新入荷情報」カテゴリーアーカイブ

2023 九曲紅梅 入荷しました! / web会員先行販売 鳳凰単叢白茶

夏だけでなく年間を通してリピートの多い鳳凰単叢の白茶が今年も入荷しました!
鳳凰単叢と言えば広東省北部の烏龍茶、青茶で有名ですが、その鮮葉を使って作られた白茶です。

野生高山鳳凰単叢 白茶 2022
野生高山鳳凰単叢 白茶 2022

産地の中でも高山地区で育った野生茶樹から作られた茶農家さんの自家用の白茶を入手させていただいています。
毎年大変ご好評をいただいたいておりますため、茶農家さんのご好意で当店の分も製茶してくださいました。

しっかりと発酵しているタイプの白茶です。
鳳凰単叢の香りの良さ、特有の清涼感が心地よく、爽やかな紅茶のようなニュアンスもあり、とても素敵な白茶です。味わいも甘く、旨味が深く、鳳凰単叢ならではの味わいが楽しめます。珍しいというだけでなく、素晴らしく美味しい白茶に仕上がっています。

8/31(木)24:00まではwebショップ会員様限定の先行販売として、前年と同じ価格でご提供させていただきます。
webショップへログインした後にお求めください。
9/1(金)以降は、ご提供価格を変更して一般販売とさせていただきます。


九曲紅梅が今年も入荷しました!

この紅茶は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ湖埠へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、その名にある九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものと言われます。

この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鳩坑小葉種ですが、実際には様々な品種が使われています。
龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶はその伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。

伝統 九曲紅梅 2023
伝統 九曲紅梅 2023

大湖山で栽培された伝統的な品種と製法を守って作られています。
とても技術の高い現地では非常に有名な茶師が全て手作業で、機械を使わずに作ったとても上質な九曲紅梅です。

今が飲み頃の九曲紅梅は2022年のお茶です。
味わい、香りの深み、奥行きはこちらがおすすめです。
伝統 九曲紅梅 2022

2023年の玖瑰(メイクイ) 九曲紅梅はありません。
春の天候不順により、品質のよい無農薬で栽培された玖瑰の量が十分確保できず、2023年は製茶することができませんでした。
フレッシュな香りではありませんが、より深み、奥行きのある香り、味わいに育っています。
毎年お求めいただいているお客さまの中には、1年以上落ち着かせてから、お楽しみになる方も多いです。
無農薬 玖瑰(メイクイ) 九曲紅梅 2022


暑い季節の蔵茶がおすすめです!

蔵茶 康磚(布袋)
蔵茶 康磚(布袋)

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ消費される辺茶であり、その名の通り、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。

甘い香りで味は非常に柔らかくて甘く、飲みやすく、癖がありません。
香ばしさもあり、香り高く、品のある甘さが感じられます。

気温の低い時期はもちろんですが、暑い時期にもおすすめです。
ヤカンなどで煮出した蔵茶を冷水筒で冷やして味わっていただくと、癖もなく、甘く美味しく、優しいお茶になります。(5gで1リットル)
また蔵茶は冷やしてお楽しみいただいても体を冷やしすぎることなく胃腸に優しいのが特徴です。胃腸をはじめ、体に疲れがでるこの時期こそ
おすすめのお茶です。
水出しのお茶などは体に疲れが溜まっていたりすると胃に負担がかかることも少なくありません。
店主は過去に急性胃腸炎になった際、当然、お茶はもちろん、白湯も受け付けないほど胃腸が弱っていたのですが、この蔵茶だけは大丈夫でした。それほど胃腸、体に優しいお茶です。また酷い二日酔いなどのときにも蔵茶がおすすめです!回復が早くなるようです。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

9月15日から10月2日の間、出張のため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

9月12日15:00までのクレジットカード、PayPay、代金引換でのご注文は、9月14日中までに発送させていただきます。
銀行振込およびゆうちょ銀行振込でのご注文の場合は9月12日15:00までに当店にてご入金の確認がとれた場合は、9月14日中までに発送させていただきます。
(配達希望日の指定のある場合を除きます。)
それ以降のご注文は10月3日以降の発送となります。

発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、今回は通信状況が不安定な場所への訪問を予定しておりますこともあり、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信にいつもより、少しお時間をいただく場合がございます。

大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2023年 碧潭飄雪 祁眉 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

日常のお茶としても人気の高いジャスミン茶、碧潭飄雪が入荷しました!
長く品切れでリピートされているお客さまにはご不便をおかけしました。

無農薬 碧潭飄雪 2023
無農薬 碧潭飄雪 2023

現在流通するジャスミン茶には完全無農薬のものはまず存在しません。
というのも、茶葉よりも香りの強いジャスミンの花を栽培する場合に花が虫を引き寄せてしまうため、無農薬で栽培することが非常に難しく、茶葉は無農薬でもジャスミンは農薬を使用せざるを得ないという事情があります。

この碧潭飄雪はそのジャスミンの花においても無農薬にこだわっています。

この碧潭飄雪に使われるジャスミンの花は、木にネットをかけて栽培し、それらの木から摘み取られたジャスミンを使って作られています。非常に手間のかかる栽培方法のため、多くの量を作ることはできません。もともとは自家用として作られていたものですが、特別に当店用にも栽培していただいています。

茶葉は四川省蒙山の標高1000m以上という高山地帯で栽培された蒙頂甘露を使用しています。こちらも無農薬で栽培されています。

当店の碧潭飄雪の特徴は無農薬というだけではありません。
ジャスミン茶を作るためには生の花から花の香りを茶葉に移しますが、その際にどうしても花のもつ水分が茶葉に吸収されてしまいます。そのため、いちど花の香りを移した茶葉は加熱して乾燥させます。これを何日も何度も繰り返すのですが、段々と茶葉も焼けてしまいます。
多くのジャスミン茶に焼けたような味が残るのはそのためです。
この碧潭飄雪にはその独特の味がありません。
非常にフレッシュで甘く爽やかな香りと味を持っています。

ジャスミン茶はどれも同じと思っている方も多いと思いますが、そういった方にぜひお勧めしたい、とても美味しいジャスミン茶です。
夏に冷たくしてお楽しみいただいているお客さまも多いお茶です。


人気の祁眉(祁門紅茶)が今年も入荷しました!

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と
例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。
本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、焙煎香のない祁門を作るのは難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。しかし、そのような祁門を作ることができる製茶場が非常に少ないのも事実です。

2023年の3月下旬に祁門本来の在来品種のみを使って丁寧に製茶された祁門です。
祁門の中でも最高級のものに名づけられる祁眉は、祁門の中でも仙寓山の海抜1000m付近にある茶畑から作られます。その中でもこの祁眉は樹齢80年近くと思われる、何世代も大切に育て続けてきた古樹から作られています。
日本では祁門の中でも紅香螺が上質なものとして知られつつありますが、祁眉はさらにその上の品質のものです。紅香螺は田螺の形状、丸まった形状をしていますが、これはある程度茶葉が成長して大きくならないと、その形状にすることができません。茶葉が小さい、最上級の茶葉から作られるものが祁眉となります。また、紅香螺は近年になって作られるようになったものですが、祁眉は昔からのまま、伝統的な製法によるものとなります。

祁眉(祁門紅茶) 2023
祁眉(祁門紅茶) 2023

祁門は1年が経過して本来の祁門香が楽しめると言われる紅茶でもあります。
また、味わいも深く美味しく変化していきます。お手元に長く置いていただき、その変化を楽しむのもおすすめです。
果花香が素晴らしく、現在でも大変美味しい祁門ですがその先の変化もとても楽しみな品質の高さです。

今が飲み頃の祁門は2022年のお茶です。
味わい、香りの深み、奥行きはこちらがおすすめです。

祁眉(祁門紅茶) 2022


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

8月12日から8月18日の間、出張のため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

8月9日15:00までのクレジットカード、PayPay、代金引換でのご注文は8月11日中までに発送させていただきます。
銀行振込およびゆうちょ銀行振込でのご注文の場合は8月9日15:00までに、当店にてご入金の確認がとれた場合は8月11日中までにさせていただきます。(配達希望日の指定のある場合を除きます。)
それ以降のご注文は8月19日以降の発送となります。

発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信にいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2023年 易武 銅箐河 ご予約開始します!

今年の春に中国国内の友人茶商と当店現地スタッフが現地に赴き、共同で作ったプーアル生茶です。
7月26日24:00まで特別価格でのご予約をお受けいたします。

2023年 易武 銅箐河
2023年 易武 銅箐河

雲南省の有名な普洱茶の産地の1つに易武があります。
一口に易武といっても、その地域はかなり広く、その中でいくつもの村や地名によって分かれています。
銅箐河(同慶河とも呼ばれます)はその易武の中でも訪れるだけでも大変な地域で、その分手つかずの自然が残っている地域です。

通常、できたばかりの普洱生茶は美味しく楽しめないことが多いのですが、今回ご紹介する銅箐河は、まだ十分に落ち着いてはいないものの、今ならではの美味しさもお楽しみいただけると思い、ご紹介させていただきます。

現時点でも見事な花蜜香が感じられます。非常に清らかで高く、今後が楽しみな香りです。
味わいは銅箐河らしい粘性、野生味というにふさわしい強いミネラル感がしっかりと感じられます。さらりとした甘みに加えて、銅箐河特有の苦味が甘みに転化し、複雑な甘みと滋味を感じさせます。(この銅箐河特有の苦味は、日本語で言う「苦い」ではなく、ミネラル感の塊のような味わいです。)飲み終えたあとの余韻がとても長いのも銅箐河の特徴です。

普洱茶は時間の経過と共に表情を変えます。
特に3年を経過した上質なプーアル茶は深みを増し、お茶とは思えないほどに美味しく変化していきます。香りもより増してくるのも、上質な普洱茶の特徴です。
1年後、3年後、5年後、10年後が楽しみな銅箐河です。
フレッシュな味わいと共に、時間の経過による変化もお楽しみいただければと思います。

特別価格での、ご予約商品となります。
ご予約期間終了後、入荷後は通常販売させていただきますが、価格が変わります。

お申し込みは7月26日24:00まで、発送は8月上旬を予定しております。

産出量が多いお茶ではないため、数量限定となります。
入荷予定数を超えたお申し込みがある場合は受付の早期終了をさせていただきます。
また、その場合の通常販売はございません。

本商品と一緒にご注文いただきましたお品物は、商品入荷後に同梱での発送となります。
別口での発送をご希望の場合は、ご注文を分けていただけますよう、お願いいたします。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

8月12日から8月18日の間、出張のため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

8月9日15:00までのクレジットカード、PayPay、代金引換でのご注文は8月11日中までに発送させていただきます。
銀行振込およびゆうちょ銀行振込でのご注文の場合は8月9日15:00までに当店にてご入金の確認がとれた場合は、8月11日中までにさせていただきます。
(配達希望日の指定のある場合を除きます。)
それ以降のご注文は8月19日以降の発送となります。

発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信にいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

蘭香甘露 四川高山紅茶 野生 正山小種 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

毎年、大変ご好評をいただいております蘭香甘露が入荷しました!
珍しい君子蘭の香りを移した花茶です。

蘭香甘露 2023
蘭香甘露 2023

中国・四川省の有名な名茶、蒙頂甘露の茶葉に丁寧に君子蘭の香りを移した上質な花茶です。
一般的に花の香りを移す花茶に使われるのはジャスミンの花(茉莉花)ですが、この蘭香甘露は君子蘭を使用して香りを移しています。清らかで品格のある蘭香と蒙頂甘露の優しく深い味わいが素晴らしいお茶です。

君子蘭の香りを移した花茶は非常に珍しいものです。
一般的なジャスミンなどよりも君子蘭の場合は香りを移す工程が難しく、茶師の技術が問われます。この蘭香甘露を作り出した茶師は店主が知る限り最も高い技術を持っています。
花茶は生の花から花の香りを茶葉に移しますが、その際にどうしても花のもつ水分が茶葉に吸収されてしまいます。そのため、1晩花の香りを移した茶葉は加熱して乾燥させます。これを何日も何度も繰り返すのですが、段々と茶葉も焼けてしまいます。多くのジャスミン茶をはじめとした花茶に焼けたような味が残るのはそのためです。
この蘭香甘露にはその独特の味がありません。非常にフレッシュで甘く爽やかな香りと味を持っています。

アイスティーとして冷たくしていただいても、とても美味しく楽しめます。


鈴茶堂定番とも言える紅茶、四川高山花香紅茶が入荷いたしました!
毎日の紅茶としてご愛飲いただいている方も多い紅茶です。
売り切れでご不便をおかけしておりました。

四川高山花香紅茶 2023
四川高山花香紅茶 2023

四川省で作られる紅茶は川紅と呼ばれ、古くから作られていた伝統的なお茶の1つです。しかしながら中国国内では殆ど見かけない希少な紅茶で、昨今の紅茶ブームで生産量も増えてきたものの、一般にはまだまだ見かけることの少ない紅茶です。
また四川は他の茶産地に比べても小規模な作り手が多いせいか、製品の質が安定しないという特徴もあります。良い作り手を見つけることが難しい地域でもあります。

この紅茶を作る茶師はとても研究熱心で製茶機械から自作、改良を続けていたり、農閑期には大学で製茶について学生に指導を行うような、とても研究熱心で真面目な方です。

美しい黒い艶がある茶葉には金色のゴールデンチップが素晴らしく多く大変に美しい紅茶です。乾燥状態でも驚くほどの甘い花香を感じます。細かな柔らかい新芽のみを使用した大変に品質の良い紅茶です。花香と名前が付いていますが着香した花茶ではありません。茶葉本来の香りを引き出した大変上質な紅茶です。


最高品質の紅茶として有名な金駿眉を最初に作り出した1人という、とても技術の高い作り手によって作られた無焙煎の正山小種です。
毎年楽しみにお待ちいただいているお客さまも多いお茶です。
売り切れでご不便をおかけしておりました。

無焙煎 野生 正山小種 2023
無焙煎 野生 正山小種 2023

作り手さんのご厚意で桐木保護地区内の野生茶樹を使用して作られた、無焙煎の正山小種を昨年と同様に提供していただきました。
野生茶樹を使用した正山小種は大変希少で、このタイプの正山小種が来年以降も入荷できるかどうかは未定です。

見事な花果香が長く続きます。
柔らかさを持った深い甘味と微かな酸味、奥行きのあるミネラル感のバランスがよく、美味しく仕上がっています。煎をすすめていくと、野生茶樹の持つ底力を感じるように旨味が変化していきます。香り、味わいの絶妙なバランスは、茶樹の良さだけでなく、作り手の技術の高さが伝わってくるお茶です。

桐木の野生茶樹から作られ、製茶技術が高く、ここまでの品質の正山小種をこの価格で入手することは、現地でもまずできません。
この作り手の紅茶は中国国内のみならず、欧州の王室御用達に名を連ねるなど、大変レベルの高いお茶のため非常に高価なものです。作り手と長年懇意にさせていただいているため、特別にこの価格でご提供させていただくことができています。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

8月12日から8月18日の間、出張のため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

8月9日15:00までのクレジットカード、PayPay、代金引換でのご注文は8月11日中までに発送させていただきます。
銀行振込およびゆうちょ銀行振込でのご注文の場合は8月9日15:00までに当店にてご入金の確認がとれた場合は、8月11日中までにさせていただきます。
(配達希望日の指定のある場合を除きます。)
それ以降のご注文は8月19日以降の発送となります。

発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信にいつもより少しお時間をいただく場合がございます。

大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

白茶 蔵茶金尖2010年入荷しました!

湿度が高い日が多くなり、白茶が恋しい時期になりました。
福建省の白茶である白牡丹、白毫銀針のご紹介です。

熟成 福鼎 高山白牡丹 2022
熟成 福鼎 高山白牡丹 2022

ここ数年、中国国内での白茶価格の上昇は他のお茶と比べても高騰といっても過言ではありません。2023年も更に上昇しています。
また、年数を経て後熟成した白茶も一般的に年10%ほど価格があがります。
記録的な円安、輸送コスト上昇も合わせて、通常お楽しみいただける価格で納得のいく品質のものは入手が難しく、今年は2022年に高山地区で作られた一級の白牡丹を1年間熟成させて入荷しました。
十分に美味しく、複雑で奥行きのある味わいがお楽しみいただけます。特級茶葉は大変高価になりますが、その価格差を感じさせない、秀逸な一級茶葉です。

熟成 高山 白毫銀針 2022
熟成 高山 白毫銀針 2022

標高1000mを超える高地で栽培された無農薬栽培の福鼎大白茶種から作られています。白毫に包まれた翡翠色の茶葉はふくよかで艶やかです。これは白毫銀針の中でも品質が高いことを表しています。

平地で栽培された白毫銀針と高地で栽培されたそれと比べてみると明らかに味わい、香りが異なります。高山のものの方が明確に味わい、香り、奥深さが違います。山の上の険しい場所にある傾斜が厳しい小さな茶畑で栽培されているため生産量が非常に少なく、茶農家さんでも懇意にしている人にしか譲らない白毫銀針です。

とても上質で希少な白茶です。年月を経て更に美味しさも増してきます。
ぜひ長くお楽しみいただければと思います。

7月9日頃から順次発送となります。


今年も無農薬・無肥料栽培にこだわった雲南白茶が入荷いたしました。
雲南の思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。

雲南白茶 雲白毫 2023
雲南白茶 雲白毫 2023

雲南白茶 月光白 2023
雲南白茶 月光白 2023

雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で3月上旬に摘み取られました。
茶園栽培によるものですが、無農薬・無肥料栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。ビロードのような白毫が非常に美しい茶葉です。
作り手のご好意で、特に品質のよいものを優先して入手させていただきました。最高品質の雲南白茶をご紹介いたします。

7月9日頃から順次発送となります。


蔵茶の上位クラスの金尖 雅細の2010年ビンテージが入荷いたしました!
古い蔵茶のため外箱に痛みがございます。
蔵茶の品質に問題はありませんが、ご了承いただきました上でお求めください。

蔵茶 金尖 雅細 2010年
蔵茶 金尖 雅細 2010年

蔵茶 金尖 雅細は2013年より製造が停止されています。
一時的な停止なのか、恒久的な停止なのかは四川省雅安茶廠の発表がないため不明ではありますが、今回入荷の旧パッケージは今後入荷が難しいものです。

漳平水仙 大益老茶頭 入荷しました! / webショップ会員様限定 冰島古樹白茶 先行予約

今年も漳平水仙(ショウ平水仙) 入荷しました!
中国・福建省の漳平市という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。

中国の茶商さんですら知らない人が殆どという流通の少ない珍しいお茶で、鈴茶堂ではずっと何年もこのお茶を探し、ようやく納得できる品質のお茶を作る茶農家さんと出会い、以後10年以上、日本の方が殆どこのお茶をご存じないという時からご紹介してきました。

昔のままの村で、今も殆ど手作業で1つ1つ丁寧に作られています。
また、無農薬、有機栽培を徹底しており、茶畑の中には養蜂の巣箱がたくさん配置されています。
茶畑で取れるこの蜂蜜も村の大事な収入源となっています。

無農薬 伝統 漳平水仙(ショウ平水仙) 2023年春茶
無農薬 伝統 漳平水仙(ショウ平水仙) 2023年春茶

漳平水仙(ショウ平水仙)には桂花香型と花香型とあります。桂花香型はショウ平の中でも比較的低標高の茶畑で作られたものを、花香型は標高の高い茶畑で作られた上質なものとなります。この漳平水仙(ショウ平水仙)は花香型の中でも最高品質の蘭花香型になります。
標高800m以上の、ショウ平の中では最も高地の茶畑で作られています。また、機械を可能な限り使用しない伝統的な製法で作られています。

また固形にする際の技術も味わいや香りに影響します。
熟練した茶師によるものは、大きすぎず、圧をかけすぎず、最適な大きさ、緊圧をもって成形を行います。産地でもこの成形技術のレベルはまちまちで、大きすぎるものや小さすぎるものなど様々なものが見られます。実際、大きすぎるものなどは味わいが鈍く感じるようになってしまいます。当店では最適な大きさ、味わいが鈍くなるような成形のものは選ばす、最高品質の蘭花香型にこだわって選んでいます。

無農薬 伝統 漳平水仙(ショウ平水仙) 2023年 炭焙煎 春
無農薬 伝統 漳平水仙(ショウ平水仙) 2023年 炭焙煎 春

とても希少な炭焙煎の漳平水仙(ショウ平水仙)です。
この炭焙煎は紙に包んでから行うため、通常の散茶よりもずっと時間も技術も必要となり、今では数件の茶農家でしか行うことができません。

ほっこりとした香ばしい火の香りと、甘い柔らかな花香が感じられます。深みのある旨みと柔らかで心地良い回甘、ミネラル感がとても強く、焙煎を施すことでまた違った茶樹の旨味を強く感じることができます。蘭花香を十分に引き出せるよう中火(中焙煎)に仕上げていただきました。暑い夏にも心地よく感じていただけるような焙煎具合にしております。


人気の高い大益の老茶頭が久しぶりに入荷しました!

大益 老茶頭 2021年
大益 老茶頭 2021年

勐海茶厂(モウ海茶廠)は熟茶の技術には定評があり、この茶頭も非常に評判が高く人気があります。
当店のお客さまにもこの老茶頭を楽しみにお待ちいただいている方も多く、その飲みやすさ、煎持ちの良さから日常のお茶としても人気の高いプーアル茶です。


6月15日(木)24:00までwebショップ会員様限定および数量限定、特別価格にて先行予約をお受けいたします。

冰島といえば大変上質な普洱茶が産出されることで知られる名産地の1つです。
現在、普洱茶で最も高値をつけているのはこの冰島といっても過言ではないほど人気の高い上質なお茶が作られています。この地域は雨が少ないため、他の地域よりも香りが強く、味わいもしっかりとしたお茶になります。

2022年は現地作り手さんにお願いして、この地域で大切に守られてきた、樹齢300年を超えると思われる古樹から晒紅を作っていただきました。
2023年は同じ茶樹から晒日白茶を作っていただきました。

冰島古樹白茶 2023
冰島古樹白茶 2023

6月15日(木)24:00までwebショップ会員様限定および数量限定、特別価格にて先行予約をお受けいたします。
発送は入荷後、6月下旬もしくは7月上旬頃を予定しております。

先行予約期間後または予定数量に達するお申し込みがあった場合は価格を変更して一般販売となります。

本商品と一緒にご注文いただきましたお品物は、商品入荷後に同梱での発送となります。別口での発送をご希望の場合は、ご注文を分けていただけますよう、お願いいたします。


■ 春の試飲会&パーティー ご予約締め切りました ■

2023年6月24日に東京西新宿のBar dilly dallyさんと共同企画として行う、春のお茶試飲会はおかげさまで予定人数に達するご予約をいただき、ご予約受付を終了とさせていただきました。

ありがとうございます。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

6月23日から6月25日の間、イベントのため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、
ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信にいつもより
少しお時間をいただく場合がございます。

大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

祁門安茶 1988年峨眉沱茶 入荷しました! / 龍泉窯在山堂お取り寄せ

祁門安茶 2021
祁門安茶 2021

祁門紅茶と並ぶ安徽省を代表するお茶の1つとして知られる黒茶です。
その歴史は古く、明代までさかのぼります。一時は生産が途絶えていましたが、1980年代頃から復刻しています。竹籠の中で竹の葉に包まれた形状で作られる黒茶です。

mmexport1686123086462

この安茶は祁門での伝統的な品種である祁門櫧葉種を使用して作られています。
この品種は祁門紅茶を作る際の伝統的な品種です。祁門紅茶に通じるような優しく爽やかな甘味がとても美味しい黒茶です。
小葉種から作られる黒茶に見られる微かな薬香とミネラル感とあわせて、さらり、さらりと楽しめる素晴らしい安茶です。
夏の暑い時期でも、冬の寒い時期でも、季節を問わず楽しめる、身体に嬉しい美味しいお茶です。


かつて四川の重慶(現在は四川省ではなく重慶直轄市)には重慶茶廠という沱茶を作る会社がありました。
品質がとても良く、当時は大変な人気を博しました。雲南の下関茶廠よりも評価が高い時代もあったそうですが、時代の流れで下関の味が好まれるようになり、一度その姿を消してしまいます。近年になって重慶茶廠は復活しましたが、現在は下関の雲南大葉種や福鼎大白茶種が使われ、四川省での沱茶作りは行われていません。

1988年峨眉沱茶
1988年峨眉沱茶

この沱茶は1988年に四川省峨眉山で作られました。
以来、北京郊外のプーアル茶を専門に扱う茶商の倉庫にて大切に保管されていたもので、保管状態は大変良い状態です。
35年の年月を経た、かつ、経路がはっきりと分かっている貴重な沱茶です。
このような老茶に出会えることは、今では大変難しくなっています。

1988年峨眉沱茶

峨眉山で作られているため、現在の沱茶のように大葉種を使ったお茶ではありません。
小葉種を使って作られています。


■ メールマガジンご購読者限定 龍泉窯在山堂お取り寄せ ■

メールマガジンご購読者の方を限定して龍泉窯 在山堂の劉傑による、2023年5月の新作のお取り寄せを承ります。

4.窯玉 水盂 越窯瓷

お申し込みは先着順(メール到着順)となります。
また、工房でもご紹介中の作品となりますので、現地在庫がなくなった場合は売り切れとなる場合もございます。

全て全手工・総手作り、型は使用していません。
すべて柴窯(薪窯)の1点物となります。

お申し込みは6月12日24:00までとなります。
詳細は配信済のメールマガジンをご確認ください。

今回は劉傑大師の新作、越窯瓷もいくつかございます。


■ 春の試飲会&パーティーのお知らせ ■

2023年6月24日に東京西新宿のBar dilly dallyさんと共同企画として
春のお茶試飲会を行います。
今回はアフターパーティーとして本場中国料理を
ビュッフェスタイルで楽しむ場も用意しております。

残席僅かとなっておりますため、あと数名様でご予約を締め切りさせていただきます。
また、当日はご予約制とさせていただきます。

詳細はこちらをご確認ください。

予定人数に達するご予約をいただきましたため、ご予約受付を終了させていただきました。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

6月23日から6月25日の間、イベントのため発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みの期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、
ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信にいつもより
少しお時間をいただく場合がございます。

大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

特別再販売 曼松古樹 ご予約開始します!

先日ご紹介した曼松古樹をお求めになられたお客さまより、再販売のご要望を多くいただいております。

本来、曼松の、しかも古樹は産出量が少なく、また大変高価で取引されています。
この曼松は中国国内の姉妹店と共同で製茶していただいたもので、現地スタッフが産地まで赴き、製茶を手伝うなどを行い、価格を抑えています。また、当店での販売価格は中国国内よりも抑えた価格となっており、正直なところ、日本国内での販売は多くは行わない予定でした。

お申し込みは5月24日(水)24:00までとさせていただきます。

またwebショップ会員様限定とさせていただきます。
webショップへログインした後にお求めください。

通関に際しての最低量を超えない場合はご注文をキャンセルとさせていただきます。
その場合はご注文いただきました方へ、その旨をご連絡させていただきます。

入荷は5月末あるいは6月上旬を予定しております。

2022年 曼松古樹
2022年 曼松古樹

雲南省の有名な普洱茶の産地の1つに易武があります。一口に易武といっても、その地域はかなり広く、その中でいくつもの村や地名によって分かれています。
その易武の中でも曼松は別格です。
明から清の時代まで、皇帝への献上茶として認められたのは、易武の中ではこの曼松だけでした。

昨年春に製茶したこの普洱生茶は曼松の村からアクセスできる森の中にある、樹齢7-100年位と思われる茶樹から作られています。曼松の普洱茶は大変評価が高く、また高価で取引されていますが、それには理由があります。

曼松の古茶樹の数はそれほど多くありません。
当然、年間の生産量も少なく40kgを超えるかどうかというところです。現地の茶農家も森の中にある茶樹の場所は家族のみにしか伝えず、代々口伝で伝えるのみです。それほどまでに曼松の古茶樹は貴重です。

普洱生茶の中でも老班章や冰島と並んで最高値で取引されているお茶の1つですが、その生産量の少なさは曼松が一番ではないでしょうか。実際、本物の曼松は市場でそれほど見かけません。

黄山毛峰 霍山黄芽 六安瓜片 休寧松蘿 龍泉窯 入荷しました!

特級 黄山毛峰 入荷しました!

黄山毛峰 2023
黄山毛峰 2023

今年も産地の中でも上質な黄山毛峰が作られることで知られる岡村で無農薬栽培で作られた、とても美味しく、蘭香の素晴らしいお茶をご紹介します。
湯温や茶器などを変えて淹れ方による味わいや香りの違いも、ぜひ楽しんでいただきたいと思い、黄山毛峰の美味しさが分かりやすく、高価すぎずにきちんと楽しめるものとして譲っていただきました。
2023年の春は雨が少なく、決して作りやすい年ではありませんでしたが、雨が少なかった分、例年よりも爽やかな蘭香が高く出ています。また凝縮されているかようなミネラル感、強すぎことなく優しい味わいは、今までよりもバランス良く仕上がっています。


2023年 特級 霍山黄芽
2023年 特級 霍山黄芽

中国を代表する銘茶、中でも希少性の高い黄茶の霍山黄芽です。中国10大銘茶の1つとして知られています。
大変に歴史が古く、唐代の頃からこの地でお茶が作られ、現在の製法が確立されたのは明代、その後の清代では皇帝献上茶として高い評価を受けているお茶です。

名産地の1つとされる金竹坪で有機栽培された茶樹から丁寧に摘み取られた茶葉から作られています。特に金竹坪の霍山黄芽は金竹坪黄芽とも呼ばれ品質が高いことで知られています。

驚くような優しい甘味、複雑なミネラル感が合わさり、身体に沁み入るような優しいお茶に仕上がっています。覚醒するような美味しさの緑茶とも違う、身体にやさしいお茶です。
毎年楽しみにお待ちいただく方が多いお茶の1つでもあります。

最近では残念ながら「霍山黄芽」と名乗りながらもこの悶黄を、ほとんど行わないお茶が増えています。
当店がご紹介するこの霍山黄芽はしっかりと悶黄を行っている本物の黄茶です。


六安瓜片は続く中国十大銘茶の1つとして知られています。
その歴史は古く、唐の時代には廬州六安茶と呼ばれていました。その後、明の時代に六安瓜片と呼ばれるようになり、清の時代には皇帝への献上茶となりました。

一般的に中国緑茶は芽を使用していればいるほど良質とされることが多いのですが、六安瓜片は違います。
六安瓜片は芽を除いた葉のみで作られます。一芯二葉で摘まれた鮮葉から芽を手作業で取り除きます。葉のみで作られるこのお茶が瓜の種に似ている形状のため「瓜片」という名前になったと言われています。

六安瓜片 2023
六安瓜片 2023

爽やかな花香と六安瓜片特有の香ばしさが感じられます。
味わいはしっかりとした甘味、滋味がありますが、決して強いということはなく、すっきりと優しく味わいをお楽しみいただけます。湯温が下がってくると、六安瓜片ならではの爽やかさがより強く感じられます。

すっきりと美味しく、品の良さを感じさせる美味しい六安瓜片です。


あまり日本では馴染みのない緑茶ですが、休寧松蘿は炒青緑茶の元祖と言われています。
その歴史は古く明代初期までさかのぼります。それまで蒸青緑茶が主流でしたが、この休寧松蘿から炒青緑茶の製法がうみだされ、やがて中国緑茶における製法の主流を占めるようになったとされています。

休寧松蘿
休寧松蘿 2023

休寧松蘿の特徴は「三重」という言葉で表されます。色重、香重、味重という意味です。味わいは三重と聞くといかにも重く濃いものを想像しますが、厚みのある味わいで決して「重い」感じではありません。
落ち着きのある奥行きの深い甘味とミネラル感、旨味が感じられ、派手さはありませんが、地に足がついたような安定感のある味わいです。

静かに優しく沁み入るような、美味しい休寧松蘿です。

ご紹介できる量が少なく、5/28(日)24:00まではweb会員様限定でのご紹介とさせていただきます。ログインの上、お求めください。


久しぶりに龍泉窯の劉傑大師による作品が入荷しました。
彼の作品は洗練された造形、宝石のような釉薬の美しさだけでなく、使いやすく、釉薬の効果で柔らかく美味しくお茶を淹れることができます。

最近では作品の人気の高さ上がり、作品の入手が難しくなってきています。また、茶器の制作が少なくなってきています。

蓋碗は2種類、遺珠のご紹介です。
本来の彼の柴窯(薪窯)の茶壺はもっと高価なものですが、少しだけ欠点があるために完美品(完璧な作品)とはみなされず遺珠(完璧ではないが作品として十分な完成度を持つ作品)とされました。
そのため、かなり価格を抑えてご紹介させていただいています。
それ以外に欠点はなく、使用には全く問題はありません。
不完全さも含めて、長く可愛がっていただければと思います。

在山堂 劉傑 壬寅柴窯第一窯 粉青蓋碗
在山堂 劉傑 壬寅柴窯第一窯 粉青蓋碗

在山堂 劉傑 壬寅柴窯第一窯 粉青蓋碗
在山堂 劉傑 壬寅柴窯第一窯 粉青蓋碗

茶壺は劉傑大師の作品の中では珍しい石瓢壺です。
飛青磁の石瓢壺は更に珍しい作品です。
完成度が高く、出水の美しさも素晴らしく、かなり秀逸な作品です。

在山堂 劉傑 癸卯柴窯第一窯 石瓢壺
在山堂 劉傑 癸卯柴窯第一窯 石瓢壺

金華野生茶 太平猴魁 入荷しました!

雲南省西双版納傣族自治州

3年2ヶ月ぶりに中国出張へ行ってきました。
久しぶりの中国は3年間でずいぶん変わってきたように思います。
特に茶葉流通事情などは、また新しい動きがでてきたようで、落ち着き次第、Facebookやブログなどでご紹介できればと思っています。


金華 野生茶 2023
金華 野生茶 2023

今年も少量ですが作っていただきました。
栽培品種にはない驚くような甘味のある本物の野生茶です。
毎年楽しみにお待ちいただいている方も多いお茶です。

店主友人のお母様が毎年手作りしているもので、名前のない自家製茶です。
人の管理下にない、本物の野生茶樹から作るお茶です。人が立ち入らない急斜面の山の中に自生する野生茶樹から作られています。
標高約800mの急斜面を1日茶摘みをして回っても1日で作れるお茶の量は、多くてもたった250gです。山が厳しいうえに野生茶樹は品種改良された茶樹と違い成長が遅く、また点在して自生しているために、折角山に入っても少しずつしか摘むことができません。

整備された茶山と違い、厳しい原生林のために、なかなか山に入れない状況が続き、茶摘み、製茶を行う友人のお母様がご高齢ということもあり、一昨年は製茶が行われませんでした。昨年からは家族、親戚のみなさんの助けもあり、茶摘みと製茶をすることができました。山の中の茶摘みは相当に体力を必要とするため、親戚と親しい友人分のみしか作られません。特に今年は雨が少なく、芽が出てくるのが遅れたり、少なかったりと大変だったそうです。
あと何年楽しめるか分かりませんが、多くの方にこの優しさを味わっていただきたく、特別に鈴茶堂にも分けていただいています。


今年も太平猴魁が入荷しました。
生産量が少なく、数年前までは大変に高価な価格で取引されていた緑茶です。
柿大茶種という大きな茶葉から作られる独特の形状をした茶葉は、その外観もあって一躍有名となりましたが、清代のころから作られています。

手工 太平猴魁 2023
手工 太平猴魁 2023

清らかな蘭香が高く出ます。太平猴魁はこの蘭香が特徴です。
中国国内でも太平猴魁と名乗るお茶が以前よりも多く流通するようになりましたが、本来の生産地である猴坑か、そうではない産地かでこの香りが大きく違います。猴坑産の太平猴魁の香りは格別です。
また、今年は雨が少なく、生産量が大きく下がったものの、雨が少なかったことで味わいの奥行きと特にこの蘭香が素晴らしく出ています。茶質がしっかりとした上質な茶葉であるため、とろりとした甘い味わいが、長い余韻と共に楽しめます。

何年も前からご紹介したいと作り手さんを訪問したりと検討していた太平猴魁ですが、近年は価格も収まってきたとはいえ、まだまだ高価であったり、品質と価格のバランスがうまくとれなかったりと入荷を見合わせてきたお茶です。
特に今年は安徽省を含め、各地茶産地で雨が少なく、かなりの減産となりました。
この作り手さんとは長年のお付き合いということもあり、昨年と同じ価格でご提供できるよう配慮いただきました。


■ 2023年 緑茶・黄茶の入荷状況について 5/12時点 ■

現時点で入荷を予定している新茶(緑茶・黄茶)は以下となっております。

安徽省のお茶:
霍山黄芽 5月中旬または下旬にご紹介開始予定
黄山毛峰 5月中旬または下旬にご紹介開始予定
六安瓜片 5月中旬または下旬にご紹介開始予定

どうぞよろしくお願いいたします。