国・福建省のショウ平市という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。

昔のままの村で、今も殆ど手作業で1つ1つ丁寧に作られています。また、無農薬、有機栽培を徹底しており、茶畑の中には養蜂の巣箱がたくさん配置されています。茶畑で取れるこの蜂蜜も村の大事な収入源となっています。

無農薬 伝統 ショウ平水仙 2020年春茶
無農薬 伝統 ショウ平水仙 2020年春茶

漳平水仙(ショウ平水仙)には桂花香型と花香型とあります。桂花香型はショウ平の中でも比較的低標高の茶畑で作られたものを、花香型は標高の高い茶畑で作られた上質なものとなります。
この漳平水仙(ショウ平水仙)は花香型の中でも最高品質の蘭花香型になります。標高800m以上の、ショウ平の中では最も高地の茶畑で作られています。また、機械を可能な限り使用しない伝統的な製法で作られています。

また固形にする際の技術も味わいや香りに影響します。熟練した茶師によるものは、大きすぎず、圧をかけすぎず、最適な大きさ、緊圧をもって成形を行います。産地でもこの成形技術のレベルはまちまちで、大きすぎるものや小さすぎるものなど様々なものが見られます。実際、大きすぎるものなどは味わいが鈍く感じるようになってしまいます。当店では最適な大きさ、味わいが鈍くなるような成形のものは選ばす最高品質の蘭花香型にこだわって選んでいます。

無農薬 伝統 ショウ平水仙 2020年 炭焙煎 春
無農薬 伝統 ショウ平水仙 2020年 炭焙煎 春

とても希少な炭焙煎の漳平水仙(ショウ平水仙)(烏龍茶)です。
この炭焙煎は紙に包んでから行うため、通常の散茶よりもずっと時間も技術も必要となり、今では数件の茶農家でしか行うことができません。

ほっこりとした香ばしい火の香りと、甘い柔らかな花香が感じられます。深みのある旨みと柔らかで心地良い回甘、ミネラル感がとても強く、焙煎を施すことでまた違った茶樹の旨味を強く感じることができます。

ワークショップ 2020年6月 ありがとうございました!

ワークショップ 2020年6月

6月のワークショップにご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

先月は緊急事態宣言のため中止にさせていただきましたこともあり、久しぶりの開催でした。できるかぎりの対策、手洗い、消毒を行って開催させていただきましたが、ほとんどの方とまた元気にお会いできて、とても嬉しく楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。

今月は以下のお茶でした。

蒙頂石花
中国・四川省雅安市名山県蒙頂山茶区

冰岛 古樹月光白
中国・雲南省临沧市勐库冰岛村

金駿眉
中国・南平市武夷山桐木関

武夷岩茶 肉桂
中国・福建省武夷山水簾洞 および 政和市

緑茶の時期ということもあり、蒙頂石花を。中国茶がお好きな方であっても、中国緑茶は味わったことがないという方も少なくないのですが、実は中国茶の基本は緑茶です。日本の緑茶とはまた違う味わいや香りを実感していただきました。また、美味しくお茶を淹れるようになるには、中国緑茶を集中して淹れていただくのが近道ということもご説明させていただきました。

湿度が高く辛い時期になってきました。久しぶりに冰岛の白茶を。このお茶は数年前にも一度ワークショップでご紹介させていただきましたが、その時とは別のお茶のように優しく甘く変化していました。

紅茶も今回は金駿眉を改めて、以前とは違う方向の淹れ方を目指して淹れていただきました。同じ茶葉でも淹れ方によって味わいや香りを変えることができること、それをコントロールできることを目指していただきたいと思います。

ワークショップ 2020年6月

そして武夷岩茶の肉桂を2種、正岩茶と外山茶の違いを体験していただだきました。1つは水簾洞という場所で作られた正岩茶。文句なしに美味しいお茶ですが、外山茶も美味しく楽しんでいただけたと思います。正岩茶だから良い、外山茶だから良くないということではなく、美味しいと感じる場所が違うこと、岩韻の有無、そういったことを実感していただだければ幸いです。

最後に店主が淹れたお茶はこちらです。

老班章 古樹単欉 2015
中国・雲南省西双版纳勐海老班章

老班章の高老師による2015年の普洱生茶です。5年が経過したので随分柔らかくなったのではないかなと思っていましたが、まだまだ力強さが凄いお茶でしたね。通常の茶葉の量を淹れると強すぎて負けてしまうほどにパワフルで、それでいて蜜香もしっかりと。美味しいお茶でした。また数年後にみなさんと楽しめればと思います。

まだまだ新型コロナウイルス感染に対して注意をしなければいけない状況は続きますが、ひとりひとりが感染しないよう、広げないように気をつけて、また7月のワークショップでお会いできることを楽しみにしております。

龍泉窯 在山堂 劉傑 粉青蓋碗 入荷しました!

龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の作品が入荷しました。
若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。

今回は4月下旬に開窯(窯出し)された蓋碗作品が入荷しました!

在山堂 劉傑 柴窯 粉青蓋碗
在山堂 劉傑 柴窯 粉青蓋碗

一般的な龍泉窯の作品の中でも彼の造形と釉薬の美しさは抜き出ていますが、特にこの粉青は透き通るような水色の美しい作品です。この色あいを表現するのはとても難しく、また2つと同じ色合いのものはありません。

柴窯(薪窯)での蓋碗の制作は本当に大変です。実際に窯出しされた蓋碗の80%は作品として満たさないとされて廃棄されます。この時(2020年4月)の作品も15個窯入れしたものの、作家自身に「自分の作品」として認められた蓋碗はたった2個でした。
この蓋碗はそのうちの1つです。

龍泉窯 在山堂

彼自身、お茶が好きということもあり、非常に使いやすい茶器を創り出します。美しさだけでなく、細部までこだわり抜いた精密さは使いやすく、美味しくお茶を淹れることができる稀有な作品を生み出しています。
釉薬に至るまで自ら山の中に赴き素材を探して作っています。この釉薬が美しさだけでなく、美味しくお茶を楽しめる茶壺を実現させています。不思議なことに岩茶や鳳凰単叢といった烏龍茶と非常に相性がよく、驚くほど優しく柔らかくお茶を淹れることができます。

龍泉窯 在山堂

これは先日、この作品が生み出された4月下旬に開窯(窯出し)された際の様子です。ここから1つ1つの作品を劉傑大師が自ら確認していきます。
大変に厳しく、細部に至るまで念入りに何度も確認します。この品質へのこだわりは他に類を見ない厳しさです。私自身、ここまで厳しく品質にこだわる作家を日本も含め、他に知りません。この作品に対する姿勢も彼の作品の評価に、若くして大師となりえた理由の1つなのかもしれません。

福建白茶 雲南白茶 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

だんだんと気温が上がって白茶が美味しい時期になってきました。
今年はより味わい深い白茶を味わっていただこうと、1年間後熟成を行った福建白茶をご用意いたしました。一般的な白毫銀針よりもずっと優しく甘い高山白毫銀針や味わいの深みが素晴らしい野生茶樹にこだわった白牡丹です。

野生福鼎白牡丹 2019
野生福鼎白牡丹 2019

山の中に群生している茶樹から摘みとって作られた白茶です。
険しい山中をまわり、1枚1枚手摘みをするのも大変な作業ですが、栽培されている茶樹と違い、その美味しさは段違いです。茶樹の力が強く、優しく、深みのある、素晴らしい白牡丹に仕上がりました。優しい甘味が非常に強く、栽培品種にはないとても優しい味わいです。大量生産ができない貴重な野生白茶です。

高山 白毫銀針 2019
高山 白毫銀針 2019

標高1000mを超える高地で栽培された無農薬栽培の福鼎大白茶種から作られています。白毫に包まれた翡翠色の茶葉はふくよかで艶やかです。これは白毫銀針の中でも品質が高いことを表しています。

平地で栽培された白毫銀針と高地で栽培されたそれと比べてみると明らかに味わい、香りが異なります。高山のものの方が明確に味わい、香り、奥深さが違います。山の上の険しい場所にある傾斜が厳しい小さな茶畑で栽培されているため、生産量が非常に少なく、茶農家さんでも懇意にしている人にしか譲らない白毫銀針です。


今年も無農薬・無肥料栽培にこだわった雲南白茶が入荷いたしました。
雲南の思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。

雲南白茶 月光美人 翠芽 2020
雲南白茶 月光美人 翠芽 2020

雲南白茶 月光美人 2020
雲南白茶 月光美人 2020

雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で3月上旬に摘み取られました。
茶園栽培によるものですが、無農薬・無肥料栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。ビロードのような白毫が非常に美しい茶葉です。茶農家さんのご好意で、特に品質のよいものを優先して入手させていただきました。
最高品質の雲南白茶をご紹介いたします。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

6月12日から14日まで、ワークショップのため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスの感染状況によっては、ワークショップを中止する場合もございます。
その場合、発送業務は通常通り行わせていただきます。