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明前紅茶 紫砂茶玩 入荷しました!

2015年の新茶、紅茶が到着いたしました。
今回は茶摘みの早い四川省と福建省の紅茶ですが、どちらも驚くほどに素晴らしい仕上がりになっています。

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明前 四川玖瑰紅茶 2015

四川高山紅茶の明前版、四川玫瑰紅茶が今年も入荷しました。
毎年その甘く繊細な味わいにリピーターの多い紅茶ですが、今年は私自身も驚くほどに素晴らしい香りと甘みをもった紅茶に仕上がっています。ここ数年で一番素晴らしい仕上がりなのではないでしょうか?
このお茶の名前にある玫瑰(メイグイ)は日本で言うところのハマナス、バラの原種を意味しています。その玫瑰の香りのする紅茶として命名されています。後から香りを添加したり、花茶のように花の香りを移した紅茶ではなく、茶葉本来の香りがまるでバラのようであることから名づけられています。
天然の茶葉の香りだけとは思えないほどの甘い香りです。
味わいも甘くバランスの良い旨味が根底にあり、深みのある味わいです。
2015年のこのロットは香り、味わい共に群を抜いた素晴らしい仕上がりになっています。

明前 正山小種 無焙煎
明前 正山小種 無焙煎

福建省からも紅茶が届いています。
最高品質の紅茶として有名な金駿眉を最初に作り出した1人という、とても技術の高い作り手によって作られた無焙煎の正山小種です。この正山小種は桐木保護地区内の在来種を、通常は行う松の枝を使った焙煎を行わずに作られました。
清らかで上品な甘い花香とバランスの良い甘味とミネラル感がしっかりと感じられる味わいは無焙煎という変わった正山小種ではなく、非常に上質な武夷紅茶であることが実感できます。
とても清らかな紅茶に仕上がっています。
こちらは中国で大変お世話になっている恩師のご好意で入手することができました。そのため、中国国内よりも価格を抑えてご提供することができています。

紫砂茶玩 タニシと蛙
紫砂茶玩 タニシと蛙

蛙の紫砂茶玩が入荷しました!
中国では水神の使いとされている縁起の良いタニシの茶玩です。
タニシの上に乗っている小さな蛙も縁起物です。
日本とは少し違いますが、中国でも各地で蛙は縁起物として扱われています。


予想を遥かに越えるご注文をいただき、あっという間に完売してしまった蒙頂石花と蒙頂黄芽ですが、中国国内での販売分を日本へ追加輸入します。
入荷は7月上旬を予定しております。
先に完売した茶葉と同一ロットの商品となります。

ご予約商品と一緒にご注文いただいた商品は入荷後の発送、7月上旬以降のお届けとなりますのでご注意ください。
ご予約品以外の商品を通常発送する場合はお手数ですが別途ご注文手続きをしていただけますよう、お願いいたします。

2015年 明前 蒙頂石花
2015年 明前 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、
中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。

蒙頂甘露がキャラメルビスケットとすると、こちらはすっきりとした甘味で爽やかな印象の柏餅といった感じのお茶に仕上がっています。味わいはすっきりとした甘味で、喉にへばりつく様な独特の甘味もあり、日本茶がお好きな方には馴染みやすい緑茶です。

2015年 特級 蒙頂黄芽
2015年 特級 蒙頂黄芽

中国を代表する銘茶、中でも希少性の高い黄茶の蒙頂黄芽です。

黄茶の特徴は悶黄(もんおう・メンファン)という工程にあります。悶黄とは摘み取った茶葉が酸化発酵しないように加熱(殺青)した後に、まだ茶葉が熱を帯びている状態で紙に包む、木箱に入れるなどをして、茶葉自体の持つ熱と水分で数時間から数十時間蒸らすというものです。蒙頂黄芽の場合は和紙で少量ずつ包んで行います。

特有の癖が強い黄茶や、殆ど緑茶としか思えないような黄茶が増えている中、この蒙頂黄芽は黄茶本来の旨みを持ちながら癖を取り除いたような純粋に美味しさを楽しめる上質な黄茶に仕上がっています。

今年はしっかりとした悶黄が特徴的で、癖になるような、後を引く旨味が余韻の長さと共にしみじみと美味しいと思える仕上がりになっています。香ばしい火香と甘い花香を感じます。香ばしさの中にしっかりとした甘味、複雑なミネラル感が合わさって独特の味わいに仕上がっています。煎持ちも非常に良いお茶です。

新茶・紫砂茶壺 入荷いたしました!

今年の新茶シーズンは各地で気候に恵まれ、順調に製茶が進んだようです。
先日の中国出張では、四川・蒙頂山へも訪問させていただきましたが、ここ数年で一番という位に美味しいお茶に仕上がっていました。

もう何年も懇意にさせていただいている蒙頂山の茶業さんですが、非常に研究熱心な方で、常日頃から製茶技術の改良を考え続けているような本当に真面目な作り手さんでもあります。
私たちが訪問した時は緑茶の製茶も一段落して、後工程になっていたこともあってか、何と溶接機を片手に製茶機械ごと自作していました。何でも紅茶の生産が本格化するまでの間は試験的に色々試したいのだとか。そんな熱心な茶業さんということもあって、今年も色々と昔からの技術を取り入れつつ改良しているそうです。

2015年 明前 蒙頂甘露
2015年 明前 蒙頂甘露

一番の違いを感じるのがこの蒙頂甘露です。

このお茶の産地である蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培がおこなわれた場所です。その歴史からも分かるように、この蒙頂山でとれる上質なお茶は唐代から清代末まで皇帝献上茶としてその名を馳せてきました。

本来の蒙頂茶はほかの地域には見られない独特の甘みを持っています。喉にへばりつく様な濃厚な甘味です。今年は特にそれが強く感じられます。聞けば本来の中国緑茶に行われていた石灰による乾燥を行う後工程を今年から取り入れたとのことで、昨年までのお茶とは格が違います。

甘いキャラメルのような栗香と蘭香と合わさり、キャラメルビスケットのような上質なお茶に仕上がっています。

2015年 明前 蒙頂石花
2015年 明前 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、
中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。

蒙頂甘露がキャラメルビスケットとすると、こちらはすっきりとした甘味で爽やかな印象の柏餅といった感じのお茶に仕上がっています。味わいはすっきりとした甘味で、喉にへばりつく様な独特の甘味もあり、日本茶がお好きな方には馴染みやすい緑茶です。

2015年 特級 蒙頂黄芽
2015年 特級 蒙頂黄芽

中国を代表する銘茶、中でも希少性の高い黄茶の蒙頂黄芽です。

黄茶の特徴は悶黄(もんおう・メンファン)という工程にあります。悶黄とは摘み取った茶葉が酸化発酵しないように加熱(殺青)した後に、まだ茶葉が熱を帯びている状態で紙に包む、木箱に入れるなどをして、茶葉自体の持つ熱と水分で数時間から数十時間蒸らすというものです。蒙頂黄芽の場合は和紙で少量ずつ包んで行います。

特有の癖が強い黄茶や、殆ど緑茶としか思えないような黄茶が増えている中、この蒙頂黄芽は黄茶本来の旨みを持ちながら癖を取り除いたような純粋に美味しさを楽しめる上質な黄茶に仕上がっています。

今年はしっかりとした悶黄が特徴的で、癖になるような、後を引く旨味が余韻の長さと共にしみじみと美味しいと思える仕上がりになっています。香ばしい火香と甘い花香を感じます。香ばしさの中にしっかりとした甘味、複雑なミネラル感が合わさって独特の味わいに仕上がっています。煎持ちも非常に良いお茶です。

予想以上にたくさんのご注文をいただき、日本在庫分は完売となってしまいましたが、追加入荷いたします。現在はご予約をお受けしております。7月上旬のお渡し予定となります。(完売した日本在庫分と同一ロットになります)

雲南からも新茶が届いています。

思茅 頭春茶 2015
思茅 頭春茶 2015

頭春茶と呼ばれる雲南緑茶です。中国・雲南省南部の思茅にある標高1800m付近にある茶園で2015年3月25日に摘み取られました。

果実のような甘い香りと深みのある優しいミネラル感、旨味がバランスよく、柔らかく優しい甘味が感じられます。飲み終えた後の余韻も長く、体の中から甘さが戻ってきます。

他の地域にはない独特の美味しさを持つ雲南緑茶ですが、今年は蒙頂茶同様、大変に良い仕上がりで、例年になく優しく柔らかい甘いお茶に仕上がりました。年によっては淹れ方にコツが必要なお茶ですが、今年はその仕上がりの良さからも大変淹れやすい優しいお茶になっています。


使いやすく美しい紫砂茶壺が入荷いたしました。

徐国強 小壷
徐国強 小壷

工芸美術師の徐国強による小壷です。

徐国強は技術力が高いことで知られる、人気のある若手の紫砂作家です。確かな技術により、しっかりと締まった土を扱うことのできる作家の1人で、細部まで丁寧に作られており、非常に使いやすいのも特徴です。
私自身も長く愛用している作家の一人です。

茶壺の口が大きく開いているため非常に使いやすく、手になじみやすいバランスのとれた形状とも合わせて黒茶におすすめいたします。

ありがとうございます!完売いたしました。

湯宣武  陶然自得
湯宣武 陶然自得

お茶会などにご参加いただいた方は何度か目にしていただいている国家級工芸美術師である湯宣武の紫砂茶壷です。

今回の陶然自得という茶壺は私が数年前から愛用している茶壺です。近年は全く作らない形の茶壺ですが、岩茶などの青茶を淹れる際に非常に使いやすく、湯宣武さんにお願いして復刻していただきました。

陳年白茶 入荷しました!

先日、新宿のAfter Tasteさんで行われたお茶会でご紹介、人気のあった陳年白茶が入荷しました!

5年寿眉
5年寿眉

2009年の春に作られた白茶の寿眉を5年間熟成させ、固形茶にしています。
強めの発酵が施された白茶で、年月による熟成もあり、柔らかく味わいの深い白茶に仕上がっています。

近年、白茶は時間が経過した陳年のお茶の方がより美味しく、味わいが深くなることが知られるようになりました。普洱茶のように元々時間をかけて後熟成を行うという習慣のなかった白茶ですが、ここ最近はそうした年月をかけて後熟成された白茶も見られるようになりました。1年目はお茶、3年目は薬、7年目は宝と例えられる言葉もあるほどです。とはいえ、元々の茶葉の状態が良く、熟成に耐える品質を備えたものではないと年月をかけても味わいがよくなることはありません。

この寿眉は完全に管理された状態で5年間ゆっくりと熟成され、ようやく出荷されたものです。元々上質な茶葉を使っていることに加えて固形茶にする際に行われる蒸す工程がより柔らかい味わいにしています。煎持ちも良く、通常の白茶よりもずっと、じっくりと楽しむことができます。

味わいは甘く、微かな薬香が癖になるようなアクセントを与えています。茶葉の滋味がしっかりと感じられる奥行きの深い味わいです。香りは甘い花香が感じられます。

同じくお茶会でご紹介した2009年 福鼎白茶はご予約で完売となりました。
ありがとうございます。
ご希望の方はお取り寄せも可能です。(中国現地に在庫がある場合のみ・数量限定)
4月10日までにこちらまでお問い合わせください。


当店でも人気の高い作家、湯宣武作の茶壺が入荷ています!

一度お使いいただくと他の作家の茶壺になかなか移れないという声を良くいただくほど、湯宣武さんは本当に素晴らしい茶壺を作る作家です。

湯宣武 古韻
湯宣武 古韻

均整の取れた美しい茶壷です。
湯宣武の作品の中でも珍しく、還元焼の手法を使って作られています。素晴らしい造形と見事な硬い土質、それに加えて還元焼による表面の艶やかな陶肌は他に例を見ない美しさです。基本的な形状ですので使うお茶を選びませんが、岩茶におすすめです。

湯宣武 掇福
湯宣武 掇福

福を拾うという非常に縁起の良い名前を持った茶壺です。
均整のとれたモダンで美しい造形と、見事に硬く締まった艶やかな陶肌が素晴らしく、黒茶や紅茶の茶壺として最適です。

人気の高い蓮蕾(和蓮)も入荷しています。

湯宣武 蓮蕾(和蓮)
湯宣武 蓮蕾(和蓮)

繊細で美しい蓮の蕾のモチーフが美しい茶壺です。
青金と呼ばれる純金に銀を混ぜた、日本でも陶磁器の金継ぎに使用される金属を茶壷の陶肌に1つ1つ埋め込んでいます。

この蓮花のシリーズは彼女の作品の中でも大変人気がありますが、中国国内での価格が高騰してしまっていることもあり、今後、この蓮花の茶壺の入荷は基本的には終了させていただきます。


4月10日から25日までのあいだ、中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。
長期のお休み、大変申し訳ありません。

4月7日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は9日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は4月7日中に入金確認ができたご注文を4月9日までに発送させていただきます。それ以降のご注文は4月26日以降の発送となります。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で3日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

紫砂茶壺 湯宣武作品 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

当店でも人気の高い作家、湯宣武作の茶壺が入荷しました!

一度お使いいただくと他の作家の茶壺になかなか移れないという声を良くいただくほど、湯宣武さんは本当に素晴らしい茶壺を作る作家です。
今回は2種類、各1個ずつのみの入荷となります。

湯宣武 古韻
湯宣武 古韻

均整の取れた美しい茶壷です。
湯宣武の作品の中でも珍しく、還元焼の手法を使って作られています。素晴らしい造形と見事な硬い土質、それに加えて還元焼による表面の艶やかな陶肌は他に例を見ない美しさです。基本的な形状ですので使うお茶を選びませんが、岩茶におすすめです。

湯宣武 掇福
湯宣武 掇福

福を拾うという非常に縁起の良い名前を持った茶壺です。
均整のとれたモダンで美しい造形と、見事に硬く締まった艶やかな陶肌が素晴らしく、黒茶や紅茶の茶壺として最適です。

人気の高い蓮蕾(和蓮)も入荷しています。

湯宣武 蓮蕾(和蓮)
湯宣武 蓮蕾(和蓮)

繊細で美しい蓮の蕾のモチーフが美しい茶壺です。
青金と呼ばれる純金に銀を混ぜた、日本でも陶磁器の金継ぎに使用される金属を茶壷の陶肌に1つ1つ埋め込んでいます。

この蓮花のシリーズは彼女の作品の中でも大変人気がありますが、今後、この蓮花の茶壺の入荷は基本的には終了させていただきます。


4月10日から25日までのあいだ、中国出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。
長期のお休み、大変申し訳ありません。

4月7日22時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は9日までに発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は4月7日中に入金確認ができたご注文を4月9日に発送させていただきます。それ以降のご注文は4月26日以降の発送となります。

また、3月29日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で3日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

鳳凰単叢と紫砂茶壺 入荷しました!

2014年の鳳凰単叢が入荷しました。
ご好評の鴨屎香 冬片や生産量が少なく、ここ数年ご紹介できなかった梔蘭香なども入荷しています!

鳳凰単叢 鴨屎香 冬片
鳳凰単叢 鴨屎香 冬片

鴨屎香を直訳すると「鴨の糞の香り」という意味ですが、あまりにもこの品種の茶樹から作られたお茶が香り高く美味しいため、その木を盗まれないように「鴨屎香」と名づけたことに由来しています。その名の通り、数年前までは一部で栽培されていたのみでしたが、現在は標高の低い場所にある茶園でも大量に栽培されるようになりました。

この鴨屎香はその茶園栽培のものではなく、標高1000m付近にある、樹齢80年ほどの1本の茶樹から11月中旬に摘み取られた冬茶です。

清らかな甘い花の香りと微かな乳香が感じられるお茶です。一般的な鳳凰単叢に見られる苦みが殆ど無く、すっきりとした上品な甘さと茶園栽培のものには無い繊細なミネラル感が感じられます。

鴨屎香はとても美味しい鳳凰単叢の1つですが、その中でも老茶樹の単叢ならではの味わいが楽しめるお茶です。

鳳凰単叢 玉蘭香
鳳凰単叢 玉蘭香

玉蘭とは中国語で白木蓮を意味します。その名の通り白木蓮のような品のある上質な香りを持つ鳳凰単叢です。

かつて、鳳凰単叢は三無主義と呼ばれる、茶樹に「肥料を与えない・選定を行わない・農薬を与えない」方法で栽培されてきました。しかしながら近年流通している殆どの鳳凰単叢が作られる茶園栽培では、この三無主義はまず行われていません。生産量が劣る三無主義は今や一部を除いて殆ど行われていないのが現状です。
この玉蘭香は樹齢はまだ若い茶樹ですが、この三無主義で栽培された茶樹から作られました。そのため、ミネラル感のしっかりした味わいが楽しめます。

鳳凰単叢 梔蘭香
鳳凰単叢 梔蘭香

その名の通りクチナシのような品のある上質な香りを持つ鳳凰単叢です。玉蘭香と同じく、三無主義で栽培された茶樹から作られています。

香りは非常に綺麗な梔子の花の香りとバターのような乳香があります。深みのある甘味と鳳凰単叢らしい抜けの良い苦味、しっかりとしたミネラル感が複雑、かつバランスよく楽しめます。

数年前にご紹介したことのある鳳凰単叢ですが、大変ご好評をいただいたにも関わらず、生産量が安定しないため、ここ数年入荷できずにいました。


今回はいつもの湯宣武の作品以外にも若手作家の作品のご紹介です。
非常に土質に拘る作家に限定しています。私自身も長く使っている作家さんたちですが、とても使いやすい上質な茶壺です。

湯宣武 蓮蕾(和蓮)
湯宣武 蓮蕾(和蓮)

お茶会などにご参加いただいた方は何度か目にしていただいている、国家級工芸美術師である湯宣武の紫砂茶壷が入荷しました。

湯宣武は非常に技術力の高い人気のある女性紫砂作家です。夫である范澤鋒は紫砂茶壷の大家で、彼の作品は既に日本円にして数十万~数百万円という値がついています。

現在は紫砂泥の採掘井が政府によって閉鎖されています。そのため、紫砂茶壷の原料である紫砂泥の価格が高騰し、本来は茶器に使用されるべきではないような土も使用して作られることが多々あります。安価な紫砂茶壷はそのような原料を使用している可能性が高いだけでなく、土質が柔らかいため、相当な時間をかけても美味しくお茶を入れることができるまでには育ちません。
湯宣武は夫の范澤鋒と共に紫砂泥を既に確保しているため、非常に上質な紫砂泥を使用して作品を作っています。また、その技術力の高さから硬い土質のままで作り上げることができるため、とても硬度の高い茶壷になっています。彼女の茶壷は数回の使用で茶壷に香りや味わいが取られてしまうことなく、美味しくお茶を淹れることができます。

蓮蕾のモチーフをあしらった美しい茶壷です。

徐国強 小周盤
徐国強 小周盤

工芸美術師の徐国強による小周盤です。

近年、作家物の紫砂茶壺は200ml前後の大きさのものが多く、日本人が好む小壺が作られることが少なくなってきています。この徐国強の小周盤は100mlという使いやすい大きさであるだけでなく、均整の取れた美しい形の茶壺に仕上がっています。

徐国強は技術力が高いことで知られる、人気のある若手の紫砂作家です。確かな技術により、しっかりと締まった土を扱うことのできる作家の1人で、この作品に使用されている紫砂泥も安心してお使いいただける品質のものです。細部まで丁寧に作られており、非常に使いやすいのも特徴です。

顧新軍 宛玉壺
顧新軍 宛玉壺

工芸美術員の顧新軍による宛玉壺です。

顧新軍は土質に拘ることで知られる、人気のある若手の紫砂作家です。
その拘りは非常に強く、石英、雲母、赤鉄鉱の含有量が多い、非常に良質な土が採れる井戸で知られ、現在は閉鎖されてしまった江蘇宜興丁山黄龍山脈4号井の土を多く保有しています。
この作品もその4号井の土を使用して作られており、他の作品には見られない、手が吸い付くような作品に仕上がっています。また、非常に使いやすい均整の取れた造形です。

ありがとうございます。完売いたしました。

王育春 石瓢
王育春 石瓢

工芸美術員の王育春による石瓢です。

王育春は工芸美術大師の倪順生氏に師事している、非常に技術が高いことで知られる若手紫砂作家です。努力家でもあり、日々、土質から焼成まで研究を続けています。そんな彼の作品にはファンも多く、収集家も多く存在するほどです。

この石瓢壺もシンプルながら洗練された造形で、品格も感じさせる仕上がりです。基本の形とも言える石瓢ですが、それだけに造形の狂いが目立つ形でもあります。この石瓢は全体の均整はもちろん、細部に至るまで非常に美しく細やかに作られています。

また、特筆すべきはその土質です。
段泥の茶壺の多くは納得できるような硬度を持っているものが少ないのですが、この石瓢壺の土質の良さは他に類を見ないほど素晴らしいものがあります。上質な紫砂が採れることで知られる黄龍山本山から採れる、現在では貴重とも言える原鉱段泥を使用して作られています。段泥の茶壺でここまで完成度の高い茶壺は滅多にありません。


2月28日から3月2日まで発送業務をお休みさせていただきます。

2月26日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文、銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は同じく2月26日中18時までに入金確認ができたご注文を2月28日までに発送いたします。それ以降のご注文は3月3日以降の発送となります。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

黒茶 入荷しました!

六堡茶 2009年
六堡茶 2009年

お茶会でも初めて飲んだという方が多かった六堡茶ですが、この六堡茶は2009年というビンテージを経た上に非常に癖が無く、美味しく仕上がっています。お茶会でも販売を希望された方が多かったお茶でした。

六堡茶は広西チワン族自治区梧州市蒼梧県六堡鎮で作られる黒茶で、名前の由来はその地名からきています。一芯二~三葉で摘み取られて渥堆工程を経て作られる熟茶になります。六堡茶には固形茶もありますが、この茶葉は散茶になりますが、発酵の関係上、若干固形になっている部分もございます。

日本ではまだあまり見かけることのない六堡茶ですが、なかでもこの六堡茶は2009年に作られてから広東省にある茶商の茶倉でゆっくりと熟成された上質なものです。年月を経た六堡茶で、ここまで癖がなく美味しく楽しめるというものも、なかなか出会えません。

班盆 早春茶 2014
班盆 早春茶 2014

2013年に入荷以来、大変人気の高かった班盆 早春茶が入荷しました。
今回の入荷は2014年に作られたものです。

2014年はプーアル茶バブルとも言える価格の高騰があり、入荷を見送っていましたが、昨年末近くになって価格が安定し、現地の老師や友人たちの協力もあり、入荷することができました。

このお茶を待っていたという方も多かったのではないでしょうか?たくさんのお問い合わせをいただいておりましたが、入荷実現が遅くなってしまい、本当にお待たせしてしまいました。

薄い金色の透明度が高いお茶は蜜のような、甘い樹液を連想するような香りとミネラル感のある深みのある甘さが心地よい美味しさです。柔らかく、出来たばかりのプーアル生茶とは思えないような優しさは、班盆ならではの味わいです。

易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧
易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧

沱茶で日本でもよく知られる下関茶廠が2009年に作ったプーアル生茶です。

下関茶廠は上質な茶葉が採れることで有名な易武山の中でも、選りすぐった特別な場所から摘み取られた茶葉を使い、非常に技術が高いことで有名なプーアル茶の作り手、葉炳懷氏の監修によるプーアル生餅茶のシリーズを1999年から開始しています。その生産開始10年を記念し、数量を限定して作られたのが、この易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧になります。通常、このシリーズは葉炳懷氏の監修によるものとはいえ、自ら製茶に携わることはありませんが、これは氏が自ら製茶を行っています。

花香と微かな樟香が素晴らしく、ミネラル感と甘味のバランスの良い味わいです。茶樹の力が伝わってくるような力強さもあり、優しく柔らかくもあり、非常に多面性を持った魅力的なお茶です。

先日のお茶会でもたいへんご好評をいただいたお茶です。

J03.1
ガラス 公道杯 茶海

品切れでご迷惑をおかけしていたガラスの公道杯・茶海が再入荷しました。
適度な薄さと無骨ではない、シンプルな形でご好評をいただいています。
透明ですので茶水の色や透明感が確認しやすくなっています。

I03.1
青花 茶こし

美しい青花が描かれた人気の茶こしが再入荷しました。

1つ1つ丁寧に手書きで描かれています。
また、茶こし部分のネットが細かく、細かい白毫も取り去ることができます。
一般的な金属の茶こしよりも細かい網目のため、口当たりが柔らかく、金属を使用していないために錆などの心配もありません。


2月6日から2月9日まで発送業務をお休みさせていただきます。

2月4日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文、銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、同じく2月4日中18時までに入金確認ができたご注文を2月5日までに発送いたします。それ以降のご注文は2月10日以降の発送となります。

ご注文状況によっては上記締め切り日時前に発送を締め切らせていただく場合や発送までお時間をいただく場合もございます。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

岩茶 慧苑肉桂 入荷しました!& 老茶頭・蔵茶 再入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

岩茶 慧苑肉桂
岩茶 慧苑肉桂

昨年も大変ご好評をいただいた岩茶 慧苑肉桂が入荷しました。
とてもパワーのある岩茶ですので、他の岩茶よりも熟成に時間がかかりました。

慧苑肉桂という名前ですが、一般的には武夷肉桂と呼ばれる岩茶です。ただし、慧苑坑という特別な場所で摘み取られた茶葉から作られているため「慧苑肉桂」と呼ばれています。

慧苑坑という場所は正岩茶区の中心となる特別な地域です。その場所で育った武夷岩茶は特別な香気と味わいを持っています。正岩茶ならではの味わい、岩韻が素晴らしいこのお茶は、むせ返るような見事な花果香と質の良い岩茶特有の蜜蝋のような深み、ミネラル感、甘味がとても上品なバランスで同居しています。

岩茶本来の美味しさを知るのに最適な、最高のお手本のような武夷肉桂です。

大益 老茶頭 2012年
大益 老茶頭 2012年

プーアル茶の中では一番人気の大益 老茶頭 2011年が再入荷しました。
長く品切れていて大変ご迷惑をおかけしました。

茶頭というのはプーアル熟茶を製造するのに必要な麹菌などによる後発酵で発生する、いわゆる半端モノです。渥堆工程では積み上げた茶葉に水をかけ、温度と湿度を上げた状態で後発酵を行います。その発酵過程で茶葉同士が固まりになってきます。それを人間が鍬のような道具でほぐしていきますが、そこで発生する、特に熟成が進んだために、ほぐしきれなかった塊を茶頭といいます。
しっかり熟成が進んでいる良質の茶葉が多く、お値打ち品です。
モウ海茶廠は熟茶の技術には定評があり、この茶頭も非常に評判が高く人気があります。
元の茶葉はどのプーアル熟茶を作ったのか分かりませんが、もしかしたら、とても高級なプーアル熟茶の茶頭かもしれません。

蔵茶 金尖 雅細
蔵茶 金尖 雅細
蔵茶 金尖 雅細(バラ)

人気のチベット茶、蔵茶の中でも味わい、香りともにダントツで美味しい、蔵茶 金尖 雅細が再入荷しました!

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ消費される「辺茶」の1つであり、その名の通り、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。

この蔵茶は香り高く、甘い花の香りを楽しむことができます。
さっぱりした癖のない回甘の感じられる上品な味わいです。

徐飛 合歓
徐飛 合歓

国家級工芸美術師の徐飛による合歓が再入荷しました。

既に作家本人はこの作品の制作を終了していますので、この入荷が最後となります。今回は紫砂茶壺コレクターでもあり、当店の現地窓口をしてくれている親友のコレクションから譲っていただいたものになります。(未使用)

非常に美しい造形をした紫砂茶壺です。歪みのないフォルムと細やかで繊細な装飾のバランスが見事なとても美しい作品になっています。このような細やかな装飾を施しているにも関わらず、土質の硬さも特筆すべきほど硬く上質な紫砂泥が使用されています。
このような硬度の高い紫砂泥を使い、細やかな装飾を施した繊細な茶壺を作ることの出来る作家はなかなか見つかりません。

徐飛は非常に技術力が高く、人気のある青年紫砂作家です。
良質な紫砂泥を所有する、湯宣武といった技術が高いことで知られる工房、龍徳堂に所属し、中でもトップクラスの技術の高さを誇る作家です。


2月6日から2月9日まで発送業務をお休みさせていただきます。

2月4日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文、銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、同じく2月4日中18時までに入金確認ができたご注文を2月5日までに発送いたします。それ以降のご注文は2月10日以降の発送となります。

ご注文状況によっては上記締め切り日時前に発送を締め切らせていただく場合や発送までお時間をいただく場合もございます。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

川根熟成茶・渓頭高山紅茶入荷しました!

手摘み川根茶 2014年熟成茶
手摘み川根茶 2014年熟成茶

春に大変ご好評をいただいている鈴茶堂唯一の日本茶、手摘み川根茶の熟成茶が今年も入荷しました。

春の新茶の時期ももちろん美味しいのですが、実は一番美味しくなるのは、適切に管理されて夏を越した秋以降のお茶です。新茶時期のように香りは望めませんが、新茶特有の強さが抜け、柔らかく深みのある甘味の増した、この上なく美味しい日本茶になりました。

新茶の状態で完売してしまう、この茶農家さんの日本茶を贅沢にも熟成茶に仕上げています。
今年は熟成方法を改良し、氷温でじっくりと熟成させています。

年末年始のお茶としてもおすすめです。

柴窯 冬梅傲雪杯
柴窯 冬梅傲雪杯

普段使いにできる粉彩の茶杯が入荷しました。

綺麗な梅と鳥の図柄は「冬梅傲雪」と呼ばれる書画の題材に良く使われる縁起の良いものです。高さのある茶杯はお茶の香りを際立たせてくれますので、青茶などの香りの良いお茶に最適です。

以前までのデザインと茶杯の形状が変わっております。
より丸い可愛らしい形状になり、保温性を重視して中空になっています。
そのため、茶杯自体の保温性が高く、聞香杯のようにお茶の香りを綺麗に引き立たせてくれる効果もあります。

溪頭高山紅茶
溪頭高山紅茶

台湾南投県鹿谷郷渓頭地区の中でも標高1200m前後の茶畑から作られた溪頭高山紅茶です。通常は高山烏龍茶にする茶葉を使って作られた紅茶です。
今年も入荷いたしました。

リンゴを連想するような果香と香ばしさが合わさった素晴らしい香りです。
深みのある甘味とその後ろに複雑な旨みと清涼感があります。

ここ数年の紅茶ブームの影響で台湾の高山茶を作る地域でも紅茶を作るケースが徐々に増えてきました。とはいえ、本来の紅茶ほどの醗酵度まで言っているものは少なく、高醗酵烏龍茶といったものも多くあります。このお茶は紅茶レベルまでしっかりと醗酵度を高めています。研究熱心なこの作り手さんらしい紅茶です。

岩茶・ミニチュア紫砂茶壺・茶玩・青花茶杯 入荷しました!

先日のお茶会でもご紹介させていただいた武夷岩茶の第2弾が入荷いたしました。

岩茶 青獅子岩 奇蘭
岩茶 青獅子岩 奇蘭

青獅子岩という非常に良い茶区でありながら、メインの場所から少し外れた場所で栽培されているために、価格を抑えて入手できました。とはいえ、他の地域の単に正岩地域だからという岩茶とは味わいも香りも全然違います。

香りは清らかな花香と火の香りです。この品格のある花香は一般的な奇蘭とは全く異なります。味わいも爽やかな甘さがしっかり感じられます。それでいて蜜蝋のような茶樹の滋味が根底にあり、清らかであるものの、凄みを感じるような複雑な味わいが楽しめます。軽めの清香に仕上げていますが、本来、この茶葉が持っているパワーを十分に感じていただけます。

岩茶 水簾洞 花香水仙
岩茶 水簾洞 花香水仙

水仙は岩茶の中でも多く生産されている品種です。岩茶の基本品種と言えます。茶業や茶商の中にはその年の水仙の出来を見て、その年の品質を計る人も少なくありません。

一口に水仙と言っても品質の差が大きく、同じ正岩地区で作られた水仙でも特別に美味しく、香り高いものもあれば、その逆もたくさん流通しています。この水仙は正岩地区の中でも上質な岩茶が作られることで知られる水簾洞茶区で作られています。水簾洞茶区で作られた水仙の中でも、この水仙はその香りの素晴らしさから花香水仙と命名されたほどに素晴らしい香りと味わいが楽しめる岩茶に仕上がりました。

紫砂で作られたミニチュア茶壷が入荷しました!

一般的な観光お土産品のようなミニチュア茶壷とは違い、1つ1つ職人が手作りで作った紫砂茶壷です。非常に小さく、精巧に作られ、内部は普通の紫砂茶壷と同様です。また、実用の茶壷に使えるほどに良い土を使っているのも特徴的です。非常に土質が硬く、高い金属音のする上質な土を使って作られています。

昔はこうした遊び心のある紫砂茶壷が作られていましたが、近年は滅多に見かけなくなりました。今後は更にこうした作品が作られることはなくなっていくものと思います。今回、宜興へ出張へ行った際に運よく見つけることができました。

B04.20
すべて1点ものです。

ミニチュア紫砂茶壷-1
ミニチュア紫砂茶壷-2
ミニチュア紫砂茶壷-3
ミニチュア紫砂茶壷-4
ミニチュア紫砂茶壷-5
ミニチュア紫砂茶壷-6

コレクターアイテムとして、茶玩としてお楽しみいただけます。

手描き青花 茶杯
手描き青花 茶杯

手描きの青花(染付)の茶杯が入荷しました。

美しい蓮の花が描かれています。1つ1つ手描きで描かれています。
基本の茶杯の形ですので、使うお茶の種類を問わずお使いいただけます。

紫砂茶玩 蛙と蓮
紫砂茶玩 蛙と蓮
紫砂茶玩 蛙と蓮

手作りの紫砂茶玩です。

茶玩は茶籠とも呼ばれる、主に中国茶で使用する茶盤の上におくマスコットのような置物です。その形は伝説の神獣や縁起物など様々です。大きさも小さなものから、中には「置物」と呼べるほど大きなものまで、芸術作品となっているものまであります。実際、茶玩コレクターも少なくありません。

丁寧に作られた蛙と蓮の茶玩です。

武夷岩茶 紫砂壷 入荷しました!

先日のお茶会でもご紹介させていただいた武夷岩茶が入荷いたしました。

日本の方には、岩茶に限らず、今年できたばかりのお茶が人気ですが、本来、岩茶のようなお茶は作られてから数年後熟成させて初めて完成するお茶が多いものです。全てがそうとは限りませんが、良いお茶であるほど、茶葉の持つパワーが強く、そういった傾向が強いように感じています。

今回はあえて今年のお茶にこだわらず、自信を持って今からが美味しいという岩茶をご紹介することにしました。

流香涧(流香澗) 雀舌 2012年
流香澗 雀舌 2012年

大紅袍母樹の1つに起源する岩茶です。
雀舌は岩茶の中でも香り高く、味わい深い品種として知られていますが、この雀舌は特に力をしっかりと秘めた岩茶に仕上がっています。これがお茶ですか?と驚かれる方もいらっしゃるほどです。

岩茶 牛欄抗肉桂 2012年
岩茶 牛欄抗肉桂 2012年

肉桂のなかでも最高峰とされるのが、この牛欄抗で作られる肉桂です。その味わいや香りは説明が必要ないほど、素晴らしいものがあります。今回は少量ですが、ご紹介させていただくことにしました。

青獅子岩 金牡丹
青獅子岩 金牡丹

今年も青獅子岩の金牡丹を入荷しました。
現地でも殆ど作られることが無く、流通が非常に少ない希少なお茶ですが、やはりこの品の良さ、美味しさが素晴らしいと思います。今年も美味しく仕上がっています。

湯宣武 香凝
湯宣武 香凝

人気の湯宣武による香凝です。
この茶壺は彼女が産休に入る前に作り上げた新作茶壺になります。

彼女の場合、紫砂茶壺の設計には1か月以上かかります。この茶壺は設計が完了して、制作に入ろうかという時期に、産休とあたってしまったため、宜興でも殆ど流通のない数少ない茶壺です。
紅茶やプーアル生茶に最適な形状です。

王雲雲 景船石瓢
王雲雲 景船石瓢

国家級助理工芸美術師の王雲雲による景船石瓢です。
彼女も青花を茶壷に描いた作品を得意とする作家で、女性らしい繊細な青花を描いた作品を多く作り出しています。

こういった青花の茶壺は使用していくうちに自然と深みを増した陶肌へ変化していきます。この青花は現在の美しさだけでなく、深みを増した陶肌になっていくにつれ、その美しさを増していきます。
とても美しい青花の茶壺です。
少し容量に余裕があるため、紅茶やプーアル茶などに向いています。