南糯山 古樹雲南紅茶 入荷しました

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南糯山 古樹雲南紅茶 2014

南糯山 古樹雲南紅茶 入荷しました!

古茶樹で有名な雲南省南糯山の樹齢300年以上の茶樹から作られた非常に上質な古樹雲南紅茶です。

一般的な雲南紅茶は甘く、誰もが美味しいと思えるお茶である反面、味わいが分かりやすすぎて飲み続けるには飽きてしまう部分もあります。近年流行している金色の雲南紅茶は特にその傾向が強く感じられ、当店ではお問い合わせをいただくものの、WEBショップでのお取り扱いは控えておりました。

この雲南紅茶は金色一色ではありませんが、その香りと味わいの複雑さ、奥深さが違います。
金色の雲南紅茶が入門向けとすれば、このお茶は上級者向け、玄人好みの味わいです。昨年にこのお茶と出会い、雲南紅茶にこれほど奥行きのある美味しさを持つものがあったのかと驚きました。
2014年は味わいがより深みを増して、甘く上品な味わいに仕上がっています。

少数民族が代々大切に守ってきた古茶樹から丁寧に作られた紅茶です。
ぜひ、大切な時間に楽しんでいただければと思います。


無農薬・無肥料栽培 政和白茶
無農薬・無肥料栽培 政和白茶

7月にご紹介、あっという間に完売してしまった白茶ですが、その後もお問い合わせが多く、リピート希望の方も多いお茶ということもあり、現地茶園にて熟成を行うべく保管をしているロットを入荷させることにしました。
お渡しは10月下旬を予定しております。
メールマガジンご購読の方限定でご予約をお受けしておりましたが、今月よりそれ以外の方からのご予約もお受けいたします。

ここ数年で一番美味しい、凄いと思う白茶です。

無農薬・無肥料で栽培された政和大白茶種の茶樹から丁寧に摘みとって作られた白茶です。茶商によっては野生茶として流通されるような白茶で、ほとんど管理はされていませんが急勾配の山の斜面にある茶園のものです。当店では日本で言う「野生」とは概念が違うと考えますので野生茶とは呼びませんが、極めて人の手をかけないよう、自然のままの状態で育てられています。そのため生産量が少なく、斜面がきびしいために茶摘みも容易ではないため、ほとんど流通することのない白茶です。

珍しいだけでなく、とても甘く美味しいお茶です。
今年は例年にないほどたくさんの白茶を試飲しましたが、この白茶が飛びぬけて甘く美味しい白茶でした。

香りは甘い花の香りがこの上なく清らかに感じられます。粘性のあるトロっとしたお茶は複雑で柔らかく、花の蜜を添加しているのではないかと思ってしまうほどに爽やかで濃厚な甘味を感じていただけます。蜜のような味わいにミネラル感と滋味が合わさり、言葉にならないほどの美味しさです。

4月に訪問した福建省政和の茶業さんによるものです。
5月のAfter Tasteさんで行ったお茶会にご参加いただいた方にはお土産でお渡しした白茶と同じ茶園のものですが、これはまた別モノです。お土産の白茶は今年の1番最初、まだ気温が十分に上がりきっていない時期の茶摘みによるものですが、こちらは最適な気候になるまで十分に待ってから作られた白茶です。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、10月25日および11月2日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

11月のお茶会のお知らせ

武夷山

次回11月のお茶会は武夷岩茶がテーマです。

福建省の世界遺産、武夷山で作られる岩茶は中国を代表する銘茶です。その香りと味わいは他のお茶にはない素晴らしさを持っています。
武夷岩茶は一般的な茶畑で育つ茶樹とは異なり、岩が風化してできた僅かな土壌で育った茶樹から作られます。そのため、ミネラルが豊富で香木のような香りと深い旨味を持っています。岩ごとに、谷ごとに目まぐるしく環境の変わる武夷山で作られた武夷岩茶は、それぞれその味わいも香りも異なります。
残念ながら、そのような厳しい環境、本来の場所で育てられた茶樹から作られる武夷岩茶の量は決して多くはありません。かつては茶畑の存在しなかった地域でも作られるようになりました。正岩地区と呼ばれる「本来の場所」ですら以前とは異なり、その地域を拡大しています。中国国内でさえも「本来の場所」で育てられた茶樹から作られた武夷岩茶は決して流通量が多いとは言えません。残念ながら多くは本来の正岩地区以外で育てられた茶樹によるものです。当然ながら日本へ輸入される武夷岩茶もその通りです。

今回は本来の正岩地区で育てられた茶樹から作られた武夷岩茶をご紹介します。岩ごとに、谷ごとに異なる味わいをお楽しみください。秘蔵の武夷岩茶もご紹介する予定です。
After Taste自慢のデザートと共にお楽しみください。

日時 2014年11月2日(日曜)12時30分~14時30分
場所 Bistro&Bar After Taste
東京都新宿区新宿3-28-16 新宿コルネやまとビル5F
03-6273-2001
新宿駅 徒歩2分 / 新宿三丁目駅 A5出口 徒歩1分
料金 4000円(お茶4種以上・デザート・お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、10月26日までにAfter Taste店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
(03-6273-2001 15:00~翌1:00)

多くの方とお会いできるのを楽しみにしております。

ありがとうございます。おかげさまで満席となりました。現在はキャンセル待ちをお受けしております。


伝統 九曲紅梅 2014
伝統 九曲紅梅 2014

中国浙江省を代表する紅茶として知られる九曲紅梅が今年も入荷しました。

この紅茶は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ湖埠へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、その名にある九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものと言われます。

この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鳩坑小葉種ですが、実際には様々な品種が使われています。龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶はその伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。

大湖山で栽培された伝統的な品種と製法を守って作られています。とても技術の高い現地では非常に有名な作り手が全て手作業で機械を使わずに作ったとても上質な九曲紅梅です。

2014年は昨年よりも深みのある甘さと爽やかさを持ったお茶に仕上がりました。深みのある落ち着いた花果香とコクのある甘味と滋味が複雑にバランスよく、力強く繊細に感じられます。

もう1つの九曲紅梅は珍しい奇蘭種を使って作られたものです。

九曲紅梅 奇蘭 2014
九曲紅梅 奇蘭 2014

中国茶に詳しい方は奇蘭と聞いて不思議に思われると思います。奇蘭は福建省などにある青茶(烏龍茶)の茶樹品種です。この九曲紅梅に使われているのは台湾の奇蘭種です。かつて、この地でお茶作りをしようとした台湾人が持ち込み、植えたまま放置されている奇蘭の茶畑があり、その半野生化した茶畑から摘み取って作ったものがこの九曲紅梅です。

こちらも全て手作業で機械を使わずに作られています。

今年は春先に気温がなかなか上昇しなかったこともあり、非常に生産量が少なく入手が危ぶまれたほどでしたが、多くの方のご厚意で入手することができました。とても繊細な萌葉から作られているとは思えないほどの深みのある、華やかなオレンジの様なニュアンスを持った紅茶に仕上がっています。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、10月25日および11月2日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

二宮美由紀 木版画展 TEA TIME ~いっぷく~

二宮美由紀 木版画展 /MIYUKI NINOMIYA Wood Block Print EXHIBITION TEA TIME ~いっぷく~

お客さまよりお茶をテーマにした木版画展のお知らせをいただきました。
当店の黄茶、蒙頂黄芽からイメージして作品を作られたとのこと。ありがとうございます!

ぜひ、ご興味のある方、お近くへお越しの方は訪廊してみてください。
会場となっている椿屋さんも素敵なお店です。

二宮美由紀 木版画展 / MIYUKI NINOMIYA Wood Block Print EXHIBITION
TEA TIME ~いっぷく~
2014年 9月8日(月)~9月28日(日)

神楽坂 香舗 椿屋
東京都新宿区神楽坂3-6
03-5261-0019


金毫英徳紅茶
金毫英徳紅茶

英徳紅茶の産地、広東省英徳市では古くから製茶が行われていましたが、英徳紅茶は比較的近年になってから作られるようになった紅茶です。とはいえ、中国を代表する紅茶の1つに挙げられています。
限られた生産者のみで生産されてきたことや、ほとんどが中国国内ですら流通することなくヨーロッパなどへ輸出されてしまうため、入手の難しい紅茶です。近年の紅茶ブームによって生産者が増えたものの、今も入手の難しさはあまり変わりません。

有機栽培と無農薬を徹底的に管理された山中の茶園で育った英徳九號のみを使用して作られています。英徳紅茶では珍しいほどの金毫(ゴールデンチップ)で覆われた茶葉に仕上がっています。茶葉からはむせかえるような甘い花香が立ち昇ります。

おそらく、現在入手できる英徳紅茶の中では最高品質の茶葉です。

英徳紅茶には珍しいほどの甘く深みのある花香が楽しめます。その香りと呼応するような甘く、しっかりとした英徳九號らしさが良く表れた滋味、奥行きのある複雑なミネラル感を味わうことができます。

金毫英徳紅茶は入手が難しい英徳紅茶の中でも特別な紅茶ですが、こちらはもう少し気軽にお試しいただける紅茶です。それでも流通している英徳紅茶の中では非常に品質の高いものです。有機栽培、無農薬の茶葉から作られています。

英徳紅茶 3月摘み取り
英徳紅茶 3月摘み取り

英徳九號を2014年3月に摘み取り、丁寧に製茶しています。黒褐色を基調に適度にゴールデンチップが入ったバランスの良い茶葉です。
べっ甲飴のような甘く深みのある花果香が清らかに感じられます。さわやかな甘味と深みのある滋味、柔らかいかすかな酸味のバランスが良く、英徳紅茶特有の余韻もしっかり感じられます。
中国紅茶の繊細さを持ちながら、欧州式にミルクティーとしても楽しめるような芯の強さも持ったバランスの良い紅茶に仕上がっています。

英徳紅茶 4月摘み取り
英徳紅茶 4月摘み取り

こちらも品種は英徳九號です。2014年4月の摘み取りです。
綺麗な果香が感じられます。しっかりとした深みのある甘味と爽やかな酸味、柔らかな渋みが微かに感じられ、余韻も長く続きます。英徳紅茶らしさもしっかり感じられます。
英徳紅茶のお手本となるような、基本をすべておさえた秀逸な紅茶です。飽きることなく長く楽しめる味わいとバランスの良さが目立っています。

英徳紅茶は入手が難しいお茶のため、今後の入荷は基本的に予定しておりません。特に金毫英徳紅茶は基本的に今後の入荷はありません。在庫がなくなり次第、終了とさせていただきます。
ぜひこの機会に現在の英徳紅茶の美味しさをお楽しみください。

熟成茶 明前 祁門
熟成茶 明前 祁門

世界三大紅茶と名高い紅茶です。ヨーロッパで非常に評価が高く、今も各国王室で愛されているほか、イギリスなどでも人気のある紅茶です。

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、そのような祁門を作るのは技術的にも難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。
また、この祁門香は作られたばかりの祁門を1年熟成させた後にようやく本来の香りを発揮すると言われます。

2013年の3月下旬に祁門本来の品種である祁門槠叶种(祁門櫧葉種)のみを使って丁寧に製茶された祁門をゆっくりと後熟成させました。

当店の祁門は人気のある紅茶の1つで、リピーターが多くいらっしゃいます。今回は特に1年間現地で熟成を行った本格派の祁門です。一般的に流通している祁門とは一味違う美味しさをぜひお楽しみください。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、9月15日および10月25日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

9月 凍頂烏龍茶のお茶会 どうもありがとうございました!

9月お茶会

9月15日に新宿のAfter Tasteで開催させていただいたお茶会、おかげさまで無事終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました!

凍頂烏龍茶をテーマにご紹介しました。
伝統的な製法で作られた凍頂烏龍茶をベースに老茶から特殊な凍頂烏龍茶まで、現在の凍頂烏龍茶を中心とした現地の状況や製茶技術について、当店の凍頂烏龍茶は時間が経過すればするほど、柔らかく美味しく後熟成していきますが、どうしてそれが可能なのかなど、茶葉を実際に見ていただきながら、ちょっとした裏話も含めてお話させていただきました。

今回の茶器は青木良太さん、多屋嘉郎さんのうつわに、汤宣武さんの松趣壶、青玉堂の蓋碗、そして最近中国で流行しはじめた琢斎および玉川堂の銅茶托などを使わせていただきました。

かぼちゃブリュレの凍頂烏龍茶クリーム

お茶会の茶譜は以下の内容でした。

凍頂烏龍茶 雀舌

凍頂烏龍茶 2013年春茶・冬茶

かぼちゃブリュレの凍頂烏龍茶クリーム

伝統凍頂烏龍茶 12年老茶

凍頂烏龍茶 蘭亭序

ちょっと特別な凍頂烏龍茶や、春茶と冬茶の違いなど、様々な凍頂烏龍茶をお楽しみいただきました。
茶譜にはありませんが、ベトナム産の茶葉を使って作られた凍頂烏龍茶もご参考までに試していただきました。
一口に凍頂烏龍茶といっても色々なタイプ、味わいがあったと思います。お気に入りのお茶がありましたら嬉しいです。

After Tasteの斎藤シェフによる、かぼちゃブリュレの凍頂烏龍茶クリームもとても美味しかったですね。いつも美味しいデザートを提供して下さる斎藤シェフに感謝です。

お土産にお持ちいただいたものはこちらになります。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 蘭亭序

蘭亭序はかなり気に入られた方も多かったようですね。凍頂烏龍茶には思えないような、まるで鳳凰単欉のようなお茶で、その香りと味わいの深さに驚かれたのではないでしょうか?ぜひご自宅でもお楽しみいただければ嬉しいです。

9月お茶会

今回はお茶会終了後に秘蔵の最上級凍頂烏龍茶と最上級カシスリキュールであるLiqueur de Cassis de Mouton Rothschildを使ったカシスウーロンを楽しむイベントも開催させていただきました。
凍頂烏龍茶はお茶会でもご紹介した雀舌の、さらにビンテージものをご用意させていただきました。カシスリキュールにも負けない香りと味わいでした。

カシスウーロンも絶品でした。香りと味わいがどちらも深く、奥行きがある味わいで、ステアとシェイクと両方お試しいただきましたが、どちらもとても美味しかったです。

次回After Tasteでのお茶会は11月2日を予定しています。日程、詳細な内容やテーマは未定ですが、決まりましたらまたお知らせいたします。


20101.10
2014年凍頂烏龍茶 春茶

2014年凍頂烏龍茶 春茶です。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通しています。
最終焙煎は台湾の凍頂で行いますが、茶葉は大陸の福建省やベトナムから運ばれてきたもの・・・ということも残念ながら珍しくありません。

この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。
古式龍眼炭焙煎にこだわり、火入れも1ヶ月近くかけて行います。
とても高い技術力とそのこだわりで、通常の凍頂烏龍茶よりも、ずっと水分が少なく仕上げることができます。その水分量の少なさは普通の作り手では茶葉を焦げ付かせてしまったり、美味しく仕上げることができないほどです。この水分量の少なさと龍眼炭を使った焙煎、しっかりと行っている発酵により、年月を経た方が香り高く、柔らかく深みを増す性質を持っています。
実際に私どもの手元には10年前からのこの作り手による凍頂烏龍茶を保管していますが、好みはあるものの、古いものほど柔らかく深みのある、美味しい味わいになっています。

届いたばかりのフレッシュな凍頂烏龍茶の味わいを楽しむのも
お手元でその変化を楽しむのも
ビンテージ違いでその味わいや香りの違いを楽しむのもお勧めです。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶

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凍頂烏龍茶 蘭亭序

お茶会でも気に入っていただいた方も多かった凍頂烏龍茶 蘭亭序です。まるで鳳凰単叢のような特別な香りと味わいをもつお茶です。毎年できるとは限らない、まさに自然からの贈り物といったお茶です。

英徳紅茶 熟成明前祁門 入荷しました! / 発送業務お休みのお知らせ

金毫英徳紅茶
金毫英徳紅茶

英徳紅茶の産地、広東省英徳市では古くから製茶が行われていましたが、英徳紅茶は比較的近年になってから作られるようになった紅茶です。とはいえ、中国を代表する紅茶の1つに挙げられています。
限られた生産者のみで生産されてきたことや、ほとんどが中国国内ですら流通することなくヨーロッパなどへ輸出されてしまうため、入手の難しい紅茶です。近年の紅茶ブームによって生産者が増えたものの、今も入手の難しさはあまり変わりません。

有機栽培と無農薬を徹底的に管理された山中の茶園で育った英徳九號のみを使用して作られています。英徳紅茶では珍しいほどの金毫(ゴールデンチップ)で覆われた茶葉に仕上がっています。茶葉からはむせかえるような甘い花香が立ち昇ります。

おそらく、現在入手できる英徳紅茶の中では最高品質の茶葉です。

英徳紅茶には珍しいほどの甘く深みのある花香が楽しめます。その香りと呼応するような甘く、しっかりとした英徳九號らしさが良く表れた滋味、奥行きのある複雑なミネラル感を味わうことができます。

金毫英徳紅茶は入手が難しい英徳紅茶の中でも特別な紅茶ですが、こちらはもう少し気軽にお試しいただける紅茶です。それでも流通している英徳紅茶の中では非常に品質の高いものです。有機栽培、無農薬の茶葉から作られています。

英徳紅茶 3月摘み取り
英徳紅茶 3月摘み取り

英徳九號を2014年3月に摘み取り、丁寧に製茶しています。黒褐色を基調に適度にゴールデンチップが入ったバランスの良い茶葉です。
べっ甲飴のような甘く深みのある花果香が清らかに感じられます。さわやかな甘味と深みのある滋味、柔らかいかすかな酸味のバランスが良く、英徳紅茶特有の余韻もしっかり感じられます。
中国紅茶の繊細さを持ちながら、欧州式にミルクティーとしても楽しめるような芯の強さも持ったバランスの良い紅茶に仕上がっています。

英徳紅茶 4月摘み取り
英徳紅茶 4月摘み取り

こちらも品種は英徳九號です。2014年4月の摘み取りです。
綺麗な果香が感じられます。しっかりとした深みのある甘味と爽やかな酸味、柔らかな渋みが微かに感じられ、余韻も長く続きます。英徳紅茶らしさもしっかり感じられます。
英徳紅茶のお手本となるような、基本をすべておさえた秀逸な紅茶です。飽きることなく長く楽しめる味わいとバランスの良さが目立っています。

英徳紅茶は入手が難しいお茶のため、今後の入荷は基本的に予定しておりません。特に金毫英徳紅茶は基本的に今後の入荷はありません。在庫がなくなり次第、終了とさせていただきます。
ぜひこの機会に現在の英徳紅茶の美味しさをお楽しみください。

熟成茶 明前 祁門
熟成茶 明前 祁門

世界三大紅茶と名高い紅茶です。ヨーロッパで非常に評価が高く、今も各国王室で愛されているほか、イギリスなどでも人気のある紅茶です。

祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、そのような祁門を作るのは技術的にも難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。
また、この祁門香は作られたばかりの祁門を1年熟成させた後にようやく本来の香りを発揮すると言われます。

2013年の3月下旬に祁門本来の品種である祁門槠叶种(祁門櫧葉種)のみを使って丁寧に製茶された祁門をゆっくりと後熟成させました。

当店の祁門は人気のある紅茶の1つで、リピーターが多くいらっしゃいます。今回は特に1年間現地で熟成を行った本格派の祁門です。一般的に流通している祁門とは一味違う美味しさをぜひお楽しみください。


10月7日から23日までのあいだ、海外出張のため、発送業務をお休みさせていただきます。長期のお休み、大変申し訳ありません。

10月5日18時までにクレジットカード・代金引換によるお支払い方法をお選びいただいたご注文は翌日6日に発送させていただきます。銀行振込やゆうちょ銀行送金などのお支払い方法をお選びいただいた場合は、10月4日中に入金確認ができたご注文を10月6日に発送させていただきます。それ以降のご注文は10月24日以降の発送となります。

また、9月15日および10月25日はイベントのため発送業務をお休みさせていただきます。

発送業務をお休みさせていただいている期間もご注文は変わらずお受けいたしておりますが、ご注文確認のメールやお問い合わせの返信メールなどにいつもより少しお時間をいただく場合がございます。ネット接続環境が不明な場所へも行くことを予定しておりますため、ご返信などに最長で5日程度のお時間をいただくことも予想されます。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

紫藤廬

紫藤廬

台中を拠点に南投縣のお茶産地を訪問した後は台北へ移動しました。
台北では特に用事というものは無かったのですが、魚池郷の廖鄉長紅茶故事館で色々と説明をしてくださった方がお勧めしてくださった茶藝館へ行ってきました。

紫藤廬
台北市新生南路三段16巷1號
02-2363-9459

紫藤廬といえば日本の方にも有名な茶藝館ですが、実は廖鄉長紅茶故事館で案内してくださった方が半年前までこちらで勤務されていたとのこと。お茶が好きで製茶に関わりたくて転職したそうです。
紫藤廬のマダムにお会いして廖鄉長紅茶故事館で元気に頑張っているということをお伝えしたところ、とても喜んでいただき、こちらが恐縮するほどに良くしていただきました。ありがとうございます。

紫藤廬

紫藤廬は老朽化のためリノベーションされているものの、日本統治時代に建てられた歴史ある建物を利用しています。台湾の古蹟として指定されていて、丁寧に使われている様子がわかります。
敷地内には立派な藤の木があります。こちらも台北市の保護樹木に指定されているそうです。開花する時期に是非訪れてみたいと思うほどの見事な古樹です。

内装は日本統治時代を思わせる和室などもあり、どことなく懐かしいような雰囲気です。

紫藤廬

工夫茶形式でお茶をいただきます。
魚池郷でお話を伺った際にお勧めされていたのが、こちらの凍頂烏龍茶。茶譜にはいくつかの凍頂烏龍茶がありますが、その中でも一番こだわっているという作り手さん指定のもの。発酵も火入れもしっかりと行われている伝統的なタイプで、とても美味しくいただきました。

工夫茶形式での淹れ方がわからない場合はお店の方が教えてくださるそうです。茶藝の方法が良くわからないという場合は遠慮なくお店の方に聞いてみてください。日本語を話すことが出来る方もいらっしゃるようです。

紫藤廬

余った茶葉は持ち帰ることもできます。選んだお茶にもよりますが、煎がきくので意外と使い切れないです。

店内ではお茶や茶器の販売もしていました。お茶は実際に茶藝館で使われているもののようですが、他にも台湾らしくビンテージの普洱茶などもあります。茶器はアンティークが多いようです。

かつて、台湾には沢山の茶藝館がありましたが、近年はその数もだんだんと減ってきてしまっています。こうした気軽に立ち寄れる茶藝館はずっと長く続いて欲しいものです。


20101.10
2014年凍頂烏龍茶 春茶

2014年凍頂烏龍茶 春茶です。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通しています。
最終焙煎は台湾の凍頂で行いますが、茶葉は大陸の福建省やベトナムから運ばれてきたもの・・・ということも残念ながら珍しくありません。

この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。
古式龍眼炭焙煎にこだわり、火入れも1ヶ月近くかけて行います。
とても高い技術力とそのこだわりで、通常の凍頂烏龍茶よりも、ずっと水分が少なく仕上げることができます。その水分量の少なさは普通の作り手では茶葉を焦げ付かせてしまったり、美味しく仕上げることができないほどです。この水分量の少なさと龍眼炭を使った焙煎、しっかりと行っている発酵により、年月を経た方が香り高く、柔らかく深みを増す性質を持っています。
実際に私どもの手元には10年前からのこの作り手による凍頂烏龍茶を保管していますが、好みはあるものの、古いものほど柔らかく深みのある、美味しい味わいになっています。

届いたばかりのフレッシュな凍頂烏龍茶の味わいを楽しむのも
お手元でその変化を楽しむのも
ビンテージ違いでその味わいや香りの違いを楽しむのもお勧めです。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

凍頂烏龍茶 2013年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年冬茶

うわばみ の お茶会

うわばみ の お茶会

10月にお酒と中国茶のマリアージュをテーマとしたお茶会を行います。

様々なバリエーションのある中国茶とお酒は実はとても良く合います。
上質なモルトウイスキーやラムはそれだけでも美味しいものですが
お茶をチェイサーのように合わせて楽しむことで、その美味しさと香りが増幅します。
また、お茶と一緒に味わうことで悪酔いしにくくなります。

もちろん、お酒であれば何でも良いというものではありません。
今回は鈴茶堂のお茶に合わせて、blanDouceがセレクトしたお酒を合わせてお楽しみいただけます。

日時 2014年10月25日(土)16時30分~18時30分頃終了予定
場所 blanDouce bar & kitchen
東京都新宿区西新宿7-10-12 ダイハンビルデンス6F
03-6304-0458
新宿駅西口より徒歩6分
料金 4000円(税抜き)(お茶・お酒それぞれ3種以上 / お土産つき)
ご予約 お席に限りがありますため、10月14日までにblanDouce店舗までご予約ください。満席になりしだい、ご予約を締め切らせていただきます。ご了承ください。
(03-6304-0458 18:00~翌5:00)

多くの方とお会いできるのを楽しみにしております。

おかげさまで満席となりました。現在はキャンセル待ちをお受けしております。



蔵茶 康磚

鈴茶堂でも一番人気の蔵茶です。
四川省雅安茶廠の蔵茶は癖が少なく、プーアル茶のような刺激性もカフェインもないため
飲むタイミングを気にせず、空腹時でも就寝前でもお楽しみいただけます。
とても体に優しく、疲れた胃腸にも優しい健康茶です。
暖かいままお楽しみいただくだけでなく、冷やしても美味しく楽しめます。

使いやすいティーバックタイプもございます。

蔵茶 康磚(ティーバッグ)
蔵茶 康磚(ティーバッグ)おためし


蔵茶 金尖 雅細

蔵茶の中でも味を追求するのであれば、こちらの金尖 雅細です。
チベットの高僧が楽しむ蔵茶とされています。
黒茶とは思えない華やかな甘い花果香があり
蔵茶の優しさはそのままで、深みのある甘さがとても美味しいお茶です。

魚池郷 訪問

魚池郷

台中ではいつものように鹿谷郷の茶業さんなどを訪問させていただいたのとは別に魚池郷の日月潭紅茶(水沙連紅茶)の茶業さんもいくつか訪問させていただきました。

元々、この魚池郷ではお茶作りが行われていましたが、日本統治時代にこの地がインドのアッサム地方と気候が似ているとしてアッサム(阿薩姆)の苗木を持ち込み、紅茶の生産が行われるようになりました。日本の敗戦後、その紅茶の生産も少なくなってしまっていましたが、近年になって生産量も少しずつ増え、人気がでてきています。

廖鄉長紅茶故事館

魚池郷ではいくつかの茶業さんをが見学を許可していますが、中でもおすすめはこちらの廖鄉長紅茶故事館です。
とても美しい洋館の施設で、見学設備が整っているだけでなく、実際に製茶を行っている時期にはその様子も見学させてくださるようです。

廖鄉長紅茶故事館

日本統治時代に使われていた古い製茶器具や昔の写真などの展示もあり、魚池郷の製茶の歴史を学びたい場合にもおすすめです。日本語での説明などはありませんが、漢字ですので中国語が分からなくても何となくその内容は理解できます。

施設内ではここで作られている紅茶の試飲もできるようになっています。色々な品種を試してみたいという場合にも嬉しいですね。

魚池郷

こちらは廖鄉長紅茶故事館ではありませんが、日月潭紅茶用に管理されている茶畑です。無農薬、有機栽培を徹底して栽培されているとのことで、その茶園管理の大変さが伝わってきます。
近年では紅茶ブームということもあり、少しずつ台茶18號などの栽培も増えてきたそうですが、実際にはまだまだ少なく、実際に魚池郷で作られたものではない「日月潭紅茶」も多く出回っているとのことなど、色々なお話を作り手さんなどからお伺いさせていただきました。


早期 水平壺
早期 水平壺

当店の紫砂茶壺は美味しくお茶を楽しむことのできる道具であるということに加えて、造形に狂いがないものという視点で選んでいます。当然、重要なのはその土質ですが、現在の紫砂とはまた異なる上質な土として知られている早期壷をご紹介します。

文化大革命の時代、1970年代から1980年代にかけて作られた紫砂茶壺は早期壺と呼ばれ、非常に上質な土を使用していることで知られています。当時は中国国内での需要を満たすためというよりは輸出用に作られ、それらはヨーロッパや香港、台湾、そして日本へ輸出されていました。当時の土は現在のものとは異なり、著名な作家の作品ではなくても、とても美味しくお茶を淹れることができます。

現在のように紫砂作家がそれほど確立されていない時代であったことから、早期壺の多くは大量生産品でした。そのため土質はとても上質であるもののその造形が甘いものが多くあります。この茶壺はそういった早期壺の中でも珍しく、素晴らしく整った造形と繊細な彫刻が施されています。

この水平壺は中国宜興で作られた後に台湾へ運ばれ、早期壷の収集家の手元で大事に保管されてきたものです。

伝統 九曲紅梅 2014
伝統 九曲紅梅 2014

中国浙江省を代表する紅茶として知られる九曲紅梅が今年も入荷しました。

この紅茶は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ湖埠へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、
その名にある九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものと言われます。

この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鳩坑小葉種ですが、実際には様々な品種が使われています。龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶はその伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。

大湖山で栽培された伝統的な品種と製法を守って作られています。とても技術の高い現地では非常に有名な作り手が全て手作業で機械を使わずに作ったとても上質な九曲紅梅です。

2014年は昨年よりも深みのある甘さと爽やかさを持ったお茶に仕上がりました。深みのある落ち着いた花果香とコクのある甘味と滋味が複雑にバランスよく、力強く繊細に感じられます。

もう1つの九曲紅梅は珍しい奇蘭種を使って作られたものです。

九曲紅梅 奇蘭 2014
九曲紅梅 奇蘭 2014

中国茶に詳しい方は奇蘭と聞いて不思議に思われると思います。奇蘭は福建省などにある青茶(烏龍茶)の茶樹品種です。この九曲紅梅に使われているのは台湾の奇蘭種です。かつて、この地でお茶作りをしようとした台湾人が持ち込み、植えたまま放置されている奇蘭の茶畑があり、その半野生化した茶畑から摘み取って作ったものがこの九曲紅梅です。

こちらも全て手作業で機械を使わずに作られています。

今年は春先に気温がなかなか上昇しなかったこともあり、非常に生産量が少なく入手が危ぶまれたほどでしたが、多くの方のご厚意で入手することができました。とても繊細な萌葉から作られているとは思えないほどの深みのある、華やかなオレンジの様なニュアンスを持った紅茶に仕上がっています。

早期壺 九曲紅梅 入荷しました!

早期 水平壺
早期 水平壺

当店の紫砂茶壺は美味しくお茶を楽しむことのできる道具であるということに加えて、造形に狂いがないものという視点で選んでいます。当然、重要なのはその土質ですが、現在の紫砂とはまた異なる上質な土として知られている早期壷をご紹介します。

文化大革命の時代、1970年代から1980年代にかけて作られた紫砂茶壺は早期壺と呼ばれ、非常に上質な土を使用していることで知られています。当時は中国国内での需要を満たすためというよりは輸出用に作られ、それらはヨーロッパや香港、台湾、そして日本へ輸出されていました。当時の土は現在のものとは異なり、著名な作家の作品ではなくても、とても美味しくお茶を淹れることができます。

現在のように紫砂作家がそれほど確立されていない時代であったことから、早期壺の多くは大量生産品でした。そのため土質はとても上質であるもののその造形が甘いものが多くあります。この茶壺はそういった早期壺の中でも珍しく、素晴らしく整った造形と繊細な彫刻が施されています。

この水平壺は中国宜興で作られた後に台湾へ運ばれ、早期壷の収集家の手元で大事に保管されてきたものです。

王芳 倣古如意
王芳 倣古如意

国家級工芸美術師の王芳による倣古如意が入荷しました。

倣古如意は紫砂茶壷の中でも岩茶や鳳凰単叢といったお茶に適している基本的な茶壺の1つです。それだけにたくさんの作家が作る形の茶壺ですが、洗練された造形と土質の良さを兼ね備えた作品が少ないのも現状です。

王芳は紫砂七大老芸人と呼ばれた王寅春の孫娘にあたります。幼少期から優れた作品に囲まれて育ち、紫砂の技法を学んで育った彼女の作品は女性らしい優しさと繊細さを持ちながらも決して造形が狂うことなく、存在感のある作品を作っています。この倣古如意も王芳らしい繊細さと力強さを持った、バランスの良い作品に仕上がっています。

中国国内でも王芳の作品は人気が高く、現在では中国においても今回ご紹介する価格ではすでに入手が難しい状態です。

ありがとうございます。完売いたしました。


伝統 九曲紅梅 2014
伝統 九曲紅梅 2014

中国浙江省を代表する紅茶として知られる九曲紅梅が今年も入荷しました。

この紅茶は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ湖埠へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、
その名にある九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものと言われます。

この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鳩坑小葉種ですが、実際には様々な品種が使われています。龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶はその伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。

大湖山で栽培された伝統的な品種と製法を守って作られています。とても技術の高い現地では非常に有名な作り手が全て手作業で機械を使わずに作ったとても上質な九曲紅梅です。

2014年は昨年よりも深みのある甘さと爽やかさを持ったお茶に仕上がりました。深みのある落ち着いた花果香とコクのある甘味と滋味が複雑にバランスよく、力強く繊細に感じられます。

もう1つの九曲紅梅は珍しい奇蘭種を使って作られたものです。

九曲紅梅 奇蘭 2014
九曲紅梅 奇蘭 2014

中国茶に詳しい方は奇蘭と聞いて不思議に思われると思います。奇蘭は福建省などにある青茶(烏龍茶)の茶樹品種です。この九曲紅梅に使われているのは台湾の奇蘭種です。かつて、この地でお茶作りをしようとした台湾人が持ち込み、植えたまま放置されている奇蘭の茶畑があり、その半野生化した茶畑から摘み取って作ったものがこの九曲紅梅です。

こちらも全て手作業で機械を使わずに作られています。

今年は春先に気温がなかなか上昇しなかったこともあり、非常に生産量が少なく入手が危ぶまれたほどでしたが、多くの方のご厚意で入手することができました。とても繊細な萌葉から作られているとは思えないほどの深みのある、華やかなオレンジの様なニュアンスを持った紅茶に仕上がっています。

四川高山紅茶 2014
四川高山紅茶 2014

品切れが続き、ご迷惑をおかけしていた四川高山紅茶が入荷しました。
当店でも一番人気の四川高山紅茶です。

花の香りと香ばしさ、濃厚に深く甘い果実の香りが濃厚に感じられますが、香りづけをおこなったものではなく、すべて天然の茶葉の香りです。味は深みのある濃厚な甘さと旨みをしっかりと感じていただけます。
おそらくこれ以上に美味しい四川紅茶を作ることができる作り手は他にいないであろうと思うほどに美味しい紅茶です。


プレゼント用などにご提供させていただいている茶缶の価格が変わりました。

できるかぎり今までと変わらない価格でご提供させていただきたいと頑張ってまいりましたが、消費税増税や仕入価格の上昇などで大変申しわけありませんが以下のように変更になっております。

中サイズ 300円(税抜)
大サイズ 350円(税抜)

現在、ミニサイズのお取り扱いは中止させていただいております。
(ノベルティ・記念品など20個以上ご注文の場合は対応いたします。)

どうぞご了承いただけますよう、お願いいたします。

台中 工房訪問

陶山工房

2013年の11月は中国大陸をまわったあと、すぐに台湾へ向かいました。

台湾でお茶と言えば台中。ここではお茶の縁がきっかけで茶業さんたちだけでなく、作家さんたちとも交流させていただいています。日本では台湾の陶磁器と言うと台北近郊の鶯歌が有名ですが、鶯歌のように小売のお店が並ぶような街ではないものの、多くの作家さんたちの工房が台中にもたくさんあります。今は世界的に評価の高い暁芳窯も昔は台中に工房があったそうです。

まずは以前にもお伺いした陳文濱老師の陶山工房へお伺いしました。

陶山工房

ご自身もお茶好きという陳文濱老師は自分が使いたい、使いやすいと思う茶器を作っていらっしゃるそうです。丁度出来上がったばかりの作品を拝見させていただきながら、茶器やお茶、台湾のこと、日本のことなど、色々な話をしていました。作品に対してとても真摯な方で、素敵な作品が生み出されるのも納得です。最近は柴窯(薪を燃料とした窯)拘っているそうです。

陶山工房

基本的に陳文濱老師の作品はとても人気が高く、なかなか入手できないのですが、丁度出来上がったばかりのこのうつわを気に入ってしまい、お願いして譲っていただきました。
今年5月のお茶会でも使わせていただきましたが、実はこのうつわは茶杯です。とても大きな茶杯で、まるで日本の抹茶碗のようですが、中に茶葉を入れてお湯を3分の1ほど注ぎ、その香りを楽しみながら飲むことを目的としているそうです。大きな茶杯なので飲む際に鼻が茶杯の中に入ることで香りを楽しみやすくなっています。

蔡順意老師工房

他にも白宗平老師の主催する陶祠創意工作坊や蔡順意老師の工房なども訪問させていただきました。
白宗平老師は絵付けが素晴らしく、とても繊細な絵付けをされる作家さんです。蔡順意老師は青磁が専門。美しい貫入の入った青磁の作品を作っていらっしゃいます。

陶山工房

台中ではこうした作家の方が工房を構えていて、それぞれ得意とする分野が違います。例えば陳文濱老師が元となるうつわを作り白宗平老師に絵付けを依頼するといったパターンや、青磁の場合はその工程を蔡順意老師に依頼するなど、それぞれが得意な工程を分業して1つの作品を作るという分業制が行われています。

台中はお茶だけではなく芸術の街でもあり、作家さんたちの原点でもあるんですね。


漳平水仙 紅茶 2014年
漳平水仙 紅茶 2014年

漳平水仙紅茶、ご好評をいただいております!

甘い果実香と深みのある旨味、甘さを持っています。
中国紅茶にしては珍しく甘く柔らかい中にミネラル感も感じることができます。
紅茶でありながらも煎持ちが非常によく、かなり長く楽しめます。
英徳紅茶にも通じるような心地良い独特な余韻もしっかり感じられます。

野生寿眉
野生寿眉

普段は人の立ち入らない山の中に群生している茶樹から作られた白茶で野生種を使用しているため白茶の分類上、寿眉としていますが、丁寧に手摘みで作られた上質なお茶です。茶農家さんの自家用に作られたこのお茶を譲っていただきました。

繊細な花の香りを感じるお茶です。驚くほど粘性のある茶水はしっかりと爽やかな甘味があります。茶樹の力強さを感じさせるミネラル感もあり、派手さはありませんが、しみじみと美味しいお茶です。

毎日のお茶としてもお勧めできる価格でご紹介できるのは、この茶農家さんが私たちの中国の親友の友人という茶縁のおかげです。