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紫砂 湯宣武 龍泉窯 新作蓋碗 蔵茶 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

久しぶりに湯宣武の作品が入荷しました!
今回は朱泥の中でも最上質、大紅袍の作品です。
中国国内での小壺(サイズの小さな茶壺)に対する需要が減ってきている現在、湯宣武の作品も小壺が少なくなってきています。最近では珍しい小壺、しかも大紅袍を使用した作品です。

湯宣武 大紅袍 曼琳
湯宣武 大紅袍 曼琳

当店が取り扱う紫砂作家の中でも人気の高い、国家級工芸美術師の女性作家、湯宣武による曼琳です。この作家の茶壺を一度手にして、その完成度の高さに魅了されてしまった方も多くいらっしゃいます。

中でも大紅袍泥料は朱泥の中でも最高の品質であり、通常の作家が扱う大紅袍よりも、ずっと硬く締まった作品を作ることが彼女の凄さでもあります。

証明書、専用箱付きです。


在山堂 劉傑 辛丑柴窯第二窯 粉青蓋碗
在山堂 劉傑 辛丑柴窯第二窯 粉青蓋碗

龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の作品が入荷しました。
若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。

久しぶりの新作蓋碗です。
色合い、造形の素晴らしさだけでなく、使いやすく美味しくお茶を淹れることのできる作品です。

彼自身、お茶が好きということもあり、非常に使いやすい茶器を創り出します。美しさだけでなく、細部までこだわり抜いた精密さは使いやすく
美味しくお茶を淹れることができる稀有な作品を生み出しています。釉薬に至るまで自ら山の中に赴き素材を探して作っています。この釉薬が美しさだけでなく、美味しくお茶を楽しめる茶器を実現させています。不思議なことに岩茶や鳳凰単叢といった烏龍茶と非常に相性がよく、驚くほど優しく柔らかくお茶を淹れることができます。

証明書、専用箱付きです。


毎日のお茶としてお楽しみいただいている方も多く、人気の高い蔵茶が入荷しました!
品切れでご迷惑をおかけして申し訳ありません。

なるべく品切れすることのないよう蔵茶は定期的な輸入を行っておりますが、国際輸送状況によって、大きく遅れる可能性もあります。
どうぞご了承ください。

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ消費される辺茶であり、その名の通り、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。

10806.1
蔵茶 康磚(布袋)

甘い香りで味は非常に柔らかくて甘く、飲みやすく、癖がありません。
香ばしさもあり、香り高く、品のある甘さが感じられます。

蔵茶は暑い夏にもおすすめです。
ヤカンなどで煮出した蔵茶を冷水筒で冷やして味わっていただくと癖もなく、甘く美味しく、優しいお茶になります。(5gで1リットル)また蔵茶は冷やしてお楽しみいただいても体を冷やしすぎることなく、胃腸に優しいのが特徴です。胃腸をはじめ、体に疲れがでるこの時期こそ、おすすめのお茶です。
水出しのお茶などは体に疲れが溜まっていたりすると胃に負担がかかることも少なくありません。
店主は過去に急性胃腸炎になった際、当然、お茶はもちろん、白湯も受け付けないほど胃腸が弱っていたのですが、この蔵茶だけは大丈夫でした。それほど胃腸、体に優しいお茶です。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

7月16日から19日までの間、ワークショップ開催のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

小葉白牡丹 冰島白茶 碧螺紅茶 入荷しました!

大雨の被害に遭われたみなさまには、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。
一日でも早い復旧、いつもの日常が取り戻せますようお祈りしております。


湿度が高い日が多くなり、白茶が恋しい時期になりました。
珍しく美味しい小葉種の白牡丹のご紹介です。

福鼎 荒野小葉白牡丹 2018
福鼎 荒野小葉白牡丹 2018

福建省の白茶は大白茶種、大毫種と呼ばれる品種から作られます。
しかしながら、この品種は1960年代に品種改良されたもので、それ以前の宋代から民国時期まではこの小白茶種から作られていました。この小白茶種は大変味わいが良いことで知られていましたが、その名の通り、葉が小さく、また茶樹自体も小さいため生産量が少なく、経済的理由から現在の品種に変えられていきました。現在は栽培、生産を行う茶農家は殆どいない状態で、まず市場に流通することがなくなりました。

2018年に野生茶樹から作られた白牡丹を2年間、ゆっくり後熟成を行いました。より深い繊細な味わいを楽しめる希少な小葉種で作られた白牡丹です。優しい甘い香りと素晴らしく深みのある、複雑な優しい甘さを味わうことができます。

ここ数年、中国国内での白茶価格の上昇は高騰といっても過言ではありません。2021年も更に上昇していました。
現地で茶農家を営む友人に手頃な価格で美味しく楽しめる白茶をと相談したところ、このお茶を譲っていただくことができました。通常、年数を経たお茶は白茶に限らず年々価格が上昇していくものですが、特別に2018年当時の価格で入荷、ご紹介できることになりました。当店もその友人の好意にこたえて、可能な限り価格を抑えてご提供させていただきます。
とても上質で希少な白茶です。年月を経て更に美味しさも増してきます。ぜひ長くお楽しみいただければと思います。

7月11日頃から順次発送となります。


2020年の秋に作られた雲南白茶です。1枚200gの小餅にしています。

古樹冰島 糯伍白茶 2020
古樹冰島 糯伍白茶 2020

冰島といえばご存知のように、その普洱茶の名産地の1つです。現在、普洱茶で最も高値をつけているのはこの冰島といっても過言ではないほど、人気の高いお茶が作られています。
この地域は雨が少ないため、他の地域よりも香りが強く、味わいもしっかりとしたお茶になります。また古茶樹が多いことでも知られています。標高の高い(平均1800m)地域で数百年以上生きてきた茶樹から作られるお茶の香り、味わいは他の地域にはなかなか見られない香り、味わい、そして底力があります。

この白茶はその糯伍老寨で大切に育てられている樹齢300年以上の古樹から作られています。
1週間以上かけてゆっくりと丁寧に作られた上質な白茶です。
芽や葉のバランスもよく、味わいが深く、甘い花香と共に深みのある甘味、古樹ならではの滋味もしっかりと楽しめる白茶です。

7月11日頃から順次発送となります。


一昨年、昨年とスポット的にご紹介していた洞庭碧螺紅茶が今年も入荷しました!
もともとは大変高価な紅茶ということもあり、定期的な入荷が難しいお茶でしたが、昨年も大変人気が高かったことを作り手さんにお伝えしたところ、大変喜んでいただき、今年の碧螺紅茶もご好意で確保することができました。

洞庭碧螺紅茶 2021
洞庭碧螺紅茶 2021

碧螺春は龍井茶と並ぶ中国を代表する緑茶です。
非常に細かい芽と豊富な白毫、それに裏付けられる深みのある甘みと旨味が特徴的な名茶です。その碧螺春の鮮葉を使用して作られた紅茶です。

元々白毫が非常に多い茶葉を使用しているため、ゴールデンチップが見事です。茶葉が細かく、1つ1つ手摘みで行われた茶摘みの苦労が伝わる繊細な茶葉です。

湯を注ぐとため息がでるほどに深く優しく清らかな果花香が立ちのぼります。
上質なカカオのような甘い香りは碧螺紅茶特有のものです。
その香りを引き立てるような甘い茶水は深い旨みもあり、微かな酸味と合わさり、これまでにない素晴らしい味わいをお楽しみいただけます。

7月11日頃から順次発送となります。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

7月16日から19日までの間、ワークショップ開催のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

漳平水仙 2021年春茶 入荷しました!

今年も漳平水仙(ショウ平水仙)が 入荷しました!
中国・福建省のショウ平市という場所で伝統的に作られている烏龍茶です。その形はとても珍しい固形の烏龍茶で、四角い茶餅の形をしています。

中国の茶商さんですら知らない人が殆どという流通の少ない珍しいお茶で、鈴茶堂ではずっと何年もこのお茶を探し、ようやく納得できる品質のお茶を作る茶農家さんと出会い、以後7年間以上、日本の方が殆どこのお茶をご存じないという時からご紹介してきました。

一口に漳平水仙といっても製茶を行う作り手によってもその品質はバラバラです。私たちは何度も産地を訪問し、たくさんの作り手さんの漳平水仙を試させていただきました。特に漳平水仙は特殊な製茶方法でもあるため、他のお茶よりも作り手の技術が影響するところが多いように思われます。

鈴茶堂が選んだ漳平水仙は昔のままの村で、今も手作業で1つ1つ丁寧に作られています。茶餅の成形も大きく味わいや香りに影響するお茶です。
また、無農薬、有機栽培を徹底しており、茶畑の中には養蜂の巣箱がたくさん配置されています。茶畑で取れるこの蜂蜜も村の大事な収入源となっています。

無農薬 伝統 ショウ平水仙 2021年春茶
無農薬 伝統 ショウ平水仙 2021年春茶

漳平水仙には桂花香型と花香型とあります。桂花香型は漳平の中でも比較的低標高の茶畑で作られたものを、花香型は標高の高い茶畑で作られた上質なものとなります。
この漳平水仙は花香型の中でも最高品質の蘭花香型になります。標高800m以上の、漳平の中では最も高地の茶畑で作られています。また、機械を可能な限り使用しない伝統的な製法で作られています。

また固形にする際の技術も味わいや香りに影響します。
熟練した茶師によるものは、大きすぎず、圧をかけすぎず、最適な大きさ、緊圧をもって成形を行います。産地でもこの成形技術のレベルはまちまちで大きすぎるものや小さすぎるものなど様々なものが見られます。実際、大きすぎるものなどは味わいが鈍く感じるようになってしまいます。当店では最適な大きさ、味わいが鈍くなるような成形のものは選ばす、最高品質の蘭花香型にこだわって選んでいます。

無農薬 伝統 ショウ平水仙 2021年 炭焙煎 春
無農薬 伝統 ショウ平水仙 2021年 炭焙煎 春

とても希少な炭焙煎の漳平水仙です。
この炭焙煎は紙に包んでから行うため、通常の散茶よりもずっと時間も技術も必要となり、今では数件の茶農家でしか行うことができません。

ほっこりとした香ばしい火の香りと、甘い柔らかな花香が感じられます。深みのある旨みと柔らかで心地良い回甘、ミネラル感がとても強く、焙煎を施すことでまた違った茶樹の旨味を強く感じることができます。
今年は蘭花香をよりお楽しみいただけるよう軽火(軽焙煎)に仕上げています。

春茶は優しい味わいが特徴的です。
特に今年の春茶は優しい甘みが特徴的です。

6月30日頃から順次発送となります。

福建白茶 雲南白茶 入荷しました!/ 発送業務お休みのお知らせ

気温が高い日が多くなり、白茶が恋しい時期になりました。

鈴茶堂ではより味わい深い白茶を味わっていただこうと、1年間後熟成を行った福建白茶をご用意いたしました。
一般的な白毫銀針よりもずっと優しく甘い高山白毫銀針や、味わいの深みが素晴らしい野生茶樹にこだわった白牡丹です。

野生福鼎白牡丹 2020
野生福鼎白牡丹 2020

山の中に群生している茶樹から摘みとって作られた白茶です。
険しい山中をまわり、1枚1枚手摘みをするのも大変な作業ですが、栽培されている茶樹と違い、その美味しさは段違いです。茶樹の力が強く、優しく、深みのある、素晴らしい白牡丹に仕上がりました。優しい甘味が非常に強く、栽培品種にはないとても優しい味わいです。大量生産ができない貴重な野生白茶です。

高山 白毫銀針 2020
高山 白毫銀針 2020

標高1000mを超える高地で栽培された無農薬栽培の福鼎大白茶種から作られています。白毫に包まれた翡翠色の茶葉はふくよかで艶やかです。これは白毫銀針の中でも品質が高いことを表しています。

平地で栽培された白毫銀針と高地で栽培されたそれと比べてみると明らかに味わい、香りが異なります。高山のものの方が明確に味わい、香り、奥深さが違います。山の上の険しい場所にある傾斜が厳しい小さな茶畑で栽培されているため、生産量が非常に少なく、茶農家さんでも懇意にしている人にしか譲らない白毫銀針です。


今年も無農薬・無肥料栽培にこだわった雲南白茶が入荷いたしました。
雲南の思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。

雲南白茶 月光美人 翠芽 2021
雲南白茶 月光美人 翠芽 2021

雲南白茶 月光美人 2021
雲南白茶 月光美人 2021

雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で3月上旬に摘み取られました。
茶園栽培によるものですが、無農薬・無肥料栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。ビロードのような白毫が非常に美しい茶葉です。作り手のご好意で、特に品質のよいものを優先して入手させていただきました。
最高品質の雲南白茶をご紹介いたします。


毎日のお茶としてお楽しみいただいている方も多く、人気の高い蔵茶が入荷しました!
品切れでご迷惑をおかけして申し訳ありません。

なるべく品切れすることのないよう蔵茶は定期的な輸入を行っておりますが、国際輸送状況によって、大きく遅れる可能性もあります。
どうぞご了承ください。

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、プーアル茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。辺境の少数民族へと運ばれ消費される辺茶であり、その名の通り、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。

10806.1
蔵茶 康磚(布袋)

甘い香りで味は非常に柔らかくて甘く、飲みやすく、癖がありません。
香ばしさもあり、香り高く、品のある甘さが感じられます。

気温の低い時期はもちろんですが、暑い夏にもおすすめです。
ヤカンなどで煮出した蔵茶を冷水筒で冷やして味わっていただくと、癖もなく、甘く美味しく、優しいお茶になります。(5gで1リットル)
また蔵茶は冷やしてお楽しみいただいても体を冷やしすぎることなく、胃腸に優しいのが特徴です。胃腸をはじめ、体に疲れがでるこの時期こそ、おすすめのお茶です。
水出しのお茶などは体に疲れが溜まっていたりすると胃に負担がかかることも、少なくありません。店主は過去に急性胃腸炎になった際、当然、お茶はもちろん、白湯も受け付けないほど胃腸が弱っていたのですが、この蔵茶だけは大丈夫でした。それほど胃腸、体に優しいお茶です。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

6月18日から20日の間、ワークショップ開催のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

紫砂茶壺 湯宣武 龍泉窯 飛青磁茶杯 入荷しました!

当店が取り扱う紫砂作家の中でも人気の高い、国家級工芸美術師の女性作家 湯宣武による作品が入荷いたしました。この作家の茶壺を一度手にして、その完成度の高さに魅了されてしまった方も多くいらっしゃいます。

湯宣武 大紅袍 石瓢
湯宣武 大紅袍 石瓢

石瓢は紫砂茶壺では伝統的な基本の形ですが、湯宣武の作品では珍しく、しかも大紅袍を使用した素晴らしい作品です。
その造形だけでなく、硬度の高さはもちろん、出水も非常に美しく、非常に完成度が高い作品に仕上がっています。

朱泥の中でも最高品質である大紅袍泥料ですが、その中にも様々な品質があります。硬度の高い泥料のまま作品を成形するためには、作家の技術が求められます。そのため、大紅袍泥料を使用した作品であっても、その硬度はバラバラです。彼女は通常の作家が扱う大紅袍よりも、ずっと硬く締まった作品を作ることができ、その技術の高さがよく分かります。

証明書、専用箱付きです。


龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の作品が入荷しました。
若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。

在山堂 劉傑 柴窯 窯変点彩束口盞
在山堂 劉傑 柴窯 窯変点彩束口盞

この作品は元代から龍泉窯に伝わる飛青磁です。
この鉄斑を施した飛青磁は国宝「飛青磁 花生」などでも見られるように、昔から茶人に大変好まれてきた龍泉窯の伝統的な様式です。
特にこの作品は作家自身が完璧な仕上がりと認めた「窯玉」級となります。その中でも窯変と命名されていることからも、劉傑大師の予想以上に優れた釉相を呈した作品となっています。

証明書、専用箱付きです。

祁眉(祁門紅茶) 易武落水洞 晒紅 入荷しました!

人気の祁眉(祁門紅茶)が今年は入荷しました!

祁眉(祁門紅茶) 2021
祁眉(祁門紅茶) 2021

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、焙煎香のない祁門を作るのは難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。しかしそのような祁門を作ることができる製茶場が非常に少ないのも事実です。

祁門紅茶場

2021年の3月下旬に祁門本来の在来品種のみを使って丁寧に製茶された祁門です。祁門の中でも最高級のものに名づけられる祁眉は、祁門の中でも仙寓山の海抜1000m付近にある茶畑から作られます。その中でもこの祁眉は樹齢80年近くと思われる、何世代も大切に育て続けてきた古樹から作られています。
日本では祁門の中でも紅香螺が上質なものとして知られつつありますが、祁眉はさらにその上の品質のものです。紅香螺は田螺の形状、丸まった形状を
していますが、これはある程度茶葉が成長して大きくならないと、その形状にすることができません。茶葉が小さい、最上級の茶葉から作られるものが祁眉となります。また、紅香螺は近年になって作られるようになったものですが、祁眉は昔からのまま、伝統的な製法によるものとなります。

今年は前回入荷の2019年のものよりも更に品質が向上しています。
現地価格もかなり上昇していますが、作り手さんのご好意で価格はそのままで、ご提供させていただきます。

5月16日頃から順次発送となります。


易武落水洞 晒紅 2021
易武落水洞 晒紅 2021

易武の中でも上質なプーアル茶が作られることで知られる落水洞で作られた2021年の晒紅(雲南紅茶)です。
ただし通常の雲南紅茶とは違い、天日乾燥、つまり火を使わず、全て太陽のちからを使用して作られています。

落水洞

一般的な製法の雲南紅茶とはまた違う、素朴で優しく、それでいて茶樹の力強さも感じるお茶です。時間の経過と共に、より甘く深み増す香りと味わいは晒紅ならではのものです。今の美味しさはもちろん、数年後もまた楽しみなお茶です。
瑶族の作り手がていねいに作ったお茶です。

5月16日頃から順次発送となります。

2021年 太平猴魁 霍山黄小茶 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

何年も前からご紹介したいと作り手さんを訪問したりと検討していた太平猴魁ですが、近年は価格も収まってきたとはいえ、まだまだ高価であったり、品質と価格のバランスがうまくとれなかったりと入荷を見合わせてきたお茶です。
この作り手さんの太平猴魁がとても美味しく、ご好意により価格を抑えてご紹介できるようになったこともあり、2021年最後の緑茶として入荷しました。

手工 太平猴魁 2021
手工 太平猴魁 2021

胡錦濤前国家主席が訪中したロシアのプーチン氏にプレゼントしたことから注目、一時は大変に高価な価格で取引されていた緑茶です。柿大茶種という大きな茶葉から作られる独特の形状をした茶葉は、その外観もあって一躍有名となりましたが、清代のころから作られています。

味わい、香りはとても優しく繊細です。
機械で作られる太平猴魁は今回ご紹介するものよりも扁平な形をしていますが、今回ご紹介する太平猴魁は手工、機械を使わずに全て手作りのお茶です。4月13日に摘み取られ、丁寧に製茶されています。

清らかな蘭香が高く出ます。太平猴魁では蘭香と呼ばれますが、日本の方は桜の香りを連想するかもしれません。茶質がしっかりとした上質な茶葉であるため、とろりとした甘い味わいが長い余韻と共に楽しめます。


霍山黄小茶 2021
霍山黄小茶 2021

安徽省の黄茶、霍山黄小茶です。
名産地である金竹坪で4月14日に摘み取られた霍山金鶏種の茶葉から作られています。

その美味しさから数年前より作り手さんをまわり、交渉してきたお茶です。
決して高価なお茶ではありませんが、地元の人たちに愛される日常のお茶です。飲み飽きず、日々の暮らしに寄り添うこのお茶も、また中国茶の魅力の1つとしてご紹介させていただきます。

黄茶の特徴は悶黄(もんおう・メンファン)という工程にあります。悶黄とは摘み取った茶葉が酸化発酵しないように加熱(殺青)した後に、まだ茶葉が熱を帯びている状態で布に包む、木箱に入れるなどをして茶葉自体の持つ熱と水分で数時間から数十時間蒸らすというものです。(この霍山黄小茶は木綿の布を使用しています。)これにより高湿度高温の環境下に茶葉がおかれることととなり、茶葉の持つポリフェノールを中心とする成分が非酵素的に酸化します。

爽やかな竹を連想させるような香りとすっきりとした甘味と滋味がとても美味しい黄茶です。癖はなく、黄茶らしい深みのある旨味が特徴的です。


■ 発送業務お休みのお知らせ ■

5月21日から23日の間、ワークショップ開催のため、発送業務をお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

発送業務をお休みさせていただいている期間も、ご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせのご返信に、いつもより少しお時間をいただく場合がございます。
大変ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

径山茶 野生茶 入荷しました! / ワークショップご予約開始

今年も現地作り手さんのご好意で、機械を使用しない上質な手作り、手工の径山茶をご用意しました。

手工 径山茶 2021
手工 径山茶 2021

径山茶は日本のお茶の起源と言われているお茶です。
元々は径山寺という禅寺で作られていたお茶で、宋の時代に禅の修業に、この禅寺へ行った日本の僧侶が径山茶の種や茶道具などを持ち帰り、それが日本のお茶の起源になったと言われています。

今年の径山茶は清らかな花香がすばらしく、茶葉の持つ滋味と爽やかな甘味とのバランスも絶妙、沁み入るような優しい美味しさを持つお茶です。
手作り、手工のお茶ならではの完成度の高さです。


昨年は製茶が行われませんでしたが、今年は少量ですが作っていただきました。
栽培品種にはない驚くような甘味のある野生茶です。

金華 野生茶 2021
金華 野生茶 2021

店主友人のお母様が毎年手作りしているもので、名前のない自家製茶です。
人が立ち入らない急斜面の山の中に自生する野生茶樹から作られています。標高約800mの急斜面を1日茶摘みをして回っても1日で作れるお茶の量は、多くてもたった250gです。山が厳しいうえに野生茶樹は品種改良された茶樹と違い成長が遅く、また点在して自生しているために、折角山に入っても少しずつしか摘むことができません。

整備された茶山と違い、厳しい原生林のために、なかなか山に入れない状況が続き、茶摘み、製茶を行う友人のお母様がご高齢ということもあり昨年は製茶が行われませんでした。今年は親戚のみなさんの助けもあり、茶摘みと製茶をすることができました。山中の茶摘みは相当に体力を必要とするため、親戚と親しい友人分のみしか作られません。あと何年楽しめるか分かりませんが、多くの方にこの優しさを味わっていただきたく、鈴茶堂にも分けていただきました。

もともとの製茶量が少ないため、少量入荷となっております。


■ 5〜7月期ワークショップの開催について ■

前期からの継続希望の方のご予約受付が終わりましたので
新規の方のワークショップご参加の予約を開始いたします。
ご予約開始は 4/26 13:00〜 となります。

なお、新型コロナウイルスの感染状況によっては中止となる場合も
ございます。また、感染防止のため、マスク着用での参加をお願いいたします。

お申し込み方法、開催日時など詳細はこちらをご確認ください。
空き状況なども記載しております。

龍泉窯 在山堂 劉傑 窯宝点彩小品壺 入荷しました!

龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の作品が入荷しました。
若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される、食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。

在山堂 劉傑 窯宝点彩小品壺
在山堂 劉傑 窯宝点彩小品壺

この作品は元代から龍泉窯に伝わる飛青磁です。
この鉄斑を施した飛青磁は国宝「飛青磁 花生」などでも見られるように、昔から茶人に大変好まれてきた龍泉窯の伝統的な様式です。
この作品は数少ない作家自身によって認められた窯宝(最高品質)です。この窯宝はめったに作家も認めることのない最高品質の作品であることを意味します。庚子年柴焼第三窯の最後の窯宝です。


■ 2021年 新茶(緑茶)の入荷状況について ■

現時点で入荷を予定している新茶(緑茶)は以下となっております。
どちらも今月中にはご紹介できる予定です。

浙江省のお茶:
手工 径山茶
金華 野生茶

金華野生茶は昨年の製茶はありませんでしたが、今年は茶摘みを行いました。
茶摘み、製茶を行う友人のお母様がご高齢ということもあり、厳しい原生林の中に入っての茶摘みは体力的にも厳しく、親戚、親しい友人分のみの少量生産となっております。そのため、ショップでのご紹介も少数となりますこと、ご了承ください。


■ 5〜7月期ワークショップの開催について ■

5〜7月期ワークショップの継続参加の方のご予約を終了いたしました。
継続参加を希望されている方で、ご予約確定のメールが届いていない方はご連絡をお願いいたします。
また、現在は優先予約の方のご予約をお受けしております。
一般予約開始は優先予約の方のご予約が終了後、または4月24日(土)以降を予定しております。ご予約開始時には改めてメールマガジンなどで告知させていただきます。

なお、新型コロナウイルスの感染状況によっては中止となる場合もございます。また、感染防止のため、マスク着用での参加をお願いいたします。

開催日時など詳細はこちらをご確認ください。
空き状況なども記載しております。

蒙頂甘露 蒙頂石花 蒙頂黄芽 雲南毛峰 入荷しました!

大変お待たせいたしました。
2021年の蒙頂甘露 蒙頂石花 蒙頂黄芽が入荷しました!

長年、家族のように懇意にさせていただいている蒙頂山の茶業さんですが、非常に研究熱心な方で、常日頃から製茶技術の改良を考え続けているような、本当に真面目な茶師さんでもあります。溶接機を片手に製茶機械ごと自作するほどの情熱を持った茶師さんです。常に昔からの技術を取り入れつつ改良を続けています。

4月11日頃から順次発送させていただきます。

2021年 明前 手工 蒙頂甘露
2021年 明前 手工 蒙頂甘露

このお茶の産地である蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培がおこなわれた場所です。その歴史からも分かるように、この蒙頂山でとれる上質なお茶は唐代から清代末まで皇帝献上茶として、その名を馳せてきました。日本では最も名前を知られている四川を代表する緑茶です。

通常、四川省の緑茶は平地を中心に早いところでは2月下旬から茶摘みが行われます。特に2021年は春の訪れが早く、例年よりも早くから茶摘みが開始されました。
当店では蒙頂山でも標高の高い、山深い場所にある茶畑を指定して製茶してもらっているため、一般的な四川緑茶よりも遅い時期の摘み取り、製茶になります。かなり山の中、山奥にあり、一般的な四川の緑茶よりも茶摘みが遅くなりますが、平地茶と違い無農薬、味わいの深さ、甘味の優しさは、こうした厳しい環境によって作られます。

長年、家族のように付き合いのある作り手さんのご好意もあり、今年の新茶の中では一番のロットを譲っていただきました。

2021年 明前 手工 蒙頂石花
2021年 明前 手工 蒙頂石花

日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。実は地元四川で一番親しまれているのはこの蒙頂石花です。

爽やかな豆香と花香が高く心地よく出ています。味わいはすっきりとした甘味でありつつも、複雑でしっかりしたミネラル感と特徴的な爽やかで心地の良い微かな渋み、そしてしっかりとした余韻が続きます。煎持ちも非常に良い蒙頂石花です。

2021年 特級 手工 蒙頂黄芽
2021年 特級 手工 蒙頂黄芽

唐代から清代末まで皇帝献上茶としてその名を馳せてきた蒙頂茶ですが、特に黄茶は清代皇帝が愛飲したことでも知られています。

純粋に蒙頂黄芽としての美味しさを楽しめる上質な黄茶に仕上がっています。黄茶は美味しくない、嫌な癖があると思っている方にも、是非お試しいただきたいお茶です。毎年楽しみにお待ちいただいている方も多い、美味しい蒙頂黄芽です。


毎年リピートされる方も多い雲南省の緑茶です。
今年も入荷しますか?とお問い合わせいただく件数も一番かもしれません。

思茅 雲南毛峰(頭春茶) 2021
思茅 雲南毛峰(頭春茶) 2021

雲南緑茶は中国国内でもあまり流通がない、珍しい緑茶です。
雲南省で作られるお茶のうち、最も有名なものはプーアル茶ですが、これは主に他地域や外国へ出荷されます。地元の人々はプーアル茶ではなく、普段は雲南緑茶を楽しんでいます。長く地元消費用のお茶として認識されてきた雲南緑茶ですが、実はプーアル茶に負けないほど美味しいお茶です。

甘い花香と雲南緑茶独特の柑橘系の香りを持つ緑茶です。果実のような優しく甘い香りと深みのある優しいミネラル感、旨味がバランスよく、柔らかく優しい甘味が感じられます。

また水出しや冷茶が素晴らしく美味しいことも、このお茶の特徴です。暑い時期はぜひ冷たくしてお楽しみください。
特有の甘味がここちよく、爽やかに楽しめます。