投稿者「suzuchado」のアーカイブ

涌溪育苗施設 訪問

涌溪育苗施設

訪問した涌溪火青の製茶場、茶畑とはまた別の場所にある育苗施設へもお邪魔しました。
この育苗施設もまた山深い、霧がたちこめる、茶樹の育成には非常に適した場所にありました。

この施設では茶樹の品種・育成研究はもちろん、茶樹の生産・販売が行われています。
今後はそれだけでなく茶文化なども含めた一大文化施設にする計画もあるようです。

涌溪育苗施設

こちらは茶樹を挿し木で増やしている様子です。

健康で勢いのある茶葉を同じ大きさに切り、挿し木用に整備した土に刺しています。
普段は黒いネットで保護されています。
大切に育てて3年ほどでようやく数十センチという大きさになります。
こうして数年かけて育てた茶樹は各茶業さんのもとへ出荷されていきます。

涌溪育苗施設

この育苗施設では涌溪火青に使用する在来種以外にも新しく開発した品種はもちろん、他の地域やお茶で使用される茶樹品種も育てられています。
この写真の茶樹は福鼎大白茶種という品種で、主に福建省の福鼎市で作られる白茶に使われる品種です。研究用に育てられているようです。

茶樹は品種に限らず、育った場所の影響を非常に受けやすい植物です。この涌溪で育った福鼎大白茶種は福建省の福鼎市で育てられた茶樹と全く同じ特性を持っているとは限りません。そう考えると、この地で育った福鼎大白茶種で作ったお茶も機会があれば味わってみたいですね。


鈴茶堂が扱う鉄観音の中でも一番のお勧めはこちらの中国と台湾にまたがって作られた絶品の鉄観音です。

鐵觀音茶王
鐵觀音茶王

鉄観音発祥の地、中国福建省安渓の西坪で無農薬・有機栽培で大切に育てられた茶葉を使い、高い製茶技術を持つ作り手が丁寧に作った鉄観音を台湾の凍頂烏龍茶で有名な南投県凍頂へ運び、熟練した焙煎技術者によって焙煎、後熟成を行った非常に贅沢な鉄観音老茶です。
私たちが師事する台湾の高名な茶人が自ら福建省まで赴き、茶摘みから監修して作り上げた最高の鉄観音です。

3年間ゆっくりと火入れを行いながら熟成させてきた、言わば「好いとこ取り」の傑作となりました。

凄みを感じるほどに滋味深く、柔らかく、華やかな鉄観音です。

四川高山紅茶
四川高山紅茶

ちょっと寒い日には甘くてコクのある紅茶がとても美味しく感じられます。

中国の四川省・蒙頂山主峰で栽培された茶葉を使用して丁寧に作られた紅茶です。四川省の紅茶と言うと聞きなれない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?四川省の紅茶という意味で「川紅」と呼ばれる、あまり見かけない希少な紅茶です。

ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてみてください。
綺麗な透明度の高い褐色の紅茶です。
花の香りと香ばしさ、濃厚に深く甘い果実の香りをしっかり感じることができますが、これは香料も何も足していない、自然の茶葉本来の香りのみです。味は深みのある濃厚な甘さと旨みをしっかりと感じていただけます。

体の中から優しく暖まるような本当に美味しい紅茶です。

涌溪火青 産地訪問

涌溪火青

安徽省では涌溪火青の産地を訪問してきました。

涌溪火青は安徽省を代表する緑茶の1つです。とはいえ、生産量がそれほど多くないせいか、安徽省以外の場所ではあまり流通の無いお茶の1つです。安徽省以外の茶市場では殆ど見かけることはないように思います。

明代末期にはこのお茶の記録がある歴史のあるお茶で、茶葉の形がとても特徴的なお茶です。艶のある球状の緑茶で、すっきりとした爽やかな緑茶です。ガンパウダーと呼ばれる球状の緑茶と良く間違えられますが、それとは異なります。(ガンパウダーは基本的に輸出用の安価な緑茶で産地などが異なり、涌溪火青は銘茶と呼ばれる高級茶になります。)

涌溪火青発祥の地

安徽省泾县(涇県)涌渓がその産地で、茶産地の中でもかなりの田舎に位置しています。
実際、かなり山深い場所にその茶畑と工場があり、大型車の通行ができないということで、生産者の方の自家用車に分乗しての訪問となりました。おそらく雨が降り続いたり、天候によっては簡単に通行止めになってしまいそうな、そんな山奥にあります。

写真はその涌溪火青発祥の地です。製茶工場はさらに山深い場所にありました。

涌溪火青 製茶場

製茶場では木製の揉捻機がありました。
木製の揉捻機は自分たちで制作しているそうです。涌溪火青の製茶に最適になるよう、色々な工夫が行われている揉捻機です。

涌溪火青 製茶場

こちらは涌溪火青の製茶工程でも重要な掰老锅で使われる鉄鍋です。
この鍋の中で低温で加熱、長時間の整形を行うことで、特徴的な球状の緑茶に仕上がります。鍋の深さは一般的な緑茶の製茶に使われる鉄鍋よりもかなり深みのあるもので、これは安徽省に多い特徴のように思います。

涌溪火青 製茶場

こちらはその掰老锅を行う機械です。機械といっても意外と手作業が必要な部分が多く、結構大変そうな感じです。熱源は電気と炭火の両方があり(写真は電気です)、この機械も他のお茶には使われることが無いため、この地域でしか使われていないそうです。

涌溪火青 茶畑

製茶場の横にはこんな茶畑もありました。
基本的には在来種が使用されているそうですが、その在来種にもいくつかのパターンがあります。葉が大きい物もあれば小さいものも、長細い形をしたものもあれば、その逆のものもあります。どうやら在来種の中でも数系統に分かれているようでした。


2月13日からの中国出張では発送業務をお休みさせていただき、みなさまにはご不便、ご迷惑をおかけしました。
無事に帰国いたしました。明日より発送業務を再開させていただきます。
順次、品切れの茶器・茶道具なども入荷いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。


10135.1
天心岩 半天腰
岩茶の本流を感じさせるような品格のある花果香と火の香りが素晴らしく
岩茶とはこのような美味しさのあるお茶だったと再認識させてくれるような格の違う深みのある美味しさがあります。
まるで上質なモルトウィスキーのような奥行きのある複雑な味わいに仕上がっています。

10134.1
慧苑坑 瓜子金
甘く深みのある果香と柔らかい甘味のバランスが良い岩茶に仕上がっています。
煎を進めていくと甘い味わいが変化してお菓子のようなニュアンスもでてきます。
火入れの程度は中火。強すぎず弱すぎず、絶妙のバランスで火入れが行われています。

10133.1
天心岩 黄玫瑰
黄玫瑰はまだ比較的新しい品種で、2013年から本格的に収穫がはじまりました。
綺麗な優しいバラの香りのする岩茶です。
美しい琥珀のようなお茶は香りだけでなく爽やかな甘味と複雑で上品な滋味
しっかりとしたミネラル感と合わさり、上品で軽やかな美味しさがあります。

お茶会のお知らせ

お茶会のお知らせ

次回3月のお茶会は鳳凰単欉がテーマです。

凤凰单丛 (鳳凰単欉)は中国、広東省潮州市潮安県鳳凰鎮で作られる青茶(烏龍茶)です。
この地域においてのお茶の歴史は古く、明代までさかのぼります。樹齢数百年を超える茶樹も多く現存し、なかには800年を超える茶樹も複数存在します。
この地域のお茶は青茶の元祖と考えられています。

鳳凰単欉の魅力はその個性にあります。

鳳凰単欉というお茶は多くの種類を持ちます。香りの系統で分けると蜜蘭香、芝蘭香、黄枝(梔)香、玉蘭香、肉桂香、杏仁香、桂花香、姜花香、夜来香、茉莉香型などに分類されます。それらの香型に品種がそれぞれ存在し100種類近くの品種があると言われています。

3月はその鳳凰単欉の一部分をご紹介、美味しく楽しみたいと思います。

日時 2014年3月23日(日曜)12時30分~14時30分
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 3000円(お茶3種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、3月20日までにAfter Taste店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
( 03-6273-2001)

おかげさまで満席となりました。現在はキャンセル待ちをお受けしております。


優しい味わいの台湾・溪頭のお茶、ご好評をいただいております。

20106.3
溪頭 高山茶 2013年春

2013年4月20日に摘み取った茶葉から作られた春茶です。
しっかりと丁寧に作られたこのお茶は、少し時間をかけて落ち着かせた方が美味しく楽しめます。味わいに深みと丸さが備わり、そろそろ飲み頃を迎え始めました。

20106.4
溪頭 高山茶 2013年冬

2013年10月30日摘み取りの冬茶です。
春茶と同様、しっかりと丁寧に作られたこのお茶は、少し時間をかけて落ち着かせた方が美味しく楽しめます。できれば半年から1年位は後熟成をしておきたいお茶ですが、新茶の状態でもお試しいただけるよう、今年は早い時期にご紹介することにしました。
冬茶独特の丸い味わいが楽しめます。

20106.1
溪頭 高山茶 2012年春

2012年の春茶です。しっかりと管理された環境で後熟成を行っています。
味わいに柔らかさと深みが増していて、清香系の溪頭高山茶の中では一番美味しくお楽しみいただけると思います。

20106.2
溪頭 焙香高山茶

伝統的な凍頂烏龍茶の製法で作った焙香高山茶です。醗酵も焙煎もしっかり行った高山茶です。驚くほどに甘く深みのある味わいと香りは、しっかりとした味わいの好きな方にお勧めです。
溪頭高山茶の中では次にご紹介する高山紅茶とあわせて当店スタッフの一番のお気に入りです。

20106.5
溪頭高山紅茶

通常は高山烏龍茶にする茶葉を使って作られた紅茶です。

台湾では日月潭をはじめとする有名な紅茶の産地をまわりましたが、最も美味しく感動した紅茶が紅茶の産地ではない、この溪頭高山紅茶でした。リンゴの香りを連想するような果香と香ばしさが合わさった素晴らしい香りです。深みのある甘味とその後ろに複雑な旨みと清涼感があります。

武夷岩茶 入荷しました!

熟成を続けてきた武夷岩茶がようやく仕上がりました。
鈴茶堂が扱う武夷岩茶は岩韻の強い、力のある茶葉を使ったものが多いため、熟成に時間を要します。
中には数年かけて熟成するものもあるほどです。
上質な岩茶は熟成に時間がかかる分、強すぎることなく、身体の芯から暖めてくれるミネラル感を持っています。

10135.1
天心岩 半天腰
岩茶の本流を感じさせるような品格のある花果香と火の香りが素晴らしく
岩茶とはこのような美味しさのあるお茶だったと再認識させてくれるような格の違う深みのある美味しさがあります。
まるで上質なモルトウィスキーのような奥行きのある複雑な味わいに仕上がっています。

10134.1
慧苑坑 瓜子金
甘く深みのある果香と柔らかい甘味のバランスが良い岩茶に仕上がっています。
煎を進めていくと甘い味わいが変化してお菓子のようなニュアンスもでてきます。
火入れの程度は中火。強すぎず弱すぎず、絶妙のバランスで火入れが行われています。

10133.1
天心岩 黄玫瑰
黄玫瑰はまだ比較的新しい品種で、2013年から本格的に収穫がはじまりました。
綺麗な優しいバラの香りのする岩茶です。
美しい琥珀のようなお茶は香りだけでなく爽やかな甘味と複雑で上品な滋味
しっかりとしたミネラル感と合わさり、上品で軽やかな美味しさがあります。

10131.1
慧苑坑 千里香
名前の通り、驚く程に素晴らしい甘い花の香りを持つお茶です。
甘さと複雑な旨味が合わさり、非常に良いバランスの岩茶に仕上がっています。

10117.1
流香澗 悦明香
南国の果物を連想させるフレッシュな香りと火の香ばしさが合わさり、非常に素晴らしい香りを持っています。
またこの悦明香の特徴とも言える深みのある甘さは正岩茶の持つミネラル感と合わさり
非常に複雑で奥深い味になっています。

10108.5
百年老枞水仙(百年老欉水仙)
慧苑坑にある樹齢160年ほどの水仙の茶樹から摘み取った茶葉で作られた貴重な老欉水仙です。
特別な古樹だけが持つ落ち着きある、凄みすら感じる旨味を持つ岩茶に仕上がっています。


2月13日から2月21日までのあいだ、中国出張、イベントのため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。

2月11日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文、銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、同じく2月11日中に入金確認ができたご注文を2月12日に発送いたします。
それ以降のご注文は2月22日以降の発送となります。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

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江南茗茶城

江南茗茶城

安徽省の合肥では茶市場へ行く機会がありました。

合肥には古くからの茶市場もあるそうですが、こちらはまだ新しい茶市場です。まだ建物も綺麗で整然としています。
訪れたのが平日ということもあってお客さんの数も少なく、少し寂しい気もします。
まだ新しい市場ですのでお客さんが少ないのかもしれません。

北京や広州の茶市場に慣れているとその他の茶市場を小さいと感じることが殆どですが、この江南茗茶城はかなり広い市場でした。

江南茗茶城

安徽省らしく安徽省の緑茶のお店が多く並んでいます。
続いて祁門紅茶のお店も他の茶市場に比べるとかなり多く並んでいました。
太平猴魁が大流行した今となっては他の地域にある茶市場でも安徽省のお茶を見かけますが、これほどの数の専門店が並んでいることはありません。やはり安徽省の茶市場ならですね。
黄山毛峰や霍山黄芽、六安瓜片などの看板も見えます。

江南茗茶城

あまり時間がなかったのですが、その中の1件、太平猴魁の専門店にお伺いしました。

このお店は太平猴魁が大人気となるきっかけとなった、胡錦濤元国家主席がロシアのプーチンにプレゼントした太平猴魁を作ったメーカーさんの直営店だそうです。
太平猴魁はこの一件で大変な人気となり、今では気軽に購入することが難しいほどに価格が上昇しました。
今は少し落ち着いてきたとはいえ、元々高価な緑茶だけに当分はこの状態が続きそうです。

江南茗茶城

お店の中では丁度太平猴魁の篩い分けを行っていました。篩い分けといっても、この形状のお茶ですので1枚1枚手作業で行われています。
大変立派な太平猴魁の茶葉ですが、途中で折れてしまったものや、欠けてしまったものを1枚1枚分別しています。
選り分けた茶葉は折れないように丁寧に専用の箱に詰めていました。

こうした太平猴魁の篩い分けなど、他の地域の茶市場ではなかなか見かけることはありません。
茶市場、特に産地に近い地域の茶市場はこうしたその地域の特色がよく出ていて面白いです。

江南茗茶城
中国安徽省合肥市蜀山区樊洼路


寒い時期に身体の中からほっこりと暖かくなるような、火入れ・発酵をしっかり行った味わい深い鉄観音のご紹介です。

感徳鉄観音 6年老茶
感徳鉄観音 6年老茶

感徳鉄観音 9年老茶
感徳鉄観音 9年老茶

感徳鉄観音 14年老茶
感徳鉄観音 14年老茶

中国・福建省安渓の感徳で伝統的製法を守り作り続けている作り手による鉄観音の老茶です。昔ながらの深みのある甘い味わいに年月を経た柔らかさがとても美味しい鉄観音に仕上がっています。

鉄観音の老茶は珍しいというだけでなく、茶葉に充分滋味を持っていないと年月をかけても美味しく仕上がりませんが、これらの鉄観音老茶はしっかりと醗酵させられる力を持った茶葉を丁寧に製茶し熟成した、とても美味しいお茶に仕上がっています。

鐵觀音茶王
鐵觀音茶王

絶品ともいうべき鉄観音です。

鉄観音発祥の地、中国福建省安渓の西坪で無農薬・有機栽培で大切に育てられた茶葉を使い、高い製茶技術を持つ作り手が丁寧に作った鉄観音を台湾の凍頂烏龍茶で有名な南投県凍頂へ運び、熟練した焙煎技術者によって焙煎、後熟成を行った非常に贅沢な鉄観音老茶です。
私たちが師事する台湾の高名な茶人が自ら福建省まで赴き、茶摘みから監修して作り上げた最高の鉄観音です。

台湾では木柵で作られる木柵鉄観音が有名ですが、今や生産量が減少し、木柵で作られたものではない鉄観音が「木柵鉄観音」として流通しているような状態になっています。また、数少ない木柵で生産される鉄観音も以前に比べて質が低下してきてしまっている状態となってしまいました。
そんな中、昔ながらの最高に美味しい鉄観音を作ろうと中国安渓の西坪でも名人として知られる作り手に依頼、納得のいく、老茶となることのできる美味しさを持った鉄観音を作ってもらったそうです。その鉄観音を今度は台湾でも製茶技術が高いことで知られる凍頂の中でも焙煎名人として有名な作り手に託し、3年間ゆっくりと火入れを行いながら熟成させてきた、言わば「好いとこ取り」の傑作です。

凄みを感じるほどに滋味深く、柔らかく、華やかな鉄観音です。

発送業務お休みのお知らせ

北京景山公園

2月13日から2月21日までのあいだ、中国出張、イベントのため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。

2月11日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文、銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、同じく2月11日中に入金確認ができたご注文を2月12日に発送いたします。
それ以降のご注文は2月22日以降の発送となります。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします


香檳烏龍茶・中国紅茶、ご好評をいただいております。
ありがとうございます。

20702.2
特級 香檳烏龍茶 (東方美人)

この香檳烏龍茶は6月中旬に完全手摘みで摘み取られた茶葉を使用し、ロットの中でも最高品質のものです。落ち着きを出すために後熟成を行い、現在はこれ以上ないほどに最高の香り、味わいになっています。

東方美人の多くは新竹、苗栗などで作られる青心大有種のものが主流です。これらは果実香の強い、味わいのしっかりした火入れが強い特徴を持ちます。苦味が出やすく、中には苦味がそのまま出ているものや、多くは複数のロットや様々な品種から作られた東方美人をブレンドします。
一方、石錠で作られる東方美人は青心烏龍種から作られ、軽やかな香りと味わいで、まさにシャンパンのようです。
香檳烏龍という名前は石錠で作られた東方美人に与えられたと言われています。

その石錠郷の中でもこれ以上のものはないほどに上質な東方美人です。
もしお手元に東方美人があれば是非比べていただきたいと思うほどに、今年もとても上品に美味しく仕上がっております。

10912.4
南糯山 古樹滇红(雲南紅茶)

古茶樹で有名な雲南省南糯山の樹齢300年以上の茶樹から作られた非常に上質な古樹雲南紅茶です。

一般的な雲南紅茶は甘く、誰もが美味しいと思えるお茶である反面、味わいが分かりやすすぎて飲み続けるには飽きてしまう部分もあります。近年流行している金色の雲南紅茶は特にその傾向が強く感じられ、当店ではお問い合わせをいただくものの、WEBショップでのお取り扱いは控えておりました。

今回のこの雲南紅茶は金色一色ではありませんが、その香りと味わいの複雑さ、奥深さが違います。
金色の雲南紅茶が入門向けとすれば、このお茶は上級者向け、玄人好みの味わいです。11月の中国出張で出会ったお茶ですが、雲南紅茶にこれほど、奥行きのある美味しさを持つものがあったのかと驚きました。
(もちろん、入荷できない位に高額なお茶にはあります・・・)

少数民族が代々大切に守ってきた古茶樹から丁寧に作られた紅茶です。
ぜひ、大切な時間に楽しんでいただければと思います。

10802.7
四川高山桂花紅茶

当店で一番人気の四川高山紅茶に桂花の香りを移した四川高山桂花紅茶が入荷しました。

ベースとなっている四川高山紅茶は四川省蒙山主峰の標高1200m以上という高山地帯で栽培された茶葉を使用して丁寧に作られています。無農薬認証は得ていませんが、標高が高く斜度のきつい斜面で栽培された無農薬栽培の茶樹を使用しています。また香り付けに使用している桂花(キンモクセイ)も厳選された無農薬の桂花を使用しています。

今年から新しく作り始めた紅茶です。

一般的に流通する桂花紅茶よりも桂花(キンモクセイ)は少なめです。これは桂花が多すぎると味わいが鈍ってしまい、ベースの紅茶が本来持っている味わいを崩してしまうだけでなく、桂花の香りと共に四川高山紅茶の香りも楽しんで欲しいという作り手さんのこだわりの結果です。

清楚という言葉が似合うような、とても上品な桂花紅茶です。

安徽農業大学 再訪

安徽農業大学

昨年、10月から11月にかけての中国・台湾訪問による発送業務のお休みでみなさまには大変ご不便、ご迷惑をおかけしました。

中国へは北京から入国、現地スタッフや茶業さんたちとの調整を済ませてから安徽省へ移動しました。この時も前年と同じく、安徽省合肥にある安徽農業大学を訪れました。Webと仕入れを担当させていただいている私の高級茶藝師養成・受験講座の受講が目的です。

茶藝師という資格は単にお茶を綺麗に淹れるというだけではなく、茶藝館に勤務するために必要な知識や技術を学びます。中級は茶藝館で勤務する人のための内容になっています。対して高級は茶藝館を経営する内容とされています。
評茶員と同じく、普通にお茶を楽しむ分には必要ない資格で、美味しくお茶を淹れるという技術とはまた別のものですが、こちらも最後まで受講してみることにして、日本中国茶協会が主催する講座を受講してきました。

安徽農業大学茶藝室

1年ぶりに訪れた大学の茶藝室が新しく綺麗に改装されていました。

ここでは一般的な工夫茶の茶器だけではなく、レストランなどで使用するような大きなティーポットなども含めた様々な茶器を使用した淹れ方を学びます。
他にも茶藝とか何か、茶道(中国における茶道)とはどのようなものかなど概念的な部分も学習します。
現地では茶藝館の経営者として中国の労働基準に関する内容も学習するようですが、今回は日本人受講者向けということもあり、どちらかと言うと文化的な内容に絞られていたようです。

安徽農業大学

評茶員の講座は大学が夏休み期間中の開催で大学の敷地内は学生が殆ど残っていないような状態でしたが、今回は大学も通常授業が行われている時期で、敷地内には沢山の学生さんがいました。
前回は人気が少なかった学内も学生のみなさんの熱気でまた違った普通の雰囲気を感じることができました。学校というものから離れて久しいので、こういった雰囲気はとても新鮮です。

出会った先生方をはじめ、学生のみなさんもとても親切にしていただきました。特に偶然交流ができた学生の方からは合肥の美味しいお店を教えていただいたり、色々と大変親切にしていただき、本当に感謝しています。
今回も前回に増して、素敵な経験をたくさんさせていただきました。ありがとうございました。


凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通していますが、この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。その味わいはまさに本来の凍頂烏龍茶そのものです。他の作り手がとっくに冬茶の摘み取りを終えるころまで充分に待ってから、作られたこの冬茶は数が少ないものの非常に良い出来です。

この作り手の凍頂烏龍茶は伝統的に醗酵が強く、火入れもしっかり行うため、実質的な賞味期限がないどころか年月を経た方がより柔らかく美味しくなります。
この冬茶も本当に美味しいのは半年後、6月以降です。ご紹介するのには早いかとも悩んだのですが(毎回のことですが)、その後熟成の変化もお楽しみいただけることと思い、ご紹介させていただきます。

既にリピートされている方も多い凍頂烏龍茶ですが、春茶とはまた違った味わいがあります。台湾では1年中春茶しか飲まない人や、冬茶しか飲まない人もいるほど味わいや香りが異なります。
どうぞ、お好みの味を見つけてください。

実際、今いちばん美味しい凍頂烏龍茶は後熟成がしっかり行われている2012年の春茶です。数が少なくなってきております。

凍頂烏龍茶 2012年春茶
凍頂烏龍茶 2012年春茶

凍頂烏龍茶 2012年冬茶
凍頂烏龍茶 2012年冬茶

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

凍頂烏龍茶 2013年冬茶 入荷しました! / お店のブログが変わりました。

凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶

お待たせいたしました。凍頂烏龍茶 2013年冬茶 入荷しました。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通していますが、この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。その味わいはまさに本来の凍頂烏龍茶そのものです。
他の作り手がとっくに冬茶の摘み取りを終えるころまで充分に待ってから、作られたこの冬茶は数が少ないものの非常に良い出来です。

この作り手の凍頂烏龍茶は伝統的に醗酵が強く、火入れもしっかり行うため、実質的な賞味期限がないどころか年月を経た方がより柔らかく美味しくなります。
この冬茶も本当に美味しいのは半年後、6月以降です。
ご紹介するのには早いかとも悩んだのですが(毎回のことですが)、その後熟成の変化もお楽しみいただけることと思い、ご紹介させていただきます。

既にリピートされている方も多い凍頂烏龍茶ですが、春茶とはまた違った味わいがあります。台湾では1年中春茶しか飲まない人や、冬茶しか飲まない人もいるほど味わいや香りが異なります。
どうぞ、お好みの味を見つけてください。

実際、今いちばん美味しい凍頂烏龍茶は後熟成がしっかり行われている
2012年の春茶です。数が少なくなってきております。

凍頂烏龍茶 2012年春茶
凍頂烏龍茶 2012年春茶

凍頂烏龍茶 2012年冬茶
凍頂烏龍茶 2012年冬茶

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

現在、ショップで新入荷としてご紹介している普洱老茶(プーアル老茶)ですが、現在はメールマガジンご購読の方(2014年1月20日時点)限定で予約をお受けしております。
ご予約が入荷予定数に達した場合は売り切れとなりますのでご了承ください。

ご紹介している普洱老茶(プーアル老茶)は以下になります。

2001年 楊聘號
2001年 楊聘號

2003年 昌泰號
2003年 昌泰號

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)
2004年 緑印紅絲帯

今後もメールマガジンご購読の方限定のイベントや特典なども続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ご購読申し込みはWEBショップ、ブログ左メニューのメールマガジンお申込みフォームからお申込みください。


お店のブログが変わりました。

今まではWEBショップ内にブログがありましたが、カテゴリーなどの確認がしにくかったと思います。これからはWEBショップとブログはそれぞれのメニューが左側に表示されますので、お探しの記事などが探しやすくなると思います。

どうぞよろしくお願いします。

1月のお茶会 どうもありがとうございました!

1月のお茶会

1月13日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

黒茶をテーマに4種類のお茶を淹れさせていただきました。
今回は少しマニアックなお茶を揃えてみました。
近年復活した黒茶から今は無くなってしまった黒茶、新しいけれどとても上質で美味しく楽しめる黒茶や倉熟成したものなど、タイプ別にご紹介させていただきました。
とはいえ、この黒茶もたくさんのタイプや種類があります。
また機会を改めて他の黒茶もご紹介できればと思っております。

武夷岩茶(肉桂)のムース

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

泾渭茯茶 经典茯方(涇渭茯茶 経典茯方)

2001年 楊聘號

斎藤シェフによるデザート 武夷岩茶(肉桂)のムース

2012年 古树阿呆小沱(古樹阿呆小沱)

1970年代 重庆乌龙沱茶(重慶烏龍沱茶)

After Tasteの斎藤シェフによる武夷岩茶(肉桂)のムース、とても美味しかったです。フワフワ、トロトロの本物のムースで作りたてならではの柔らかさと美味しさでした。
また次回のお茶会のデザートも楽しみですね!

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

普洱茶刀
甲级绿印青饼(甲級緑印青餅) 1999年
乙级蓝印青饼(乙級藍印青餅) 1999年

普洱茶刀は台湾で手作りの可愛らしい竹のものです。
緊圧の強いお茶には難しいですが、一般的な餅茶などには問題なくお使いいただけます。

甲级绿印青饼(甲級緑印青餅)と乙级蓝印青饼(乙級藍印青餅)は飲み比べがおすすめの香港乾倉、台湾乾倉熟成を経た普洱茶(プーアル茶)です。どちらも甲乙つけ難いという位に美味しく、それぞれの個性が際立ちます。
甲級の方は梅香と若干バターのような乳香も感じられる優しい風味のお茶です。乙級は綺麗な樟蘭香が楽しめます。
どちらも上質でとても美味しい普洱茶です。沢山お入れしてありますので、どうぞゆっくり楽しんでいただければと思います。

次回は3月23日を予定しています。詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。