投稿者「suzuchado」のアーカイブ

3月のお茶会 どうもありがとうございました!

3月のお茶会

3月23日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

今回は鳳凰単叢をテーマにご紹介しました。

現在、一般的に流通する鳳凰単叢は茶園栽培によるものが殆どで、鳳凰単叢の名の由来となった1本の茶樹から作られているものが少ないのが現状ですが、1本の茶樹から作られた貴重な鳳凰単叢やビンテージの鳳凰単叢などを淹れさせていただきました。

また、今回は茶器にWASARAというちょっと変わった、素敵な紙皿を使用させていただきました。
蓋碗や茶杯は磁器などですが、茶席のプレートやご参加いただいたみなさまがお使いになっていた茶托は紙で出来ています。

蔵茶のケーキ とちおとめソース

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

凤凰单枞 草兰香(鳳凰単欉 草蘭香)

鳳凰高山紅茶

蔵茶のケーキ とちおとめソース

凤凰单枞 鸭屎香(鳳凰単欉 鴨屎香) 冬

2001年 鳳凰単欉老茶

After Tasteの斎藤シェフによる蔵茶のケーキ、とても美味しかったです。シェフ曰く、蔵茶はお菓子にとても良く合うお茶なんだそうです。確かに四川省雅安の中国蔵茶の会社が運営するホテルでは蔵茶を使ったお菓子を作っています。日持ちがしないもので持ち帰れないのが残念に思うほど美味しかったのを覚えています。
また次回お茶会のデザートも楽しみです。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

古玉瓷飲杯 (大)
凤凰单枞 草兰香(鳳凰単欉 草蘭香)
鳳凰高山紅茶

古玉瓷飲杯は当店で販売しているものと同じものです。
非常に口当たりが良く、使いやすく、お茶の味わいや香りを充分に楽しむことができる茶杯です。
意外と茶杯の形や材質には目が向かないことが多いですが、ワイングラスなどと同じように材質や形状で味わいや香りも大きく変化します。この茶杯はその点が非常に良く出来ています。

鳳凰単欉 草蘭香と鳳凰高山紅茶はお茶会で淹れさせていただいたものと同じものです。
草蘭香はその香りを充分に引き出すのに少し淹れ方が難しいかもしれません。熱湯でなるべく低い位置から茶葉を叩かないようにお湯を注ぐように丁寧に淹れてみてください。

次回After Tasteでのお茶会は5月18日を予定しています。詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。
おかげさまで最近は予約開始後の早い時期に満席になることが多い状態です。お席の都合上、ご参加いただける人数を現在以上に増やすことが難しく、大変心苦しく思っております。ご参加を希望される場合はお早めのご予約をお勧めいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。


ショップの鳳凰単叢が全て完売、ご不便をおかけしておりましたが
お茶会でご紹介した鳳凰単叢も含めてご紹介させていただきます。

鳳凰単叢 玉蘭香
鳳凰単叢 玉蘭香

玉蘭とは中国語で白木蓮を意味します。その名の通り白木蓮のような、品のある上質な香りを持つ鳳凰単叢です。

かつて、鳳凰単叢は三無主義と呼ばれる、茶樹に「肥料を与えない・選定を行わない・農薬を与えない」方法で栽培されてきました。しかしながら近年流通している殆どの鳳凰単叢が作られる茶園栽培では、一本の茶樹から作られていないというだけでなく、この三無主義はまず行われていません。生産量が劣る三無主義は今や一部を除いて殆ど行われていないのが現状です。
この玉蘭香は樹齢はまだ若い茶樹ですが、この三無主義で栽培された茶樹から作られました。そのため、ミネラル感のしっかりした味わいが楽しめます。

鳳凰単叢 草蘭香
鳳凰単叢 草蘭香

お茶会でご紹介させていただいた鳳凰単叢です。

この草蘭香は標高1000mを越える高い場所にある1本の老茶樹から作られています。そのため、非常に生産量が少なく
年間10キロしか作ることができない貴重な鳳凰単叢です。こうした高山にある老叢から作られるお茶には特韻と呼ばれる高山気、つまり特別な香気、味わいがあります。
この草蘭香はその特韻が良く出ている素晴らしい出来上がりとなっています。
通常はこの価格でご紹介できない鳳凰単叢ですが、この特韻を多くの方にぜひ味わっていただきたく、今回は特別にご紹介いたします。

鳳凰単叢 坪坑老叢
鳳凰単叢 坪坑老叢

鳳凰単叢の産地、鳳凰鎮の中でも坪坑頭村の外れにある樹齢250年以上の古茶樹から作られています。当然、この茶樹からしか摘み取れないため、生産量は少なく、茶樹の状態によってはその年の生産自体を見送る、とても大事にされている古茶樹から作られています。

この坪坑老叢は他のどの鳳凰単叢とも違います。
深みのある甘く複雑な香りは落ち着きも感じさせる厚みのある深さと、うっすらと塩気を感じるような、杏系の複雑な香りを持っています。味わいも香りに負けず劣らず複雑です。見事なミネラル感、旨みに甘味と微かな酸味が加わり、凄みすら感じるような奥深さがあります。
鳳凰単叢というお茶にこのように複雑なミネラル感と旨み、滋味を持つものがあるのかと驚かせるような、別格と言える鳳凰単叢です。

老叢竹葉単叢
老叢竹葉単叢

この老叢竹葉単叢は標高1200m付近にある樹齢250年にもなる、竹葉種の古茶樹から摘み取られた茶葉から製茶されています。

竹葉種はその葉の形が特徴的でこの名前がつけられました。他の一般的な品種よりも細長く、竹のような葉の形をしています。あまり栽培量が多いとは言えない品種で、中国の専門店でもあまり見かけることが少ない品種の1つです。

爽やかな甘い花香が優しく、複雑な品格を感じる香りにまとまっています。
味わいはすっきりとした甘さと複雑なミネラル感、旨みがあります。味わいのバランスが非常に良く、派手さはありませんが、爽やかさと筋の通った凛々しさはその名の竹を連想してしまいます。
濃厚な甘さの蜜蘭香とは対極の清々しい味わいと香りです。

鳳凰単叢 鴨屎香 冬片
鳳凰単叢 鴨屎香 冬片

鴨屎香を直訳すると「鴨の糞の香り」という意味ですが、あまりにもこの品種の茶樹から作られたお茶が香り高く美味しいため、その木を盗まれないように「鴨屎香」と名づけたことに由来しています。その名の通り、数年前までは一部で栽培されていたのみでしたが、現在は標高の低い場所にある茶園でも大量に栽培されるようになりました。

この鴨屎香はその茶園栽培のものではなく、標高1000m付近にある、樹齢80年ほどの1本の茶樹から11月下旬に摘み取られた冬茶です。

清らかな甘い花の香りと微かな乳香が感じられるお茶です。一般的な鳳凰単叢に見られる苦みが殆ど無く、すっきりとした上品な甘さと茶園栽培のものには無い繊細なミネラル感が感じられます。

鴨屎香はとても美味しい鳳凰単叢の1つですが、その中でも老茶樹の単叢ならではの味わいが楽しめるお茶です。


3月28日から4月10日までのあいだ、中国出張のため発送業務をお休みさせていただきます。

かなり長期に渡るお休みとなります。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。

3月26日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は
3月27日に発送させていただきます。

銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は
3月26日中に入金確認ができたご注文を3月27日に発送いたします。
それ以降のご注文は4月11日以降の発送となります。

また、4月からの増税に伴い、当店の消費税率も変更になります。
国税庁の指示により、ネットショップの場合は4月1日以降発送分より消費税が8%となります。
これは3月中にご注文、お支払いをいただいている場合も適用されます。
(商品発送日が基準になります)

3月28日より発送業務をお休みさせていただきますので
当店の場合は3月27日以降のご注文は全て消費税が8%となります。
どうぞご了承いただければと思います。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、
ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
今回はネット接続環境が不安定な場所へも行くことを予定しておりますため、
ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

鳳凰単叢 入荷しました!

本日は新宿のAfter Tasteで鳳凰単叢をテーマにしたお茶会を行いました。
ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
お茶会の様子はまた改めてご紹介させていただきます。

ショップの鳳凰単叢が全て完売、ご不便をおかけしておりましたが
本日のお茶会でご紹介した鳳凰単叢も含めてご紹介させていただきます。

鳳凰単叢 玉蘭香
鳳凰単叢 玉蘭香

玉蘭とは中国語で白木蓮を意味します。その名の通り白木蓮のような、品のある上質な香りを持つ鳳凰単叢です。

かつて、鳳凰単叢は三無主義と呼ばれる、茶樹に「肥料を与えない・選定を行わない・農薬を与えない」方法で栽培されてきました。しかしながら近年流通している殆どの鳳凰単叢が作られる茶園栽培では、一本の茶樹から作られていないというだけでなく、この三無主義はまず行われていません。生産量が劣る三無主義は今や一部を除いて殆ど行われていないのが現状です。
この玉蘭香は樹齢はまだ若い茶樹ですが、この三無主義で栽培された茶樹から作られました。そのため、ミネラル感のしっかりした味わいが楽しめます。

鳳凰単叢 草蘭香
鳳凰単叢 草蘭香

本日のお茶会でもご紹介させていただいた鳳凰単叢です。

この草蘭香は標高1000mを越える高い場所にある1本の老茶樹から作られています。そのため、非常に生産量が少なく
年間10キロしか作ることができない貴重な鳳凰単叢です。こうした高山にある老叢から作られるお茶には特韻と呼ばれる高山気、つまり特別な香気、味わいがあります。
この草蘭香はその特韻が良く出ている素晴らしい出来上がりとなっています。
通常はこの価格でご紹介できない鳳凰単叢ですが、この特韻を多くの方にぜひ味わっていただきたく、今回は特別にご紹介いたします。

鳳凰単叢 坪坑老叢
鳳凰単叢 坪坑老叢

鳳凰単叢の産地、鳳凰鎮の中でも坪坑頭村の外れにある樹齢250年以上の古茶樹から作られています。当然、この茶樹からしか摘み取れないため、生産量は少なく、茶樹の状態によってはその年の生産自体を見送る、とても大事にされている古茶樹から作られています。

この坪坑老叢は他のどの鳳凰単叢とも違います。
深みのある甘く複雑な香りは落ち着きも感じさせる厚みのある深さと、うっすらと塩気を感じるような、杏系の複雑な香りを持っています。味わいも香りに負けず劣らず複雑です。見事なミネラル感、旨みに甘味と微かな酸味が加わり、凄みすら感じるような奥深さがあります。
鳳凰単叢というお茶にこのように複雑なミネラル感と旨み、滋味を持つものがあるのかと驚かせるような、別格と言える鳳凰単叢です。

老叢竹葉単叢
老叢竹葉単叢

この老叢竹葉単叢は標高1200m付近にある樹齢250年にもなる、竹葉種の古茶樹から摘み取られた茶葉から製茶されています。

竹葉種はその葉の形が特徴的でこの名前がつけられました。他の一般的な品種よりも細長く、竹のような葉の形をしています。あまり栽培量が多いとは言えない品種で、中国の専門店でもあまり見かけることが少ない品種の1つです。

爽やかな甘い花香が優しく、複雑な品格を感じる香りにまとまっています。
味わいはすっきりとした甘さと複雑なミネラル感、旨みがあります。味わいのバランスが非常に良く、派手さはありませんが、爽やかさと筋の通った凛々しさはその名の竹を連想してしまいます。
濃厚な甘さの蜜蘭香とは対極の清々しい味わいと香りです。

鳳凰単叢 鴨屎香 冬片
鳳凰単叢 鴨屎香 冬片

鴨屎香を直訳すると「鴨の糞の香り」という意味ですが、あまりにもこの品種の茶樹から作られたお茶が香り高く美味しいため、その木を盗まれないように「鴨屎香」と名づけたことに由来しています。その名の通り、数年前までは一部で栽培されていたのみでしたが、現在は標高の低い場所にある茶園でも大量に栽培されるようになりました。

この鴨屎香はその茶園栽培のものではなく、標高1000m付近にある、樹齢80年ほどの1本の茶樹から11月下旬に摘み取られた冬茶です。

清らかな甘い花の香りと微かな乳香が感じられるお茶です。一般的な鳳凰単叢に見られる苦みが殆ど無く、すっきりとした上品な甘さと茶園栽培のものには無い繊細なミネラル感が感じられます。

鴨屎香はとても美味しい鳳凰単叢の1つですが、その中でも老茶樹の単叢ならではの味わいが楽しめるお茶です。


3月28日から4月10日までのあいだ、中国出張のため発送業務をお休みさせていただきます。

かなり長期に渡るお休みとなります。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。

3月26日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は
3月27日に発送させていただきます。

銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は
3月26日中に入金確認ができたご注文を3月27日に発送いたします。
それ以降のご注文は4月11日以降の発送となります。

また、4月からの増税に伴い、当店の消費税率も変更になります。
国税庁の指示により、ネットショップの場合は4月1日以降発送分より消費税が8%となります。
これは3月中にご注文、お支払いをいただいている場合も適用されます。
(商品発送日が基準になります)

3月28日より発送業務をお休みさせていただきますので
当店の場合は3月27日以降のご注文は全て消費税が8%となります。
どうぞご了承いただければと思います。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、
ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
今回はネット接続環境が不安定な場所へも行くことを予定しておりますため、
ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

春韻白毫 再入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ


春韻白毫

品切れでご迷惑をおかけしていた春韻白毫が再入荷しました!

中国・四川省の有名な名茶、蒙頂甘露の茶葉に丁寧に君子蘭の香りを移した非常に珍しい花茶です。

一般的に花の香りを移す花茶に使われるのはジャスミンの花ですが
この春韻白毫は君子蘭を使用して香りを移しています。
その香りは非常に高貴で品格を感じる清らかな蘭そのものです。
ジャスミン茶などの花茶は一般的に女性に人気がありますが
この春韻白毫は女性よりも男性が虜になることが多いです。
ジャスミン茶、花茶が苦手な方こそ試していただきたく思います。

この作り手は花茶の花の品質にもとてもこだわります。
無農薬栽培で作られた君子蘭のみを使用しています。
君子蘭の多くは観賞用として栽培されるため、安心してお茶に使うことができる
食品利用が可能な君子蘭の入手が難しく
農家と契約し、春韻白毫専用の君子蘭だけを栽培してもらっています。


貢品 碧潭飄雪

同じ作り手によるジャスミン茶もご好評をいただいております。
このジャスミン茶、碧潭飄雪も同じように無農薬の茶葉はもちろん
ジャスミンの花も無農薬で育てられたものが使われています。

ジャスミンの花はその香りの強さからも無農薬で栽培することが難しく
茶葉も使用する花も完全無農薬というジャスミン茶は殆どありません。

お茶の品質や安全性は気にしても、使われている花にまでは
意識がなかなか向いていなかったということは多いのではないでしょうか?
鈴茶堂が厳選した花茶はその花の品質や安全性にもこだわっています。
どうぞ安心してお楽しみください。


3月23日はイベントのため、また、3月28日から4月10日までのあいだは
中国出張のため発送業務をお休みさせていただきます。

かなり長期に渡るお休みとなります。
ご迷惑、ご不便をおかけして申し訳ありません。

3月26日21時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は
3月27日に発送させていただきます。

銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は
3月26日中に入金確認ができたご注文を3月27日に発送いたします。
それ以降のご注文は4月11日以降の発送となります。

また、4月からの増税に伴い、当店の消費税率も変更になります。
国税庁の指示により、ネットショップの場合は4月1日以降発送分より消費税が8%となります。
これは3月中にご注文、お支払いをいただいている場合も適用されます。
(商品発送日が基準になります)

3月28日より発送業務をお休みさせていただきますので
当店の場合は3月27日以降のご注文は全て消費税が8%となります。
どうぞご了承いただければと思います。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、
ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。
今回はネット接続環境が不安定な場所へも行くことを予定しておりますため、
ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご了承いただけますようお願いいたします。

上海大寧国際茶城

上海大寧国際茶城

安徽省から上海へ移動して、上海では上海大寧国際茶城を見学してきました。

上海では最も大きいと言われる茶城(茶市場)ですが、広州や北京の茶市場に慣れている人にとっては、やっぱり小さいと思ってしまうかもしれません。それでも同じ上海にある天山茶城よりは広い市場です。

上海大寧国際茶城

上海らしく浙江省や江蘇省、安徽省の緑茶が多く見られます。
最近の紅茶ブームもあって祁門紅茶の専門店などもありました。

これは上海のここに限ったことではありませんが、最近は台湾茶も流行りつつあり
各地の茶市場で台湾茶のお店が見られるようになってきました。
ここ上海大寧国際茶城でも数店舗の台湾茶専門店を見かけました。

上海大寧国際茶城

茶城の周囲にも少しですがお茶屋さんが並んでいます。
中にはお茶屋さんではなく一般食料品のお店や向かいには食料品の市場もあります。

天山茶城よりは地元密着型の市場という印象です。
日本語や英語が通じるお店は少ないと思いますが、そのぶん価格も控えめになっているようです。
茶器などの品揃えも上海ならではのスタイリッシュなものが多く揃っています。

上海大宁国际茶城
上海市闸北区共和新路1536号(近洛川东路)


凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶

鈴茶堂の凍頂烏龍茶は昔ながらのしっかりと発酵・火入れを行った伝統的な製法によるものです。

凍頂烏龍茶というと日本にも良く輸入されていることもあり馴染み深いお茶ですが、この凍頂烏龍茶は深みのある味わいと余韻の長さが違います。その美味しさは癖になるほどで、お客さまの中にはこの凍頂烏龍茶だけをリピートされている方もいらっしゃいます。

焙煎技術が非常に高く、一般的な凍頂烏龍茶の半分ほどしか水分量がありません。
そのため、実質的な賞味期限がなく、時間が建てば経つほど、その美味しさを増していくお茶です。
現在最もお勧めの凍頂烏龍茶は2012年冬茶です。(2012年春茶は完売いたしました。)

凍頂烏龍茶 2012年冬茶
凍頂烏龍茶 2012年冬茶

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

最近は本来の産地以外で作られた安価なものも流通しています。
この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。
ぜひ本来の凍頂烏龍茶の味わいをお試しください。

北京ツアー どうもありがとうございました!

北京

ご報告が遅くなってしまいましたが、2月15日から3日間
メールマガジンご購読者の方を対象に当店中国スタッフの主催で北京ツアーを行いました。

ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
改めてお礼を申し上げます。
慣れないご案内で色々と行き届かない点やお見苦しい点もあったと思いますが
これに懲りず、また北京へ遊びに行っていただければ嬉しく思います。

北京 胡同

初日、日本では大雪ということで、前泊で北京入りされていた方以外は
飛行機が大幅に遅延するというトラブルもありましたが、無事にみなさん北京へ到着。
初日に予定していた前門などの観光は一部の方とのみになってしまったり
初日と翌日のスケジュールを入れ替えたりと混乱もありましたが、楽しく北京で過ごすことができました。
どうもありがとうございます。

茶藝館

1日目は前日から北京入りされていた方と前門や瑠璃廠へ。
昔からある張一元といったお茶屋さん、漢方薬の北京同仁堂、漬物の六必居などを見学&お買い物。
夕方、日本から遅れて到着したみなさんと合流して夕食をいただいた後は
観光ではなかなか行く機会のない、北京ならではのビジネス用茶藝館へお連れしました。
日本で言うところの料亭のような位置づけで、
茶藝師の方が淹れてくれたお茶を楽しみながら商談などを行うための茶藝館です。
茶藝館ではオーダーしたお茶とは別に年代物の普洱茶をサービスしてもらったこともあり、
夜遅くまで時間が経つのを忘れてお茶談義で盛り上がっていました。

80年代蔵茶

2日目はお茶市場へお連れしました。
有名な馬連道市場と地元の人しか行かない茶市場の2箇所です。

北京の馬連道茶市場は広州のものと並んで非常に規模が大きく
限られた時間の中ではほんの触り程度しかご案内できませんでしたが
何となく雰囲気は感じていただくことはできたかなと思っております。
特に馬連道市場は1日あっても足りないほどに広い市場です。
また、茶商さんのお店で普通に試飲していると数時間はあっという間に経ってしまうことが殆どですので
ぜひまたゆっくりと北京に行く際には遊びに行ってみてください。

新疆料理

お茶以外にもお勧めの美味しいレストランへお連れしました。
北京らしいお料理として北京ダック、涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)、朝食は地元の方が利用するローカルなお店で炒肝など。四川料理に加えて、観光ではなかなか行きにくい場所にありますが、美味しい新疆料理のお店などへも。
日本ではあまり食べることのできないお料理も楽しんでいただきました。

胡同観光

北京ははじめてという方も多く、一般的な観光も楽しんでいただきました。
北京といえば京劇。
中国でも色々な場所で京劇を鑑賞することができますが、場所によってそのスタイルも少し異なります。
中でも北京の京劇はレベルが高く、地元の人にも人気があるため活気があります。

胡同観光も楽しんでいただきました。
都市開発が活発な北京では昔ながらの胡同が急速に少なくなってきています。
胡同の街並みが見られるのも、あと少しの時間かもしれません。

紫禁城

最後は景山公園へ。休館日で人気のない紫禁城を見下ろしながら、その景色を堪能していただきました。
見渡す限りの黄色い屋根が連なる紫禁城は、その大きさといい、美しさといい圧巻です。

駆け足の三日間でしたが、美味しいお茶と食事、北京の雰囲気を楽しんでいただければ嬉しく思います。
もしかしたら一番楽しんでいたのは私と現地スタッフだったかもしれませんが・・・(^^;
また機会がありましたらご案内できればと思います。
どうもありがとうございました!

ご参考までに、訪れたレストランはこちらです。
本場の中華料理に慣れていない方にも食べやすく、かつ美味しいレストランを選んでいます。

便宜坊 北京ダック

便宜坊烤鸭店 鲜鱼口店(北京ダック)
东城区前门大街东侧鲜鱼口老字号餐饮一条街
010-67132536
今回は他のスケジュールへの移動の都合上こちらの店舗にしましたが、幸福大街店の方が美味しくてお勧めです。
(幸福大街店 东城区幸福大街36号 010-67116545)

乌鲁木齐驻京办餐厅(新疆料理)
西城区车公庄大街北里1号乌鲁木齐驻京办(五栋大楼北)
010-68362795 68362796

川办餐厅(四川料理)
东城区建国门内大街贡院头条5号
65122277-6101 65122277-6200

爆肚冯 金生隆(涮羊肉・羊肉のしゃぶしゃぶ)
西城区德外安德路六铺炕1区6号楼南侧
010-65279051


茶器・茶道具が入荷しております!

湯宣武 和蓮
和蓮

蓮蕾
蓮蕾

美しい蓮花の紫砂茶壺です。

国家級工芸美術師である湯宣武の作品で、その造形だけでなく、非常に上質な紫砂泥を使用しています。そのため、硬度が高く、数回の使用で美味しくお茶を楽しむことができる一生ものの茶壺です。

現地と変わらない価格でご提供させていただいております。

汝窯茶玩 貔貅
汝窯茶玩 貔貅

この茶玩のモチーフとなっている貔貅(ピーシュウ・ひきゅう)は鳳凰や麒麟と並ぶ縁起の良い伝説上の霊獣です。
中国では避邪とも呼ばれ、その名の通り邪悪を避ける動物とされています。また、貔貅は金を食べ、お尻の穴がないとされていることからもお金の神様として人気があります。北京の紫禁城を囲む城門のうち地安門では、かつて皇帝の財産を守るためにこの貔貅が祭られていました。
この貔貅は紫砂茶器では有名な龍徳堂の製造です。
龍徳堂は先ほどご紹介した紫砂作家、湯宣武などが所属する工房で、その技術の高さには定評があります。
一般的な紫砂茶玩と違い、汝窯青磁の釉薬を施して仕上げられています。
汝窯青磁の貫入は美しさだけでなく、育てる楽しみが紫砂と同様にあります。

紫砂で作られたミニチュア茶壷も入荷しております!
一般的な観光お土産品のようなミニチュア茶壷とは違い、1つ1つ職人が手作りで作った紫砂茶壷です。

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷 ・ 中茶牌 老茶頭 2012年 入荷しました!

紫砂で作られたミニチュア茶壷が入荷しました!

一般的な観光お土産品のようなミニチュア茶壷とは違い、1つ1つ職人が手作りで作った紫砂茶壷です。
非常に小さく、精巧に作られ、内部は普通の紫砂茶壷と同様です。
また、実用の茶壷に使えるほどに良い土を使っているのも特徴的です。
非常に土質が硬く、高い金属音のする上質な土を使って作られています。

昔はこうした遊び心のある紫砂茶壷が作られていましたが、近年は滅多に見かけなくなりました。
今後は更にこうした作品が作られることはなくなっていくものと思います。

すべて1点ものです。

B04.11
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

ミニチュア紫砂茶壷
ミニチュア紫砂茶壷

コレクターアイテムとして、茶玩としてもお楽しみいただけます。

中茶牌 老茶頭 2012年 入荷しました!

中茶牌 老茶頭 2012年
中茶牌 老茶頭 2012年

濃厚な甘さを持つ茶頭が多い中、この老茶頭は爽やかな果汁系の甘さを持ち、さっぱりとした味わいが特徴的です。
茶葉は適度な大きさの塊に分かれていますので、1回分の量を量りやすく使いやすい形状です。

濃厚な甘さの老茶頭がお好みの方にはこちらがお勧めです。

大益 老茶頭 2012年
大益 老茶頭 2012年


After Taste ・ La Belta のメニューが変わりました!

春ということでAfter Tasteのメニューが変わりました。
四川高山桂花紅茶や武夷岩茶肉桂などが登場しています。自慢のデザートと共にお楽しみください!

After Taste

La Beltaでは定番の祁門紅茶に変わって四川高山紅茶が登場します。
マネージャーの淹れる祁門紅茶は格別に美味しいと評判でしたが、その味と香りを楽しめるのもあとわずかかもしれません。
これからは四川高山紅茶の甘く優しい味わいをお楽しみいただけます。

La Belta

ビンテージ黒茶 茶器 茶道具 入荷しました!

ビンテージ黒茶や茶器・茶道具が入荷しました!

10905.8
1970年代 重慶烏龍沱茶

前回入荷後、売り切れてしまってからもお問い合わせの多い1970年代 重慶烏龍沱茶が再入荷しました。
沱茶は実は四川省重慶でも作られていました。
(現在は四川省ではなく重慶直轄市)
その品質はとても良く、雲南の下関よりも良いと言われてましたが、時代の流れで下関の味が好まれるようになり、一度その姿を消してしまいました。近年になって復活しましたが、現在は下関の雲南大葉種や福鼎大白茶種が使われています。

重慶「烏龍」沱茶となっているのは、烏龍種から作られているからです。
今ではその姿を消してしまいましたが、昔は重慶に烏龍在来種がありました。
その烏龍在来種から晒日緑茶を作り、現在もある沱茶と同様の作り方をしたのがこのお茶です。
また、珍しいというだけでなく、とても美味しいお茶です。
ナツメのような甘さと旨みがあり、柔らかい烏龍茶の味わいがあります。
前回ご好評をいただき、ずっとこの重慶烏龍沱茶を探しておりましたが、少数のみ見つけることができました。

現在はメールマガジンご購読者の方限定で先行販売を行っております。 ありがとうございます。完売いたしました。
※ 大幅な円安の影響により、前回とは価格が異なっております。ご了承ください。

1995年 鼎興號緊茶
1995年 鼎興號緊茶

私人茶庄の1つ、鼎興號の1995年プーアル緊茶(生茶)です。
緊茶は1912~1917年に雲南省の佛海茶廠で作られていました。
本来、この地域ではキノコのような心臓型と呼ばれる形をした固形茶が主流になっていましたが、時代の流れと共に磚茶や沱茶の形が主流となり、こうした緊茶の形状をした固形茶はあまり作られることがなくなりました。
鼎興號は雲南省勐海茶区で1930年設立されています。他の私人茶庄と同じく、鼎興號も一度その姿を消すことになりますが、1980年代に復活します。昔から丁寧なお茶作りがよく知られていました。
このお茶は野生茶樹、喬木型の大葉種から作られた春茶です。
製造後、すぐに香港に持ち込まれて乾倉熟成を行っています。2010年に出倉、台湾へ移動しました。
味わいは深みのある甘さ、奥行きのある滋味、桂園(龍眼)味のお手本のような、雑味のない綺麗な味わいです。
ミネラル感が強く、茶気も良く出ています。余韻が長く、柔らかい味わいを長く楽しめるのも特徴的です。
黴臭さといったようなものは一切無く、熟成技術の高さが伺えます。

湯宣武 和蓮
和蓮

蓮蕾
蓮蕾

お茶会などにご参加いただいた方は何度か目にしていただいている、国家級工芸美術師である湯宣武の紫砂茶壷が入荷しました。
湯宣武は非常に技術力の高い人気のある女性紫砂作家です。
夫である范澤鋒は紫砂茶壷の大家で、彼の作品は既に日本円にして数十万〜数百万円という値がついています。
現在は紫砂泥の採掘井が政府によって閉鎖されています。そのため、紫砂茶壷の原料である紫砂泥の価格が高騰し、本来は茶器に使用されるべきではないような土も使用して作られることが多々あります。安価な紫砂茶壷はそのような原料を使用している可能性が高いだけでなく、土質が柔らかいため、相当な時間をかけても美味しくお茶を入れることができるまでには育ちません。
湯宣武は夫の范澤鋒と共に紫砂泥を既に確保しているため、非常に上質な紫砂泥を使用して作品を作っています。また、その技術力の高さから硬い土質のままで作り上げることができるため、とても硬度の高い茶壷になっています。
彼女の茶壷は数回の使用で茶壷に香りや味わいが取られてしまうことなく美味しくお茶を淹れることができます。
どちらも蓮花のモチーフをあしらった美しい茶壷です。
中国での親友が范澤鋒の友人であること、また私自身がこの湯宣武の茶壷のファンであることもあり、今回はご本人にお願いして2つの茶壷を製作していただきました。
現地と変わらない価格でご提供させていただいております。

汝窯茶玩 貔貅
汝窯茶玩 貔貅

茶玩についてお問い合わせを多くいただくものの、最近はなかなかデザイン、品質に納得できるものがなく、茶玩の入荷が滞っておりましたが、ようやく納得できるものが見つかりました。
この茶玩のモチーフとなっている貔貅(ピーシュウ・ひきゅう)は鳳凰や麒麟と並ぶ縁起の良い伝説上の霊獣です。
中国では避邪とも呼ばれ、その名の通り邪悪を避ける動物とされています。また、貔貅は金を食べ、お尻の穴がないとされていることからもお金の神様として人気があります。北京の紫禁城を囲む城門のうち地安門では、かつて皇帝の財産を守るためにこの貔貅が祭られていました。
この貔貅は紫砂茶器では有名な龍徳堂の製造です。
龍徳堂は先ほどご紹介した紫砂作家、湯宣武などが所属する工房で、その技術の高さには定評があります。
一般的な紫砂茶玩と違い、汝窯青磁の釉薬を施して仕上げられています。
汝窯青磁の貫入は美しさだけでなく、育てる楽しみが紫砂と同様にあります。

普洱茶保存袋
普洱茶保存袋

餅茶などを保存するのに便利なプーアル茶保存袋を入荷しました。
クラフト紙で作られています。
玉ひも付き封筒と同様に紐をまわして封をするようになっています。
適度な通気性もあり、普洱茶などの餅茶を保管する際に便利な道具です。

こちらもお問い合わせの多かったプーアル茶刀・茶針です。
プーアル茶などの固形茶を崩す際に使用する道具ですが、なかなか質の良いものが見つからず、中には道具自体が使用中に破損して怪我をしてしまうことも少なくありません。そんな事情もあり、当店では取り扱いをしていなかったのですが、ようやく納得できる品質のものが見つかりました。

普洱茶刀
普洱茶刀

こちらは竹製のとても綺麗な茶刀です。
持ち手の部分にはカラフルな糸とビーズで飾られています。
ただし、竹製のため強く硬く緊圧された固形茶にはお勧めできません。

普洱茶針
茶針

千枚通しやアイスピックのような形状の茶針です。
非常にしっかりと作られていますので、鉄餅と呼ばれるような強く緊圧された固形茶も楽に崩すことができます。
また、ねじ式のキャップが付いておりますので、安全に持ち運びや収納を行うことができます。
木材はこげ茶色の黒檀と明るい茶色の花梨とお選びいただけます。

その他、再入荷商品はこちらです。

大益 老茶頭 2012年

古玉瓷 蓋碗 (大)

鶏翅木 茶盤

鶏翅木 茶道組

雲南白茶 月光美人 2008

涌溪育苗施設 訪問

涌溪育苗施設

訪問した涌溪火青の製茶場、茶畑とはまた別の場所にある育苗施設へもお邪魔しました。
この育苗施設もまた山深い、霧がたちこめる、茶樹の育成には非常に適した場所にありました。

この施設では茶樹の品種・育成研究はもちろん、茶樹の生産・販売が行われています。
今後はそれだけでなく茶文化なども含めた一大文化施設にする計画もあるようです。

涌溪育苗施設

こちらは茶樹を挿し木で増やしている様子です。

健康で勢いのある茶葉を同じ大きさに切り、挿し木用に整備した土に刺しています。
普段は黒いネットで保護されています。
大切に育てて3年ほどでようやく数十センチという大きさになります。
こうして数年かけて育てた茶樹は各茶業さんのもとへ出荷されていきます。

涌溪育苗施設

この育苗施設では涌溪火青に使用する在来種以外にも新しく開発した品種はもちろん、他の地域やお茶で使用される茶樹品種も育てられています。
この写真の茶樹は福鼎大白茶種という品種で、主に福建省の福鼎市で作られる白茶に使われる品種です。研究用に育てられているようです。

茶樹は品種に限らず、育った場所の影響を非常に受けやすい植物です。この涌溪で育った福鼎大白茶種は福建省の福鼎市で育てられた茶樹と全く同じ特性を持っているとは限りません。そう考えると、この地で育った福鼎大白茶種で作ったお茶も機会があれば味わってみたいですね。


鈴茶堂が扱う鉄観音の中でも一番のお勧めはこちらの中国と台湾にまたがって作られた絶品の鉄観音です。

鐵觀音茶王
鐵觀音茶王

鉄観音発祥の地、中国福建省安渓の西坪で無農薬・有機栽培で大切に育てられた茶葉を使い、高い製茶技術を持つ作り手が丁寧に作った鉄観音を台湾の凍頂烏龍茶で有名な南投県凍頂へ運び、熟練した焙煎技術者によって焙煎、後熟成を行った非常に贅沢な鉄観音老茶です。
私たちが師事する台湾の高名な茶人が自ら福建省まで赴き、茶摘みから監修して作り上げた最高の鉄観音です。

3年間ゆっくりと火入れを行いながら熟成させてきた、言わば「好いとこ取り」の傑作となりました。

凄みを感じるほどに滋味深く、柔らかく、華やかな鉄観音です。

四川高山紅茶
四川高山紅茶

ちょっと寒い日には甘くてコクのある紅茶がとても美味しく感じられます。

中国の四川省・蒙頂山主峰で栽培された茶葉を使用して丁寧に作られた紅茶です。四川省の紅茶と言うと聞きなれない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?四川省の紅茶という意味で「川紅」と呼ばれる、あまり見かけない希少な紅茶です。

ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてみてください。
綺麗な透明度の高い褐色の紅茶です。
花の香りと香ばしさ、濃厚に深く甘い果実の香りをしっかり感じることができますが、これは香料も何も足していない、自然の茶葉本来の香りのみです。味は深みのある濃厚な甘さと旨みをしっかりと感じていただけます。

体の中から優しく暖まるような本当に美味しい紅茶です。

涌溪火青 産地訪問

涌溪火青

安徽省では涌溪火青の産地を訪問してきました。

涌溪火青は安徽省を代表する緑茶の1つです。とはいえ、生産量がそれほど多くないせいか、安徽省以外の場所ではあまり流通の無いお茶の1つです。安徽省以外の茶市場では殆ど見かけることはないように思います。

明代末期にはこのお茶の記録がある歴史のあるお茶で、茶葉の形がとても特徴的なお茶です。艶のある球状の緑茶で、すっきりとした爽やかな緑茶です。ガンパウダーと呼ばれる球状の緑茶と良く間違えられますが、それとは異なります。(ガンパウダーは基本的に輸出用の安価な緑茶で産地などが異なり、涌溪火青は銘茶と呼ばれる高級茶になります。)

涌溪火青発祥の地

安徽省泾县(涇県)涌渓がその産地で、茶産地の中でもかなりの田舎に位置しています。
実際、かなり山深い場所にその茶畑と工場があり、大型車の通行ができないということで、生産者の方の自家用車に分乗しての訪問となりました。おそらく雨が降り続いたり、天候によっては簡単に通行止めになってしまいそうな、そんな山奥にあります。

写真はその涌溪火青発祥の地です。製茶工場はさらに山深い場所にありました。

涌溪火青 製茶場

製茶場では木製の揉捻機がありました。
木製の揉捻機は自分たちで制作しているそうです。涌溪火青の製茶に最適になるよう、色々な工夫が行われている揉捻機です。

涌溪火青 製茶場

こちらは涌溪火青の製茶工程でも重要な掰老锅で使われる鉄鍋です。
この鍋の中で低温で加熱、長時間の整形を行うことで、特徴的な球状の緑茶に仕上がります。鍋の深さは一般的な緑茶の製茶に使われる鉄鍋よりもかなり深みのあるもので、これは安徽省に多い特徴のように思います。

涌溪火青 製茶場

こちらはその掰老锅を行う機械です。機械といっても意外と手作業が必要な部分が多く、結構大変そうな感じです。熱源は電気と炭火の両方があり(写真は電気です)、この機械も他のお茶には使われることが無いため、この地域でしか使われていないそうです。

涌溪火青 茶畑

製茶場の横にはこんな茶畑もありました。
基本的には在来種が使用されているそうですが、その在来種にもいくつかのパターンがあります。葉が大きい物もあれば小さいものも、長細い形をしたものもあれば、その逆のものもあります。どうやら在来種の中でも数系統に分かれているようでした。


2月13日からの中国出張では発送業務をお休みさせていただき、みなさまにはご不便、ご迷惑をおかけしました。
無事に帰国いたしました。明日より発送業務を再開させていただきます。
順次、品切れの茶器・茶道具なども入荷いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。


10135.1
天心岩 半天腰
岩茶の本流を感じさせるような品格のある花果香と火の香りが素晴らしく
岩茶とはこのような美味しさのあるお茶だったと再認識させてくれるような格の違う深みのある美味しさがあります。
まるで上質なモルトウィスキーのような奥行きのある複雑な味わいに仕上がっています。

10134.1
慧苑坑 瓜子金
甘く深みのある果香と柔らかい甘味のバランスが良い岩茶に仕上がっています。
煎を進めていくと甘い味わいが変化してお菓子のようなニュアンスもでてきます。
火入れの程度は中火。強すぎず弱すぎず、絶妙のバランスで火入れが行われています。

10133.1
天心岩 黄玫瑰
黄玫瑰はまだ比較的新しい品種で、2013年から本格的に収穫がはじまりました。
綺麗な優しいバラの香りのする岩茶です。
美しい琥珀のようなお茶は香りだけでなく爽やかな甘味と複雑で上品な滋味
しっかりとしたミネラル感と合わさり、上品で軽やかな美味しさがあります。

お茶会のお知らせ

お茶会のお知らせ

次回3月のお茶会は鳳凰単欉がテーマです。

凤凰单丛 (鳳凰単欉)は中国、広東省潮州市潮安県鳳凰鎮で作られる青茶(烏龍茶)です。
この地域においてのお茶の歴史は古く、明代までさかのぼります。樹齢数百年を超える茶樹も多く現存し、なかには800年を超える茶樹も複数存在します。
この地域のお茶は青茶の元祖と考えられています。

鳳凰単欉の魅力はその個性にあります。

鳳凰単欉というお茶は多くの種類を持ちます。香りの系統で分けると蜜蘭香、芝蘭香、黄枝(梔)香、玉蘭香、肉桂香、杏仁香、桂花香、姜花香、夜来香、茉莉香型などに分類されます。それらの香型に品種がそれぞれ存在し100種類近くの品種があると言われています。

3月はその鳳凰単欉の一部分をご紹介、美味しく楽しみたいと思います。

日時 2014年3月23日(日曜)12時30分~14時30分
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 3000円(お茶3種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、3月20日までにAfter Taste店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
( 03-6273-2001)

おかげさまで満席となりました。現在はキャンセル待ちをお受けしております。


優しい味わいの台湾・溪頭のお茶、ご好評をいただいております。

20106.3
溪頭 高山茶 2013年春

2013年4月20日に摘み取った茶葉から作られた春茶です。
しっかりと丁寧に作られたこのお茶は、少し時間をかけて落ち着かせた方が美味しく楽しめます。味わいに深みと丸さが備わり、そろそろ飲み頃を迎え始めました。

20106.4
溪頭 高山茶 2013年冬

2013年10月30日摘み取りの冬茶です。
春茶と同様、しっかりと丁寧に作られたこのお茶は、少し時間をかけて落ち着かせた方が美味しく楽しめます。できれば半年から1年位は後熟成をしておきたいお茶ですが、新茶の状態でもお試しいただけるよう、今年は早い時期にご紹介することにしました。
冬茶独特の丸い味わいが楽しめます。

20106.1
溪頭 高山茶 2012年春

2012年の春茶です。しっかりと管理された環境で後熟成を行っています。
味わいに柔らかさと深みが増していて、清香系の溪頭高山茶の中では一番美味しくお楽しみいただけると思います。

20106.2
溪頭 焙香高山茶

伝統的な凍頂烏龍茶の製法で作った焙香高山茶です。醗酵も焙煎もしっかり行った高山茶です。驚くほどに甘く深みのある味わいと香りは、しっかりとした味わいの好きな方にお勧めです。
溪頭高山茶の中では次にご紹介する高山紅茶とあわせて当店スタッフの一番のお気に入りです。

20106.5
溪頭高山紅茶

通常は高山烏龍茶にする茶葉を使って作られた紅茶です。

台湾では日月潭をはじめとする有名な紅茶の産地をまわりましたが、最も美味しく感動した紅茶が紅茶の産地ではない、この溪頭高山紅茶でした。リンゴの香りを連想するような果香と香ばしさが合わさった素晴らしい香りです。深みのある甘味とその後ろに複雑な旨みと清涼感があります。